10月5日土曜日のラジオ文芸館(NHK第1 8:00~8:45)は、三浦綾子の「尾灯」という小説だった。
定年を過ぎて5年になる平川良三は、現在は民間の会社に勤めている。
その安い収入と年金でなんとか暮らしている。
元日に待ちに待った年賀状が来た。
良三の元部下・坂崎の年賀状には、再会したいと熱く書いてあり、
長男・義孝の年賀状には「泊まりがけで遊びに来てほしい」と書いてあった。
それではということで、良三は2人が暮らす旭川へと向かう。
しかし訪ねた先で直面したのは、年賀状に書いてあった温かい言葉とはうらはらな、事務的な態度だった。
実際のところ、人間というものはこういうものだろう、と思った。
さみしい気持ちになりました。