『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

♪あなたが、かんだ♪

2007年05月29日 03時36分15秒 | かぁちゃんにまつわる話
デイから帰って来たかぁちゃん。

ほっぺが不自然にひっこんで、ぼんやりした表情。
私と目が合うと口の隅っこでちょっとだけ笑う。
最近はそんな風なのに、今日は顔いっぱいにニコニコ顔

いつものように「おかえり~。」と手を差し出すと、
「うふふふ」と笑いながら「おかえり~。」・・・
えぇっ?かぁちゃん、喋った~っ

意味のある言葉を自分から発するなんて、どのくらいぶりだろう。
多分、かぁちゃんは私の言葉をオウム返しに言っただけなんだけど、
それだって、随分久しぶりの事。
今日の送りの車に乗っていらしたのは、
かぁちゃんがデイに行き始めた頃からのベテランさん。
はっとしたように、かぁちゃんを見つめて
「かぁさん・・・。」ってぎゅっと抱きしめてくれた

かぁちゃん、満足したように(私はちょっと泣きそうだった
いつも私がくるりと振り向かせてバイバイってさせるのに、
全く無視してひたすら前進
いや、いや、いや・・・。


少し前から気になっている事がある。
かぁちゃん、食べ物がうまく飲み込めない。
箸使いはまだまだ達者なのだけれど
咽せるんじゃなくって、口に詰め込みすぎが原因のようだ。
見ていると、咀嚼出来ないほど詰め込んでしまう。
けど、箸を握った手はそうそう簡単に止める事は出来ない。

ん~「噛んで飲み込む事」が難しくなって来たようだ。
ふ~ん・・・こんな事が起きてくるんだ・・・
水分はストローで十分飲めるのだけれど
ここの所、ストローを噛み切るくらい噛んでいる事も多い。

食べ物は刻んではいるのだけど
「箸を使う」事を忘れないでいて欲しいので、
ある程度の大きさはは残すようにしている。
でもそれも、そろそろ考えないといけない時期なんだろうか。

口にいっぱい詰め込んで、
残ったおかずをお皿からお皿へ移して遊びつつ、
飲み込めないものだから、鼻水たらしてる。
苦しそうなので、口の中の物を出してしまおうと思って
無理やり口を開けさせて、かき出す事数回・・・。

ぎえっ
噛むな~っ!!!それは私の指だぁぁぁぁっ!!!
「口開けて~っ!!」ついつい叫んでジタバタジタバタ。
だって、前歯で私の指をギリギリギリギリ
痛いのなんのって、途中から変な汗出てきた。

一晩経っても歯形は消えないし、
次の日もまた同じ攻撃受けるし、
やっぱり、食べ物の形状を変えないと駄目なんだろうなぁ

あなたが、かんだ、親指と人差し指がいたいっ

・・・マジで痛いんですけど・・・かぁちゃん・・・

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いっぱい、いっぱい

2007年05月24日 22時18分11秒 | 日々の出来事
しつこいようですが、まだまだ続く、旅の報告でございます。
けれど、もう次に報告できるのはいつの事かわかりませんから
今しばらくお付き合いくださいませ


今年の初めに背の君がたまたま出していたアンケートからゲットした、温泉宿一泊の
4月に行く予定が、宿の指定日と会社の休暇が取れる日がうまく合わずに5月にずれ込んでがっかりしたのだけど、ぺこちゃんの入院が長引いて結果的にはラッキーだった訳で・・・。
う~ん、なかなか運が良いのかもしれないなぁ私達。

当初はキャンセルしてくれ~っと頼み込んだのだけど、そこは私より頑固者の背の君。「キャンセルはいつでも出来る!」の一点張り。
しかしねぇ、本人が入院中にショートステイの日程を頼むのは、もう後ろめたいたらありゃしない。そういう気持ちを分かってもらえないのが、また癪に障る。

