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あの子たち

2007年05月28日 | 健康・病気
今の仕事はほぼ1人でやっている。
トラックに積む足場資材の小物と呼ばれるものを、
伝票に書いてある品物と数量をパレットに積み
フォークリフトで所定の場所に持って行く。
“小物”といわれているがそれぞれが重い。
なにしろ金属のかたまりだ。

伝票が来てないときは、現場から戻ってきた足場資材の仕分けや
クランプの袋詰めをしたりなど、出荷の準備をしている。
地面が露出していて晴れた日には砂埃がひどいので、
ホースで水まきなんかもしている。

そんなとき思うことは作業所のあの子たちのことです。
みんな元気でやってるかな?なんて考える。

先日書いたAくんは、太っていて動きが緩慢だ。
まわりがどんなに急いでいてもマイペース。
しょっちゅうお腹が痛くなって事務所のベットで寝ている。
なんど注意してもお金の入った財布をロッカーに入れていて、
よく盗まれる。

その財布を盗むのがプラダーウィリー症候群の23歳のIさん。
いつも明るく元気がいい。
しかし、いつも他の通所者をいじめたり、悪口をいったりしている。
だからみんなに嫌われている。
でもおれは彼女が好きだ。
おれもへんなこといわれたりからかわれたりするが憎めない。
数をかぞえることは苦手だが、袋にきゅうりや玉葱を入れるのが早い。

数に正確なのがOくんだ。31、2歳だったかな。
だからいつも袋詰めされ商品の状態になった野菜を、
ダンボールに入れる仕事を頼んでいた。
決められた数を入れたダンボールを
パレットの上に綺麗に積むことがうまい。
しかし、ときどき数があやしいときがある。
100%信頼はできない。
それに頻繁に午後などは居眠りをいていたな。
でもシャイでいい青年です。

シャイといえば30歳のOくん。
野菜を入れた袋の口をテープやコニクリッパーでの結束がうまい。
だけどこれもあやしい。
気分が乗らないときや落ち込んでいるときはいいかげんな仕事をする。
若い指導員が注意するとくってかかる。
取っ組み合いのケンカになるときもある。
その点おじさんのおれがいうと素直に聞いてくれた。
Oくんは、おれには従順だった。

従順といえばI くん(33歳ぐらいだったかな?)。
仕事は遅いが、逆らうことは絶対無い。
ちょっと数もいいかげんだったな。
おれと目が合うと「ニッ」と笑う。
その笑顔がいい。
しかし、しばらく毎日来ているなと思うと、
ある日からまったく登所しなくなる。

お笑い芸人大好きの自閉症のKくんはどうしているかな?
仕事中も昼の食事中でも
常にお笑い芸人のギャグをやったり、話しをしている。
3年前は阪神が好きで、
いつも実況中継のアナウンサーと解説者の二役をやっていた。
送迎車で送るときラジオで野球をやっていると大変だ。
ラジオのアナウンサーや解説者よりホンモノらしいのだ。

1人ひとり書いていたらきりがない。
みんなに会いたいな。



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