『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

感謝!

2006年04月30日 03時22分27秒 | 日々の出来事
まず、私がブロクを始めようと思ったのは始めに書いたように、毎日の生活にかなり疲れてしまって感情をコントロールする事が難しくなって来たから・・・。
何より、人と接する機会があまりに少なくなってしまって、自分が煮詰まっている事を友人達に話す機会すらほとんど望めなくなってしまったから・・・。
うさばらしに、愚息達や背の君に喧嘩をふっかけようにも(苦笑)その時間までなくなってしまったからだと思う。

誰かに思いを聞いて欲しくて、聞いてもらえないまでも、自分の気持ちを整理する場所が欲しくて、ついふらふらと詳しい事は何も分からないまま、この世界に足を踏み入れてしまったのだが(笑)

何せ話題が暗い・・・自覚しています。
何せ文章が理屈っぽい・・・これも自覚しています。
何せいつもやたらに文が長い・・・これもまた自覚しています。
何せ秘密主義が見え隠れする・・・これもまたまた自覚しています~。

私が迷惑も顧みずブログ開設を告げたのは、普段直接会えないお三方だけ。で、色々書き進めていたら益々誰にも言えなくなっちゃった(^^;

そんなブロクであるにも関わらず、いつも暖かいコメントをくださる方々がおられる。ここで、お名前を呼ばせていただくのも何ですが、あっきぃさん!ak6254さん!となぴよさん!本当にありがとうございます。どれだけ私が支えられている事か!文字でしか表現出来ないのが心底口惜しゅうございます。

感謝、感謝です。
そしてまかり間違ってここを訪ねてくださった方々にも改めて感謝します。
何事にも三日坊主の傾向がある私が何だかんだと書き続けていられるのは、どこかで誰かに繋がされていただいているという安心感からに他なりません。
改めて、ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。

前置きが例によって長くなりすぎたけれど、初のトラックバック記念として。
・・・練習も何もしないままだけど、ちゃんと出来るのかな?


コメント (3)
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面接

2006年04月28日 03時40分02秒 | ぺこちゃんにまつわる話
障害者の支援費制度が変わる事になって、面接、いわゆる家庭訪問という制度?が出来たらしく役所の方から係りの方が来られた。
・・・疲れたべ~。

いや、面接に疲れたのはぺこちゃんの方で、デイサービスの連絡帳には本人が「くたくただ。」と言ってたと書かれていた。始めての人に会ったり自分の事を詳しく聞かれる事に対して、私の想像以上に緊張して疲れてしまうらしい。

私が疲れたのは家の掃除の方で、普段は突然に人が来ても「どうぞ。」なんて恐ろしくて言えない(苦笑)まめに片付けたいけど、その為にまとまった時間が取れないというのは結構ストレスになる。不思議な物で、とっ散らかっている状態にいつしか家族全員が慣れてしまっているのは非常によろしくない。子供達が小さい頃、帰宅した時におもちゃが転がっていると途端に不機嫌になって足蹴ざまにどかしていた背の君ですら、今やそんな事をしたなんてかけらも覚えていないに違いない・・・まぁ、楽になったけど(笑)
必要に迫られて、久々に前日あちこち掃除したけど、やっぱり気持ちがいい。指先がぱっくりと口を開けたのと、筋肉痛を除けば・・・の話だが。

今なら誰が遊びに来てもいいよ~っ!!

けど、ふと気付く。突然来る友人なんていないなぁ。
友人達は、みんな我が家の状態を知っているのでいつの間にか、ふらりと立ち寄ってくれる人はいなくなってしまった。子供達が小さい頃から人が来ない日がなかったし、高校生になってからは週末には我が子に混じって、よその子も寝ていたりする生活をして来ただけに、ここ数年で随分変わってしまったよなぁ・・・と独り苦笑。まぁ、気楽ではあるけれど、世間様からは随分遠ざかってしまったような不安はいつも付きまとっている。
けどまぁ、今はこういう時なのだろう。そのうち ♪そんな時代もあったよね~♪と懐かしく思える日が来るのだろう。・・・来なけりゃ困る(笑)