そんなこんなで、正直気乗りしなかったのだけれど・・・。
現実からかけ離れた異空間へ迷い込んだような不思議な時間を過ごせたのはやっぱり良かったかな。


数ある各地の旅館の中で、ここを選んだのは
何かがあってもすぐに飛んで帰れる場所 これが第一条件だったから。
なんてったって、ぺこちゃんは久しぶりのショートで、しかも入院後初。いつショート先から電話があるか、ヒヤヒヤしどおし。かぁちゃんだって・・・

“家に誰かがいてくれると言う安心感”に改めて気づかされた。
年に一度の青春休暇“ひとりふらり祭り”が決行できるのは、何かがあった時に、取りあえずは何とか成ると言う安心感があったからなんだなぁ。
「背の君、いつもありがとう  また、留守番よろしく頼みま~す。」・・・なんて事をこっそり思ったりして

もう一つの大きな理由は、宿の名前が“遊月山荘”だった事。
 おっ月様が遊ぶんだよ~っ 
素敵~っもうこれは、私の為にあるお宿!?


ず~っと以前、銀婚式を迎える頃には東北をゆっくり旅しようっていう計画があって“命の恩人”(この話はいずれまた)の稲庭うどんを本場で堪能しよう!わんこ蕎麦を一生に一度は経験しよう!何て言ってたのに←食べる事しかないのかぁ!!
そうこうしているうちに、夫婦で旅行なんて夢物語になりつつあった時に突然チャンス到来

二人きりでどこかへ泊まりに行くなんて実に新婚旅行以来だけど
おててつないで~より、
むしろ、いかに心地よく過ごすか・・・
言い方を変えれば、お互いに機嫌良く過ごせるか・・・
まだまだ反抗期の私としましては、それが一番の大問題


ここ数年、極端に“話”をしなくなった私達。
互いの生活の時間帯がかけ離れてしまったので仕方ないけれど、
“仕方がない”を言い訳に、必要最低限以上に相手に踏み込むのも面倒に成りがちになっているような気がしていた。
別に仲が悪い訳じゃないけれど、安心して手抜き出来る所はする・・・そんな感じ。

けれど、きっと、かぁちゃんより、ぺこちゃんより、先々共に過ごす時間が多いのだから(そうでなくては困るし・・・)
もう少し見直さなくては、気づいた時には、かけ離れ過ぎてしまっていた・・・なんて事に成りかねないな・・・てな事を、「随分歳をとったよなぁ・・・。」な~んて背の君の横顔を見ながら、ちょいと物思い。

そうねぇ、せめて一年・・・いや、二年に一度!くらいは二人で出かけるのも悪くないね。
稲庭うどんと、わんこ蕎麦を食べる旅は、絶対実現せねばね。
など、などなど、ゴロゴロへらへらウトウトしながらぼんやり考えていた。
でも、そういう事ってやっぱり“行く努力”をしないと実現できないんだろうなぁ。
そうね!チャンスは自ら作り出す物だわよね

いっぱいいっぱい、笑って、歌って、動いて、遊んで、食べて、考えて、毎日の生活を自分なりに、目いっぱい楽しむ術を見つけ出さなきゃね。
かぁちゃんとぺこちゃん中心だけの今のままで歳を重ねて行きたくないなぁ・・・って、決して悲観的にではなく、ちょっと前向きに、中心の軸をちょっと自分寄りにして、楽しい事をどんどん見つけてみよう!な~んて、勇気がちょっと出て来たみたい。





出来るなら新月ではなく、満月の時に行きたかった
遊月山荘 http://www.gekkoen.co.jp/yuugetu/ 

(リンク、初めて挑戦してみたけど・・・なんだかよくわかんないよぉ
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お腹がいっぱい

2007年05月23日 21時32分15秒 | 日々の出来事
我々が行ったのはここ  有馬温泉でございます。
これ、駅の側にいる河童なんですけどね。アニメチックなのはよく見るのですが(佐賀の街中に流れる川にもそういう可愛いのはたくさん居ましたから)でもこれ、どことなくリアルで、ほんとにいそうな・・・けど、いたら怖いぞ!!といった、どこか妙に気になる河童殿でありました。 

泊まりましたのは、純和風の旅館でありまして
部屋にはこんなのが  もう緊張するったら
はっきり言います。我々はこういう旅館に全く慣れていません

でね、料理はビュッフェ方式でしてね。
私にはポイントが高いわけです。部屋食で神戸牛なんか出されてもお肉が苦手な者にとっては、どうしようも無いのでして・・・。

   
これがランチョンマットで         ビュッフェったってこの量ですよ

なんでも、マクロビティックを用いた料理の数々と言う事で、
これだけてんこ盛りにしても、全ての品数は乗っからない。
汁物、ご飯もの、お茶の種類も数種類。いくら私でも・・・。
嬉しい事にそのほとんどが野菜料理で大感激
デザートが別テーブルにあったけど、別腹も既に満杯で、
黒豆のソフトクリームが食べたかったのに入らなかったのが残念。
で、やっぱり付くのね  お肉料理とお造り
とにかく、動けないくらいお腹いっぱ~~~い
正直に言います。温泉に行きながら入る気力も失せた程。
でも、体調不良の背の君がたっぷり食べれた程、あっさり味のおいしいお料理でありました。ちゃんと仕切りのある個室っぽい食事所を準備してくださってたのもありがたかったです。

それからはですね、前日徹夜同然でしたしね、体は疲れきっている訳ですよ。で、背の君は食べたくらいで風邪は治らない訳で・・・。
部屋風呂に入って、着替えて、転がるのがやっと。テレビを付けっ放しにして、へらへら笑いながら、うとうとゴロゴロ。
そんなですから「寝てしまった!」と飛び起きる事3回。
「あ、寝ててもいいんだ」と、安心すること3回。

そして、翌朝も・・・   朝からそんな品数なんて
でも、ほうれん草のあまりの美味しさにおかわりしてしまって
またまた、お腹いっぱ~~~い。

チェックアウトまで時間があったので、広々とした温泉に一人きり、
ぷかぷか浮いてまいりました・・・贅沢の極みだぁ。

で、自分用に買いましたの  石鹸
月のように美しくなれるかしらん・・・名前が私を誘惑しましてね。
まさか、クレーターのように・・・は、ないでしょうよね


 食べたら動く!これ常識。
新緑のむせ返るような緑の香りをいっぱいに吸い込みまして、鼓が滝辺りを散策。
何年ぶりかしらん、この感覚・・・チビ達と歩いた山の数々の記憶が蘇ったりなんかしましてね、いつしか時は流れて行く物なのだな・・・なんて変にしんみりしたりして・・・。



で、動いたらまた食べる 
駅前のレトロな喫茶店で、コーヒーと黒豆タルトなんぞを頂きまして、
あ、私はコーヒー党、背の君は昔からミルクティ党でございます。

で、早々に帰路に着いたのでありました。
背の君はもう限界でございましてね。私も膝がもう限界で
歳はとりたかねぇ・・・を実感した旅でありました。


           
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お花がいっぱい

2007年05月22日 20時20分04秒 | 日々の出来事
阪急の三宮駅を山手に向って歩き、オリエンタルホテルを越えると、間も無く新幹線の新神戸駅があり、そこから駅を越えて急な坂を上るとやがて“布引の滝”にたどり着く。
布引の滝からハイキングコースを登って、ハーブ園を横目にしながら、ひたすら登り続けると、摩耶山にたどり着く。そこでお弁当を食べて一休みした後、山道を抜け、やがて、六甲山牧場を横目にしながら舗装された道路を進んで、六甲山ホテルの前を通って山側に上がった所にある会社の保養所まで、震災前には少なくとも年に2回は通い続けた。
多少コースを変えながらの我が家のお決まりのハイキングコース。

         

布引の滝から見上げると、ホテルの側の駅から一気にハーブ園に向かうロープウェイが見え、まだチビだった愚息達は「いいなぁ、いいなぁ。」と騒いでいたっけ。
その、憧れのロープウェイに乗って、滝を眼下に見下ろす。

うぅぅぅ・・・怖いって~っ・・・揺れるし~っ!!
バランスがいいから、女性は奥へって、係りの人は言うけれど、
世の中、連れ合いより重い女性は、私だけではあるまいに


気を取り直して・・・ハーブ園の花々にございます。

   

   

   


こんな具合になっていましてね  

広々とした緩やかな山の斜面に花いっぱい!なんですがね
なんせ、前日より発熱しておる半病人と一緒なもんで
こんなベンチで休み休みでしてね。それもまた一興かと・・・。

  この一角だけでも欲しいなどと・・・。

花越しに、神戸の港を眺めながら

         
かたや病人、かたや片足を引きずりつつ、馬鹿な事を語りつつ、
まるで、老夫婦のようにひと時を過ごしたのでありました。

ほんとに、全く家族旅行と言えば熱を出す、背の君は

ばか・・・ ←ヤロウ


なのでありました。・・・お後がよろしいようで
      
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窓の外には谷川

2007年05月20日 18時09分14秒 | 日々の出来事
            

日帰りで十分行く事の出来る温泉旅館。

到着です\(^o^)/

キャンセルする予定でしたが何とか来る事が出来ました。

ただし…お決まりの如く背の君は昨日から発熱(..;)


一晩寝たら治るかしら…。
今晩は、とにかくゆっくり寝るべぇ…

詳しくは帰ったらご報告します。

いい所です…しかし…
近頃、ビジネスホテルにしか泊まっていない私は……

駄目だ…落ち着かない…。



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到着です

2007年05月20日 15時00分16秒 | 日々の出来事
           


       さて、ここは、布引ハーブ園です!
       麓から歩いて素通りした事は何度もあるのですが、
       中に入ったのは初めてですの。

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突然ですが

2007年05月20日 14時50分22秒 | 日々の出来事
             


            只今、空の散歩中にございます。

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スリル満点

2007年05月16日 04時10分59秒 | ぺこちゃんにまつわる話
「帰りにお昼、食べたいものを買おうね。」
「は~い!」
拗ねモードだったぺこちゃんが、ご機嫌良く応える。

今日は、退院後初めての診察。
大嫌いな採血と検尿とレントゲンが待っている~っ
なので帰りの買い物は無くてはならないリフレッシュタイム。

これだけあったら余裕かなぁ・・・って
お財布に諭吉さんを二枚入れていった。

予約時間の一時間前に検査を済ませ、
メインの待合室のカフェテーブルのある一角に座る。
自動販売機で紙パックのココアで一休み。
採血の後、少し血がたくさん出たので
ぺこちゃんの顔が歪んでいるのを治す為

先日の甲状腺のエコーの結果は問題なかった。
ぽてっと大きいけど、悪いものじゃないそうな。
血液検査の結果も良好。
肺の状態はあまり変化はないけれど、
これ以上、綺麗になる事はないらしい・・・。
とにかく風邪をひかないように注意が必要たって・・・。

無事笑顔で診察も終えて、支払いは英世さん4枚弱。
元のクリニックに帰る文書代も含んでる。
うん、うん、まぁ、こんなもんでしょう。

沢山の薬を待ってるうちに睡魔が襲って来る。
「寝るな!寝てはいけないぞ~っ!」
ぼ~っとしてると名前を呼ばれて、
夢うつつで、薬の説明を聞いていたのに、
心臓がドキリとして目が醒めた・・・だって
く、薬代が想定外。3週間分だったのだけど、
諭吉さん一枚と英世さん4枚が消えて行ってしまった。

・・・買い物は?・・・

言ったからには寄らねばならぬ。
帰り道に在るのは鮮魚がおいしいスーパーマーケット。
ぺこちゃんは久々の買い物でるんるん気分。
財布の中身が気がかりな私はどきどき気分。

案の定、ぺこちゃんは入り口の苺の所でまず歩みが遅くなる。
それを無言で交わして、早足で移動・・・ドキドキドキ。
お惣菜売り場まで、何とか事なきを得て
「さぁ、ぺこちゃん、何が食べたい?」
「お寿司~っ」
だろうなぁ、だろうなぁ、それが目的だもんなぁ。
ここは「鮮魚のおいしいスーパーマーケット」
巻き寿司でも押し寿司でも、おいなりさんでもない
うん。でも大丈夫。ぺこちゃんの分だけなら。

「これ~っ」・・・ん、多分そう来ると思った。
一番高いやつだよね、それって・・・。

そそくさとレジに向かう私を怪訝に思ったか、
ついにぺこちゃん、パン売り場でピタリと立ち止まった。
そうだもんね。分かっているよ。
ここは「手作りパンのおいしいスーパーマーケット」
でもあるんだよね・・・うん・・・。
フルーツたっぷりのデニッシュ。
しかも今日に限って二つが一組でパックに入ってる~っ!!

・・・うん、大丈夫みたい。そこまでは買える。
でも、もう駄目だよ、もうレジへ向かわねば
有無を言わせず、そのままレジへ直行。

ぅお~っし!ぎりぎりセーーーッフ!!

おおおぉぉ、汗だく スリル満点のお買い物。
絶対少しは痩せたに違いない。
台所の隅っこで、一人食パンをかじりながら、
ほっと胸をなでおろしたのであった。


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重さの違い(後編)

2007年05月12日 03時38分00秒 | かぁちゃんにまつわる話
かぁちゃんの問題行動が増すにつれ、
月に一度の妹宅へのドライブが徐々に困難になり
それならば・・・と、月に一度の週末に泊まりで来てくれるようになったのだけど、
親子三人が布団を並べるにはあまりに窮屈で
私の中で“申し訳なさ度”が、UP!UP!!

隣の家にかぁちゃんを引越しさせると決めた時には
これで、布団がちゃんと並べられる!!と
ほっと胸を撫で下ろした。

それから1年3ヶ月。
妹達は月に二回の週末を、アネキの睡眠時間確保の為に、
野を越え山越えやって来てくれる。(これホント)

GWの週末、妹達はやっぱり来てくれた。
姪っ子がその前におばちゃんを翻弄してくれたのは
前に書いた通りではあったけど

妹が来る前の日に、ぺこちゃんの入院で
全くと言っていい程散歩に連れて行けなかったので、
久々に近所の公園へかぁちゃんを連れて行った。
桐の花が呼んでいたので、かぁちゃんに見せたくて
けれど、かぁちゃんが唯一目を留めたのは蒲公英の群生。
            

ここでだけ、反応!


久しぶりに外で長く歩いたかぁちゃんは
帰り道では足がふるふるして来て一歩前進が難しい。
ごめんねぇ、これからはちゃんと散歩に行くからね。


そして、翌日、妹が車椅子を車に積み込み、
連れて行ったのがここ

車で1時間以上かかる“藤の名所”・・・ま、負けた・・・。
・・・ひえええぇぇぇ・・・かぁちゃん、一年半ぶりの遠出

我ら姉妹のフットワークの軽さの違い。
もう確実に、歴然と差がある足の重さ。
デブ症・・・いや出不精の姉と出ずっぱりの妹の差。
それは、なるべく日頃のペースを崩したくない姉と、
せめて動ける間に何とか連れ出したい妹との差・・・

妹は「連れて行ってもいいやろか?」と姉に聞いた。
姉は「せやけど、あんたがしんどいやろ?」と妹に応えた。
妹は言った「でもなぁ、来年はもう無理やと思う。
・・・家に来た時には毎年行ってたんよ・・・。」
それ以上、姉は言葉を続けられなかった。

