かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

クレーター

2007年03月31日 21時15分02秒 | 雑談
クレーター。月にあるあれである。クレーターができたときにでてきたマグマが冷えてできたのがいわゆる「月の海」で、これのおかげで月は様々な表情を見せてくれる。ただの岩の塊ではなく、よくウサギが見えるなどと言われるわけである。昔の人の想像力はすばらしい。星座ももとはといえば昔の人の考え出したものだし、星の名前は世界中で様々だが、その由来を見ればこれまた想像力の賜物である。今と違って、映像による情報もそんなにない分だけ自由に発想できたのかもしれない。
「月は遠くから見るからきれいに見える」という言葉がある。而してその素顔は多数のクレーターで覆われたごつごつしたものだ、ということである。しかし、私はこの話には賛同しかねる。遠くから見たのでは真のきれいさなどわかるまい。確かに遠くから見ればきれいには見えるかもしれないが、近くで素顔を見たほうがずっと深みのあるきれいさがある。ただただ遠くから眺めているだけでは一面を見るにすぎない。様々な側面を見たうえでのきれいさはそれよりもはるかに高次元のものである。様々な側面があるからこそいいわけで、通り一遍ではどうしてきれいなどと言えようか。「日光を見ぬうちは結構と言うな」ということわざもあるではないか。

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