『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

ごんぎつね

2006年09月30日 02時59分38秒 | かぁちゃんにまつわる話
                  

「私、彼岸花は嫌いなの!」
田んぼのあぜ道に、一面に深紅の彩を添えるこの花の咲く頃、いつもかぁちゃんは言っていた。
「ごんが可哀相よ!」

・・・椋鳩十の「ごんぎつね」のお話。←新美南吉の誤りでございまする~!(お詫びと訂正)
確かに、読み終わった後には、彼岸花の赤い色が悲しく残るのだけれど・・・。
けど、小学生の我が子を洗脳?する程言い続けなくてもよかったんじゃぁないのかいな?
なんて事を、苦笑混じりに懐かしく思い出した。

昨日、薬屋からの帰りに、何でこんな所に?と思わず自転車を停めてしまった程
辺りの風景とは、あまりにも似合わない場所で見つけた彼岸花。
もしかしたら「これ、嫌い!」なんて言いやしないかと、今日かぁちゃんを連れて見に行った。
・・・全く、私ときたら、何を期待してるんだろう。

かぁちゃんは裏表がない性格で、嘘もつけないし上手も言えない人だった。
純粋で、まるで少女のよう・・・と言えば聞こえがいいけど、
そのおかげで随分誤解もされたし、結果的にトラブルメーカーだったので、
間に入ったり、足りない言葉を補ったり、複雑な人間関係の渦に巻き込まれたり、
何度と無く、とばっちりを受けたのが嫌で嫌でどうしようもなかったのだけれど、
今となってはそれすらも懐かしい・・・と、思えるようになったって事かな。

「彼岸花が咲いてるよ、こんな所に・・・真っ赤だねぇ。」
と話しかけても、やっぱり何も言わずに、無表情のまま。
かぁちゃんの目を覗き込んで、瞳の中に彼岸花がある事を確かめて、黙って帰って来た。

あ~ぁ、ごんが撃たれてしまう場面を思い起こして、私が寂しくなってしまった。

夏の間に、足が随分弱くなったと思ってたけれど、ちゃんと歩けて良かったね。
けれど、黙ったままで手をひかれるがままに、歩き続けて、
赤信号で立ち止まらせるのに、ひしっと腕を抱え込まないと、そのまま歩き続けてしまう。
腕を引く私の手が重くなった時が、かぁちゃんの体力の限界。
「疲れた。」とか「休もうよ。」とか言えればいいけどさ・・・。

公園の中を♪もそっと歩け~、もそっと歩け~♪と耳元で歌にしながらの帰り道。
鳩がばさばさっ!と飛んで来たので、思わず「ひえ~っ!」と奇声を発してしまったら、
やっとこさ「うふふふっ」と笑顔が漏れた。

・・・ちゃんと歩かないと、放っておいて逃げてしまうぞ~!!

私、彼岸花は好きだけど、鳥は嫌い!・・・あら、私も「これ、嫌い」って言ってるなぁ。
似たくはないけど、もしかしたら私、似てる所があるのかもしれないね、かぁちゃん。
ん?・・・嫌だ!そんなのは絶対に嫌だ~っ!!




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性格の不一致?

2006年09月25日 02時44分17秒 | どうでもいい話
                    

「厚岸の海」・・・と、またここで愚息からの数日前の写メを流用。
途中台風の雨で足止めをされたものの、何とか今回の目的地「納沙布岬」へ到着。
只今、帰りのフェリーに乗るために苫小牧へ向っているようだ。

で、事の発端は北海道なのである。
愚息Ⅰが出発する時に条件を一つ出した。「メールは毎日入れる事!居場所は明記せよ!」
だもんで、ここ二週間、毎日数通携帯メールが届く。・・・珍しい

