かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

こちらが冷や汗

2010年07月27日 21時12分35秒 | 医者仕事
久々に冷や汗をかいた。処方のミスなどではなく、循環器内科で受け持ち患者が胸部の不快感を訴えれば誰でも冷や汗とはいわないまでも何かしらの反応はあるだろう。ことによってはおちおち考えている時間もないので、ここからは半分気分は救急医になる。すぐにバイタルを確認し心電図をとり採血をして検査に回す。さいわい心電図に変化は見られない様子で、少し時間が経ってから再検してもらうことにした。採血の結果をやきもきしながら待って、それも大きな変化はない。
しかし、症状は変わっていない。となると何をするか。
明白な答があればスムーズに動くのだが、そこまで行き着かず、かといって何もしないわけにも行かず。結局ややあがり気味の血圧を下げることでまとまったが、なかなかこういうときに思いつけず悔しい思いをした。傍目八目とでもいうか、いざ自分が絡んでいるとなかなか見えるものも見えないようである。

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