かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

効き過ぎて

2013年04月08日 23時17分04秒 | 医者仕事
先日t-PAを投与した人が退院すると言い出し、結局一筆書いてもらった上で退院になった。来たときには麻痺で動くこともままならなかったものを、t-PA投与後に症状が劇的に改善し動けるようになった賜物ともいえるだろうか。治療が効を奏したことはもちろん喜ばしいことなのだが、それでも何となく釈然としない気持ちが残ってしまうのはまだまだ人間ができていない証であろう。
とりあえず、動けなかった人が一人で歩けるようになった。そのこと自体はすばらしいことだ。ただ、不十分なフォローしかできなかったので後のことについてはお手上げになってしまうのだが。