ところが、私自身が北海道の地理が全くわからないので、数年前の「るるぶ」を片手に地名を探る。
そのうち「こりゃ、全体の地図がいるねぇ。」って事で各頁をコピー。「切り張り北海道」が完成した。
せっかくなので、空いていたB1パネルに入れようとしたのだが、目算が狂って入らない。
北海道はデカかった。・・・時、既に遅しだよ・・・。せっかく貼ったのに~。

けど、それでめげる私ではない。
対角線近いところを軸にして斜めにすれば入る事に気付いて、るんるんと作業を進めていると、
背の君が「何やってるんだ!」と背中から一喝・・・な、何で?
彼の信条として、天地の上は北!地図を斜めにするのは言語道断!という事らしい。
「だって、入らないじゃないか~。場所が解ればいいんだよ~。」
と言っても聞く耳を持たない。ううう・・・昔から頑固な奴なんだ、くそっ。
「だったら、どうするんだよ~。」と聞いたら、あろう事か・・・こう応えたのだ。
「必要な部分を中心にして、はみ出すところは切ればいい!。」

・・・何を~!?せっかく切り張りして繋げた北海道の一部を切れだと~?
「そんな事をしたら、道民の皆様に申し訳がたたないではないか!」
しかし、背の君は意見を曲げる輩ではない。
「道民の皆様は、斜めになって落ち着かないよりずっといい。」だと・・・。

入らぬなら、入れてみせよう北海道!
入らぬなら、切ってしまおう北海道!

この感覚の差はでかい!全てに通じる性格の不一致である。
それからしばらくは、互いに一歩も譲らずに言葉の応酬はヒートアップ。

・・・別に我が家の地図がどうなっても、道民の皆様の足元が傾く事はなく、
ましてや、消えてなくなるなんて事は有り得ないのに・・・。バカ夫婦

結局、最終的に私が折れて・・・(それみろ、結局はいつもこうなのだ))
パネルを諦めて、段ボール箱を崩して壁紙の残りを貼ってボードにする事にした。
ぼこぼこ地図になっちゃうよ~。
・・・全く、余計な事で時間を浪費して、まだ完成しないじゃないかぁ!

落ち着いて考えれば、こんな事に時間を使う必要は全くなかった訳で・・・。
地図だって、買ってくれば良かったのだし・・・。

何が辛いって、近頃細かい活字が全く読めなくなってきている私。
眼鏡を外して、比較的乱視の弱い左目を頼ると、はっきり見える事が判明。しかし、
それも紙面から10センチ離すと見えないので、作業中は紙に頬擦りしているように見えるらしい。
あげくに、今度は外した眼鏡がどこにあるか見えないという情けない状況。

その、労しい妻の姿を「何してるんや~?おもろいで~。」と笑って見るな~っ
だから、斜めでもいいじゃないか~っ!!

・・・んっとに、どうでもいい話なんですが・・・。
夫婦水入らずの貴重な時間はこうして過ぎ去ったのでありました。
・・・穏やかな老後なんて、絶対にやって来ない!と、確信した日でもありました。








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へたれ中

2006年09月24日 02時44分11秒 | どうでもいい話
うわ~、へたっておりました。
木曜日から二人はショートステイ。月に一度のフリータイムだったのだけど。
いつも背の君に「何もしない日を作れ!」と怒られるのだけど。
今回もまた、無理でありました。

今週は頭っから我が家の片付け。いつにも増して、隣と我が家を行ったりきたり。
久々に、お客様を招いての食事会を木曜日に決めていたのでその準備でおおわらわ。
一年以上前から機会があれば・・・と思っていたのがようやく実現した。
我が家のメンバーも加わって楽しくお喋り。充実した数時間を過ごしたのだが・・・。

ええ~っ?私って、こんなに段取りが悪かったかぁ~っ?・・・泣きそう。
以前は、一、二ヶ月に一度は友人、知人を招いて食事会をしていたので慣れてる筈なのに、
いつものように・・・が出来ない。体も頭も動かない。
大ショック・・・結局、九品準備する予定が七品が限度だった。
その上、お客様が揃っても、まだサモサを揚げている状態。
まぁ、揚げたてを食べてもらえたので良かったけれど、落ち着かないったらありゃしない。
おまけに、せっかく彩りよく盛り付けたのに記録代わりに写真を撮るのも忘れてた。

いや~、この段取りの悪さは問題ですよ。完全に体も頭も鈍ってる。
いつも通りの事が出来なくなってるのは、かなりショック。
どちらかと言えば、自分に自信がない方だけど、せめてこれくらい・・・が出来ないなんて。

考えてみれば、かぁちゃん、ぺこちゃん中心の生活になってからは、
めったな事では他人様を家へお招きする事がなくなってしまってたしな~。
いつしかそれに慣れっこになって、それを言い訳に自分を甘やかしていたんだと痛感。
・・・このままじゃいかんです。もう少し、他人様と触れる機会を増やさねば。

納得できないので、疲労感がずっしりと足腰に・・・。
後片付けも中途半端なのに、翌日は止むを得ない用で外出するはめになり、
だるさと、眠さがどんどん蓄積されて、ついでに予想通り膝に来た。
鏡には「だ~めだこりゃ」な顔が写ってる。いやぁ、まいったなぁこりゃ・・・。

今日は今日で、とある事をきっかけに、背の君と喧嘩・・・じゃないなぁ。
意見の言い合い?違うなぁ(笑)
とにかく考え方の相違で大きな声で言い合って「負けてたまるか!」とばかりに
余計な事をして、ますます疲労困憊。・・・(内容はまた明日にでも)
一年に一度か二度、あるかないかの「朝から晩まで二人っきり」の日に何やってんだか。
・・・実はここ数年、これが一番慣れていないから仕方ないっかぁ(爆笑)

けど夜、せっかくだからと、近所に新しく出来たイタリアンレストランへ連れってってくれた。
内装が何故かちょっぴりアフリカンな雰囲気で、懐かしくなって、そんな話ばかり。
後でオーナーさんに聞いたら、お店のコンセプトを教えてくれた。
「アフリカに旅行に行った欧米人が好んで行くようなレストラン」だ、そうだ。
確かにね。、もう一言「欧米人が経営する欧米人の為の」を付け加えればね(笑)

懐かしさと新鮮さと美味しさが混ざり合って、ちょいと贅沢ないい気分。
少し疲れが取れたところで、明日もまたヘロヘロになりそうな予感。
次回こそはきっと「朝から晩まで、な~んにもしない日」をつくりましょ!


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癒しのロデム

2006年09月18日 03時04分35秒 | ロデム参上
                 
連休にかけて、ロデムがやって来た~っ!!・・・う、嬉しい(^^;
あの、猫ちゃんて手足が長いのね・・・と、そんな事も知らなかったのだけど、

彼は今回も頑張りました・・・って一日のうちほとんど寝ているのだけど。

「よしよし、ってしてやってよ。」と、ロデムを抱いてかぁちゃんの膝の上に乗っけてみた。
かぁちゃんとロデムが向かい合わせで、お互いをじっと見つめる格好になる。
最初は「うふふ。」と笑うだけで見ていたかぁちゃんは、何を思ったのか、
いきなり彼の右手・・・違う!彼の右前足を握ってしっかり握手!
「へっ?」
左手の麻痺がキツくなってから、近頃は右手も何かを握ってしまうとすぐに離す事が出来ない。
なので、かなり強く握り締めている筈なのだが、ロデムは身動き一つしなかった。
「ご、ご主人様、何をなさいます?」と頬を染めて・・・染めません!
いや、そうでも言いたげに、かぁちゃんをじっと見つめて固まっていたのだ。
かぁちゃんは満足げに「うふふふ。」と笑っているけど、笑いたいのはこっちだって。

