『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

もう少しだけ前へ

2016年07月27日 11時41分36秒 | 日々の出来事
去年行けなかったお江戸へ、行っておりました~

胸高鳴り、見るもの全てが華やかに感じ、あちこち駆けずり回っても足も、もつれない
例えそれが掃除、洗濯の合間をぬって……ではあっても
食事の用意や後片付けをしなくても良いという、夢心地も手伝って、
私の羽根は、隅々まで力が漲ってのでありました。
こうしていると、近頃多くなった「歳だもんなー…」と言う思いは完全にすっ飛ぶものです

東への旅は若返りの泉にとっぷり浸かるようなものかもしれないわ。
なれば、また度々行かねば!!


と、心も体も軽々と、けれどお腹は軽くなりすぎてペッコペコ
さて、旅の締めくくりに、美味しいパンなと齧ってから、一眠りしよう
と、帰りの新幹線に乗り込んで、座席のテーブルをカタンと開いたその瞬間、
隣に座ったお嬢さんが、「すみません。ちょっとだけ携帯の充電をさせてください。」と、のたもうた。
ちゃんと敬語も使えるしハキハキした物言いも好感触。
おばちゃんは笑顔で「どうぞ!どうぞ!!」と答えて、下げたテーブルをパタンと閉じた。

………あのねぇ、JRさんよぉ。
コンセントの位置、も少し前の座席の方にずらしてくれんかの?

お嬢さんは、何とかが捕まった!これってめっちゃレアやねん!と楽しそう。(多分、例のあれの話ね
それから充電しながらスマホ三昧。とっても楽しそうだし、
声を抑えてお隣のお友達と話しているところなんぞ、マナーもわきまえている彼女
なんだけどぉ・・・

充電器からのコードが前にプランとある間、おばさんは足が延ばせませんことよ
しかも、かばんも前に置けないので、足で抑え込みながら一時間と少し。
・・・これ以上は無理だぞ!変な姿勢で腰も痛くなってきたぞ!どうするか?言うか?けれど
彼女たちの旅の締めくくりが不快であってはなんねぇ・・・とそればかりしか考えられなくなった頃
ようやくお嬢さんは「ありがとうございました。」と充電器を抜いてくれた。

やっとこさ足は延ばせたけれど、いきなりテーブルを開けてパンに噛り付くのもどうかと思って
結局そのまま家に帰り着き、あれこれ思い出しながらようやくパンを齧った次第。

まぁ、余韻が沢山残ったし、出会った方々のお顔を思い浮かべる時間が長く出来たので
それはそれで良かったとしたいけれど、もう一回言わせていただくとしたら


………あのねぇ、JRさんよぉ。
コンセントの位置、も少し前の座席の方にずらしてくれんかの?
それか、もうちょっと上のほうにずらしてくれんかの?
新幹線にコンセントを付けてくれるのは安心できるし、とっても有り難いのだけれど
あれじゃぁ窓際の席の人しか使い辛い。もしくは、窓際の席の人が可哀想


普段なら、もっと苛々するであろうし、怒りの沸点もかなり低い
けれど、羽根の先の隅々まで広げた後では、ちょこっとの苛々はどこかへ行ってしまう。
心の羽根を思い切り広げると言う事は、今よりもう少しだけ前へ進む気力が得られるモノらしい。

やはりそれは度々せねばなるまい!と、再度固く心に誓ったのでありました
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お誕生日〜🎶

2016年07月18日 18時04分19秒 | かぁちゃんにまつわる話
お誕生日 一年に一度の〜

かぁちゃん、今年も無事に歳を重ねる事が出来ました
めでたいっ!!




ぽんが選んで来たケーキはフルーツタルトで
タルトの中にはプリン生地

いつもより夕食を少し早めに終えて準備万端!

はぴばーすでいを歌って、私が代わりに蝋燭を消して記念撮影。

毎年、かぁちゃんはケーキを前にすると表情がキリリと引き締しまり?
今にも喋りだしそう。

一口食べさせると、みるみる目を見開いて、
慌てて口をパクリと開けて次の幸せを待ち構えている。

数年前には、殆ど食事が取れなくなった夏もあったのに
ちゃんとモグモグごくん としている事に感謝。

今年も元気な時がたくさんありますように。
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頼むよ、兄ちゃん!体に気を付けてね!

2016年07月13日 17時32分35秒 | かぁちゃんにまつわる話
私達は肩を落とした兄ちゃんの後ろ姿に、そう声をかけた。

正確には「兄ちゃんの(ちゃんと名前で言っておりますよ)せいやないのに、ごめんねぇ。」と
もう大ベテランになっている、スタッフのリーダーに
「謝らんとってぇやぁ。」と笑いながら、おばちゃん姉妹は声を揃えて言ったのである。

勤め始めて日が浅く、まだ慣れないスタッフさんが、
おそらくは日頃職場で起きる様々な、とんでもない事にパニパニしながら
その気もなしに(そう信じておく・笑)リハパン半ケツと同時に、忘れ物を二つしてしまった。
最初の一点は、かぁちゃんが帰宅後すぐに、当日の送迎担当のスタッフが届けてくれて
次の一点は、その二日後、馴染みの兄ちゃんが届けてくれた。

ショート先で起きた様々な事に対する苦言は、なかなか言い出しづらい。
本当の意味で伝えたい事が伝わらない事もある様に思うし
個人への責任を問われる様な事になっては嫌だし
長年の付き合いなのに、ちょっとした行き違いで関係がぎくしゃくしたくないし
何より、兄ちゃんが肩を落とす姿は余り見たくない。



けれど、言わないままだと、これがまた疑心暗鬼になって良からぬ事ばかり想像してしまうので
自分が、これだけは譲れないと思った事だけは必ず言うようになった!

例えば、ラキソ拒否!!
かぁちゃんがラキソを飲むとどういう風になるのかを、こんこんと説明して
「家に帰ったら必ず出るんやから、マグラックスもいつもよりよけ飲んでるねんし、ラキソは絶対飲ませんとってね!!」
と、いう風に
確かに、これもスタッフさんには申し訳ないのだ。
施設の看護師さんは三日出ないとラキソの処方を勧められる様で、それを断ってもらわなくてはならないのだから。


でも、私は天疱瘡の水泡の保護をするのに、なるべく絆創膏は最小限度でお願いします。
絆創膏の刺激でそこに水泡が出来ますから!と赤文字に吹き出しつきでデカデカと書いたのに、
見事なユニオンジャック貼りで帰って来た事があって以来
勿論プロなんだけど、余り信用していない。(もちろん、テンちゃんに関してだけね)
と言う類の事さえ、冗談交じりで言ってしまえる程、つよーくなってしまってる

兄ちゃんは、何か問題を報告すると、唖然とした表情で、目をパチクリさせて、ぺこりと頭を下げて謝ってくれるのだが
違うよ!謝ってくれなくていいの。
色んな事がね、何故起きたのか、そこを把握して欲しいの。
かぁちゃんに起きているって事は他の利用者さんにも起きる可能性がある訳なんだから
大きな事が起きる前に、何故!を把握して、同じような事が起きない様に気を配ってくれたらいいんだから。
とは言え、そういう事も難しい現実があるのかな・・・。


ところで、その兄ちゃん、他の若いスタッフが辞める度に、
「◯◯も辞めるって言うんですよー」と
ガックリ、ガックリ肩を落として知らせてくれる。

いったい、何人の仲間を見送らなきゃいけなかったのかなぁ
辞めた人の分まで仕事が増えるのだから、現場は益々大変だよね。

介護にしろ、保育にしろ、福祉にしろ
対機械やモノじゃなくて、対人(それこそ人間そのもの!)の大切な場所なのに
個々に応じて必要とされる事が違う、とても難しいお仕事なのに、
家族に出来ない事を変わってしてくれるのに・・・ほんとにどれだけ助けてもらったか!!
なのに、賃金を含む労働条件は必ずしも良いと言えないのはやっぱりおかしいと思う。
それらが少しでも改善され、
強い意志や誇りを持って働いている方々が、長く続けられる様な世の中になってもらわなきゃ困る。
それは同時に、利用している私達家族の「何故?」を解決できる方法の一つになると思うけどな。


どうか、兄ちゃんがガクリと肩を落とす事が少なくなりますように。


・・・と、「福祉!福祉!」と声高に叫ぶ選挙の車を何台も見ながら、ふと思いを巡らせた先週でありました。








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そうは問屋が卸さなかったのよ

2016年07月08日 11時32分36秒 | かぁちゃんにまつわる話
良いことがあれば、悪いこともある。
同じように双方があるんですよと、むか~しむかし教えてくれた人がいる。(前にも書いたけど)
けど、良くない事が続いて起きる度「え~~~~、どう考えても半々じゃないよなぁ・・・」と反抗してみたりもしたっけな。
けど、まぁ、今回ばかりは、楽しい思いはさせてもらったんだし、しゃぁないなぁ・・・
と、自分に言い聞かせる事ができるかなぁ・・・それなりに歳も取って分別臭くもなったような気もするし

う~・・・
う~・・・

とは言うモノの、なんだかなぁ

故郷から帰った翌々日、かぁちゃんが三泊のショートステイから帰って来た。
「かぁちゃん、おかえり~
いつもの様に、変わりなく帰ってきたのだけれど
どうも、階段への足の上がり具合が今一つ
まぁ、仕方ないねぇと思いつつ「頑張って~!はいっ!もひとつよいしょ~っ!!」と
力任せに?引き上げるのだけれど、この季節、一階分の階段の頂上が果てしなく遠い・・・。
半分くらいの所で汗だくになるし、息も上がる。
けれど、一段一段をゆ~っくり、そ~っと足を上げる事を忘れていないかぁちゃんが健気で・・・
よだ子タラり・・・を合間合間に新しい涎掛けでぬぐいながら頑張る

やっと階段を上りきってもほっとは出来ない。
パーキン君の成せる業で、段差はOK平面はNGってのがあって
階段を上がる事は出来ても(現在、降りるのは前面から支えて、体を真っ直ぐにしないと無理になってきている)
平面で足を進める事がヒジョーニ、ヒジョーニ難しくなって来ているからだ。
で、体重移動をこの太くて逞しい腕でもって「あらよいしょ~っ!!」とやる訳なのだが
その日は両足が地面にくっついた様にビクともしない
仕方がないので、介護筋トレ?に力を入れて何とか前進成功したのだが

「あ~・・・なんかあるなぁ・・・。」と、思ったら、やっぱり、なんかあった

すぐに連れて入ったトイレで原因判明!!
何とリハパンがちゃんと履けていなかった。
ずり落ちた感じ。いわゆる“半ケツ”状態
「あ~、新人さんが入ったのねぇしゃぁないなぁ、そら動きにくいなぁ・・・けど、まさかなぁ・・・」

・・・悪い予感は的中するもので
半ケツリハパンがかろうじて止まっている太もも半ばの内側の、そのゴム沿いに
天疱瘡の小さな水泡が長々と出来ているではないかいなっ!
「いやぁ、天ちゃん、久しぶり~」・・・な、訳ないっ

すぐに薬を塗って、夜寝る前には水泡は、ほそ~く、なが~く一つに纏まったけれど
天疱瘡が出来る時って、よく分からないけれど、何となく体がだるいのかして
よだ子増量爆裂!!口が常に半開きでぼ~~~っとする事この上なし

あれから一週間と少し。
幸い天ちゃんはそれ以上酷くなる事はなく、水泡が次第に治まって、今は軽いかさぶたの様になっている。
ようやく、ほっと一息。
もしかしたら、かぁちゃんの抵抗力か免疫かが、天疱瘡そのもに対して強くなって来ているのかもしれない。
それは有難い事だけれど


あのさぁ、前もショート帰りにやっちゃってくれましたけどさぁ、
これが出来ないように、日々、けっこう気を遣っているのよ私。
そこんとこ、分かってちょうだいよねっ!


つるつるすべっすべになっていたから、そこまでは腹がたたなかったけれどさぁ・・・

しっかり上がって、しっかり落ちた旅の続きでありました。
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次はゆっくり、まったりと(うふふ♪な旅のお話)

2016年07月02日 04時17分32秒 | 日々の出来事
まずはど~んと!!
ラストオーダー20時半と言う駅近くのレストランにギリギリで滑り込んで頂きました~♪



ちょっと盛り海鮮丼とエビフライの卵とじ。

・・・ちょっと盛りでこのボリュームだったら、普通のはどんだけなのよ?の充実ぶり。
海が近いと、お魚が美味しい
器からしっかりはみ出しているエビフライの丼は、食べ盛りのぽんのお腹も満足させてくれたようだ。
・・・その他に、アイスクリームも。出来立てのふわふわ濡れおかきも、傘を差しながら食べたけど



さて、おじっちゃんの法事の日取りが決まった時
「なぁなぁ、もう前の日から私らが行って準備せんでもええんやからさぁ
 せっかくやし、ど~せなら城崎に泊まろうやぁ  にーちゃんには朝行くって言うたし~
と言う、ぴぃの一言で、急遽決まった憧れの?温泉宿素泊まり一泊の小さな旅。



おほほ~ 一度はやってみたかったのよね~。



何度も来ているのに、この歳まで果たせなかった夢がひとつかなった。


さて、さて、これは何でしょう?





