pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

リリィ、はちみつ色の秘密

2009-12-16 22:35:30 | アメリカ映画(ら行)



2008年 アメリカ作品 110分 20世紀FOX配給
原題:THE SECRET LIFE OF BEES
STAFF
監督・脚本:ジーナ・プリンス=バイスウッド
原作:スー・モンク・キッド『リリィ、はちみつ色の夏』
CAST
クイーン・ラティファ ダコタ・ファニング ジェニファー・ハドソン アリシア・キーズ


いつまでも「I am Sam アイ・アム・サム」のルーシーのダコタちゃんが拭えないので、成長ぶりにビックリです 役者人生もさることながら、顔つきや話し方まで安達祐実に似てると思ってしまったのは自分だけかな…。見れば見るほど安達祐実に見えてしまいました

主人公が誤って母を銃で撃ち殺してしまい、その苦悩を人とのふれあいの中で緩和させていくというストーリーを想像してたのですが、それはあながち外れてないものの、更に人種差別という重いテーマもある作品でした。これはよく映画で描かれるテーマだし、主なテーマではない作品でもひょっとした時に「黒人だから…。」という台詞が出てきたりと、アメリカでは根強い問題なのだろう。オバマ大統領誕生の際のあの興奮からもうかがえる。だから、このテーマの作品に触れた時はいつも思うことなんだけど、我々日本人の感想とアメリカの人々が観た感想は大きく異なるんだろう。なので、易々と「感動した」とも「よく分からない」とも書けなくなってしまいます。

オーガスト(クイーン・ラティファ)の役柄が好き。あんな包容力のある女性にとっても憧れるし、将来ああいうお母さんになりたいなぁ

【字幕翻訳:?】


カールじいさんの空飛ぶ家

2009-12-16 19:42:11 | 海外アニメ



2009年 アメリカ作品 103分 ディズニー配給
原題:UP
STAFF
監督:ピート・ドクター
脚本:ボブ・ピーターソン ピート・ドクター
CAST【声の出演】
エドワード・アズナー ジョーダン・ナガイ ボブ・ピーターソン クリストファー・プラマー
【日本語吹き替え】
飯塚昭三 立川大樹 松本保典 大塚芳忠 高木渉


宣伝の仕方がうまい。「愛する妻が死にました。だから私は旅に出ます。」という台詞と、大量の風船で家ごと空を飛んでいるおじいさんの画はそれだけでインパクト大で涙を誘われるのが容易に想像できる。

そんなしっとりとした作品を想像して観に行ったんだけど、ちょっとその期待は外れてたかな。最愛の奥さんとの幸せな日々を最初の10分間で台詞一切無しで見せるんだけど、そこはとてつもなく上手い。でもその後繰り広げられる冒険の内容がうーん…。顔と首の区別がつかない、のっぺりとした顔のラッセルのキャラが好きになれなかったのも大きな要因でしょうか 最後には思い出の詰まった家を手放して、また生きる希望に満ち溢れるという前向きなメッセージも好感が持てたし、カールじいさんが何も綴ってあげられなかったと思っていたエリーの冒険ノートの「わたしがやるべきこと」のページに、エリーが結婚生活の日々の写真を残していたシーンにはもうこみ上げて来るものがあった。作品の前後の人情溢れる部分には感動したけど、中盤のドキドキ、ワクワク、ハラハラの冒険にはしらけてしまったという、何とも自分は夢のない大人になってしまったもんです ディズニー、ピクサーの作品は好きなんです。でも人間避けたくても避けて通れない最愛の人の死という過酷な現実と、犬が翻訳機を通してしゃべるというあまりにも非現実的な二重構想になじめなかったのが正直な感想です。まぁ、風船で家ごと空を飛んでいる時点で覚悟するべきだったんだけど。(苦笑)

今話題の3Dバージョンを観てみたかったなぁ。そしたら冒険シーンにもう少し興奮出来たかも!?

【吹き替え翻訳:佐藤恵子】