さて、その面接。10月から変わる制度に向けて、これまで三段階だった障害の程度が六段階になるらしい。しかし、その内容の詳細はまだ決まっていない?らしい。決まってからでは遅いのかという疑問は不信感に変わる。その癖、アンケートの内容は、「出来る」「介助が必要」「出来ない」の三段階。疑問点はそこにもある。介護保険の認定の時ももそうだったが、例え完璧に出来なくても、本人が自力でする事は「出来る」ことになるらしい。例えば、歯磨きが十分に出来なくて、治療していない歯が一本もなかったにせよ、自分で歯を磨ける=「出来る」なのだ。お風呂で体がきちんと洗えていなくても、一人で入る=「出来る」という項目にチェックされる。何枚もあるチェックリストは大方「出来る」で埋まる。来てくれた方には、詳しく説明はするけれど、判定される時にはそこまで細かくは伝わらないだろう。いったい、どんな判定が下るのやら・・・。障害の度合いによって受けられるサービスの上限が決まって来るのだろうが、デイサービスの利用日数等が減らされるのは非常に困る。一日の利用額が増えるのは仕方がないと思うが日数は今まで通り欲しいなぁ。「面接」と言う短時間では分かる事なんてしれている。

少し雑談を交えながら「一日でも二日でも一緒に生活していただかないと、わかんんないですよねぇ。」と笑顔でキツイ事を言ってみた。「本当にその通りですよね。」と返事をもらった。・・・だったら、してみてよ~!

と、言いつつも、息子の就活の面接の方は、短時間でいい所だけ見てくれたらいいのになぁ・・・と欲を出してしまう。一日や二日お試し採用なんてあったら困るかもしれないのだ(笑)何とも矛盾した話だけど、どちらも本音。なので、文句は言えないのである。
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どじ・・・。

2006年04月24日 03時34分22秒 | 日々の出来事
わだしはいば、はだがつばっています。(私は今、鼻が詰まっています)

うあ~~ん、歌えない(涙)ばかだ~。
歌う時に、鼻で息をしなさいと言われるのだけど凄く難しい。私が不器用なせいもあると思うけど、確かに歌ってる途中にブレスの音が入るのは聞き苦しいけど(効果としての場合を除いて)やはり訓練なのかなぁ・・・と、つい先日から鼻で吸って口で吐くというのを練習してみるけど、そんなもの鼻が詰まった状態では窒息するぞ~!!・・・ふがっ!
ひどい風邪にならないように注意しないといけない。



ぐっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うそっ・・・・・・・・。

鼻をぐすぐすやりながら、たった今長文を書き終えて「投稿」したつもりが、手違いで上記以外がぜ~んぶ消えちゃった・・・うあ~ん(涙)
書き直す気力がないよ~。

きっと、早く寝ろという事なのね・・・。
かぁちゃんの様子をもう一度覗いて来て早く休もう。
ああ・・・まったくドジ。ばっかみたい・・・しくしくしく・・・。

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特効薬

2006年04月22日 03時40分59秒 | 日々の出来事
休むと決めたら、パジャマのままでずっと布団から出てこないぺこちゃん。
話しかけても「うん。」としか言わない。ぺこちゃん流のこだわりで服を着替えたら起きていなければばらないと決まっているので、「着替えない=デイサービスを休みたい。」と言う意思表示となるのは、まぁ分かり易いけれど・・・。

今週はずっとデイサービスを休むのかなぁと覚悟をして、デイサービスに断りの電話を入れると、いつも明るく喋ってくれる職員さんが「○君が待ってるのにね。」と一言・・・。ぺこちゃんがお気に入りの男の子の名前だった。
重度の障害のあるまだ若い彼に対して、ぺこちゃんはまるで母親のように一日中べったりとくっついて、身の回りの世話のお手伝いをしているらしい。デイから帰って来ても、彼の様子しか話さない程お気に入りのようだ。
布団の中にもぐったままのぺこちゃんに、「○君も待ってるって言ってたよ。」と一声かけてかぁちゃんの所に向った。

お昼ごはんを運んで来て驚いた。ぺこちゃんはちゃんと着替えて机を前に座っている。へっ?笑顔で明日は行かないといけないと、堰を切ったようにしゃべり出すのにもびっくり。

すっご~い!!彼の名前は瞬時に効き目が現れる特効薬となったようだ。何だかうらやましい。素直に気持ちが表現できる事も、そんな特効薬があるって事も。


今日はかぁちゃんの側で、久々に朝からMDを片時も離さず、響さんとマジレンのソンコレ、KURT CARR SINGERSの「COME LET US WORSHIP」、それと・・・近頃頓にはまりまくっている・・・「ドラバラ鈴井の巣コンプリート」を繰り返し聴いていたら、めちゃくちゃ歌いたくなってきてしまった。そう言えば、長らく心行くまで歌っていないじゃないか~!!そうだ、だから何だか低迷気味なんだ、心身ともに。あ~、今すぐ歌いたいけど、夜中はまずい。

・・・指折り数えてみると、独りカラオケなんか半年以上行ってない。なんて事!
私にとっての「特効薬」まで忘れてたなんて。・・・お~っし、歌うべし!!
ごちゃごちゃ考えるのはそれからって事で(笑)

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負けちゃならない、強くなれ!

2006年04月20日 02時57分58秒 | 日々の出来事
かぁちゃんと、桜吹雪の中を歩いて散歩に行ったのが三日前。
桜の季節も終わりかと、しみじみ見上げながらうす桃色の毛氈を踏んだ。風に舞う花弁を美しいと思わない人なんていないよなぁ・・・子供達が花弁を手で受け止めようとしてはしゃいでいるのも、毎年繰り返される風景だ。

けれど、かぁちゃんは無反応。木蓮が今にも弾けそうに膨らんでいるのを隣できゃぁきゃぁ言いながら話しかけても、ちらりと私を見て口許に笑みを浮かべる間もない・・・また無視かよ~。

いつの間にかあちらこちらの花壇にはチューリップが咲いている。
様々な春の花達が見事に花盛りだ。以前のかぁちゃんなら花を求めて歩き回っていただろうなぁ。そう思ったらだんだん腹が立ってきて、紫色が一際華やぐビオラの植え込みの側に連れて行き「紫だよ~、ほれほれ紫の花、好きでしょう!」と押し付けがましく言うと、やっと「うふふっ」と笑って花に目の焦点を合わせた。

桜も今年はもう終わりだと思っていたのに、夜、コンビニに出かけると、緑の葉をつけ始めているものの、花はまだたくさん残っていて暗闇に淡い光を放っているように見えた。おおお!思いがけない夜桜見物!

黄砂混じりの強風にも、春の嵐にも、強い長雨にも散らずにいる花が多かったようだ。散り際のはかなさに目を奪われて華奢な木だと思っていたけれど、案外桜って強い木なのかもしれない。散るも散らぬも己の一生を見極めているようだ。


夢を持って、計画を立てて生きたいけれど、そんなものは全く当てにはならない。現実は計算外の事をこれでもかと突きつける。
かぁちゃんとぺこちゃんの為に、しばらくの間わざと目を反らせていたいくつかの問題が、ここの所直視せざるを得なくなって来ている。・・・鎧兜に心を固め、いや、それでは重過ぎる。・・・強化服(高速エスパーか!?)を心に纏いちょいと覚悟しなけりゃいけなくなりそうだ。・・・流れのままと見せかけて、その実流れに逆らっていける程、私も強くならなけりゃ。それで散っても後悔しないように。

あかんたれの私でも、強くあらねばと堅く誓う。まずは一つ目。
おい、息子よ、母は歌う!♪そ~して、い~っしょに~、た・た・か~おう~♪


その前に・・・ぺこちゃん、早くデイに行かなくっちゃ。休み癖がついてはだんだん生活のリズムが狂ってしまうよ・・・と、きつく言えるように強くなる事も必要だと思うのだった。
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笑い皺

2006年04月18日 03時37分04秒 | どうでもいい話
急な用ができたので、カナリア姫にほんの5分程会うことが出来た。

「あんた、その顔はなに?」・・・開口一番がそれかよ~。
何でも顔が痩せこけた!のだそうだ。(*注:体重は絶対に減ってはいない)
「ちょっと、その皺~!」次はそうなのかよ~。
あのさ、満面の笑みで手を振っているのに、それはないだろう~。
「あんた、ちゃんと寝てるの?」ん~、寝てるよ~、それなりに(笑)

確かに、近頃鏡を見るとげんなりする。「あっちゃ~・・・」な状態である事は確かだけど、え~、そんなにひどいかなぁ。鶯姫と別れた頃から白髪が一気に増えたとは思う。引越しの頃からは目が落ち窪んできたなぁとも思う。かぁちゃんの方が余程ほっぺはつやつやだもの。けどさぁ、皺はね~、笑った時に出来るんだから、いい事にしようよ~!

と、思いつつ帰って鏡の前で笑ってみると・・・おお、確かにひどい。
常日頃から化粧はしないのだけど、やはりそれなりにはちゃんとしないと駄目みたいだ。だけどねぇ、ズバズバ言いながら紙袋一杯の差し入れを持って来てさぁ、
「ちゃんと食べなきゃ駄目だよ。」って、こんなにいっぱい!食べるのはめちゃくちゃ食べてるし・・・また太るよ(笑)
ほんと、大好きだよ~!姫~!

東京へバスで出向いた愚息があちらで高熱を出したらしい。
全く、馬鹿たれ!!新幹線を使えとあれ程言ったのに、むちゃをする所はやはり親に似たようだ。しかし、一年以上調子を崩しておきながらやっと元気になり始めたのにこれだもの。まぁ、面接試験は受けられたようなので良かったけど、幾つになっても、心配させるから皺が増えるんだぞ!と、人のせいにしてみる(爆)
ぺこちゃんも風邪気味で着替えもしないで昨日から布団にもぐってる。当然デイサービスへは行かなかった。だけど、食欲はあるしトイレもちゃんと行ってるから良しとしなきゃ。

笑い皺なら許せるけど、眉間の皺の後まで消えないのは困ったもんだ。
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東京

2006年04月16日 03時09分55秒 | ぺこちゃんにまつわる話
愚息が就活の為に東京へ出かけた。経費削減だと言ってバスの旅。若いなぁ。

ここ3年ばかり、自分の為の「お祭り」に年に一、二度、上京するという事を加わえた。かぁちゃんの事もぺこちゃんの事も、家族の事もぜ~んぶ忘れて、親でも子でもなく、姉でも妻でもない「私だけの私」の時間を無理やり作って、普段の生活をリセットするために二、三日家を離れる事にしてしまった~っ。

実家を持たない私は結婚してからは一度も泊りがけで家を空けた事がなかったので、最初の一歩はかなりの覚悟が必要だった。それこそ大冒険。一番の難問は背の君の顔色だったけど、あんまり見ないようにして(笑)とりあえずクリア。「祭りの後の寂しさ」は想像以上に自分にダメージを与えるという新しい感情も経験しているけど純粋に「楽しみ」に出来る事が嬉しい!!

しかし、この「東京」が問題なのである。
人は誰でも生まれれば当然体は大人になっていく。知的障害があろうがなかろうが成長する過程は皆同じ。「同じ」である事をついおろそかにしてしまいがちな自分の未熟さを考えさせられる事がある。
ぺこちゃんにも寮生活中には彼がいて、結婚生活の真似事をしていたようなのだが、会社の倒産で離れ離れになった時には連絡先も聞かずに別れており、それまでの生活が途中で突然断ち切られた形で我が家にやって来た。電話番号くらい聞いておけば良かったのに、私が聞こうにも会社は既になくどうしようもなかった。
とても寂しかったのだろうと思う。来て間もない頃には通りすがりの人が「ぶつかったのに謝らない。」と泣きながら大声で訴えたり、些細な事で怒ったり泣いたりする事もしばしばだったので、対応の仕方が全くわからずに悩んだ事も遠い思い出になる程、今ではすっかり落ち着いて愛想の良い笑顔で人に接している。

面食らった事は数多くあるけど、その中でも・・・何と言うか・・・テレビ番組は「艶っぽい」のが結構好きなので、いきなりドアを開けるとドラマのラブシーン真っ最中だったりして、うろたえるうろたえる・・・私が!(爆)
なので彼女の部屋のドアを開ける時は耳を澄ませて観ている番組を確認してからにしてるけど・・・何となくそれも変だ(汗)

ある日の事、ぺこちゃんはデイサービスから帰るなり私の側にやって来て、目をキラキラさせながら耳元で内緒話を始めた。「☆さんと、★さんが二人で東京へ行くんだって・・・。」・・・ん?何で?何が?
くすくす笑いながら言うのである。何の事か最初は理解できなかったのだが、ドラマで良く聞く「東京」という言葉からか、どうもぺこちゃんの中では、「東京=男女で行く=いかがわ・・・もとい、うふふふ☆な場所!!」なのであるらしいのだ!ええ~っ??

単に職員さんが出張で東京に行くという話しを小耳にはさんだ事が男女ペアであった事も災いして、ぺこちゃんの頭の中でピンク色のハートマークがちらついてしまうという結果になったらしいのだが、え~っ?「こんな時、何て言ったらいいんでしょうかっ!?」・・・と、とりあえず「東京は新幹線で3時間くらいで行けるよ~。」って・・・それはまだ、のぞみが走っていない頃の話だぞ・・・。自分で突っ込みを入れながら一応それだけ言うと、ぺこちゃんはきょとんとした顔で「ふ~ん、新幹線で行くの?。」と言って、それから、にこっと笑った。