うふふ〜




ちょっと雰囲気が他と違うけど、これもお風呂!
そうそう、温泉臭はどこも殆んどないけれど、お湯はちょっとしょっぱいです。


小さい頃、従兄弟達と一緒におばっちゃんに連れられて来た頃の薄暗くてだだっ広いイメージが強くて、
まぁ、それなりだろうと思っていたのに、良い意味で、期待は大きく裏切られた!!
んまぁ、どの温泉も内部がリニューアルされていて脱衣所が綺麗
しかも趣向を凝らしたお湯場や露天風呂があって、きゃはっ!きゃはっ!とあちこちきょろきょろ
長風呂が苦手な私でも、お風呂の中をウロウロ散策したりして、満足、満足。
シーズンオフだった事もあって、どこもゆったり好き放題にお湯に浸かったり涼んだり

でね、こ~んな所にも金髪のカップルが浴衣姿でそぞろ歩く姿がちらほらとうかがえたりして
・・・なんとも、不思議な感じだけれど、実に絵になる風景でもありましたよ。


ただ“外湯めぐり”なのだから巡らねばならない!と言うスイッチが入っちゃって
それぞれの湯場を次から次へ駆け巡ってしまった感あり。









今度は、一つ所でゆっくり、まったり過ごすのも良いのではないかしら
ふふふ♪・・・今度と言う機会を必ず作るべし。



もちろん、車で行ったからこそ出来た贅沢三昧な時間の過ごし方。
ぴぃのおかげで、また命の洗濯をさせてもらいましたよ。
(行く道途中の高速道路での土砂降りには閉口したけれど)

もちろん、体のお洗濯は言うまでもなく
半日お湯に出たり入ったりしただけなのに、顔も手もすべっすべ
こんなのに毎日入ってたら、あちこちすべっすべのぺっぴんさんになるに違いない。

さぁ、すべっすべの名残があるまま今年も、後半戦に突入。

うお~っ!!忙しくなるぞ~~~っ!!!
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素敵な代替わり

2016年07月01日 10時53分45秒 | 日々の出来事
行く道沿いに咲き乱れる紫陽花





思わず車を停めて外に出ずにはいられない。


三回忌の節目に、おじっちゃんがまた私達を集めてくれた。
随分となごやかに法要の時を持ち
久々に従兄弟達と会えて、今回はひょんな事から私達の子供の頃の話で大盛り上がり

今、こんな風に現在が在る。

本当に、本当に、あれ程心配していたけれど、
従兄貴の長男が結婚してしばらく家を離れていたのだけれど、去年、実家に戻ってくれて
やっと歩き始めたおチビちゃんが、思いっきり素敵な笑顔ではしゃぎ回り
綺麗に整頓された台所や水回りを見て、あぁ、もう私たちの出る幕はないと大いに安心した。
お嫁ちゃん、ありがとね。
ほんとに、ほんとに、ありがとね
けど、あんまりえらいめぇしたらあかんよ

従姉貴・・・やっとちょっとは安心出来た?


みんなが居た時代は、新しいみんなが居る時代に、上手く代替わりしている様だ。
辺りの空気が柔らかく、包み込んでくれている様で
見慣れた仏間が、悲しいばかりだった広間が、今回は人の輪で華やいでいた。

重ねた時間を癒しにして、こんな風になれるなんてね・・・

あぁ・・・違う。
みんなが居た時代は確かに今もここに在り続けているのだね。
それを涙だけじゃなく、笑顔で話題に出来るようになったんだね。

それが、何とも嬉しくて、
素敵な代替わりを感じて、おそらくもう、働き手としては必要がなくなってしまった私達姉妹は
帰り道の車の中で、何度も良かったなぁ、良かったねぇ・・・を繰り返し

「さぁ、これから本気で心配せなあかんのは、私らの方やでぇ!」と言う思いを新たにしたのであった!!


奇しくも帰宅した翌日、背の君のアジトに向かう途中で、
堤防の下に連なっていた古い長屋が全て取り壊されて、更地になっていた。

商店街もここら辺りも、当たり前にあった風景が最近どんどん変わって行く。
その変化の流れの中で、私もちゃんと変化せねばね。
外見は否応なく変化するけれど内面を変化させるのは自分自身の力だものね。



・・・と、思えるのは法事の前に行った“うふふ”な小さな旅のせい


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