pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

理想の女(ひと)

2009-12-26 22:14:41 | アメリカ映画(ら行)


2004年 アメリカ・イギリス・スペイン・イタリア・ルクセンブルク作品 93分 GAGA=Communications配給
原題:A GOOD WOMAN
STAFF
監督:マイク・バーカー
脚本:ハワード・ハイメルスタイン
CAST
スカーレット・ヨハンソン ヘレン・ハント トム・ウィルキンソン スティーヴン・キャンベル・ムーア


純粋無垢で人を疑う事を知らない、自分の幸せを過信している女性と、知的でしたたかで秘密に包まれた女性。果たしてどちらが理想の女なんだろうと思わず観終わった後うなってしまった作品。観る前にストーリーの概要を読んだ時は、「対照的な女性二人を描き、純粋なスカちゃんのいい女っぷりを際立たせてる作品なんだろう!」と思ってたんです。でも実際観てみれば、どちらが理想かこれは分からない。

調べてみれば、この作品のキャッチコピーは「いい女は2種類しかいない。全てを知り尽くした女と何も知らない女。」「何も知らない」と言われてしまうとあまりいい印象が抱けないけど、人を疑ったり秘密を持つことを知らない女性、感情をストレートに出す女性のほうが自分の理想であり世間一般でもそうだと思ってた。でも年齢を重ねるごとにちょっとその価値観は変わりつつある。A secret makes a woman woman(秘密めいた女はいっそう女性的)という英語のことわざがあるように、秘密や過去の傷をただ隠していつでも微笑んでいる女性の方が強くて理想的かも。うまく世渡り出来るかも。結婚して約一ヶ月の25歳、これからこんな女性目指してみようかしら?(笑)でも「結婚」は、かけひきなしのが上手く行くのかしら??日々勉強中です…。

スカちゃん、現代より昔の階級社会を背景にした役柄のが似合ってるなぁ~。ヘレン・ハントも大人の魅力満点で素敵だったけど、スカちゃんも素敵だったー

【字幕翻訳:?】

銀色の雨

2009-12-26 21:57:25 | 邦画


2009年 日本作品 113分 エスピーオー=マジックアワー配給
STAFF
監督:鈴井貴之
脚本:宇山圭子 鈴井貴之
原作:浅田次郎
CAST
賀来賢人 前田亜季 中村獅童 濱田マリ 音尾琢真


まず始めに…辛口レビューになります…。

監督とキャストを変えて作り直したらどうなるのか?観てる間こればかり考えてました。原作は未読だけど、素材はなかなかいいと思う。陸上もボクシングも独りで戦う孤独なスポーツ。陸上は鐘が鳴ったらラストスパートだけど、ボクシングは鐘が鳴ったら終了。何か良くない事に遭遇したら、雨に降られたと思えばいい。そんな所々心に響く台詞や設定があるのです。派手な出来事は一切無く、終始地味な雰囲気なのも人情ドラマには合ってる。
でもっ!でもっっ!!そのドラマに没頭させてくれるだけの力量が、キャストの演技にも編集にも足らないと思った…
ベテラン贔屓と言われてしまうかもしれないけど、中村獅童が独りでスクリーンを支えてる印象があった。そのお母さん役の佐々木すみ江さんも良かった。だから終盤の二人のシーンだけは思わずのめり込まされてしまいました。けど、あとの俳優、特に主役の和也(賀来賢人)にいたっては、「その走り方で選手?」と突っ込みを入れる事に必死で、物語に集中出来ない。
編集は、終始地味な作品と言っても、何度か山場はある。けど、上がりきらない内にシーンが突然変わって急降下ということが度々あった 山場に限らずシーンの変わり目には数度、「え!?」と思うところがありました。

人生は走り抜けるばかりではなく、ちょっと雨宿りも必要。そしてその後はまた少し強くなって再出発する。-作品のテーマはよく分かったんだけどなぁ。