『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

踊ってるってか!?

2009年10月30日 03時56分16秒 | どうでもいい話
大荷物肩から二つ下げて、加えて手荷物ぶらさげて移動したせいか
肩が、どうにもこうにも痛くて・・・。

けれど、日々の雑用は滞りなくこなしてはいる・・・筈。


こんな時に「痛いの、辛いの。」と、よよと泣き崩れてしまえば哀れを誘うものを、
「う~・・・くっそ~!」と近寄った人間をギロリと睨んでしまうのは私の悪い癖である。
(この場合近寄った人間は背の君をさす)
「俺は何もしてない!」としり込みするのを尚さらに睨みつけつつ、
「ううう・・・腹立つわぁ!」などと呟くもんだから、慰めてももらえない。

・・・ったく、原因は首だぁこりゃ
気を抜いてここん所、顎を上げてしまってるからなぁ・・・

で、夜な夜な例の便座に似たコルセットを装着しているのだけど、
着けたままウロウロしてたら、背の君が起きだして来たのに出くわした。


「首痛いんか?大変やなぁ。」
おっ!労わってくれるんやん。ええとこあるやんと思ったのも束の間。
「それは、どういう風に役に立つんや?」って真面目に聞くので
「無理な姿勢や、無理な動きを出来んようにするの~っ。」と応えたら
彼は私の顔を、じ~~~~~~~っと見つめて言った。
「ほな、一日中着けとかなあかんやん。もっとがっちがちのん。」

・・・んあっ?

「だって、あんたに無理な動きをせんとけって言う方が無理やがな。
ふつ~に歩けばいいもんを、こないして、こないして(ジェスチャー付きである
ありゃりゃこりゃりゃって目的地まで行くし。」

・・・はぁ?

「せやろ?違うかぁ?こないして、こないして(再びジェスチャー付きである

「なにかぁ?私はいっつも、そうやって踊りながら動いてるっちゅうんかぁ?」
「せやっ

せやっって・・・
そうか?そうなのか??
颯爽と疾風の様に駆け抜けているつもりだったのに、
貴方の目にはツクツクテケテケ踊っているように見えるのか・・・



・・・許せん!!

明日は目の前で本当に踊りながら移動してやるのだ!!
踊りながら歩くとは、こういう事だと思い知らせてやるのだ!!
だる痛い肩と、時折ぴこぴこ痙攣する腕を押さえ込んで、固く決心したのであった。


寒波が近づいているようです。
御気をつけくださいますように。

そろそろ、衣替えをしなければ・・・。








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課題

2009年10月24日 05時19分52秒 | ぺこちゃんにまつわる話
時の流れが速い。

と言うより、自分自身の中の記憶、
特に現実と向き合った部分のそれだけが、ハイスピードで過去へ流れて出しているようだ。

え?いや・・・まだボケてはいない筈ですが・・・


ぺこちゃんが長年親元を離れて暮らしているのを知った人は、当たり前のように
「お母さんに会いたいやろ?」と、挨拶代わりに聞かれる。
ぺこちゃんはそれに対して、本心かどうかは分からないけれど
「べつに・・・。」と不機嫌に応える。
「おかあさんの顔忘れてしもうたもん。」って・・・それは強がりなのかもしれない。

彼女の母の旅立ちは「今から行くよ。」と言う形で、葬儀に向かう朝に告げた。
前もって言う事が私の都合で出来なかった。
延々と繰り返しされるであろう同じ質問に、その都度穏やかに答える自信がなかったから。

ぺこちゃんは、しばらくぼんやりしてたけど、
急に大声を上げて泣き出して、私にしがみ付いてきた。
彼女の頭を撫でながら、無事に連れて行く事が私の一番の仕事だと拳を握った。


だけど、拍子抜けする程に、ぺこちゃんの感情は落ち着いていた。
ぺこちゃんにとっては、駅から駅への移動の方が厳しかったようだ。
いや、私自身も想像以上に厳しかったぁ
でも、お弁当とオヤツを買って新幹線に乗り込んだ途端にご機嫌が戻って助かった。


