10年

2007年05月23日 | 健康・病気
4月のわいわい雑俳塾の句会で、私は3位でした。
2月も3月も6位だったのでちょっとうれしい。
それはそれとして、
投句した一つの句のことについて今日は書こうと思います。

  遠蛙愚痴いう母はもういない

「蛙」という題で作りました。

10年前の4月のこの句会の題は、
「蛙(かわず)、夕蛙、遠蛙」だった。

  遠蛙ぽつりぽつりと母の愚痴

という句を投句した。
このときは1位になった。

5月のGWに私が田舎に帰ると、
母は私に生きていてつらいことをぽつりぽつりとぐちった。
家の近くの田んぼでは蛙のなき声が賑やかだった。
そんなことを詠んだ。

2年前、母は死んだ。
5年間ほどは特養老人ホームにいて、
亡くなるまでの3年間はボケてしまって私のこともわからなくなった。

10年後の同じ4月に「蛙」の題がでて、
私はこんどの句がすぐ思い浮かんだ。
私にとって、10年前の遠蛙の句は忘れられない句です。

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