goo blog サービス終了のお知らせ 

楽な仕事なんてあるのか

2007年05月14日 | 健康・病気
日曜日1日しか休まないとなんか休んだ気がしない。
できれば2日休みたい。
そんなことを思いながら会社に行く。

新人の車がなかった。
まだ来てないのかなと思ったが、
始業の時間になっても来なかった。
Nさんがフォークリフトでやってきた。
67歳の元気なおじいちゃんだ。
孫のような一緒に働く青年たちから、
「ジー」とか「ジーさま」と呼ばれている。

「Yさんから『辞めさせて下さい』と電話があったらしいよ」
「やっぱりだめでしたか。
 土曜日帰るとき『月曜日来ないかも知れないな』
 って、おれにいっていたんですよ」

「正社員じゃなくてもいい。楽な仕事をしていきたい、
 ここの仕事はきつい、身体が続かないですよ。
 ビルの清掃とかの仕事でもするかな」
なんていっていた。
彼は、川越の自宅に1人で住んでいた。
借家ではないので家賃がいらない。
扶養する家族もいないので
それほどの収入がなくてもいいらしい。

先週の水曜日、一緒の仕事をしていたときに私が訊いた。
「趣味はなんですか?
 おれは、音楽が好きで楽器をやるんです。
 最近なかなかできないんですが。
 今日は、仕事が終わってから陶芸教室に行くんです。
 まだ1年ほどしかやってなくてうまくできないんだよな。
 俳句もいたずらで作っている」
「おれは何もないな」
それで会話は終わってしまった。

彼は私と昼休みや休憩時間などに一緒にいると、
世の中のこと、生活や仕事のことを話すとき、
いつも溜息をつきながら否定的なことを話した。
聞いていて私の気持ちまでも暗くなり厭だった。
まったく、生きていることに対して
“前向き”な姿勢が感じられなかった。

彼はまた職安通いが始まるのだろう。
“楽な仕事”が見つかるといいが…。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする