『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

“り”は「臨機応変」の“り”

2014年03月30日 17時38分43秒 | 日々の出来事
過去も現在も、私が最も苦手にしているものの一つが、
何事に対しても“臨機応変”に身も心も対応するって事だ。

ぽんやぺこちゃんがパニパニして参るよな…とか、分かったような事言いながら、
ちょっとした事ですぐパニパニして正常な判断が出来ないのは私が一番酷いかもしれない。
パニパニしてる自分がパニパニしてる誰かにパニパニしないで接するなんて事が出来る筈もなく。
パニパニは尚酷いパニパニを呼んで、
あっちもこっちもそっちもどっちも、みーんなパニパニになって
パニパニ、パニパニ、パーニパニ・・・となってしまうのが常なのだ。


(*パニックを起こすことを、パニくるって良くいいますが、我が家では“パニパニする”と言います。
  ちょっとダンスを踊るような響きなので気に入っております)


先日、給湯器が壊れてしまった。
夕食の準備をしている時に、急にお湯が出なくなってしまったのだ。
寒の戻りの寒い数日間の出来事だった。
洗い物は冷たいのを我慢すれば何とかなるが、困ったのはお風呂。
私たちは時間を見計らって、隣にもらい湯に行けばいいのだけれど、
問題はぺこちゃんである。「ぺこちゃんも行けば?」と思われるかもしれないが
隣のお風呂は暮れにぽんがパニパニして扉をぶっ壊してしまい
部品探しに業者さんが時間を取られてしまっているようで、未だ急遽縫い上げた合皮二枚重ねのシャワーカーテン
で、何とかドア代わりにしている次第。(我がタンスの在庫に銀色の合皮の生地が5メートルあったのは、私の手柄なのだ
ぺこちゃんの場合「一人でお風呂に入る事が出来る」というのは「全て条件が揃った状態で」が必須なので
あの状態では、安心して入る事が出来ないと言える。

んで、私はその時点で「わ~、どねんしよ~、ぺこちゃんのお風呂どねんしよ~。」とパニパニ。心臓バクバク状態。
「落ち着け~!落ち着け~!」と自分に言い聞かせながら、ぺこちゃんに聞く。

「あのね、お風呂が壊れちゃってお湯が出ないのよ。
 台所でお湯を沸かして運ぶけど、時間がかかってしまうよ。待てる?今日はお風呂やめとく?」
ぺこちゃんは笑顔で答える。「うん。待っとく!お風呂入る!」

・・・・当然の応えだ。

かくして、たった二日間だけではあったけれど
やかん三つにお湯を沸かし続けて、お風呂へ運ぶこと数十回。
(最初は大鍋に沸かしていたけれど、運ぶのに難儀したのでやかんの方が効率が良いと学んだのは二日目から。)
そうだ!似たような事があった!!と、アフリカ時代を思い出して張り切った
けれど、予測していなかったのは、日本の冬は寒いって事。
お湯を溜める間にどんどんお湯は冷めて行く・・・
そんな事、落ち着いていればすぐにわかる筈なのに。
パニパニしながらバタバタしているので、焦る事しか出来なかった。

いやぁ…この作業、一生懸命に頑張ったけど、入れるまでお湯をためるのに1時間以上はかかってしまった。
それに、ハイスピードで行ったり来たりしてると、せま~い家なので目が回る(笑)

翌日、修理に来てくれたお兄さんに
「普段、どれだけ楽をさせてもらってるかが、よ~く分かりました。」って言ったら。
お兄さんは、気の毒そうな顔で笑って
「いや、今の時代はそれが当たり前ですから。」と答えてくれた。

確かに・・・そうね



後で、ゆっくり考えたら、一日くらいお風呂に入らなくたって大丈夫なんだから
ぺこちゃんに「お風呂が壊れちゃったから今日はお風呂はないよ。ごめんね。」と一言いえば良かったのだ。
一日は頑張ってもね。

・・・それがなかなか言えない自分がいるのも事実だけど


だけど、突然に非日常が起きた時、臨機応変に対応出来なければどうしようもないよなぁ。
なんせ、ぺこちゃんとかぁちゃん、ぴぃが留守だったらぽんも、三人三様に考えなきゃいけないんだものなぁ。
日頃の自分を振り返り、ちょっと反省した出来事だった。





けどねぇ・・・何かあったらすぐにパニパニするこの性格。
今更、治るんかねぇ・・・治らないだろうなぁ

・・・へへへ・・・。




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“ら”は「ら・ら・ら・ら・ら♪」の“ら”

2014年03月26日 11時05分44秒 | 日々の出来事
“ら”
ラピスラズリが好き。
ただ漠然と、言葉の響きが好き。
あの碧が好き。
宝石やブランド品には興味をそそられないけれど
あの石の深い碧からは何かを語りかけられている様な気がする。


“ら”
ライラックが好き。かぁちゃんが好きな花だから。
そうね、“ら”と言えば、ラベンダーもそう。
いつか、ライラックとラベンダーを見に北海道へ行こうと言ってたのに、その約束は果たせなかったままだ。
ただ。かぁちゃんは何かでライラックの花の色を知ってから憧れを抱いていただけらしく
後に“嵐が丘”の小説の荒原で咲き乱れるヒースの花がエリカなのだと知ってからは、
庭にエリカを植えていたっけ。

裏山から根ごと取って来た野あざみと、エリカ、紫と白の沈丁花、庭に植わっていたので覚えているのはそのくらい。
もとより、私の記憶が曖昧になってしまっている時期の庭。
今、改めて思い出そうとしたけれど、
思い出したのは、、ひぃばぁちゃんの部屋と線香の香りと、サイフォンで入れた珈琲の香り。

あ・・・それと、砂糖と間違えて塩をたっぷりと入れてしまったバナナジュースを一口飲んだ時のショック。
・・・・・・昔も今もドジは変わらん・・・


“ら”
らっきょうが好き。お店で売ってるのじゃない、義母さん(おっかさま)のらっきょうが好き。
元々嫌いだったのに、おっかさまの漬けたらっきょうだけは食べられた。
私がかりかり食べていると「ぽれさんはらっきょの好いとんさんね。」と嬉しそうに言って、毎年沢山送ってくれた。
らっきょ・・・高菜もだけど、どうして漬け方を教わらなかったかと、今頃になって悔やまれる。

私が嫁いだ時には、おっかさまは今の私より10歳近く年上だった。
かぁちゃんが二度目に嫁いだのは今の私と変わらない年頃だった。

その年頃のかぁちゃん達に比べたら、今の私はもっと頑張れるよなぁと、ふと思った。
そうだよ。私の年頃のかぁちゃん達に負けちゃぁおれん。


せめて「ら・ら・ら・ら・ら♪」と歌いつつ、私らしく歩いて行こう





************************************************



「1本が6歳やな」と言いながら、ぴぃが9本の蝋燭をケーキにたてた。
「はっぴぃばぁすでいとぅゆ~♪」と、ぽんが歌って私が蝋燭を吹き消した後で
「おばちゃん、何歳や?・・・いち、に・・・9歳か。」とぽんが言った

メッセージプレートのホワイトチョコレートを「食べてもいい?」って、一足先にぽりぽり食べながら
ふっと動きを止めて、急に真面目な顔になる。
「おばちゃん、来年91かぁ・・・もう歳やなぁ。ちゃうちゃうまだ若いな。」

おいっ!!独り言にしても捨て置けん!!!誰が91やねんっ!!!
「いち、にぃ・・・・・・きゅう・・・」指折り数えてもう一度♪
「やっぱり、91や。」・・・・・・そやなぁ、9にもういっこ1を並べたら91やなぁ


誕生日ケーキは、ぽんがヘルパーさんと仕事帰りに買ってきてくれたもの。
「お名前はどう書きましょうか?」と店員さんはぽんに聞かれたのだろうな。
ぽんはきっと「おばちゃんです!」と言いながら、私のフルネームを答えたのだ。
私の名前はフルネームでは特にゴロが悪い。
店員さんは、おそらく本当にそうだと思って、ヒジョーに素敵な名前を私につけてくれた。
そして「これでいいですか?」って聞かれた時、ぽんは何の迷いもなく「いいです♪」と言ったのだな。

おおおお、想像できるぞ、君の得意げな顔がっ

かくして、ぽんのおかげで、私、昨日新たな名前で生まれ変わらせていただきましたっ!!!


新生ぽれぽれ「ら・ら・ら・ら・ら♪」と、いざ!発進いたしますっ













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“よ”は「寄る辺…あり!!」の“よ”

2014年03月22日 05時31分19秒 | こちら“mama K”です。
梅ほころんで、口もとほころぶその前に行った所がある。

そこが大阪城のすぐ側だったので、梅はそのついで…なんて
滅相もない心持ちで出向いてしまってごめんなさい

で、行って来たのはこちら



相棒を購入した、しもだミシンさん

店内は、ほこっと落ちついて、
こんな所で一日何か作っていたいなぁって感じ




実は、愛しき相棒が、ひと月程前に、何時もの様に無理をさせていると
「もー駄目!もー無理!」と突然リタイヤしてしまったのだ。
ふるふるふると小刻みに震えて、針が下りて来なぁいっ
なだめてもすかしても駄目。


ただひたすらにショック。
ああいう時って、動作も思考も一時停止するものですわぁ
そりゃぁねぇ……
さんざっぱら、こき使うだけ使って、ろくに休暇も与えず……
多いに反省して、すぐさまお里に電話した。

しも店長の「大丈夫ですよ!」の明るい声で、少し安心して
相棒は3年ぶりにお里帰り

しばらく休養が必要だと覚悟していたのに

なんとぉ!送った翌々日にぴっかぴかになって、帰って来た!
しかも、ワンコイン+送料のみのお支払いでっ!!



寄る辺ありっ
ここにありっ


感動。ただひたすらに感動。
興奮してまくしたてたら、背の君も絶賛

あんまり嬉しかったので、お顔を見てお礼が言いたくて
つい、出向いてしまった次第。

しも店長は、気さくにお喋りしてくださるので
一言お礼のつもりが、ついつい長話をしてしまって、
お忙しい時に失礼しました。
溢れるミシン愛そして、奥様愛
しかと、心に響きました。

おーい、相棒!今度から、動けなくなる前にお里帰りさせてあげるね。





そろそろ本当に春かしら。
頑なになっていた頭のほうも、少しずつ動き始めた気がする。

心に響く所あれば、体も頭も、ゆるりと緩んて、
その響きに応えようとする物のようですよ


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“ゆ”は「夢見心地」の“ゆ”

2014年03月16日 03時37分58秒 | 日々の出来事
春まだ極浅い、森の若い緑の風に包まれて




まだまだ風は冷たく身に沁みるとも
空の青に映える紅梅に目を奪われ




視界いっぱいに広がる、梅林の淡い色に口元をほころばせ




あぁ、思いのままになどと
そのように在りたいと思う名の樹に見惚れ




天守閣を奥に仰ぎ見てしばし佇む。






半世紀近くも、それ程遠くもない場所に住みながらも
初めて訪れた梅林を一人そぞろ歩き。
これもまた旅と呼べるに違いない。

街中を歩くのとは違って
木々や花の側を歩くのはなお一層心地よい。

しばし夢見心地で、とっぷりと別世界に浸って参りました。








いやいや、想像以上に感動させていただきました。
全くこの歳になって、知らない事が多過ぎる!
何より、脚が痛くないのが素敵…


そこかいっ
だけど、好調なのがありがたいったらありゃしない



今度は二十年数年ぶりに天守閣に登ってみようかな



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“や”は「やる気」の“や”

2014年03月08日 17時51分45秒 | 日々の出来事
・・・“やる気”恋しや ほ~やれほ~・・・
・・・“ときめき”恋しや ほ~やれほ~・・・


だめだ、だめだと嘆いていても、事は進まない。
日々、最低限の“やらねばならない事”は何の苦も無くこなしているけれど
その次の一歩がどうしても踏み出せないまま、もう3月
だんだん自己嫌悪の色が濃くなって来つつある。


・・・まいったなぁ・・・

・・・何でもいい。小さなやる気で出来る小さな何かをまずはしなきゃ・・・
・・・別にそれをしないからと言って、誰も困らないんだけど・・・
・・・けど、どんなにちっぽけでも、出来た!と思える何かをしないと・・・



そうか、冬だからだ!春になれば、やる気も芽吹くに違いない!!
少し暖かくなって来たから、もう大丈夫だ!!
な~んて思っていたら、季節は冬へ逆戻り。
誰にも文句は言えないけれど、ついつい苛々するここ数日。




真夜中に、寒さに身をすくめながら。大きな洗濯物を干しにそ~っとベランダに出ると
西の空にぽっかり浮かんだ黄金色の舟。


あはは・・・本当に乗っかれそうだ・・・
おっ月さん、あんたずるいよ。
うっかり笑ってしまったじゃない


・・・ありがとね。







まったく、くだらん事でぐちぐちしていて命と時間の無駄遣いをしてはいけない。
もうすぐ三年経つんだ・・・
しっかりと口角を上げて力強く歩き進めなきゃぁ、申し訳ないや。

















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