ぺこちゃんの悲しみは、30年以上ぶりにあう親戚と、ホテル宿泊で興奮に変わり、
はしゃぎ過ぎてハラハラしたけど、泣き崩れられるよりずっと良い。


旅立ちを送るセレモニーは私だって慣れないのだから、ぺこちゃんは尚更。
いつものように、体をゆらゆらさせながら座っていたのだけれど、
やがて、私の方ばかり見ている事に気付いた。
ハンカチを目にあてる仕草、涙を拭う仕草、こほっと咳をするタイミング。
・・・全部マネしてる・・・。

そう。何をすれば良いのかわからないからね・・・まねっこするしかないんだよね。

と、頭では分かっていても、胸の辺りが冷たくなってしまった柔な私。



『分かっているつもり』でも『分かった』事にはなってない。
『慣れていた筈』でも『理解して見守る』事は出来てない。
って、こんな時に改めて気付かされる。

気付かされるなんて奇麗事。それはイクォール拒否反応。

突然感じるこの感覚を拭いきれる様になるのだろうか。
拭いきれないまでも、刺々しくならないで居られる様になるのだろうか。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

な~んて・・・。

もう既に何事もなかったようにいつもの時間が流れておりますよ。
ほらね、感情の時の流れは、現実の時の流れよりもっと速い。


そうね・・・いつか、何事にも冷静に且つ温かくなれると良いな。
ぺこちゃんの為じゃなく、私自身の為に。



大きな大きな課題だけど、お義母さん!加勢してくんしゃいませ








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私の“しゅうとおっかさん”

2009年10月20日 02時36分36秒 | 日々の出来事
棟違いの今の住まいに越して来たのには理由がある。
諸事情で義姉の所から、義母を呼び寄せる事になったからだ。
けど、せっかく無理して義母の部屋を作ったのに、
家に来る前に心筋梗塞で倒れ、養生の為に転院した病院先で
頑張り屋さんの彼女は「歩かないと歩けなくなる。」って
自分で勝手にリハビリ代わりに階段の昇り降りをして、誤って落っこちて大腿骨骨折。

あれから10年。
長い間入院していたけれど、結局家に戻らずグループホームに生活の場を移し
結果的に、義母の為に作った部屋にぺこちゃんが入っている。

不思議な縁だなぁ・・・って改めて思う。

義母と一緒に生活したのは、
チビ達が生まれた翌々日、突然我が家へやって来た時に二ヶ月近く。
義兄が病床にある時の一ヶ月。
そして・・・義兄が45歳で早々と旅立った時の二ヶ月。

な~んだ、それだけか・・・併せても半年にも満たない。


その間に私が教わったのは
“おからの炊き方”と“高菜の炒め方”と“干し薇の戻し方”
そして、背の君すら忘れてしまった“田舎の言葉”と
“きつうござんしたと思い出してた、自分がよめっこさんだった時代の話”

お姑さんの事を“しゅうとおっかさん”って呼んでた私の“しゅうとおっかさん”
彼女の言葉の語尾によく使ってた「~かんた。」
疑問形の時の言葉らしいのは分かったので意味を聞かないままだったけれど
昨日、親戚の人に思い出話のついでに思い切って聞いてみた。
田舎の言葉で、疑問形の丁寧語だった。

おかあさん、嫁っこにまで気を遣って語る事はなかったのに・・・。


ぺこちゃんが家に来てしばらくして、義母の所へ一度だけ連れて行った。
その頃、既に娘に会うのは4,5年ぶり。
少々記憶にあいまいな所が出始めた頃だったので
「誰か分かりんさりますか?」と聞いたら「私が産んだ子です。」って言ってたけど
家で生活している事までは分かってもらえなかった。

長旅の後、ぺこちゃんがひどくしんどがってしまったのと、
それからすぐに、かぁちゃんから目が離せなくなったのをきっかけに
私自身の体と心に余裕がなくなってしまって、会いに行けなかった。
違う・・・それを言い訳にして会いに行かなかった。


半分くらいにちっちゃくなって眠ってた“しゅうとおっかさん”に
「ごめんね。」と謝る事しかできなかった。
「ほんなご!」って怒ったふりして笑ってるかな?
「しょおんなかよ。よか、よか。」って言ってるかな?・・・言って欲しいな。



