『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

ここまではどこまでも

2010年10月17日 05時07分55秒 | 日々の出来事
さぁて、これをやっつけたら始めるぞ!!
“ここまで”やったら後しばらくは大丈夫だ!!
と、意気込んでドタバタと必要最小限の必要不可欠な事を片付ける。

そういう時に限って、ふいに気になる事が増える。

“あとで”が可能な気になる事は、限りなく後回しにしてしまえば良い。
そういう物は、ず~っと放ったらかしていても何とかなる。
が・・・“あとで”が通用しない物に出くわすと、途端にぐらつく。

例えば、歯医者に行くのに2時間ばかり車椅子に乗っていたかぁちゃん。
揺られている時は居眠りもせず、気持ちよさげにしていたのに、
夜中のトイレに連れて行って見つけてしまった。
両足の付け根、リハパンのゴムの当る辺りに、小さな水泡がいくつか・・・
薬は塗ったけれど、これが大きな天疱瘡にならずに治まるかどうかは運任せのようなものだ。

胸の奥でザワッと良からぬ風が吹き波が立つ。


例えば夕食、ぽんがパニパニしてるのに遭遇した。土曜の夜でぴぃが居る。
その時の母親であるぴぃの対応の仕方が、まるで私と違う事に気付く。
ぽんの為の一番(彼のこれからの為)がまだ私には分かっていない。
私の一番(私の立場での今の為)とは違う。
私は・・・もしかしたらぽんを混乱させているのかもしれない。

胸の奥でドップンと一際高い波が立つ。


ひとつ迷いが露になると次々と高波が押し寄せる。
私の世間はどう考えても、とても、とても狭い。
その中で練られて来た自分の常識が全て間違っているような錯覚に陥る。
間違いないと我を通せば自らが荒波に飲まれる。



落ち着け自分。

落ち着け自分。

自らの心の海ならば、凪は自分で作り出さねば。

さて、気を取り直してゆったりと漕ぎ出そう。


ゆったりと穏やかに。物静かに控えめに。けれど嵐にはひるまず。
そういう自分に私は・・・・・・なれんやろなぁ・・・



“ここまで”と区切りをつけて我武者羅に力任せにやろうとすると
“ここまで”がど“どこまでも”続いてしまいそうだ。
“ここまでなんだそうだ”と少々他人事に、
気になる事を横目でチラ見しながら、脱力加減を心がければ丁度良いのかも。


な~んて“ここまで”ここで書かせていただいてから、
脱力気味に“どこまでも”やってやろうじゃないか!と思いを新たにした次第。

ではっ





コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふっとい事はいいことだ!

2010年10月16日 04時02分15秒 | どうでもいい話
一昨日
ろんの部屋のエアコン取替え工事。
本人不在の為、ひとりベッドをうんこらしょ、どっこいしょ。
ついでにあちこち大掃除。

昨日
かぁちゃんちのTVをようやく地デジ対応に。
通り道を確保するのに、テーブルをうんこらしょ、どっこいしょ。
時間までに、かぁちゃんお風呂にちょちょいのちょい。
29インチのブラウン管TVを玄関まで、ぐあぁぁぁっとよっこらしょ。
ついでにあちこち大掃除。
前日我が家で組み立てておいた新しいTV台をひょいと運び
ついでに我が家の20インチのブラウン管TVの部屋移動。
29インチの後の20インチは・・・軽いっ
これまたついでにあちこち大掃除。

「腰いわすぞ~っ!」と言いながら心配そう・・・いや!嬉しそうに背の君が言った。
「その腕があればこそやなぁ!たのもしいなぁ♪」


数日前、袖を肩までまくりあげ、アイロンをかけてた私をじっと見つめて彼は言った。
「ふっとい腕やなぁ!」
はぁっ?  腕がふっといのんは何も今に始まった事じゃない。


忘れもしない中2の夏。
かぁちゃんの友達からもらった、襟ぐりに赤いリボンの付いた白いレースのブラウス。
当時の流行の袖口をボタンで留める形のちょうちん袖も愛らしい。
おしゃれには今も昔も興味はないが、可愛いモノは可愛い。
それなりに胸ときめかせた、本物の少女だった頃の私。
けれど、そのブラウスは翌日にはタンスの肥やしとなってしまった。


夏ですわ・・・半袖ですわ・・・
はいりませんのんや!腕が!!
とまりませんのんや!ボタンが!!



