『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

ぺこちゃんとの生活覚え書き(その2)

2019年12月07日 07時09分00秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ぺこちゃん、益々元気です

ぺこちゃんとの通院い外では月に一度か二度ほどホームさんへ行って
スタッフさんと話をして、今の様子を聞く。
と言うのが、私のこれからのぺこちゃんへの接し方になる様だ。

お正月やお盆はどうするのか、色々考えたけれど、
様々にアドバイスを聞くと「自分の家は何処なのか?」を
しっかりぺこちゃんが把握しなければいけないので
「もうここは家じゃないのよ。」と徹底した方が良いとの事。
何だか少々薄情な気もするけれど、泊まりでの帰宅はしない事にした。

通院のついでに、それを認識してもらう為にも、お客さんとして家でお昼を一緒に食べるくらいはしても良いかなとは思うけれど……
と、私が悩む必要はないかもしれない。
だって、ぺこちゃんが家を出る時に、
「もう、この部屋は仕事場に使うから、ぺこちゃんは帰って来れないけどいい?」
と、聞いたら、ぺこちゃんは
「どうぞ、どうぞ、使ってください。」と、言っていたのだから

えーっと、こういう書き方をすると、ぺこちゃんは全部理解出来て、普通に話せると思われるかもしれないが
そこの所が、彼女と暮らすのに一番困った事だったので何とも言えない

「わかってる‼️」はわかってないうち

我が家に来たのも、お母さんが特養に入ってるし
姉ちゃん(私の義姉)の所は行けないから
仕方がないので来てあげた。
というスタンスで、来てすぐの頃、義姉から電話があり
なんだか、凄く怒って泣いてるなぁ💦💦
と……びっくりして見ていると
「姉ちゃんが、迷惑かけたらあかんよって言うた!
私、迷惑なんかかけてないわっ‼️」
と、言う事だった。
我々が身内ならかけて当然と思える言葉で、ぺこちゃんは酷く傷ついてしまうのだと
その時初めて知ったので、何かで注意しなければならない時も、なるべくそこの所を考えた上で接して来た様に思う。

だけど!!
ぺこちゃんはぺこちゃんなりに色々と気を遣っていた様で
先日、ホームさんに行った時
「あのぉ、手の怪我の事なんですけど。」
と、話を切り出されて、思わず苦笑い。

彼女は家に来た時も、何故か全部の指に傷テープを貼っていて
幾つかのテープは黒く変色していたので聞いてみると、
「仕事で怪我してん。痛いねん。」だそうだ。
けれど当時はもう仕事から離れて二か月は経過していたので
慌ててテープを剥がすと、傷は何処にもない。
それより長い間テープを貼り続けていたので、指は白くふにゃふにゃになっていた……

ぺこちゃんは少し、接触拒否の傾向にあり
特に慣れていない物を触る時は、まず指先で恐る恐る確認して、
大丈夫な様だったらしっかり触る……様だ。

おそらく〝痛い〟と言う感覚が敏感すぎるのだろう。
自衛手段としての傷テープ……
けれど、却って傷になって悪化するのに……

それからは、テープを貼っていると様子を見て
お風呂から上がった後には、新しい物に貼り替える事を約束したっけ。

我が家を離れたぺこちゃんは
口煩い姉ちゃんがいないので、思う存分傷テープを貼っている様だ。
けれど、お風呂上がりには新しい物にちゃんと張り替えている事。
偉いぞぺこちゃん!約束は忘れていないんだ!!

さてさて私はぺこちゃんの引っ越し準備が始まってからこちら
休む間も無く物凄い勢いでバタバタしており、
時間が足りない事を痛感しております

気が付けばあっという間にアドベントに入り
公園のイチョウも秋の終わりを告げておりました。



また、昨日はニ之介からインフル感染の報告あり。
はぁ……そんな季節になりました
皆様もどうぞご自愛くださいませ。

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ぺこちゃんとの生活覚え書き(その1)

2019年11月17日 07時42分00秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ぺこちゃんが大きな紙袋と、小さな小さなボストンバッグを抱えて我が家にやって来たのは2002年の5月。
ぺこちゃんが45歳になってすぐの事だった。