やっと手を離して自由の身になったロデムは何事もなかったように、部屋の隅っこで寝そべった。
やんちゃな時は、目を離せないのだけど、居ると何だか安心する。

問題は、黒い物を見るとカバンだろうが、ゴミ袋だろうが、彼に見えてしまって、
ひどい時には、うっかり蹴飛ばしてカバンに「あ、ロデム!ごめん!」なんて謝ってる。
ほんっと紛らわしいのよね、色が・・・。
勿論、それ故に逆のパターンもある訳で・・・。

いつか、カバンか何かと間違えて
ロデムを思い切り踏んづけてしまいそうな気がする(^^;
気を付けなきゃ・・・。

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ものたりない・・・。

2006年09月14日 03時20分29秒 | 日々の出来事
                

愚息Ⅰからの写メールを勝手に拝借。
ここはどこでしょう?「どうでしょう?」右手に見えるのがHTB(北海道テレビ)の建物です。
・・・ここで、わかってくださった方、手を叩いてください。知らない方はスルーして~っ(^^;

あのバカ!「飽きる程、一人になりたい。」と、自転車転がして舞鶴港まで行き、
フェリーで北海道へ自転車一人旅に出かけた。・・・・・代わりに私に行かせろ~!!
写メールなんて、寄こした事のない奴が、今日だけで五通。
「HTB社屋」「高台公園」「瑞穂大橋」「南郷通りの標識」「六花亭のケーキ」
・・・彼にとっては最大級の親孝行のつもりらしい・・・・・けど、私に行かせろ~!!

気持ちの波を幾重も越えて、もう大丈夫かな?と思い始めた時期に、今回の旅の計画。
まだ、駄目か~・・・と、少なからずショックを受けたけれど、それとなく背中を押してしまった。
無謀な旅ではあるけれど、何もせずに悩むより、何かをして悩む方が良いだろう・・・。
何かを得られればいいなんて希望は、最初から持たない方がいい。私も奴も。
結果として残る物があれば・・・そして、少しでも変わる物があれば、それはラッキーだ。

気持ちとしては、はっきり言って不安。
思う存分楽しんだ後に、信じられないアクシデントが既に発生したと聞き、冷や汗をかいたけど、
奇特な方と出会って事なきを得たようだ。・・・旅は人生の凝縮だねぇ・・・。

あのさ、一人になりたいって言っても、人様との関わりの中でしか生きられないんだよ~。
・・・と、私が言うまでも無く、身に沁みているだろう。ざま~みろぃ(^^;

物足りないのは、今日(正確には昨日)は彼等の誕生日。
奴らが生まれて23年目・・・初めて誕生日に二人が揃わなかった事。
帰ったら、盛大に祝おう!と言ったものの、Ⅱに悪い気もする(苦笑)
しかし、Ⅱ自身がそれが当然と思っているところは、やはり双子って事なのかも。
けどまぁ、揃わない事が当たり前になって行くのだろうなぁ・・・。

もう一つ物足りないのは、未だにかぁちゃんがおとなしい。
もちろん夜中にベッドの上でごそごそでしたり、大きな声で歌ったりするけれど、
夏の後遺症か、ベッドから起きあがる事が出来ないままなので、とても気楽。
・・・許せ、かぁちゃん・・・。
ケアマネに「何だか物足りない気がする。」と言ったら、爆笑されてしまった。

あんなに欲しかった自分の時間が、少し持てそうな予感がする秋の雨の夜。
その時間に何をするのか・・・。
片づけをしながら考えておかないと、物足りなさゆえに余計な事ばかりを考えてしまいそう。
・・・つくづく貧乏性なのだろう。




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(かぁちゃんの)友、きたる。

2006年09月11日 02時34分50秒 | 日々の出来事
もう、秋なんだ・・・としんみりしていると、真夏の暑さが帰ってきたり。
かと思えば、今日は一雨降ってから、冷たい程の風が吹いている。

ぺこちゃんとのクーラーバトルは、私が折れる形でひとまず一件落着(苦笑)
考えてみれば、暑さにも寒さにも弱い彼女は、毎年暑くなり始めたら「暑いよ~。」寒くなり始めたら「寒いよ~。」と声がけしないと、服の調整等は自分で判断する事が少し難しかったのだ。
どうも近頃かぁちゃんを基準にして、手のかからないのをいい事にないがしろにしていた傾向もある。
これは、ちょっと反省しないといけない。
ぺこちゃんがご機嫌斜めなのは、私の責任でもあるなぁ・・・ごめんね。

ちょっと、心配事もあって、どうも気持ちが落ち着かない今日この頃。
「これではいかん。余計な事を考える時間があるのがよくないのだ!」と、
倉庫代わりになったままの、かぁちゃんの家の一部屋を片付けにかかった。
年末までにと思っていたけれど、一日二日ではとうてい無理なので丁度良い。

思いついたが吉日と、今度は漫画の誘惑にも負けず、えいやっ!と始めた。
かぁちゃんを横目で見つつ、ダンボールを開けて中身をとっ散らかしながら、とりあえず廊下に出す。
髪は乱れて、見事に汗だく。そろそろ夕食の準備を先に・・・。
思い始めた頃に、ピンポーン!「誰だ?またセールスか?」眉間に皺を寄せながらインターホンで確認すると、母の友人が立っておられた。

げげげげっ!嘘でしょう・・・玄関先で「はい、さようなら。」なんて出来ないじゃないか。
何たって、母より年上のご婦人で、八ヶ月ぶりの急なご来訪・・・。
「頼むから電話してから来てくださ~い。」と口には出さなかったけど、泣きそう!
「ちょっとお待ちくださ~い。」・・・それから一分間。
物凄い勢いで廊下に出した物を、空いている部屋に、まさに蹴り入れた。ひえ~っ!

何でも我が家の住所を忘れて、何棟もある集合住宅の郵便受けを全部見てまわられてたとか。
本当に申し訳ない。以前、買い物途中に何度か会って説明はしておいたのだけど・・・。

彼女曰く、手に持った袋を差し出しながら(中には梨が五つ~)
「もう歳やわ、ほんまに・・・。ここな、あんたに何回も聞いてたのに思い出さへんねん。忘れてしもてるんやわぁ、いややなぁ。もう、わからんし帰ろう思たんやけどな、この梨、持って来たやろ、これまた持って帰るのは、何や、けったくそ悪うてな。」
彼女は生粋の浪速っ子でいらっしゃるので、実に小気味良く大阪弁を喋られる。

好きです!その流暢な浪速言葉!

かぁちゃんのまん前に、てんっ!と座って「私やでぇ、分かるかぁ?」と手をさすってくださる。
かぁちゃんは「うふふ。」と笑ってたけど、ほとんど無反応。
八ヶ月前には、名前は言えたし、頷いたり、涙をこぼしたりしてたのになぁ。
夏の疲れのせいもあって、記憶の方もかなり危なっかしくなってきたのかな・・・。

ひとしきり喋られた後で帰られたけど、階段を降りる姿がやけに年老いて見えた。
疲れられたのだろう。心の中で「どうか、いつまでもお元気で。」と祈る。
しばらく、心地良い大阪弁に癒された。それから大慌てで夕食の準備をしたけれど、

・・・ねぇ、私、今晩何処で眠ればよいの?蹴散らかした荷物はまだそのまんま・・・。
うお~っし、ここに「お片づけ宣言」しておこう。
ここしばらく、ちょいと根性入れます。少し早い大掃除開始の鐘をならそっと。
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いけないんだ~っ!

2006年09月08日 10時04分03秒 | ぺこちゃんにまつわる話
♪い~けないんだ~、いけないんだ~♪

私は将来、嫌味たっぷりのお姑さんになるに違いない。
だって、頭では分かっていても、ど~しても受け入れられないんだもん。
ちっぽけな人間だなぁ・・・いやな奴だなぁ・・・ほんっと、嫌いだなぁ。

駄目だ、こんな風に思うのはいかんのだ!とは思うけど・・・。
ど~しても、ぐあっ!と言う手つきになってしまう今日この頃。
理由はぺこちゃんとのクーラーバトル。
我が家に来るまで、クーラーのある生活を知らなかったぺこちゃん。
初めてその存在を知った時から、ラブラブモード。
最初は私が管理して温度やタイマーを設定していたのだけど、
かぁちゃんに時間を取られるようになって、一人で留守番が増えた頃から
今年は、気がつけばいつも付いている状態・・・。
暑い時はそれで仕方ないんだけれど
何故か、ここ涼しくなってからもクーラーをかけては部屋にこもっている。

何度も、風が気持ちいいから、窓を開けるように言うのだけれど、
その時は「は~い。わかった~。」と、とっても良い返事で窓を開ける。
けど、かぁちゃんの所から戻ってみると、またクーラーと仲良し(^^;
涼しくなってからは、クーラーを付けっぱなしでカーディガンを着ている始末。
「寒いの?」と聞くと頷くので、クーラーを消させたのだけれど
ついに、私が家に入ろうと、玄関を開けた瞬間、慌ててクーラーを消すなんて事に。


いけないんだ~っ!・・・駄目なのだ・・・私が・・・。
風が動かないと、息が詰まるような錯覚に陥る。
空気がこもっているのが耐えられない。
あ、そ~か、私が意固地なのか・・・。
別に、こんなちっぽけな事で苛つく事はないのだけれど・・・駄目。

多分、ぺこちゃんも、ストレスが発散出来ずにいるんだ。分かってる。
私は、別の苛々をすり替えてるだけ。それも分かってる。

時々、全てがたまらなく嫌になる。
「ぺこちゃんなんか、大嫌いだ~!かぁちゃんも嫌いだ~っ!」
「みんな、だいっきらいだ~っ!!!」・・・大声で叫びたくなる。

嫌な気分を引きずったまま眠ってしまって、朝になってしまった。
ため息をついて、窓越しに空を見ると、こんな気分にそぐわないスカイブルー。
・・・馬鹿・・・こんな時に、そんなに素敵に晴れるな!





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君はロデムだ!

2006年09月05日 02時44分35秒 | ロデム参上
                

これが、我が家のロデムです。赤い首輪が見えないのが残念です。
・・・違います・・・(^^;

ひょんな事から黒猫ちゃんを飼う事になってしまった、我が妹。
姪っ子の「ジジが欲しい!」という夢が、ついにかなったという訳なんだけど・・・。
彼一人、いや、一匹では留守番が無理そうなので、かぁちゃんの家に連れて来られた。

その昔、かぁちゃんは「生き物は飼わない。」と、がんっと言い張っていたので、
私達姉妹はペットを飼った事がない。
第一、私自身が極端に鳥恐怖症で鳥は飼えないし・・・。
昔、雑草の中に紛れさせて連れて帰った蛍はすぐに死んでしまったし・・・。
死んでしまうという事が、とてもおっかない気持ちもあったし・・・。
にゃんこより、わんこの方が可愛い!という気持ちもあったし・・・。

けどぉ・・・くぁわいい~・・・もとい・・・可愛いではありませんか~。
ふにゃ~ん。ごろにゃ~ご。と言ってるのは猫ちゃんじゃなくって私だったりしてみる。
勿論、ちゃんとした可愛い名前が付いているので、猫なで声で彼を呼んだりも、してみる。

彼は小顔で、なかなか凛々しい男前。甘えた声で鳴かれた時なんざ、たまらず
「お~、よちよち、ど~したのかなにゃぁ?」と抱っこする・・・まるで、孫だ(^^;