・・・おかあさん、何も、“うぐいす姫”と同じ季節に逝く事はないのに。
10月が嫌いになっちゃうよ。

私はちょっとだけ恨み節。

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旅の途中

2009年10月17日 13時17分35秒 | 日々の出来事
岡山駅からしばらく走ると

列車は、二つ三つと、長いトンネルを抜ける。

やがて、境界の駅を過ぎると、突然辺りは眩しくかがやき、海の上を走り出す。



あ…瀬戸大橋をわたりきった。



昨日、長い長い旅に出た義母を見送って来ます。

目まぐるしい一週間でした。


詳しくはまた…。





それにしても…

何て近いんだ!岡山…
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侮る無かれ、睡眠!

2009年10月13日 17時38分20秒 | 日々の出来事
まいったまいったマイケルジャクソン!

東から帰って何の違和感もなく日常に戻ったはいいけれど、
休む間もなく戻ってしまって、ここ数日体中がパキパキ
この青痣は?この擦り傷は?いったいどこで付いたものやらと遠い目になりながら
ついには、あのいや~な肩の痛みで熟睡出来ず、久方ぶりの頭痛にまで見舞われ
便座カバー・・・いや、首のコルセットを装着しながら凌いでおりました。

だいたいねぇ、連休で休み、インフルエンザで休み、台風で休みって・・・
休まれるモンの身になってみぃ!!っちゅう話で。

ちょいと心配事も重なって、ついつい過食
鏡を見れば、ただでさえはれぼったい目が益々黒くはれぼったく・・・いや~~ん
これじゃぁいかん!と言う事で、Wデイの今日、午前中の3往復買出しの後、
痛み止めを飲んで、ぺこちゃんが帰るまでの1時間半、久々の熟睡


すっきりくっきり

この爽快感はいったい何だぁ
と全てに感謝したくなるくらい楽になりましたよ。



しなければならない事は山積み。
したい事もあれやこれや。
そのくせ、それに取り掛かる以前の問題にハタと気付いて、いやいやそれを片付け始め
眠くても寝てはいけない時間に無理やり動き、そのうち寝ても良いのに目が冴えまくり

それが当たり前になっている日常ではありますが
眠れる時には寝なければ!!と改めて気付い今日でありました。


皆様が勤しんで働いておられる時間に恐縮ではありますが
今、改めて、私、眠れる時間がありましたら
お天道様が微笑んでおられる時だってかまわず眠りますぞ!!
宣言をさせていただきますのだ

いや、マジな話。
近頃、集中力の欠如に甚だしいものがあり、
今朝も慣れている筈のATMでの、かぁちゃんのショート先への振込みを
なんと2回も間違えてしまうは、スーパーのレジで有り得ない端数の小銭を出してしまうは
「お~い~っ!大丈夫か頭?」と思わず自分で突っ込みを入れてしまった。
それに、しばらく前から好きな事や気になる事に対してさえ
どこか焦点がぼやけてしまって夢中に成れない自分に気付いてかなりガッカリ。
観たいもの、聴きたい物、知りたい事に関しては、もっと貪欲だった筈なのに・・・。

脳みそ、バァァァン!!・・・かんぺいちゃん、元気かなぁ?

と言う事で(どういうこっちゃ分からんけど
お昼寝のおかげで、何とか元気になれそう。
さて、これを気に・・・
♪転身だァァッ!気力だァァッ!・・・・・・気力転身!変幻自在~♪

さぁ、!夕食の準備に取り掛かるぞ!!


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新幹線♪

2009年10月10日 04時33分51秒 | 日々の出来事
新大阪、東京間を今では2時間30数分で走る。
ずいぶんとまた速くなったものだ。
地下鉄並みにその本数も多い。

お楽しみの前には、お苦しみが付き物で、
毎回新幹線には貫徹に近い状態で乗り込むので、
窓の外を飛び行く風景など楽しむ余裕も無く睡魔の魔の手に堕ちる。

・・・いや、この時ばかりは堕ちたい!!と切に願う。

私、どこへ行っても道を聞かれるし迷子と遭遇する事が多い。
ついでに新幹線で隣り合わせた方に声をかけられる事も珍しくない。
おそらく、ぼっけ~っとした顔つきに、緊張のかけらもいないからなのだろうが
「さぁ、眠れるぞ寝てやるぞ」と言う希望もむなしく、

