『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

おっつきさまに会いたくて

2007年09月26日 04時10分39秒 | 日々の出来事
おっつきさまに会いたくて、
かぁちゃんが良い子にしている間に、自転車を転がして買い物に出かけた
別に急いでいる物はなかったのだけれど。
時折空を見上げては「あはっ あはっ」と笑っちゃう・・・
はたから見れば、変質者である・・・
白く輝くおっつきさま・・・
色白すぎてお餅をついてるうさぎさんが照れてるよ~。
あんまりはっきり見えるんだもん


恋すれば、犬も詩人。
月見れば、ぽれぽれも詩人もどき






     白き月への祈り


白き月に手を差し伸べる

淡く輝く光の雫は指先をぬらし
霧のような細やかなきらめきが私の中に入ってくる
両のかいなを夜空に差し出せば
届くはずのない思いなどないと信じられる

君は笑顔でいるのだろうか

時の流れは逆行し
出会いと言う奇跡を振り返る
この時に生かされている事その事が既に奇跡にしろ
そこで幾億の命の中から瞳を交わしたいくつかの大きな奇跡

君は笑顔でいるのだろうか

二度とまみえることのないだろう君よ
遥か天上へと旅立ちし君よ
この白き月明りの中に君たちのぬくもりを感じる
口元に静かな微笑みが浮かび
暖かな雫が頬をつたう

君は・・・君たちは笑顔でいるんだね



静寂の中の輝きの下で時を戻す

どうしようもない寂しさに冷たい涙を流している君よ
耐え難い不安におののいている君よ
やるせない思いをぶつける場所もなく胸の痛みに耐えている君よ
そして・・・
忘却の流れに抗う事もできず、泣く事すら忘れてしまった君よ

白き月よ、その銀の雫を集めて淡く輝く翼にしてはくれまいか
その翼をほんのひと時でいい、私に貸してはくれまいか
夜の闇に正体を隠し、透き通った銀色の翼を広げて
君たちのもとへ飛んで行き、そっと抱きしめる事を許してはくれまいか

黙って静かに寄り添って、冷たい涙をぬぐう事ができれば
君に笑顔が戻るだろうか

いや、翼などなくてもいい 私の存在など無にも等しい
それよりも、万物に降りそそぐ淡い銀色の輝きは
君の心を包み込み、君の存在を包み込み、
全てのものを柔らかに包み込み
明日の為に、安らかな眠りへ導いてくれるだろう

君は笑顔になれるだろうか



白き月の荘厳な輝きは
全てを知って尚も静かな微笑みで君を見守る

君が笑顔になれますように
君が笑顔でいられますように











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う~ん

2007年09月24日 09時50分15秒 | かぁちゃんにまつわる話
祭りだ、祭りだ~っ!!・・・と騒いでいる間に、ちょいと困った事になっている。

かぁちゃんのお腹が反抗期・・・

かぁちゃん、数年前にひどい便秘と生みの苦しみを味わってから、
下剤(○ん○を柔らかくするカマさん)を使っていたのだけれど、
薬にとっても敏感なので、飲むと何日もゆるゆるを通り越して「ひえ~~」になるので、
医者に相談して、ここ2年は3食後の整腸剤を服用し続けている。
ショートの間、何故かどうしても出ない事が多いので、
帰宅した翌日か翌々日には決まって、トイレで格闘しなければならないのだけど、
(途中でキバルのを諦めてしまうので、私はトイレに半分顔を突っ込んで、わはは状態)
それ以外は、普通にちゃ~んと元気なのが出ていたのに、今回は・・・

2日ほど、ぴたり!の後に、頑張れ~っ!ドカン、そのあと3~4日はゆるゆる
しかも、ドカン、ゆるゆるの時間帯が丑三つ時を過ぎてからに集中している。
あのねぇ・・・夜中はせめて放水だけに・・・

とは言え、そういうパターンで落ち着いてくれているので、こちらの心構えもできていたのだけど・・・。


先日、デイのお風呂で・・・ゆるゆるが・・・湯船の中に・・・出ちゃった・・・
しかも、その日の送りの担当は、職員さんの中で唯一、はっきりおっしゃるタイプの方。

「今日、大変な事が・・・男性の先に女性が入浴するので・・・。」もちろん
「ノートに、お腹がゆるいって書いてくれてはったのに、すみません。」と言葉は続いたのだけど、
きっと大騒ぎだったんだろうなぁ・・・と思うと   ・・・・・・


う~ん・・・家では何度かは経験あるし、その後始末の大変さが分かるだけに、
しかも、利用者さんの入浴時間は決まっているのだろうから、
他の方々にも随分迷惑をかけてしまったなぁ・・・これって結構凹む       

翌日のノートにもお詫びの言葉を添えて、送迎の職員さんにもお詫びをした。
もちろん「そんなぁ、とんでもないです。」と笑顔で応対してくださる。
一応、お腹が落ち着くまで、シャワー浴にしてもらう事になったのだけど
ゆるゆるとは言え、日に1~2度なので、まさかこんな事になるとは・・・

翌日、ケアマネに別件で用事があったので電話したついでに謝ったら
「え~っ?そんなん、気にせんとってくださいよ~っ!!」と、いつものパワフルな声。
「ぽれぽれさん、そんなんねぇ、かぁさんだけと違うよ~っ!ようあるねんて!
そんなん、気にしたら、あかん、あかん。
おふろ入って、気持ちよぅぅなって、出てしもただけやんかぁ。」

なにわ言葉のありがたさにちょいと、しんみり、癒された。

出ちゃった事よりもね・・・。
その時、かぁちゃんは、みんなが騒いでる様子を見ながら、
いつものよに「うふふ~っ」って笑ってたんだろうな・・・
その、ちょっと困ったような「うふふ」の笑顔を想像して、やたら切なくなっちゃって・・・

利用者の方々の中には、認知症の症状の軽い方や、症状の無い方もたくさんおられる。
その方達にしてみれば、気持ちの良い話ではない事は誰の目にも明らかだ。
そんな中で「うふふ~。」のかぁちゃんは、どんな目で見られているんだろう。

プライドが高くて、自分本位で、トイレに関しては異常なほど潔癖症だったかぁちゃん。
かぁちゃんが逆の立場だったら「明日からはもう行かない!」と言っていたと断言出来る。

自分の失敗に落ち込むことも無く(それの認識も多分出来ていないだんだろうなぁ)
いつものように「うふふ」と笑ってデイへ出かけるかぁちゃん。
今の自分を見る術を失ってしまっている事は、かぁちゃんにとっては幸せな事なのかもしれない。

もしも、もしも、「うふふ」の下に言いたい事が隠されているとしたら・・・。
いや、それは嫌だ。どうか、何も悩まずにいられる「うふふ」だと信じさせて欲しい。

言われるままに、車に乗ってじっと私を見つめて、ちょっと笑う。
「かぁさん、ぽれぽれさんにいってきますってしなきゃ。」って手を上げてもらうと、
ちっちゃく、ちっちゃく手を振るそぶり。
愛しくもあり、切なくもあり・・・どうしようもない一言を言ってみたくなる。


「な~んで、こんなになっちゃたんかねぇ・・・。」



朝の空は青く、高く、薄い雲を散りばめて、心地よい風を運ぶ。
そろそろ、本当に秋ですかね・・・。


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レパートリー

2007年09月18日 11時47分26秒 | かぁちゃんにまつわる話
う~ん・・・う~ん・・・
な話をしたいと思ったのだけど・・・もうちょっと落ち着いてから・・・

なので、今日は私ではなくかぁちゃんの歌のお話。

実はかぁちゃん、夏前から「あざみの歌」がワンコーラス歌えなくなっちゃった
このままでは、あっきぃさんのおっしゃる通り、「メタルな歌はうたえますか?」
と自問自答する為のブログタイトルに変えないと駄目か?と悩みつつあるくらいだ

夏は毎年、ガクッと体力、知力共に落ちてしまうのだけれど、
この夏は、あざみの歌どころか小豆洗いにも変身不可能になり、異次元の言葉で語る事もなかった。
時折夜中にびっくりするくらい大きな声で
「山には山のぉ・・・うれいありぃ!!」と叫ぶ事があって一安心したのだけれど


この状態はよろしくない・・・とさすがに不安になって来たので
日に何度か、かぁちゃんの足元にひざまずき、手を取って歌っているのだけど
♪山には山の憂い有り、海には海の悲しみが・・・♪(何て暗い歌詞なんだ・・・
うん、分かっていない訳じゃない。
かぁちゃんは私の唇の動きをじっと見つめて、自分も唇を歌詞どおりに動かしている。
でそれから、♪まして心の花園に・・・♪の所から声に出して歌い始める。

ほっとする反面、やはり、このままでは「メタルな歌は・・・」という思いは消えない。

でも、ふと気付いた。
私の唇を見つめて口を動かすという行為は歌わなくなってからの事。
かぁちゃんは、歌詞を確認して思い出そうとしてる???
で、これまで何度も「あざみの歌」以外の歌は歌わないかなぁ?と試しても
決して歌わなかった他の歌を試してみた。

さ~て、私のポンコツコンピューター、久々のフル回転。
かぁちゃんが大好きだった歌の数々を思い出して歌ってみた。
まずは試しに「さくら貝のうた」
♪うるわしき、桜貝ひとつ 去り行ける君にささげん♪というあれ
最初はじっと私を見ていたかぁちゃん・・・。
二回目は首をリズムに合わせて動かして・・・。
ついに歌ったの~っ♪このかい~は こぞ~のはまべ~に~♪って

その時の私の気分で、日に何度かいろんな歌を歌ってみると、
「北上夜曲」「北帰行」「銀色の道」・・・等々、同じように2~3小節目から歌える
これって・・・これって・・・
私は一人興奮しながら、童謡も歌ってみる。
だって、これってホントにすっごい事なんだもん

で、一番完璧に歌えたのは「雨降りおっつきさん」
私の大好きな・・・だけど、何故か泣けてくる歌。
かぁちゃんは、私の唇を見ながら、歌詞もメロディもほぼ完璧に歌った。


で、一昨日の事、なんかないかなぁ・・・って思いながら、
♪あ~なたの~過去など~♪とふと私が口ずさむと、
♪しり~たくな~いの~♪・・・と、かぁちゃん

わははは~っ・・・となりながら気付く。
あれ~?続きの歌詞はなんだっけ??

いや、いや、いや・・・と思い出そうと♪あ~なたの~・・・♪と口にだしてみると
♪しり~たくな~いの~♪とかぁちゃん・・・。

いや、知りたくないのと言われても・・・私は知りたいので、ちょっと待って。


ん~・・・自分のレパートリーを増やしている場合ではないのである。
まずは、かぁちゃん用の歌詞カードをつくらねば
しかし・・・そうだった。かぁちゃんは暗い歌が好きだったのよね・・・。


そうそう、もう一曲爆笑したのが
♪七色の虹が~♪に♪消えてしま~たの~♪と続けた事。
いやいや、虹が消えても、言葉は消えても、歌えるなんてすごいよねぇ。


知りたくなかったり、虚し世の渚に消えたりするのも良いけれど、
せめてもう少し、歌う事だけは忘れずにいてくれそうな・・・
そんな幸せな思いもしている、残暑の頃であります。

とは言え、暑すぎます・・・







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祭りだわっしょい!(最終章)

2007年09月14日 03時38分15秒 | 歌と私と私の祭り
【わっしょい!わっしょい!!】

長々と怒涛の更新?にお付き合いいただいてありがとうございます。
ちょっと深刻な話になっちゃってごめんなさ~い。
これで全部吐き出したぞ!!・・・ん~・・・半分かな・・・?


それなりのお年頃の主婦の私が、夫や子供達のみならず、
介護や介助無しでは生活出来ない母や義妹を放ったらかして、
「祭りだ!祭りだ!」と騒ぐ様なんて、常識のある方々からみれば言語道断!
何を考えてるんだ?と眉をひそめられても仕方のない事をしてるのかもしれません。
でも、ブログを始めてからは二度目の「祭り」を終えて
改めてそこにかける思いや、そこに至った経緯を書き留めておきたくなりました。

22歳になったばかりで結婚し、23歳で双子の母親になっちゃった私は
子供達の高校を卒業を目前に「さぁ、自分の青春をもう一度!!」と思っていた矢先に、
今の生活に突入した訳ですが(こういう性格なので案外良かったのかな・・・?)
幼少時代から、何だかんだあった家庭に育っていたので、
自分では「打たれ強い」という自負があり、
ど~んっと来なさい!!という自信も少なからずあるにはあったのです。

でも、かぁちゃんとぺこちゃん中心の生活は、
その思い上がりをことごとく打ち砕いてくれました。
頑固で強がりの私にとって、自分の弱さを認めなければいけない事が
これほどしんどいとは思わなかった・・・。

もちろん、介護という事だけでなく、人それぞれに大きな荷物を抱えて
険しい山を登らなければならないのが生きるって事なんでしょうね。
そして、誰もが耐え難い孤独感と戦っているのだとも思います。
私の直面している様々な事は、ほんとうは、ちっぽけで甘~い事なのかもしれません。


