『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

過去があって現在があって未来があるのね。

2018年09月27日 09時32分58秒 | 日々の出来事





「ここら辺に、大山椒魚がいましたよね?」
と、係のおじさんに聞くと、
「あぁ、あぁ、おりましたで!」と、嬉しそうに応えてくれた。
「太い一本だけのうどんも、あの頃ありましたよねぇ?」
と、嬉しくなって更に続けると
「あったあった!一本うどん!!」

おじさんはにこやかに話しかけてくれた。
「知ってはるかぁ、近頃の若いもんは知らんでなぁ。なんやぁ、同世代やなぁ!」
きゃあきゃあ笑ってその場を離れたけれど、
後でぴぃと強く語りあった。
「同世代ちゃうやんな!絶対、おっちゃんの方が歳上やんな!!」
「せやなぁ、難儀やなぁ、同世代って言われたなぁ。」
と、言いながら内心思った。……案外、歳下やったりして


もう、6年になるかしら……
おじちゃんに癌が見つかって、会えなくなるかもしれないからと
無理して背の君と二人で来た時に立ち寄ったこの場所へ
ぴぃと、ろんと、ぽんと、4人で行って来た。



あれから従姉貴とおじちゃんが、
先に逝ったおばっちゃんの所へ、そそくさと行ってしまったが
今回は従弟の四十九日の法要だ。


うんと小さい頃に海水浴への道すがら、
従兄弟達と一緒に何度も連れて来てもらったこの場所は
ここ数年で俄かに観光地となって、随分と綺麗になっていた。
以前は階段が薄暗くて、立ち寄らなかった美術館もすっかり様変わり。
マンモスやトリケラトプスの化石のレプリカに
あらゆる宝石の原石が素朴ながらも存在を主張して、なかなか見ごたえかあった。



なかにはこんなのも




あれやこれやを見て、わいわい騒ぎながら笑いたかったよね。

きっと、そこにいない事に慣れる事はないのだろうな。
でも、見えなくてもいるんだろうな。
いると思うから、どんなに涙が溢れても笑えるんだろうな。


今年は見送る年だったようだ。
もう、これ以上は嫌だ!!
いつか見送られる立場になった時に後悔しないよう
今を大切にしてこれからに繋げなきゃ。
まだ、間に合うと信じよう。



かぁちゃんが別世界で生きる様になってから
従兄ちゃんは4人も身内を見送った。

帰るとき、従兄ちゃんは、弟の絵を描き始めていた。
涙をこらえて、笑ってバイバイした。


またね


コメント (4)
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何故こんなに……

2018年09月07日 17時15分35秒 | 日々の出来事
台風一過




あちらこちらがこんな具合で
慣れ親しんだ木々が一気にいなくなってしまった。
まだ固い銀杏が道の両側を黄色く染めている。
信号機は曲がってしまってその意味をなさない。

コンビニの生物の棚は綺麗に何もなく
スーパーの野菜売り場も殆ど商品がない。

工場が停電で品物の供給が出来なかったり
トラック輸送が難しい状態だったり
大きな災害知らずのこの街も様々に台風の爪痕は残った。

先の地震で壁が半分落ちたお宅は、この風で瓦が殆ど飛んでしまった。
老舗のおせんべい屋さん……
けど、味は守ってるのだって風の噂に聞いて一安心。

一眠りしたらそれを……悲しいとか辛いとか言っていられない事態が発生した。
何故?昨日の今日じゃない……
いったいどうなっているんだろうね。


「台風、大丈夫でしたか?」と挨拶がわりに聞くと
「大丈夫とは言われへんけど、人間は無事やったわ。
何が無くなっても、それだけで有難い事やわ。
ほんまに、気の毒になぁ。」と応えがある。


北の大地を突然襲った自然の脅威を思うと胸が締め付けられる。
被害に遭われた方々へ心からお見舞いを申し上げます。
身内が犠牲になられた方々を思うと体が震える。
せめて、一刻も早くライフラインが全て復活しますように。
祈るしか出来ない事がもどかしい。

何度こんな事を経験しなきゃいけないのかしらね。



今朝の時点で阪南でもまだ10万戸以上停電のお宅があるとか。
こちらも一日も早く復旧しますように。




………私、窓の外を見て、あんなに物が空を飛んでいるのを初めて見ましたよ。

自分だけは大丈夫なんて絶対通用しない。
台風の時は外出しては駄目ですよ。



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