しか~し、彼は猫科だったのだ。(当たり前です)
身構えて襖によじ登ろうとする、その瞬間の目つき。しなやかに伸びる胴。
行きたい場所へジャンプする、軽やかな身のこなしと精悍な表情。(多分に身贔屓)
んまぁ・・・ロデムみたい~。

♪ロデム、変身っ、地~を駆けろ~っ♪
ついつい何度も歌ってしまって、白い目で見られた。
ついでに、「お~い、ちょっと変身してみろ~い!」と耳元で囁いてみる。
・・・・・・・・・・・・・・。
出来ません!・・・本当にしたら怖いし・・・。

驚いたのは、かぁちゃんの反応だ。
少し迷ったものの、膝の上に乗っけてみると「うふふふ。」と、嬉しそう。
にゃんこの動きを目で追っていたけど、そのうち、見えなくても捜すようになった。
テレビの画面以外で、自分から食べ物以外に興味を示すなんて、めったにない事だ。

そして皆が帰る時に、孫達の「ばいば~い。」に「うふふ」と笑って黙っていたけれど、
しば~らくしてポツリと一言。「ねこ、もう帰ったん?」
孫達の名前も、さよならの挨拶もしないくせに、にゃんこの事は気になったのね。

・・・って、かぁちゃん?・・・
あなた、本当は喋れるので~すか~っ??

凄いぞ!黒い子猫の神秘の力!
ロデムはその不思議な力で、かぁちゃんを喋らせてしまった(^^;

あぁ、やっぱり、そうなんだね。
かぁちゃんは、思ったことがすぐに言葉に出来ないだけで理解能力はまだ十分にあるんだ。
多分、分かってるんだろうなぁ、じゃなくって分かっているんだねぇ。
・・・何だかとても凄い事だねぇ。




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秋の気配

2006年09月03日 02時25分17秒 | 日々の出来事
夜風に無作法な程に舞い上がるカーテン。
涼やかな風に誘われて、ついベランダに出てみると、少し赤い上弦の月。
雲間から覗くその姿は、少し不穏な気配。
・・・ごめんね。今日のあなたは、余り好きじゃない・・・。
機嫌を直して、明日また会いましょう。

すっかり月が沈む頃、肌寒い程の風に中で、一段と大きさを増す虫の音。
日中の暑さが結構堪えたのに、この気温の差は、秋がそこまで来ているんだな。
確実に移り行く季節の中で、何も変われない私はぼんやりと雲の流れを見ていた。

・・・「よいしょっ!」・・・。
・・・「???」・・・。
・・・「よいしょっ!!」・・・。

「あん?・・・かぁちゃん?」

はいっ!帰って参りました。かぁちゃんの「よいしょっ!」
んまぁ、何と分かりやすい。涼しくなって来たら元気復活。
久々に夜中に聴こえる、かぁちゃんの「よいしょっ!」
そう言えば、日中の笑顔の時間が少し増えたような気もする。

「おかえり~っ、よいしょ!のかぁちゃん。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ここしばらくは、ぐったりして夜中にあまり起き上がれなかったので
かぁちゃんには悪いが、私は随分楽をさせてもらってた。
あはははは~っ、よいしょ復活と言う事は、また夜中に元気になるのね~(^^;
しかし、まぁ、戻って来てくれて良かった。

全てに対して、反応が鈍くなってきていたし、夜中の歌声も元気がなかった。
歩く事はもちろん、立ち上がる時も、足元が随分おぼつかなくなっていたので
ちょっと心配してたけど、これで少しは、しっかりしてくれるだろうと思う。
あんまりしっかりし過ぎるとまた困るんだけど、そうそう我儘も言っていられない(笑)

もう少し、一緒に季節の移り変わりを楽しもうよ。
堤防まで足を延ばして、秋の花を捜すのもいいね。無理なら近くの公園だけでも。
いやぁ、しかし程々に・・・。
何と言っても、程々に・・・。
その辺り、ひとつまぁ、よろしく頼みます(^^;





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