真新しい受給者証を差し出しながら
「この子はよー喋りますしねぇ、障害ってどこがや?って思うんやけどねぇ。」
と、にこやかに話していた工場長の顔はもう覚えていない。
「知恵はよーついてますわ。かなり気は強いですよ。」と大笑い
「名前を書くのは最近教えたんですわ。書類にサインを書いて貰わなあかんしね。」

ぺこちゃんの障害について、説明を受けたのは、これだけだった。
ほんとにこれだけだった。
お義母さまも、背の君も、義姉さんも、一緒に暮らしていないのだから
みーんな知らなかった

それまでに2、3度会ったことはあったけれど
挨拶以外の言葉は交わした事はなかったのに、
ぺこちゃんは電車に座るなり、私の肩に頭をもたれかけてきたっけ😅
もう重くて重くて肩が痛くて……けれど、邪険に払い退ける事も出来ず
乗り換えの駅までずっとそのまま我慢したなぁ……
なんて、つまらない事を思い返してみる。
それは彼女の不安の表現だったのと共に
幼い子供が母親にべったり甘えるのと同じ様に
甘えられる人が欲しかったんだなって後から思ったけれど 
私は、それはしてあげられなかったな………。

ぺこちゃんの大きな紙袋の中にぎっしり入っていたのは大小の縫いぐるみ達。
小さな鞄には1日分の着替えだけが入っていただけだった。

今思うと、彼女の職場には生活する場所と食事は準備されていたけれど
今で言う生活介護、生活そのものをサポートしてくれるシステムはなかったのだと思う。
当時の住まいは足跡が付くくらい埃が積もっていたっけ。
ただし、元々二人部屋だったのを一人で使っていたので、我が家の倍近い広さはあった。

けれど、布団は見た事がないくらい真っ黒で、
5月なのにボロボロの炬燵布団をかけたコタツが部屋の真ん中にあった。
あの部屋を見た途端、一緒に生活する自信が持てなくて
血の気が引いたのを覚えている。

兄ちゃんとこに持っていく荷物も自分で決めたんだろうな。
あれもない!これもない!と半ベソをかくので着るものや身の回りの物を買い揃え、ようやく人心地着いた頃
そう、一月近く経ってから、ようやくぺこちゃんの引越し荷物が届いた。
部屋に入らないくらいの段ボール箱の山。
それも、まともに荷造り出来ている物は皆無

「服ないねん!」と泣いていたのは、目の前にないって事だったんだね
と、その時初めて気付いたんだっけ。

と、随分以前に書いた事と重複すること思うけれど
あの頃と比べると、今は随分身の回りの整理整頓が出来る様になったんだなぁ……と、感慨も一入。

ほんとに色々ありました。
もー、ほんとに色々ありましたとも!!
そんなこんなを、最近どどどっと思い出すので書いてしまおうっ
それもこれも、今、お互いに笑顔で時々会うだけって状況が出来たからこそ。

へへへ……シーズン3の名残の投稿でシーズン4にちゃんとおさらばいまします




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新たなシーズンへ

2019年10月19日 22時55分00秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ぺこちゃんが予定通りにグループホームに入所して一週間が経った。
今日は通院の為、ホームさんにお迎えに行って
いつもと同じクリニックで定期診察をしてもらい、薬を貰って来た。

ぺこちゃんのホームは我が家から自転車で20分弱。
最寄りのバス停から乗車時間は10分とかからない場所にある。
もちろん、徒歩でも十分に歩ける距離にある。

新築一戸建ての小規模ホームさんで
8月下旬にぴぃが見つけてきてくれた所だ。「見学に行って見る?」と聞いた当初は首を横に振るばかり😓
それを何とかなだめすかして、見学だけのつもりで一緒に行ってみた。
と、言うのも、ぺこちゃんの頭の中には
『グループホーム』=『大嫌いだった施設のショート先』
と言うイメージが何故か付いてしまっている様だったので
何とかそれだけは払拭して欲しいと思ったからだ。

ところが、見学に行って、一歩玄関を入るなり「うわぁ🎶」💕💕……だって……😉
それから、ピンクのバスタブの広いお風呂を見た途端「うわぁ😍私、ここに住みたい!!💕💕だって……😓