それに、私ねぇ、自分でも呆れるほど世間知らずなんですよ~。
結婚してから一度も一人で泊りがけで出かけた事もなかったですし、
「祭り」の為に練習を・・・とそれはそれは思い切って出かけるまで、
カラオケボックスなんて入った事もなかったし(カラオケ世代を若干上回るので)
ましてや、一人でホテルを手配して泊まるなんて事、自分でも信じられない!!
でね、最初の祭りの時に、二次会で「居酒屋」さんに行ったのですけど、
学生時代のコンパでディスコに行ったきり、個人的に居酒屋に入った事なんて
ただの一度もなかったんですよ。
とは言え、どこへ行っても最年長ですから、知らないでも済まされず、
初めての事ばかりで、ひじょ~に緊張しまくりの「祭り」でもある訳です。

ねっ、ねっ!箱入り娘(あつかましい)・・・箱入り嫁っ子さんだったの~っ


そういった意味での世間知らずもありますけれど、
社会のしくみや様々な制度に目を向ける事もせず、
その場、その場で、なんとなく一生懸命にやって来ただけの甘ちゃんでしたから。
もちろん、今でも難しい事を考えるのは大っきら~い・・・だけど
まぁ、それなりに歳相応にオトナにはなって来つつあるのかもしれません。


誰にでも、大切な場所や思いはあるもので、
人それぞれに、それは時には大きな大きな力になってくれる物だと思います。
私にとっても「祭り」は大切な特別な場所である訳ですが
もう「逃げ場」にしてはいけないなって気持ちにやっとこさなれた・・・かしら。

私自身もだけど、かぁちゃんもぺこちゃんも年齢に応じた衰えは当然あるのだから
今の日常だって、もっと心身ともにきつくなるかもしれない。
けれど、何だかんだ言っても、自分で選んだ道に変わりないのだから、
愚痴りながらも楽しむ事を忘れずに、歩いて行ければ良いのですよね。

もちろん私は「歌いつつ歩まん!!」ですよ~っ



そうそう、今回初めて出会った方(女性ですよ)に
「独身ですか?」って聞かれちゃいました
わはは~っ・・・いや~、もちろん歳相応にしか見えないけど、
所帯やつれを悟られなかって事かしら?だったら嬉しいなぁ
少なくとも、○ん○の事ばかり考えてる・・・(変なように聞こえる・・・
ようには見られなかったって事ですもんね
うん、うん。これこそが「祭り」の魔法かも。

どうかどうか、皆さんも素敵な魔法にかかってみてくださいませね。


と言う事で、次回からはいつも通り、また愚痴るかぁ!!

・・・なんだ、ちっとも成長してないんだ・・・
そうです、そんなに直ぐに変わる訳ではありません。何事も!絶対に!!



あのねぇ、締めくくりになんなんですが・・・。

これまで「祭り」の中身を、私は一切背の君には言ってなかったのです。
そうです!私は♪秘密主義~っ♪
私の大切な場所に踏み入れさせるか!!という思いが強くて(このブログもそうだけど)
それを黙認するというのが、彼の私に対する思いやりの最たるものだった訳です。

今回、私は時間が無くて、着替える間も無く大慌てで新幹線に飛び乗ったのですが
何と、大切なものをまとめて家に忘れてしまったのですよ。
で、帰ってからついぽろりと言ってしまったのです。
「私、大事なもの全部忘れて行っちゃたんだよ~!時計も、指輪も、歌詞カードも一切合財。」
背の君は、ちょっと考えてから言いました。
「歌詞カード?・・・あんた、いったい何しに東京行ってるんや?」

・・・・・・ば、ばれた・・・

ええ、軽くはぐらかしましたとも


あ、それからね、私、歌はだ~い好きですが、好きと上手は別物だと断言します
元々コンプレックスの塊のような人間なんですが、中でも自分の声がすごく嫌いで
・・・だって、ひっくり返るんだもん。発音ちゃんと出来ないし・・・
歌う時って、声を出す場所が別でしょう?で、ちょいと変身出来る気分なんですよ。
そうなの、プロテクタースーツがなくっても、簡単に出来る変身なんですよ~っ



・・・やっぱり何一つ変わっていないじゃないか・・・

いいんだいいんだ!祭りだ!祭りだ~いっ

・・・う~・・・それにしても・・・歌いたい病が相当重篤な状態です





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祭りだわっしょい!(その3)

2007年09月12日 03時28分47秒 | かぁちゃんにまつわる話
【「祭り」とショートステイ】

「祭り」を計画するのは良いけれど、一番問題なのが、かぁちゃん・・・。
ぺこちゃんの短期入所は、おばちゃんの時に急遽利用する事になったのだけど
その時に、デイの責任者が(真意の程は定かではないのですが)
「実績を残しておかないと、このサービスは不要とされて打ち切られますから、
ショートステイは間を空けないで利用される事をお勧めします。」
と、助言してくれたので、迷う事無く利用し続けている。
(スムーズな訳はないのだけど、この事はまた後日)

最初の「祭り」の時までは、かぁちゃんはまだショートを利用してはいなかった。
2~3ヶ月に一度ほど、妹の家に泊まりに行っていたので、
時期を見て妹に頼み込んで出かけて行ったのだけれど、
妹も甥っ子の事や学校や地域の働きで徐々に忙しくなって来たので、そろそろ・・・と
ショートステイの利用に踏み切ったものの、最初の半年は一泊が限度。
元々口を開けば愚痴か泣き言の多いかぁちゃんの事。
「新しい事」に人一倍慣れない性格は益々意固地になって来ていたし
ショートの前後日の恨み言が耐えがたかった事もある。

けれど、デイサービスだって慣れるまでに1年かかったのだから・・・と
そこは忍耐、忍耐・・・
とは言え、感情の起伏が激しくなったり失禁が増えたり・・・でっかい方よん
ショートの利用は、精神的にはあまり良い影響を与えるとは思えなかったので、
3泊家を空けるとなると妹に頼らざるを得なかった。

当然、彼女にも予定があるので二ヶ月以上前から予約して、
何度も念押ししていたのだけど、2回目の「祭り」の前辺りから仕事を始めてしまった。
でもねぇ、姉ちゃんは安心していたのだよ。その日は空けてくれるって。
そしたら直前に「半日だけど仕事が入ったけどどうしよう?」と来た。
内心、烈火のごとく怒ってはいたものの、無理を頼み込んでいる者の弱さ・・・。

うん、解るんだ。私が「祭り」にかける切なる思いなど、理解されるもんじゃない。
それに、彼女は甥っ子が一番大変な時期には一度だってSOSを出さなかった。
彼女には「休み」は一日たりとも無かったのだから。
姉ちゃんの決意は単なる我儘で、軽いお遊びにしか映らなかったのかもしれない。
結局、一日早くかぁちゃんを連れ帰って、子供達と家に居させる事で何とかなったけど、
その時の思いときたら・・・なんだか、とても惨めになって・・・。
身内とは言え、頼っちゃいけないんだなぁ・・・と自分の甘さを痛感。
それに、そういう事を続けて、妹に対してどこか拘りが出来てしまうのも避けたかった。

なので、それから一年かけて、ショートを2泊。そして、3泊へ増やす計画を実行!!
3回目の祭りへは、ショートへ送り出してから新大阪へダッシュ!
帰りはお迎えに間に合うように新幹線の時間を決めていた。

そう、かぁちゃんのショート利用は、
まさに「祭り」の為に決行したと言っても過言ではないのだ~っ
でも、結果的に、それで良かったのだと思っている。
私自身がその頃から徐々に益々夜中に眠れなくなって来た事を考えると、
あの時に思い切って利用を決意していなかったら・・・ねぇ・・・

って事にしといてよ、かぁちゃん・・・。

かぁちゃんがショートに何の抵抗もなく行くようになり、私自身も穏やかに送り出して、
月に一度、4泊(年に2度ほどは5泊)のペースになったのは2年程前から。
かぁちゃんが、どんどん、いろんな事を忘れてしまって、
言葉も出なくなって、文句も言えなくなっちゃったから。

・・・ん~・・・ちょっと違う。

かぁちゃんがいつもお迎えに来てくれるショートステイのお兄ちゃんを見て、
嬉しそうに笑うようになったから。

かぁちゃんは言葉を失ってしまったけど、人の顔はよく覚えているのを知っている。
知っている人が目の前に来ると、かぁちゃんはしばらくじっと見つめた後で「うふふ~。」
飛び切りの笑顔を向ける事がかぁちゃんの唯一のコミュニケーション。


愚痴や泣き言は言わなくなったので、私の気持ちは随分楽になった。
特に笑顔でお迎えの車に乗り込んでくれると、やっぱり嬉しい。
でも、それが本当に良い事なのかどうか・・・時々どうしようもなく切なくなる。



かぁちゃんの「うふふ」は私に残してくれている、かぁちゃんの思いやりだと、
勝手に理解してるけど・・・
それで、いい事にしておいてよ、かぁちゃん・・・。


そして、貴女の娘は、未だに少々の罪悪感を感じながらも、
やっぱり「祭り」には行くのだよ~っ!!

かぁちゃんがうふふを忘れないように、
私のうふふを増やしに行くんだ!!・・・メロディ付きでねっ



・・・あぁ、何て最高の言い訳なんだろう・・・








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祭りだわっしょい!(その2)

2007年09月10日 03時19分18秒 | ぺこちゃんにまつわる話
【「祭りの威力】

ぺこちゃんを我が家に引き取る話が決まった時、
背の君は「すまん、頼む・・・。」と言った。
そう、私は確かに頼まれたのですよ。それは彼の眉間の皺と共にはっきり覚えてる。
私は「はいよっ!」とニカッと笑ってガッツポーズ
うん、うん、確かにそれも覚えてる。

だけど・・・
ちょいと今日は赤裸々告白をば・・・かなり長くなりますが・・・


ぺこちゃんには前の職場で長い間付き合っていた、同じ障害を持つ彼氏がいたのですよ。
ある日、義母から「どうしたもんじゃろ?困った事ねぇ・・・。」と悩ましく電話。
ぺこちゃんが彼の為に、色んなものをつけで買っては貢いでるから注意するようにと
寮母さんが怒って電話をしてきたとの事。
・・・いやぁ、それは・・・だって、生活指導は身近な人しか出来ないじゃん?


それから程ない暮れの事、背の君の実家に帰ると、何とその彼氏がおりまして・・・
うん、ぺこちゃん好みのなかなか男前の青年でありましたが
その彼、何故かこちらの存在は全く無視でチェーンスモーク・・・。
義母は気を遣って何も言わず、ただ息子に「何とか言ってくんしゃい。」とぽつりと告げた。
背の君は、最初は黙って一人で二階へ行ってしまったのだけど、
暗くなってもただ煙草を吸い続けるだけの彼に、ついに怒っちゃった
もちろん、ひどくじゃないけれど「とにかく今日は家に帰りなさい。」って。

彼をタクシーに乗せた後で、兄として妹を嗜めたのだけれど、
それは当たり前の事なんだけど、ぺこちゃんに普通の言い方で伝わる訳もなく、
その日から、ぺこちゃんは兄ちゃんが大嫌いになっちゃったのだと思う。


障害の有るな無しに関わらず、人は誰でもオトナになって行く。
相手を好きだと言う思いも、体を求める事も、もっと純粋にストレートなのだと思う。
それから数年後、寮母さんから今度は我が家へ電話があって、
ぺこちゃんが彼と公園で性的行為をしていたので、警察に補導されたと連絡があった。
「問題行動のある人は、工場縮小の折に最初に出ていってもらいます。
ぺこちゃんはそのリストに上がっています。」だって・・・
だからさ、生活指導は、普段一緒に生活してない私達には出来ないって!!

電話を受けたのは私・・・私だって少なからずうろたえて夫にストレートに報告した。


背の君がぺこちゃんと暮らしたのは、彼女が小学校1年生まで。
障害のある妹の事をいつも心配していたのは事実で、
背の君だけが兄弟の中で自分の結婚式にぺこちゃんを呼んだ事を考えると
きっと今もそうなのだ。表現が下手なだけで。
ただ、小さい頃の妹は受け入れられても、大人になった妹は受け入れ難いのかな??
それに、小さい頃の辛い思い出がトラウマになっているような所もある。
私に、そういう配慮が少しでも出来ていたら良かったのだけど、
何と言っても、右を向けって言われたら右を向いて来た(嫌でも)嫁なもんで、
全てを任せられる存在だった訳だから、彼のそいう苦しさが私には理解できていなかった。

ぺこちゃんを迎えに閉鎖された工場へ行った時、
帰りの、家へ向かう電車の中で、背の君は同じ車両に乗る事も出来なかった。
どうしようもない拒否感はそこまで厳しいものだったようだ。
ぺこちゃんにしたって、「行け!」と言われたから仕方なく
大嫌いな兄ちゃんの所に「来てやった!」のである。

・・・うまくいく筈、ねぇじゃねぇかぁぁぁ・・・


かぁちゃんの事も、甥っ子の障害の事も、すんなり受け入れてくれた背の君なのに、
ぺこちゃんの事だけは、未だに受け入れられない。
もしも、ぺこちゃんの事について、私達夫婦が二人で向き合えていたなら、
最初の頃に私が壊れてしまう事はなかったと思う。
だって、話題にする事さえはばかられたのだもの。

私が壊れかけたのは、かぁちゃんの事もあるにはあるけど、
ぺこちゃんの事を何も分からないのに、一人で受け入れなきゃいけなかった事。
家族の誰もが義母も義姉も、ぺこちゃんの障害の度合いが認識できていなかった事。
同じ障害を持っていても、サポート次第で日常生活が出来る人達は、
工場側の手助けもあって結婚し、新生活をしている友達も何人かいらっしゃるようで、
義母も、そしてぺこちゃん自身も「結婚」と言う事を当然の事と理解していたようだけど、
近くで見ている人達は、それを不可能だと判断していたんだって・・・。
そこにたどり着くまでに、随分時間がかかってしまった。
でも、たどりついた所で、それは私だけが納得する事で、周りは何も変わらないのだもの。

・・・あれぇ?誰もいないじゃないよ~~~っ・・・
・・・気がつけば一人・・・。
一人でいるのは大好きだけど、この時の孤独感だけはあまり思いだしたくない。




その二人が、この夏初めてぺこちゃんのデイの長期の夏休みがあったので、
九日間、同じ屋根の下で朝から晩まで一緒だったのだ。
兄ちゃんの気配を感じると、ぴしゃりと自分の部屋のガラス戸を閉め
「もうっ!暑い~っ!」と舌打ちを繰り返す妹と、
眉間に皺を寄せて、黙して語らずの兄。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ご機嫌を取るのも限界があるってもんで、
加えて、小刻み睡眠状態が2週間程続いていた最中で、体調も絶不調。
ついに、途中から、忘れていたあの感覚が蘇って来てどうしようもなくなっちゃった
このまま落ち込んで、またあのわけの解らない状態に・・・と思った時の

「休みが終われば何とかなる!・・・祭りが私を待っている
この自己暗示の強力さと来たら。全ての薬に勝る効き目があるってもんで・・・

それにね、多分私は強くなっているのですよ。
「あのなぁ、あんたら、もう5年過ぎたんやで、ええかげんにし~や~。」
「ちょっとぉ。私の妹とちゃうねんで・・・あんたの!!妹やで!!」
と、心の中で凄む技をいつしか習得していたのですよ。


ふふふふ・・・「祭り」は私を強くした


それにぺこちゃん、前回の診察で、肺の影が悪化している事が判明。
やっと減らしたステロイド剤が、また増える事になってしまった。
どうやら数年単位での長い目で病気と向き合わねばならなくなったようだ。
もしかしたら、一生なのかもしれない・・・。
いつまでも柔な事は言ってられないのだよ、背の君。


しかしね、いつも思うの。
もし、私が突然いなくなったら、どうするんだろうね、あの兄妹


・・・ねぇ・・・祭りに行ったまま帰らないって事もあるかも・・・よ

・・・ギターを持った渡り鳥みたいに・・・












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祭りだわっしょい!(その1)

2007年09月08日 10時05分21秒 | 歌と私と私の祭り
【「祭り」の効能】

リセットついでに、良い機会なので、ちょっと過去を振り返ってみます。
この夏、またしても壊れるかと思ったけど壊れなかった事を記念して
何度か過去にも触れている事と重複いたしますが、しばし、お付き合いくださいませね。

もう5年以上前の話になりますかねぇ・・・。

田舎の一人暮らしが無理になって来たかぁちゃんが、正月開けに近所に越してきて、
改めて以前とは全く違ってしまった言動に驚きつつ、単に欝のせいだと思い込んで
朝早くから深夜まで、30分置きにかかる電話に辟易していた頃の事で
3月にぺこちゃんの工場から電話があり、他の選択肢もないままに同居の運びとなった時、

5月の「その時」を前に、結婚してから一度も家を空けた事がなかった私は
もう、私の自由な時間はないのだと覚悟を決めて
それこそ、最初で最期のつもりで一泊のひとり旅を試みた。
30年以上私を支え続けてくれている友人が、
横浜の憧れのヨットの帆型のホテルを手配してくれて、そこで至福の時を過ごし、
翌日、学生時代の友人と東京で会って、その後一人で東京の街をうろついて大冒険を終えた。

「最初で最期」と言う思いが強くて、どうにかすると涙がこぼれそうで、
食事が終わるものそこそこに、トイレに逃げ込んで涙をぬぐうなんて失礼な事をしてしまったり、
まぁ、何と言いますか・・・純粋だった訳ですよ、この頃はまだ

そうする事で「さぁ、がんばろう!!」と自分で自分に言い聞かせたのだけれど、
実際、かぁちゃんとぺこちゃん中心の日々になってみると、
予想外、想定外の事の応酬で、何ヶ月もしないうちに完全にまいっちゃった
柔な私には、荷が重すぎた・・・出来ると思ったんだけどなぁ