・・・ん~、根本的な解決にはなっていないが、まぁいいかぁ・・・と、いい加減にしていたのが良くなかった。
昨年上京する前、次々にアクシデントが起きて、留めの一発!とばかりに、前日になってショートステイの迎えの車の時間に間に合わない事態が発生してしまった。焦りに焦った私は関係する場所に「何とかなりませんか?~時の新幹線で東京に行かなきゃいけないんです!!」と電話口で喚いてしまったのだ。気付けば、廊下のドアもぺこちゃんの部屋のドアも開けっ放し。ああぁ・・・。

それから、ショートステイの度ににっこり笑って、ぺこちゃんが言うのだ。
「いつも、東京で大変ねぇ。」え?ち、ちがう・・・。
否定はするけど、どこまで理解していることやら・・・。
きっとデイサービスでもショートでも言っているのだろうなぁ・・・。
にこにこしながら声を潜めて職員さんの耳元で内緒の話。
「ねぇちゃんはねぇ、東京へ行ってるんだよ~」

・・・・・お、おいっ・・・。
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ごめんっ!

2006年04月14日 09時52分31秒 | 日々の出来事
わぁぁぁ・・・失態!
完全に寝過ごしてしまった。飛び起きたのとほとんど同時に、ぺこちゃんのお迎えの車が来る合図・・・。やっばい!!朝ごはん出してない。
あぁぁ・・・なんて事。

年に一、二度はやらかすのだけど、こんなに完璧に寝過ごしたのは初めてだぁ。

かあちゃん、久々に夜中にうろついて、ちゃんと寝たのが朝の6時を回ってからだったのがやっぱ、駄目だったなぁ。そんなの言い訳にならないもの。起きておけばよかったんだ~、布団に入らなきゃ良かったなぁ。

ぺこちゃんは出かける準備はちゃんとできるし、「ごめん。」と言えば納得して「いいよっ!」と愛想良い返事をしてくれるので「ごめん」で済ませられるのだけど、毎日の生活では細かい所にまで、ぺこちゃん流のこだわりがある。それが狂う事はとてもストレスになるようなので、絶対にしてはいけないミスだったのに・・・。私がいないから、朝ごはんが出ていないからって捜す事はしない。あくまでも受け身で、ひたすら待ち続ける・・・のに・・・。

あ~~ぁ、かぁちゃんは朝方ゆっくり寝たので、ご機嫌でやっと今朝ごはんを食べてる・・・かぁちゃんがデイサービスの日じゃなかった事がせめてもの救いだ。

ううう、悔やんでもどうしようもないけど、凹むなぁ・・・。
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心頭滅却すれば・・・。

2006年04月13日 02時01分20秒 | かぁちゃんにまつわる話
かぁちゃんの左手が動かなくなり始めたのは、アルツハイマーと診断されるずっと以前からだったのかもしれない。曖昧な表現しか出来ないのは茶碗を持たずにご飯を食べたり、左手をテーブルの下に置いたまま右手だけで食事をするのは、嫁ぎ先から帰って来た時には既にそうだったからだ。当初はそれを「行儀が悪い」と注意すると思い出したように左手を出してくるので、“動かなくなくなっている”とは分からなかった。初めて自力で歩けなくなった時に、介護用ベッドを入れたのだが、面接に来たレンタル業者の若いお兄ちゃんに「左手が少しご不自由ですね。」と言われてようやく「へ?そうなんだ。」と気付いたという何とも鈍感な話。

今になって、あの頃は億劫でしなかったのではなく、既に出来なくなっていたのだと気付く事が余りにも多い。後悔したって始まらないけど・・・。

肘の動きが硬くなり、いつも力いっぱいこぶしを握っている状態になってからは、自分の爪で掌を傷つけてしまうので薄い木綿の手袋の指先を切ったものをはめさせて、小さなクッションを作って握らせていた。やがてそれを自分で握る事が出来なくなったので、一回り小さいクッションを作ってそれにハンカチを巻きつけて手に縛り付けるという事を一年程していたのだが、そのうち指の第一関節が反りかえってしまい、薬指と小指が重なったまま固まってしまうようになったので、現在は手袋だけをしている。こぶしは益々硬くなってこの手袋をはめる時に痛がって嫌がりお風呂上りに手袋を変える時にはちいさなバトルを繰り広げている。