まぁ、新築戸建てですから、キッチンも部屋も新しくてキレイ。
確かに!私が住みたいくらいキレイ😜

かくして、築40年超えの集合住宅は、あっと言う間も無く、新築戸建てにいとも簡単に、あっさりと負けた訳である😆

とは言え、こんなに早く、スムーズに話が決まるとは思っていなかっただけに
それからが大変だった。
心身共に私がやられた。

……と、言う事も書き留めておきたいのだけれど、
ホッとし過ぎたのか、ぺこちゃんの荷物を運び込んだ直後から風邪をひいてしまい
咳がとまらない故、また次に。





ぺこちゃんが入所したのは先週の土曜日。
猛烈な台風が上陸した日。
幸い、この近辺では夕方から雨も殆どやんで、移動するのに支障は無かったのだが
続々と知らされる、大被害のニュースは……😢💧💧💧
幼い頃に教科書で覚えた聞き馴染みのある大きな川があちこちで氾濫するなんて……
被害に遭われた多くの方々にお見舞い申し上げます。
一日も早く日常が取り戻せる様にお祈りしております。

……と。言葉を連ねる事が虚しくなる程、毎年毎年、いやそれ以上の頻度で、ある日突然、人の命が…当たり前の日常が…壊されてしまう事が続くなんて💧💧💧


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急に始まったカウントダウン

2019年10月08日 22時18分00秒 | ぺこちゃんにまつわる話
あと5日。
ぺこちゃん……我が家で過ごす夜はあと4回。

突然に決まったグループホーム入所。
このひと月余り、
慌ただしく準備に駆けずり回りながら
未だに本当の事だとは信じられず、少々戸惑っているのは
ぺこちゃんではなく私の方。

ぺこちゃんは、すっかり気持ちを切り替えてしまった様で
工場の寮に居た時の荷物を
「もーいらんねん!!」と、片っ端からゴミ袋に入れている。
この十数年、何度声を掛けても捨てなかったのに。
物凄い変わり様に、これまた戸惑っているのは私のほう。

事の成り行きはもう少し落ち着いてからゆっくり振り返りたいと思っております。
ちょいと、本当に、冗談抜きで😅
忙しいのなんの💦
フル活動しております😓

しかしながら、このカウントダウン、少々動く可能性大。
た、台風がぁ………😱………こんな時にぃ😱

くれぐれも、くれぐれもご用心あそばされます様に。


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ごっちゃごちゃのばっきばき

2018年11月17日 18時28分21秒 | ぺこちゃんにまつわる話
「これから、ぺこちゃんの事も少しずつ書いていければ……」
と、書いたのは今年の初めだっただろうか?

あぁ、時間が経つのが早い事早い事
明日ねーと、お気楽に構えているうちに
どんどん月日が過ぎて行く💧

どのくらいになるだろうか…もう、2年近く経つのだろうか?

これまで、かぁちゃんの事は全く無視していたぺこちゃんが
ある朝突然、車椅子に乗っかって、ぽえっとお迎えの車を待っているかぁちゃんの顔を覗き込んで

「おかあさん、行って来ます!」と言ったのだ。
この日は珍しく同じ時間にお迎えが重なって
かぁちゃんが下で待っている時に階段を降りて来たのだけれど
この十数年、そんな事をした事がなかったので「へっ?」と度肝を抜かれた。

もちろん、かぁちゃんがそれに応えられる訳もないのだけれど
それに苛々したのか、ぺこちゃんは徐々に声を荒げて何度も「行ってきます!!」を繰り返す。

堪りかねて、私が代わりに「行ってらっしゃい!」と言うと
遂に怒り爆発で益々かぁちゃんの顔に近づいて「行ってきます!!!」と叫び出してしまった。

え?かぁちゃんが声を出せないのは知ってると思ってたけど💦💦
慌てて「おかあさんは喋られへんやん。」と言うと
「え?喋られへんのん?」と言ったかと思うと
次の瞬間、大声でゲラゲラと笑い出した。

