太宰治

1998年10月02日 | 健康・病気

 またテレビのことです。
 NHK教育10時45分からの金曜フォーラム「太宰治文学・その魅力と津軽」
を見た。
 鈴木健二が司会で、ドナルド・キーン、中沢けい、三浦雅士がパネリストだ
った。
 私にとって興味深い話を聞けました。
 太宰は、私にとって大切な人です。
 二十歳の頃、東京で暮らすようになって、それまで読書の習慣がなかった私
に、本を読もうと思わせてくれた小説家です。
 今では、その小説の内容をほとんど覚えていないのですが、太宰を読んで思
ったことは、「こんな人でも生きてたんだから、おれも生きよう」ということ
でした。
 私が二十歳だったかな、「津軽」を読んで感激し、津軽半島に行きました。
 青森の合浦公園の海水浴場の脱衣場で1泊し(不法侵入かな。前日は、秋田
城跡の公園で野宿してきた。貧しい旅でした)、バスで竜飛崎まで行った。会
社の夏休みに行ったのですが、津軽は夏でも暗いな、と感じた。
 竜飛崎の、太宰が泊まったという旅館に宿泊した。
 そこに荷物を置いて、竜飛崎の突端まで一人で行った。灯台の先の立入禁止
区域まで行き、沈みゆく夕陽を眺めました。左は日本海、右は津軽の海、目の
前はほとんど海だった。そのとき竜飛崎という立て札の裏に、「詩」みたいな
のを書いた。なんて書いたかな、日記には書いてあるはずだけど今では思い出
せない。
 宿に戻って生意気に、飯のとき酒など注文し、一人で太宰を思って飲みまし
た。
 また、太宰の小説読んでみようかな。



コメント
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