まずは京都駅で乗車された方に「私の席ですが?」と声をかけられ
切符を確認すると、同じ席でも、その方が乗る電車を間違えておられた。
時、既に遅く列車は動き出し・・・その方が座れただろうかと気にかかりながら、
車内検札が終わればゆっくり眠れると、しばらく待っていたけれど
車掌さんがやって来たのは名古屋を過ぎてから。

あの~・・・JRさん、せめて京都を過ぎたあたりで検札お願いできませぬか?


で、ようやくうとうとしかけた頃である。
隣の席のおじいちゃまが「今日は富士山見えまっしゃろか?」とおっしゃる・・・
袖触り合うも多生の縁。
列車の隣り合わせに座る偶然は、稀有なものなのだとは思う。
縁あって、大きな出会いの一歩となるかもしれないのだ。

でも、じぃちゃん、私は眠い・・・
でも、寝たふりなんてやっぱり出来ない。
それに、あいにくの曇り空。日本一のお山の具合も気にかかる。

「大井川、越えましたねぇ。もうしばらくですね。」なんて応えると、
「おうちは、いってん、かえってん?」
「あなたは、行くところですか?帰るところですか?」の省略形・・・ちがう!方言!!・・・え?これって大阪弁??

それから、富士のお山が雲の上にちょこんと、てっぺんだけを覗かせているのを
ちょこっと見ながら、じいちゃんの話を聞き続け、相槌打ってたら・・・
あっと言う間に、新横浜に着いちゃった



私の睡眠時間は、いったいどこへ行ったんでしょうねぇ?

初めて上京した時は、途中で酔っ払い始めたおじちゃんだった。
次に上京した時は、上品なおばぁちゃまに、席に座るなり話しかけられた。
その次に上京したときは・・・

勿論、過去に二度ほどは、動くベッドとなった幸せな経験もあるけれど、
新幹線は私にとっては、一生の中でその時限りの、新しい出会いの場なのである。



しかしながら・・・た、頼む・・・目を閉じて窓辺に向かう者あれば、
どうか寝かせてやってくだされぃ。


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迫り来る台風

2009年10月07日 04時59分01秒 | 日々の出来事
今度の台風は伊勢湾台風に似て、かなりの雨量が予測されるので、十分気をつけるように!
と、Ⅰから電話が入った。

あの~・・・気をつけるんは、あんたの方やと思うねんけど・・・
人の心配するより、自分の心配せな。
人の心配するより自分の部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・
片付ける時間作らんかい、あほっ!!

と、いう事で(どういうこっちゃいな)
半年振りに東京の空の下で数日過ごしたものの、
私の時間はほとんどなく、洗濯と掃除に明け暮れておりました。
月曜日から火曜日の日付の変わる頃に帰宅。
座る間も無く夜中の洗濯。

そして、既に日常戻っておるのですが、

まぁ、何の為の上京なんだか、
まぁ、何しに行ったんだか、

しかし、日常の延長であったが故に、
現実から夢の世界へ羽ばたく事は、ほとんど出来なかったものの
夢から現実へ戻る何とも言えない虚脱感を感じる間もなく、
いとも容易く完全日常モードに・・・。
朝から駆けずり回ってようやく数日振りにPCに触っております。
まぁねぇ、こんな休日を過ごすのもたまにはいいかぁ・・・

・・・ええ事あるかいっ!!

夢から現実に戻る時は辛い!切ない!やりきれない!!
けど、その胸の痛みがあってこそ、夢のひと時は尚輝きを増すのだ!!!
いか~ん。貴重な時間を日常と同じにしてはいか~ん・・・。





だがしかし、僅かな時間ではあったけれど、濃縮した時を忘れていた訳ではない。
ちょっとだけ、慌しくはあったけれど、キラキラな時もゲット



こちらも突然留守にしてしまって心苦しくありました。
取り急ぎご挨拶をば・・・どうも、ただいまです



そうそう、台風、少し速度が速くなったようです。
皆様、どうぞ、お気をつけくださいませね。


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