…………およ………

笑い声にパチパチと手を叩く音が混ざる。
それ程長い時間じゃない。
10秒か15秒か…………

何だろう……何だろう、この感情。

少なからず動揺しながら「早く行かないと、車がもう来てるよ。」と言うと

いつもの様にゆっくりと歩き出す。
廊下の向こうに消える。

そして私は「あー面白かった。」と言う声が遠ざかっているのを聞いていた。

お迎えが重なる日には、かぁちゃんと一緒に廊下の端で見送るのだけれど
その日は全くその気になれなかった。

ぺこちゃんに悪気はない。
スタッフさん達が総入れ替えになって直ぐの事で
うちの事情を知らないスタッフさんが
「お母さんに行ってきますってちゃんと言ってる?」
と、言うような、またそれに近いやり取りがきっとあったのだろうなぁ


え?本当に悪気はないのか?
……そりゃあないだろうよ

いや、無いにしてもだ……
ぺこちゃんはいったい何が面白かったんだ??


うちにやって来たのが彼女が45歳の時。
今は62歳。
ガイヘルさんに体力作りの為に歩く事を中心にプログラムを組んでもらってから
苦なく歩く事ができる様になって体はとても元気になった。
意思の疎通は最初の頃より遥かに出来ると思っていたのはどうやら錯覚だったらしい

実は最近、益々分からないのだ。
老化も加わって来ているのか、前より頑固になったし
自分に非があると感じた時に、それを回避する為の作り話……
まぁ、簡単に言うと〝嘘〟が多くて、
勿論、とても稚拙な嘘なのだが、時に著しく私の感情を逆撫でする。

人はそれを「かわいいやん。」と仰る事もあるが
ごめん……私、それを「かわいい」とはどうしても思えないのですよ。



肯定と否定を繰り返しながら、ごちゃごちゃになった感情は
時に心をバッキバキに拘束する。
この縛り、なかなかゆるむものではございません。

そんなこんなで、話題にする事を極力避けたい気持ちが優って……
現在に至る

いや、でもまぁ、書く気になって書いちゃったと言う事は
それなりに落ち着いて冷静に!客観的に!!
見られる様に……なりはしないが、なるべきだなぁと思える様になったと言う事かな。

ちょっとスッキリ
も少し緩まって、こっちも動き始めないとね!
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わーすーれーなーいでー(^^;;

2018年01月15日 18時00分22秒 | ぺこちゃんにまつわる話
べこちゃんお気に入りのショートステイ。
なんだけど、前回は集団で感染性の腸炎にやられてしまって
調子をすっかり崩して帰って難儀したり
年中無休だったのに、先々月から二週間に一度は休みになったり
まぁ、色々ある事は否めませんわぁ

……ほらね、やっぱり最初から無理をしてはいかんのよ。

で、ついに一昨日のお迎えの時

いつもより少し遅いな……
あれ?30分は遅いな……
あれ?そろそろ1時間遅れてるな……

痺れを切らして電話を入れると
「あ!!!……すみません。すぐにお迎えに行きます!!!」
ワサワサと言う紙の音をBGMに、声の様子で丸わかりだから

迎えに来てくれた兄ちゃんが申し訳なさそうに
「遅くなってすみません。」を繰り返すので

なあ!なあ!もしかして忘れてたん?
とも聞けずに見送ったけれど

いや、私よりも、ぺこちゃんがそれを察すると
ちょっとややこしいので
兄ちゃんの対応は正しかったのだが……


ちゃんと連絡帳に、ミスを陳謝してあったので良しとせねばね。

ただ、本当に忙しいのだと思う。
子供の受け入れが主になって来ているので
スタッフさん達はとても大変そうだ。
当然、設立当初のスタッフさん達は頑張ってくれているけれど
他のスタッフさんの入れ替わりも多い。

まだ若い事業所だから、だからこそ
無理を重ねないように、長続きして欲しい。

ぺこちゃんが、自分から進んでショートに行くと言い出したくらいだから
これまで高圧的にしか対応してくれなかった前ショート先と比べると
私にとっても夢の様な場所なのだ。
だから、ほんと、無理し過ぎちゃダメだ!!!


ただ、忘れるのだけはやめてね






さて、ぺこちゃんの話題は久しぶりですが
ぺこちゃんは、とっても元気に過ごしております。
ショート先もお気に入りが二箇所出来、
お出掛けも積極的で自信満々になりつつあり、
そのせいで少々扱い辛くはありますが

故あって、私自身が話題を避けていた事も含めて

これから少しずつ書いていければ良いな……と思っております。

さーて、暮れの発熱以来、体も気持ちもシャンっとしなかったけれど
そろそろしっかりと始動せねば!!


