人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

まさかぶつかっていくとは・・。

2009-10-30 19:10:00 | 時事/金融危機
■ 見通しの悪い狭い道で・・・ ■

見通しの悪い、右カーブの狭い道を走ってたらよぅ、
前をトラックがトロトロ走っていて、邪魔でしょうがねぇ。
右から抜こうと思ったら、
「ここは左から抜くルールですよ。」って、注意されちまった。
それから「前から対向車も来ています」とも言われちまった。

一気に抜けばそんなもん大丈夫だろうと、
左にハンドルを切って、グッとアクセルを踏んだら、
車の野郎、なんとスピンして真横向きやがった。
そしたらよ、向こうから来た車が、俺の車のドテッパラにドン!!だってよ。
全くやってらんねーよ。


関門海峡で起きた護衛艦と韓国のコンテナ船の衝突事故。
車に例えれば、こんな所でしょうか。

■ 追い越しは原則禁止 ■

関門海峡は幅600m程の狭い海峡で、
原則的には追い越しを自粛する海域です。
原則なので、追突回避などの為に追い抜く事も禁止はされていません。

海上保安庁の管制官は、「右側から抜きたい」と言ってきた韓国船に、
「左側から追い抜くように」と指示しました。
右カーブを先行する船舶を、右側から抜いた場合、
先行する船舶の進路を遮る事もあり、
その場合、先行する船舶が左に航路を外れる危険があるからです。

さらに、管制官は「前方から接近する船がある」と警告しています。

追い抜かれる側の貨物船は、韓国船の妨げにならない様に、
右側に進路を修正しています。

問題はこの後、韓国船が通常では考えられない程大きく左に舵を切り、
ほぼ「くらま」の前方を、真横になって塞ぐような形となった事です。
潮の流れの複雑な狭い海峡ですから、
韓国船の思った通りの操船が出来なかった結果の事故なのでしょう。

■ 何故か責められる海上保安庁 ■

自衛艦の事故なので、通常であれば朝日新聞などは、
鬼の首を取った様に、自衛艦の不備を攻め立てるのでしょうが、
今回に関しては、自衛艦が一方的に被害者です。

そこで、どうやらマスコミ各社は、海上保安庁の管制ミスに狙いを定めた様です。
「左から追い越せと指示した」から衝突した・・・と。
しかし、管制官は「常識的な範疇」で追い越すと思っています。
まさか、韓国船が「くらま」の進路を横切る様な形で
進路変更するとは夢々思いもしないはずです。

さて、海上保安庁の管制官にいったいどんな非があると言うのでしょう。


■ 東アジア情勢を緊張させたく無い民主党 ■

民主党政権は韓国側に対して、初めから至って低姿勢です。
事故の詳細が明らかになる前から「遺憾の意」を表明しています。
一方的にぶつかって来た相手に、平謝りしているのです。
さらには、マスコミもそれに同調しています。

これは、民主党政権が韓国の世論が反日になる事を避けたい為でしょう。
東アジア連合を提唱する鳩山さんとしは、瞬間湯沸器の様な韓国人は敵に回したく無い。
少しでも韓国船の過失に言及すれば、韓国世論は逆ギレ間違い無しです。

マスコミもその空気を読んでか、政府の依頼によるものかは分かりませんが、
なるべく韓国船の過失を隠して、海上保安庁に過失があった様な報道をしています。

海上保安庁も抵抗すれば良いのですが、
海難審判になれば、無罪なのは目に見えていますので
新政権に恩を売るには絶好の機会とばかりに、低姿勢です。

尤も、八丈島沖の漁船転覆の救出劇を、
「海猿」ばりに煽りたてて報道して貰ったお陰で、
海上保安庁の株は大いに上がりました。
ここら辺も、マスコミとの阿吽の呼吸なのでしょう。

■ マスコミは救いようが無い ■

ネットでは、専門の方達が詳しい説明をされています。
我々は凡その真実に容易にアクセス出来ます。
そして、知れば知る程、マスコミの報道姿勢に呆れるしかありません。

何も、声高に韓国船を弾劾する必要はありません。
それこそ国益に反します。

しかし、一方で真面目に責務を果たした管制官に嫌疑を掛ける理由は全くありません。

実は、私も読売新聞の報道を読んで、
管制官の過失を信じていました。

しかし、googleで検索したら真実はすぐに明らかになります。
直ぐバレル嘘を平気で報道する、
今のマスコミは救いようがありません。