この腕が、あと半分細ければ、服に困る事も無く、スマートに見えるだろうに・・・
もすこし華奢に見えさえすれば、きっと誰もが労わってくれるに違いない・・・

しかし、この腕あればこそ、ぐあっ!と持ち上げぐあっ!と着地。
腰いわさんと何とか出来る。
うん。ふっとい事はよきことかな。うん、うん。

いや、しかし、力仕事も二日続くとさすがに眠い。






さて、いよいよ本腰入れて、この太腕ところっとした指先で、お針仕事に入ります。
仕上げの予定が今日の電話で一ヶ月近く早まり、俄かに慌しくなってまいりました。
今しばらくは“mamaK”モード全開になりそうでございますよ。

・・・・ま、こっちの方は華奢でも十分事足りるのだけれど・・・ね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そこいたわれた!!

2010年10月13日 04時03分40秒 | どうでもいい話
底板割れた!!


自転車では常に安全運転、スローにこぎこぎするのを信条としている。
歩道を走る時、歩行者に後ろからベルを鳴らすなんざもっての外なのだ。

しかしながら、今週1日だけ許された外出自由なWデイの今日は違った。
予定が山積みの上に、金曜日までの食事の買出しもせねばならずいつもよりずっとハイペース。
途中で抜き去ろうとする若いもんにイラッと来て
「おばちゃん、なめたらあかんでぇ!」とばかりにスピード上げて、追い越されを拒否。
(もちろん、歩行者はいない所でですよ
そんな調子で家と外を何往復もしてたら、真夏を思い出させるほど汗だくになった。

なもんで、服を着替えようとタンスの引き出しを開けようとしたら、全く開かない。
「なに~っ?」と力任せに引っ張ったら・・・
ど~してか知らないけど服が散乱してね。
ど~してかしらないけど板が落ちてるのね。


タンスの底板、真横に真っ二つ


それは彼の国から連れ帰った小ダンスでありました。
あちこちの港で休憩しながら何ヶ月もお船に揺られ、
真夏のお国から冬のあるお国へたどり着いた小ダンスでありました。
あまりにも生まれた国と違うので、無理を重ねておりました。
のびのびと細かい事など気にせずに造られたものだから
せせこましい所では暮らして行くのはさぞ辛かったろう・・・。
(いわゆる、日本ではこんなん製品にはならんという代物です)
でも、安心するがいい。あなたの務めは終わっていない。終わらせはしない。


かくして、痛手を負った小ダンスは
・・・なにすんねんなぁ!と、ガムテで繋がれ下段と入れ替えられ・・・
・・・どんなけ余計な時間を使わせるんやぁ!と叱られ・・・
自分のせいではないのにと食って掛かる事も出来ず、再び静かに座っているのでありました。



あぁ、今日は疲れた一日だった。
タンスじゃないよ!私がだよっ!!






コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

介護認定調査の結果とその後

2010年10月09日 03時01分22秒 | かぁちゃんにまつわる話
そうなんです。かぁちゃん『要介護5』になっちゃったですよ。


今の状態で『3』になってしまったら、先々何かと困ると思ったけれど
現状維持で良かったんだけどなぁ・・・。
『5』になっちゃうとなぁ・・・。
『4』のままではいかんかったのかなぁ・・・。


う~・・・私が物申したからなのか?と実はかなり凹んでしまってた。
一人で悶々としていても仕方がないので、ケアマネさんに報告がてらに話を聞くと
「かぁさんの今の状態を見ても、ぽれさんにかかる負担を見ても、十分『5』に値します。」と力強いお返事。
ん~・・・なら、そうなのかなぁ・・・。
『5』と言うのは寝たきりの状態だと聞いていたし、そう思っていたので少なからずショックを受けた。
けど、介護度を下げてくださいと申し立てるのもおかしな話かもしれない・・・よなぁ。

と言うのも、介護認定調査の度ごとに(最初の頃は2年に一度ではなかった)
かぁちゃんは、いちっ!にっ!さんっ!と、実に元気良く?とんとん拍子に介護度の歩みを進めたのだが
4年前からは、よんっ!で足踏みしており、しばらくはこのままなんじゃないかと勝手に思っていたからだ。

確かに、放っておけば一日中ベッドの上でとろとろしたままに違いないのだけれど。
今のかぁちゃんの様子は、また改めて書かせていただく事にして
先日行われた『サービス担当者会議』での話を少し・・・
出席者は、ケアマネさん、デイの介護福祉士さん、作業療法士の先生と私の4人。
(ショート先の方は時間が取れなくて次回のショートの送りの時に打ち合わせする事になっている)
このお三方は当時スタッフさんだったケアマネを初め全員が最初からかぁちゃんを看てくださっている。


会議ではあるものの、そこは“おおさかのおばちゃん”が4人集結しているのだ。
ぼけられたらつっこまなあかんし、誰もぼけへんかったら自らがぼけなあかんのである。
「かぁさん、あの頃は・・・」と思い出話から始まって
「前から聞きたかったんですけど、ぽれさんっていくつですかぁ?」とかなんとか、
終始、爆笑のうちに無事に話し合いは終わったのである。


・・・ん?ちがいますよ。ちゃんと話す事はしっかり話して、聞く事はしっかり聞いてます


『現状維持』 これが、かぁちゃんの今の最大目標である。
今の状態をなるべく長く維持できるように、それぞれの立場でケアするのが我々のオツトメなのだ。

そうして・・・もしも先々デイに通う事が難しくなったとしても
訪問介護等できる限りのサポートをしますので、と締めくくられた。


そうなのだ。
今はそんな事は想像出来ないけれど、そういう事までそろそろ考えなければならないのだね。
ぺこちゃんのショートがなかなか取れない事で、自分の中でひとつ区切りをつけなければならなかったけど
それは先々の“もしかしたら”への心構えを促す物だったのかもしれない。


だから、改めて思うのだ・・・今、出来る間にやっぱり出来る事はしておこう!!
(遊べる時にはおもいっきり遊んでおこう!!・・・と、言う意味である)










コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はや10月

2010年10月06日 04時05分30秒 | 日々の出来事
日中はまだまだ陽射しが強く、少し動けば汗ばむ陽気だけれど
今の時間になると、風は無くともひんやりとした空気が流れ込む。

いつまでも暑い暑いとずるずると日を重ねているうちに、いつしか10月神無月。
気が付けば、こちらに様々に書き綴るようになってから丸5年が過ぎておりました。


そうかぁ、もう6年目なのかぁ・・・
毎日が同じ事の繰り返しのような気分になりがちだったけれど
よくよく考えてみれば、様々に変化はあった。
その変化が時間と共に日常となり、それに何の疑問も持たなくなって日は過ぎる。

変らないのはいつまでも“籠の鳥”気分の抜けない自分だけ。
籠の鳥だって、自分で扉を開けて外の世界を覗いてまわる事は出来るのだ。
ただ、必ず“籠”へ戻って来さえすれば良い。


このブログを始めたのは、ダブルチョップな日々が3年目に入って少し経った頃。
急な変化にようやく慣れて、全てが日常になったのに。
あちこち頭をぶつけて心は常にアンバランス。
誰かに話したくても、誰に話して良いのか分からない。
かといって、家族内にその話しを持ち込むのは嫌だった。もっと違う話がしたかった。
そして、無理やり“一人の時間”に逃げ込む事で、ようやく息が出来ている事を確認してた。
・・・そんな頃。


自分の時間は前よりずっと少なくなった。
体はあちこち目に見えてがたついてきた。
けど、心はなんやかんやで乱れはするものの、前よりずっと穏やかだ。

               ・・・のような気がする。


次々と起こる非日常の泣き言恨み言を、その都度ここで書き綴ってきた事で
それらが日常になるのが前よりずっと容易くなった。

ただひたすらに感謝。










ほんっと、いつもどうもすみませ~ん
ありがとうございます~っ


いましばらくは、こんな調子でぼちぼち続けて行きたいと思っておりますので
どうぞよろしくお願いします。



日常は常に新しい物に変化していくようで
そうそう、かぁちゃんが『要介護5』になったりなんかしてね。

また追々書き綴り(もしかしたら、殴り書き?)ますので、お暇なら遊びにいらしてくださいませ。











コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする