『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

圏外!

2013年06月29日 12時37分27秒 | 日々の出来事
何が多いってね!
トンネルがね~、多い、多い
ずっと圏外ですわよ。

と、言う事て、またまた故郷へ向かってます。
何も役に立たないかもしれないけど
こないだ張り替えた障子が、時間が
足りなくてまだ二枚未完成だから…

仕上げついでに破れてた網戸も張り替
なきゃね

目に見えて役立つ事は中々出来んけど、
やる事はゴロゴロ転がっておりますゆえ、
いざ!!行って参ります。
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錯覚

2013年06月22日 17時42分32秒 | 日々の出来事
いったいどれだけの時が流れたのだろう・・・と、ふと振り返る。
あ、そうか…まだひと月も経っていないのだ。
新しい月はまだ満ちていないのだから。

絶え間なく鳴り続ける一定の機械音だけが、生きている事の証だった。
夜中のICU室の一番奥の個室で、看護師さんから突然仮眠室で休んでいた彼女の息子たちを呼んで欲しいと言われてから
上って下りて揺さぶられ、上り詰めたかと安どのため息を漏らした途端の急降下。
・・・ジェットコースターでもあるまいに・・・。

そして、本当にあっけなく不本意なゴールに着いてしまった。


手術の痕を隠す為に、姉さんかぶりをして、薄い紅をさして・・・
まるで、嫁いで来た姿そののままで棺の中で眠る彼女を見ても
白い小さな箱の中に納まって、ちょっとだけ笑みを浮かべた写真の横に居るのを見ても
それが現実だとは受け止められていない。
そこに居るのはどう考えても、絶対おかしいって!!

広い田舎家の廊下の奥から、ぽりぽりと頭を掻きながら
「あれぇ、ぽれさん、もう着いたの?掃除まだしてないよ~。」とかなんとか・・・
いつも通りに笑ってる声が聞こえたような錯覚。
・・・・・・・・・・・・・・・そして、様々な後悔が嗚咽となる。

私たちは、まだいい。
家に帰ればいつもの現実が待っており、すぐにこの現実で生きて行ける。
この現実で生きられる事がすべてになる。

・・・残された者達は・・・
彼女がいない現実を、どうやって受け止めて行くのだろう・・・。

分かってるんだ。私がどれだけ心配したって、どれだけ涙を流したって
あの現実の中で生きて行かねばならないのは、彼ら自身でしかないって事くらいは。





先週、彼女の次男坊からメールが届いた。
「今晩のおかずです。」と、自分で作った家族4分の食事の写真付(笑)
「すげ~なぁ!」と返信すると、「また遊びに来てください」と返事が来た。
ほんとに、お星さま付き・・・思わず吹き出してしまった。
・・・これからの時は始まったばかり。

表面上は、静かに、静かに全く新しい時間が流れて始めているのだね。
彼女がそこに居るのだという錯覚とも現実ともつかない、彼女がいた家で。





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随分日を空けてしまいました
少し疲れすぎてしまって、長い間なかなか疲れが取れなかったりした事もありますが
それ以外にも色々理由がありまして・・・
実はこの非常事態に、有り得ない事をやらかしてしまった奴がおりまして・・・(ワシじゃ!!)
彼女の息子たちをまたしても笑わせてしまった事が起きまして・・・
ま、やはり私の存在意味はそこなのだと、再認識した次第です。(この話はいずれまた)


同時に、人は必ず死ぬのだと、そしてそれは時を選ばず人を選ばない。
次は私が見送られる側になるのかな・・・と・・・
ならば・・・ある程度は、やはり準備をしなければならない年齢なのだと、真面目に思い始めています。

とは言え、いつもの生活をしながら、あちこち片づけるのは至難の業ですわよ!!
歳のせいか??ほんっとに思う事、考える事に体が付いていかないのですわよ!!
それと・・・
Ⅰよ!Ⅱよ!いつか別れの時が来る!!今のうちに、出来る事はやってしまうから覚悟しとけ!!



まずは・・・お面作り直して、怪獣作って、お江戸に掃除と洗濯と叱咤激励しに行かねば・・・!!



なんてね、色々考えられる程に、自分を取り戻しつつありますよ。
コメント (4)
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こんな理由で帰りたくないよ・・・

2013年06月06日 13時19分21秒 | 日々の出来事
三度、故郷へ向かっています。

区役所からぺこちゃんのショート受給日数を、通常7日のところ
緊急措置として月に30日もらえた。
交渉に行ってくれたのは、ぴぃ。
我が妹は、実に頼りがいがあるのである。

かぁちゃんのショートは
いつでも大丈夫にして置きます。
と、ケアマネを通して約束してくれた通り
快く迎えに来てくれた。

ぺこちゃんのショート先は最初は言葉を濁してたけど
状況を説明すると、すぐにOKしてくれた。


……自覚はなかったけれど、私がいつも通り喋ったのを
私を知らないスタッフさんが勘違いしたようで
「大丈夫ですか?落ち着いてくださいね。
こちらは大丈夫ですから心配しないで!」と、のたもうた。


え~ 私はそこまで早口なのか??


確かに、いつもの早口に拍車はかかっていただろうけど。


…………


故郷に向かっています。
病院ではありません。
かぁちゃんが、生まれ育った家です。

ありったけの力を振り絞って
小さな希望を家族にくれたのですよ。

一週間ぶりに笑顔で話せる数日間をプレゼントしてくれたけど
…頑張り過ぎちゃって…


眠り姫は永久の眠りにつきました。


今はもう…何を…
兄貴が電話口でつぶやいや一言がみんなの思いだ。


「…どうしよう…」
答えはまだ誰もしらない。
コメント (2)
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