よろしく!2018年!!
あら、平成30年なのね……今頃かよーっ



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たんとうしゃかいぎーーっ!!

2017年05月08日 16時05分48秒 | ぺこちゃんにまつわる話
先月半ば過ぎ、ちょーっとバタバタし過ぎたせいか
近年稀に見る真面目な風邪をどっぷり引いてしまった。
最初は花粉のせいだ!!と思い込んでいたのに
あっと言う間に喉が痛くなり、頭が痛くなり、フラフラするようになり……

「これって、風邪と違うん??」と言っている間に、ズルズルげへげは
鼻水と咳が延々と続き、この2週間でふわふわティッシュを4箱使い切ってしまった

未だ風邪なのか花粉症なのか分からない、ぼぇーっとした状態の中
今日はぺこちゃんの担当者会議。

いつもより30分近く遅いお迎え……何で今日に限って
あのさぁ、今日、そっち行く時間に間に合わないんですけど……
遅刻しても私のせいじゃないからね
何なら、その車に乗せて行ってはくれまいか?と思ってしまって悪いか?
地下鉄乗り継いだら、たっぷり1時間はかかるんですけど?
と、到着前から私は御機嫌斜めではあったのだが……

この担当者会議。過去のすったもんだの後、担当してくれている相談員さんが
若くて真面目過ぎる女の子の性格故にか、去年から、ちゃんとした話し合いや報告が出来るようになって
ぺこちゃんとの生活を始めて十数年経って、ようやく
彼女の事を共有して話し合える場を与えられている。
デイサービス、ショートステイ、移動支援のヘルパー派遣の各責任者と相談員さんと私の5人。
気になる事、現在状況の意見交換、これから起きるであろう事等々
淀む事なく1時間余話し続けられる幸せを最後に言葉にして感謝を伝えられた。
本当に、ありがたい。

私の心配を他所に、いっとき酷かったぺこちゃんの問題行動も今は殆どない様で
彼女も今の状況に満足している様子。
勿論、家ではほぼ毎日私が何かにつけ唸ってはいるが
次の段階に移る事を視野に入れ始めている事も皆さんの前で話せたので
長年抱き続けて来たモヤモヤが少し晴れた気分だ。

『次の段階』の話しは後日詳しくお話しさせていただくとして
今日は久々に眉間の皺も薄くなりそう。





……と、鏡を見たけど
んー、そりゃ、今の今だもん。
変わらんわなぁ……

近頃、ゴルゴなんちゃら風皺が深くなって来ておりますのよ。
いくら見掛けに構わぬ私でも、ちよっとなぁ……

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これもやる気!!(ぺこちゃんの場合)

2016年05月20日 12時16分49秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ぺこちゃんが変わった・・・。

以前にも増して、近頃かなり・・・悪く言えば相当上から目線。相当自信過剰。
良く言えば、やる気満々……私出来るねん!!と言う自信に満ち溢れている。
理由は新しいショート先が楽しくて仕方がないって事。
確かに帰るなり、次はいつ行くのかとショートをせがむ様になった。
・・・う、嘘みたい・・・
それは本当に、心底ありがたい事であるし、これ程安心できる事はないのだけれど・・・

「みんな心配してくれるねん!友達ももうできてん!私は人気者で困りましたばい。」
・・・と、くったくなく話す様子を見ていると、このままその思いが続いてくれる事を祈るばかりなのだが
(ええ~?うう~・・・とは思えども、ちょっとそれは置いといて

反面、これまで何をして来たのだろうと愕然とする思いも強い。

と言うのも、先日、もう1つの新しいショートステイ先にお試し一泊をしたのだけれど
帰宅して開口一番「もーえーわ。私○○がええねん。」
まあ、言うと思ってたけど、じゃぁ、だったら!ともう一つ聞いてみた。
こちらとしても、この際保険の意味でもう一箇所ショートステイ先は確保しておきたい。

「そっかぁ、それでももし、新しい所が泊まれなかった時には、前の所とお試しの所とどっちがいい?」
どっちも嫌なら、少しでも気に入るほうを・・・と思う間もなく
「お試しのところ~♪」
「え?前のとことちがうの?」
「うん、あそこへはもう泊まらん。」(ぺこちゃんに話す時は勿論固有名詞で会話してます)