で、「なるべく指を開かせるように。」とお医者様がおっしゃるのだが、難しい。はっきり言って大変。せめて散歩に行く時は・・・と思って私の左手をかぁちゃんの左指と掌の間に滑り込ませるのだが、痛いらしくて睨みつけ、右手で払いのけようと、私の左腕を掴む。負けてはなるものかと、その手を私の右手で掴んで、そのまま散歩をするのだが、絶対変!!だって~、フォークダンスを踊ってるみたいなんだもの。その状態でかぁちゃんが「痛い!」を連発しながら歩くので、いつも耳元で囁いて差し上げるのだ。

「心頭滅却すればぁ?」

かぁちゃんはしばらくしかめっ面をして睨みつけるのだが、「心頭滅却すればぁ?続きはなんだっけね?」と囁き続けると、「うふふふ。」と笑い出す。
「痛い!」
「痛くない!!心頭滅却すればぁ?」
「うふふふふ・・・。」
「火もまた涼し!でしょう、痛くネェと思えば痛くないんだ~!!」

フォークダンスの型で手を繋ぎ、この会話を繰り返すのが日課となっているのだが、あのねぇ、私の方が痛いんですけど~っ・・・かぁちゃんの左手の爪が私の指に食い込んで爪の跡がくっきりと残る。・・・はいはい、そうですよ~だ。
「心頭滅却すれば火もまたすずし!痛くないと思ったら痛くなんかな~い!!」

・・・正直言って無理です。痛いものは痛い・・・。

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ブギのリズムで

2006年04月11日 03時20分01秒 | 日々の出来事
「高齢者の負担増反対」と書かれたオレンジ色の風船をデイサービスからもらってきたかぁちゃん。持ち手のワイヤーのついた風船って子供達が小さい頃以来だったので、とても懐かしくなってしまってベッドの手摺りに括り付けたけど、それが気になって、つんつん叩いては取ろうとしている。
 
かぁちゃんの枕の横っちょにはアンパンマンの顔のクッションが置いてある。甥っ子が小さい頃に使っていた物で、顔の後ろにファスナーが付いていて中身を出すとお昼寝用マットが出てくる。これがどうした訳か随分気に入って、暇さえあればファスナーを開けて中身を出してはかじっている(苦笑)
開かない左手でグーのまま押さえつけて右手だけで器用にさっさと開けてしまうなんざ、まだまだ捨てた物じゃない。「私が死んだらこれ入れて。」と以前からよく言ってたのだが、そうしてあげたいけど、顔の横に置くわけ?・・・笑ってしまうじゃないか・・・。

風船が視界に入ると、そのアンパンマンの顔が見辛いのか気になって仕方がない様子だ。あまり苛々したら可哀相なので外したのだけれど、ついでに近頃私がお気に入りのCDをかけ、開かない左手に無理やり持たせてみた。最初は痛がってしかめっ面をしながら私を睨んでいたけれど、やがてオレンジ色の風船がふわんふわんとリズムに合わせて揺れ出した。曲が終わればぴたっと止まる。始まればまたふわんふわん。あははは~っ。私がけたけた笑っていると、つられて笑っている。

早くかぁちゃんを見に行かなければ何をしているか分からないのに・・・とか、今トイレに行かれたらぺこちゃんのお迎えに間に合わなくなるとか、そういう時間の追われ方から開放されたせいか、近頃私自身が以前より苛々しなくなっている気がする。そのせいもあってか、かぁちゃんはよく言えば落ち着いているし、悪く言えばぼんやりしすぎている。うろつけば腹が立つくせに、大人しすぎると気にかかるなんて支離滅裂だけれど、遠くを見つめて口を半分ぽかりと開けたままじっとしているのを見るのはあまり気分の良いものではない。何とか反応させようとつい躍起になってしまう。手を変え品を変え・・・これではまるで子供をあやす親のようではないかいなぁ・・・と独り苦笑いする。

いや~、「東京ブギウギ」「三味線ブギウギ」「買い物ブギー」風船ふわんふわんは続けてこの三曲。元気な歌はいい!一緒に歌えば力が湧いてくる事間違いなし!
♪しゃしゃりこしゃんしゃん♪ ぃやっほ~い


介護保険制度や障害者の支援費制度も大きく変わる。目先の事を考えれば施設利用の出費が跳ね上がる。前者は私達の老後を考えれば止むを得ないのかもしれないし、後者は、これまでサービスを受けられなかった方々や高額の利用料を払わなければならなかった方々との公平化として見ればこれまた頷かざるを得ない事もある。・・・良いように考えての話だけど、本当はめちゃくちゃ困るんだけど・・・言いたい事は山とあるけど、まぁ、今はブギのリズムで憂さを晴らそう。
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