多分、私が「かぁちゃんにしてやりたい事」と
妹が「かぁちゃんにしてやりたい事」は随分違うのだろう。
うん、それはそうだ。違っていいのだと思う。
私達はそれぞれ自分のしたい事を、出来ることをすればいい。
かぁちゃんが「~したい。」と自ら言う事はもうないのだから。

けどさぁ、本音言うと、やっぱり遠出はやめとくれ
この一週間、GWの疲れなのか、かぁちゃんの反応が鈍い。
一日中熟睡はしないのに、トロトロしたまま。
いや、こ~んなに素敵な藤が見られたのだもの。
少々疲れが残ったって仕方ないよね・・・。

それから、妹よ、私に気を使って黙って出かけるな!
もう昔ほど私は「怖いオネエ」ではないのだから
来春、あんた達が越して来たら晩御飯くらいは作っておくから
かぁちゃんがショートの日には、夜中に歌いに行こうぜ~っ




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重さの違い(前編)

2007年05月11日 02時51分44秒 | かぁちゃんにまつわる話
私と妹との重さの違い~っ
彼女が高校生の時までは私の方が軽かったのに
甥っ子の障害が明らかになった頃から、
まんまる妹は、げっそり妹に変化を遂げて
すっかり私の方が重くなっちゃった

・・・あ、体重の話ではなかった

小さい頃から、甘えん坊であかんたれ・・・だと思っていたのに、
今ではすっかり、元気(すぎる)なおばちゃん街道まっしぐらの妹。
かぁちゃんが嫁ぎ先で、ちょっと揉めていた頃、
私は日本を離れてしまっていたので、その揉め事を一手に引き受け、
彼女には相当嫌な思いをさせてしまったようだ。
同時期に息子の障害が確実な物となり、
愚痴れる筈のアネキは異国へとんずら
かなりきつかっただろうに、よく乗り切ったと思う。

それ故に少々妹に頭の上がらなくなった柔なアネキ
勿論、彼女はそんな事は知らない(筈)けど。

かぁちゃんがオヤジさんと別れてから、
妹はしばらく母娘二人で生活していた事もあり、
彼女と私の両親に対する思いは微妙にズレがある。
かぁちゃんにアルツハイマーの症状が顕著に出始めた頃、
正直言って私には介護し続ける自信は全くなかった。
当時のケアマネは即座に施設のパンフレットを持って来たし、
近いうちには・・・と思っていた事もある。
けれど、妹はそれを一笑に付した。言葉は悪いけど
「なにをあほな事を。」と言った風だった。
そんな選択肢は当時の彼女には無かったのだろうなぁ。

そのくせ、自分がヘルパーとして在宅の方々と触れ合って、
今更のように、かぁちゃんを見て言うのだ。
「ねぇちゃん!在宅独居でここまでの人はおらんわぁ。」

・・・おい!てめぇ!!・・・なのである

もう一つ、甥っ子にとって「ばぁちゃん」の存在は
「ばぁちゃんの家に居ると言う事」に大きな大きな意味があり
彼とばぁちゃんの繋がりを切ってしまう訳にはいかない。
「月に一回くらいは、家に遊びに来たらええねん。迎えに来るし~。」と言う言葉を希望に、
それなら・・・と、踏ん張って在宅介護を続けて来たのだけど、
その「月一回」の重さが、私と妹では随分違った。

全ての照準を「その日々」に合わせて、
ぎらぎら眼で「逃すものか~っ!!」と構えている姉と、
「その日、仕事あるかもしれん~っ。」と
軽々しく言ってのける妹・・・
悪気はないのは分かっているし、妹にも都合がある。

妹が幸せでいてくれる事をいつも願っているのに、
このままでは、その気持ちを忘れ去り、
考えたくないけど、いつしか恨みに変わりかねない。
そんな所まで追い込まれてしまった、あかんたれアネキだった。

かぁちゃんの帰宅後の精神的な不安定さや
症状が一時的に悪化するというリスクはあるにせよ、
「ショートステイ」を毎月入れる決心をした頃のお話。


後編につづく~っ!!



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