そうか・・・そうだったのか・・・。
これには少なからずショックを受けた。
10年以上、そんなに行きたくない所に我慢して行ってたのか・・・

私に選択肢はなかった。・・・と、思っていた。

先日、担当者会議でベテランのスタッフにその思いを告げると
「それは、仕方ないです。こちらも事業所内で抱え込むようにして来たと思います。」と答えてくれたけど・・・

選択肢はあったのだ。いや、作らなければならなかったのだ。
無知と勉強不足と努力不足と・・・あ~ぁ、凄く凹むなぁ・・・



しかしまぁ、少し時はかかったけれど、ぺこちゃんが“ショート行く気満々”なのは嬉しい誤算。
私自身もショートの予定をお願いする時に、気を遣わずにスタッフと話せるのが有難い事この上ない。
「いいですよ。予定が分かっているなら早ければ早いほどこちらも有難いです。」と気持ちよく言ってくださるので
危うく涙がこぼれそうになって困った。これまでのあの緊張感と罪悪感は何だったんだ?


“選択肢”が与えられて、自分で“選ぶ”事が出来ると言うのは自信に繋がり、やる気に発展して行くものなのだなぁ。
ぺこちゃんの中に目覚めた新しい感情が、健やかに育って行くように願わずにはいられない。

あくまでも健やかに!!である。
何故って、あの自信過剰の言葉遣いは私を含めて接する側にはかなりの忍耐が必要なので
そのうち問題が起きなければいいがと、またまた老婆心もないではないけれど・・・
ま、問題は起きてから対処すればいっかぁ



**********************************

補足ながら・・・
ぺこちゃん、何が一番お気に入りなのかと言うと、食事が給食ではない事らしい。
メニューから自分の食べたいものを選んでお弁当を買ったり、
スーパーに行って朝ごはん様のサンドウィッチを買ったりする事が楽しくて仕方がない様だ。
私は野菜不足を心配して、利用する日の昼食には野菜たっぷりのお弁当を作って持たせていたのだけれど
前回帰った時にそれも拒否されてしまった。
考えてみれば、彼女が物心ついた時から、食事はあって当たり前のものだけれど
時間通りに出された物を食するのが食事だった訳で、
それこそ選択肢はなかったに等しい。

“自分の食べたいものを選ぶ事が出来る”と言う事がこれ程の自信と喜びになるのだなぁ。
食事を提供する側として、今回初めて気付いた次第。

ま、問題や思うことは色々あるけれど・・・







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ほっとして~~♪どんっときて~~♪

2016年03月25日 16時53分03秒 | ぺこちゃんにまつわる話
早くも先週の事になってしまったけれど、
ぺこちゃん、初めての場所でのショートステイに挑戦してきました~っ♪

心配・・・かなりした。だってこれを拒否されたらもう、どうしようもない
不安・・・初挑戦前後の不安で熱でも出したらどうしよう・・・
     いや、熱ならまだしも、吐いたらどうしよう・・・
緊張・・・見学に行った時、契約書を書くのに手間取って随分時間がかかり
     帰り際にはすっかり無口になっていたっけね・・・

行っている間も、途中で電話がかかってくるんじゃないかと、無言の携帯を何度も確認したりして
まるで、子供を幼稚園に初めて行かせた様な気分


しか~し!!
なんと言うことでしょう!!

ショートステイ1泊、前後両日の生活介護2日間を経験して帰って来たぺこちゃんは・・・

送りの車を降りた瞬間、スタッフさんに「またお願いします。」とぺこりと頭を下げ
帰宅後は大興奮しっぱなしで、お喋りが止まらない、止まらない・・・
あげく、「私のお気に入りやぁ次はいつかなぁ」・・・って

いや、ちょっと待てよ・・・最初にこんなに気に入ったら、後々マイナスイメージが大きくなりはしないかと
ねぇちゃんは、未だ手放しでは喜んではいない。


・・・だけど・・・
これまでぺこちゃんが大嫌いだったショートステイ。
予定を入れる私だって、その度に少なからず罪悪感に苛まれ続けて来たのに、
場所が違うとここまで反応が違うのか?

・・・私・・・感動してしまって涙が溢れてきてしまった

出来立てほやほやの施設なので、おそらく様々な問題はこれから起きて来るかもしれない。
けれど、ぺこちゃんの輝く笑顔は、居心地の、そして人との関わり具合が心地良かった証明なのだから
私も、これからは安心してショートステイを予定に入れられそうだ・・・やっと・・・ほんとにやっと
連泊を打診しても、微塵も嫌味のない対応が有難くて有難くて


ところで、ぺこちゃんの記念すべきショートに合わせて、かぁちゃんも1泊ショートを入れちゃった
うふふふふふ~
実に10ヶ月ぶりのWショート
(ちなみに、かぁちゃんはいつものショート先が3ヶ月連続インフルのおかげででショートキャンセル
1泊ショートを2度入れたので平気だと思っていたけれど、さすがにお疲れでございましたのよ)




少し早めの、飛び切りの誕生日プレゼントだったのに
ほっとしすぎて、記憶が飛びで・・・あたしゃ見事に風邪をひきましたとさ




     
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おてて、ふりふり♪

2016年03月09日 17時27分17秒 | ぺこちゃんにまつわる話
はてさて、苦悩のひと月余りを経て、色々と動き始めております。

こちらからお願いして新しく変わった担当者さんは若い女性なのだけれど
「え~、そんなに丁寧にして頂いては申しない」とつい口から出てしまう程
ぺこちゃんへの聞き取りも、芯をしっかり捕らえて、じっくりとしてくださり
有難いやら、申し訳ないやら・・・

最初から彼女が担当だったら、何もこんなに心身ともにダメージを受ける事などなかったろうに・・・

いけない!いけない!!
「もし・・・」「・・・だったら」のいけない癖がつい出て来てしまう

いや、違う。
全ての結果が、今回の事があったからこそだと思えば、あながち無駄な気力や労力を使った訳ではない。
何より、全力で管理者同士のぶつかり合いを引き受けてくれたぴぃなどは、却って双方共本音で話し合えるようになった感じだし
私自身もぶっちゃけ本音を語れるようになった。
それに、ぴぃにはショート先を一つしか確保してこなかった事もついでに注意された

・・・う~う~・・・しばらく頭が上がらん

こわ~い姉妹だと思われたかもしれないけど
それはそれでいいじゃない。ぺこちゃんの為、ぽんの為、やるべき時にはすべきなのだっ


ところで、話は全く異なるが、実は昨年秋ごろから色んな事が重なって
私のぺこちゃんに対する拒否感がどうしようもなく膨らんでしまって
「もう無理かもしれない。」と強烈に思い始めてしまっていた
何があったのかを、何度もここに書こうと思っていたけれど、その気力も萎えてしまって
ただ悶々と日を過ごしていたのだけれど
昨年の暮れ辺りから、これではいけないと物凄く焦って、では、どうすれば?
と思い悩んで始めたのが“おててふりふり”

ぺこちゃんが送りの車に乗り込んで、座席に座って、スタッフさんへ挨拶してから、車が出るまでのほんの数秒
ぺこちゃんに、行ってらっしゃいの“おててふりふり”をする事にしたのだ。
(ちなみに、勿論「行ってらっしゃい!気をつけてね♪」の挨拶は、
ぺこちゃんが家を出る時に3回以上「行ってきます!」を繰り返すので
その度に私も3回以上繰り返しておりますよ)

そう・・・ただそれだけ

でも、最初はそれすらも躊躇われて・・・(いかに自分が後ろ向きだったのか、今になって思えるけど)
翌日からは、ぺこちゃんも笑顔で“おててふりふり”を返すようになり
今ではぺこちゃんだけじゃなく、窓越しに何人かのお友達が“おててふりふり”してくれるようになった

ほんとに、たったそれだけなのだけど、けっこう嬉しい“おててふりふり”に変化した。

全てをひっくるめて、少しずつ、良い気持ちで動き出したような気がしている。
さて、これを機に、ここ半年の病的な過食から離脱せねば


こっちが大問題じゃぁ・・・難問じゃぁ・・・


なのに、ぴぃがこんなん買ってくるし~



しばらくは、こんなんからも、おててふりふりせにゃなるまい
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