脳天気に過ごす事は得意だったのに、
突然、目の前に四方から立ちふさがった壁・・・違う、壁じゃなかった。
ビニールの全身タイツを履かされたような感じ??(全身タイツは未経験だけど)
ともすれば、口をついて出そうになる叫び声を噛み殺す事にエネルギーを使い、
四六時中、付き纏う息苦しさ・・・息が吸えない様な錯覚に悩まされていた。
今思うと、何でだぁ??なのだけど・・・実際物理的には今の方がキツイし。

「助けて!」・・・と言う言葉がその時の思いに一番近いかな・・・。
で、ある日突然、その「助けて」を二度とは戻らない過去に求めてしまった。
過去を探り当てるために、初めてパソコンに手を染めたのもこの頃。
現実で起きている事が実感として捉えられないような、
いつも頭の中に膜が張っているようで、目の前の風景に奥行きが見えない。
もしかしたら「狂う」ってこういう風になるのかな?と、どこか冷静だったりもしたけど。

「過去」が「過去」なんだと、そんな当たり前の事を思い知らされた頃、
一人になれる場所を探して、ただただ泣いた。
毎日そうしなければならないと決められているように、布団を被って大声で泣き喚いた。
泣き場所を探していただけだったんだ・・・ってしばらくしてから気付いたけど。

泣けるって素晴らしいと思うのですよ・・・泣く事で随分楽になったもの。

それからしばらくして、ぺこちゃんのデイサービスの利用が出来るようになり、
かぁちゃんの病名がはっきりした事から、
薄皮をめくるように、少しずつ元の自分を取り戻してはいったのだけど、
それでも、いつもの生活から逃げ出したい誘惑は常にどこかでちらりほらり・・・。
だってね、やっぱり全てから逃げ出したい気持ちは消え去る事はないのだもの。
はっきり言ってしまうと、二人の顔の見えない、存在の気配のない場所が欲しかった。
我儘と思われようが、無責任だと思われようが、とにかく一人になりたかった。


そこで出会ったのが、その頃ネットで知り合った方達とのちょっとした歌のイベント。
ただ現実を離れて、一人になりに行くんじゃなくって、
目的が出来たって事が、多分その頃の私には一番救いになったのだと思う。
参加するために準備をしなければならない事がある。と言うのは
自分の気持ちをそれ以上、落ち込ませない為には十分な刺激になったから。

それが今回で5回目
最初の頃は「その場にすがっていた」ので、終わってからの喪失感は半端じゃなかったけど、
「次がある!」と言う思いは、何にも増して私を奮い立たせてくれた。
そういう場所を、我儘を通して作れたって事は感謝してもし尽くせない。

でもね、近頃頓に思うのですよ・・・。
もしも、かぁちゃんとぺこちゃんとの生活がなかったら、
絶対たどり着かなかった「祭り」だったんだなぁって。
二人とも、ありがとね・・・なんて事はまだ言えないけれどね

多分・・・多分、これまでの「祭り」は今回で終わり。
その場に応じて二種類のハンドルネームで呼ばれる事にもすっかり慣れてしまったけれど、
「祭り」の時の自分と本当の自分をそろそろ一緒にしてもいい頃かな・・・
なんて思い始めてる。

え?「祭り」を止めるんじゃないですよ。
「祭り」を特別な物じゃなくするって事です。
いつも「祭り」の準備をし続けるって事かな・・・?・・・身が持たないか?(笑)


訳のわからない事を長々と綴ってしまってごめんなさい。
何だろう、現実が変わった訳じゃないのに、心が澄んでいる。
その思いを留めておきたくて・・・。





ところで、誰か一緒に歌いに行ってはくれませんかね?
・・・結局、そこかよ~っ!!って話です











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もうひとつの空

2007年09月04日 12時13分10秒 | 歌と私と私の祭り
ただいま~っ

今年の夏休み(夏祭り)も終わりました。
さてと、そろそろ現実へ戻ります。

その前に・・・大阪は暑い!!
上京したのが31日。歩いていても汗をかかない事にびっくり!
けど、丁度急に涼しくなった時期と重なっただけのようでした。

私がお江戸まで行って何をしているかって?
ぐふふふ~っ、それは、ひ
・・・・・・・・・・・・・。
に、するような事はしておりません。

二日目はネットでお近づきになった方々と、ひたすら特別な歌を歌い♪
(一日目はそれの練習をする為に、ひとカラに走り)
三日目は大切な方々と会い。
その夜は、大切な大切な友と語り
それ以外はひたすら寝ているだけで、
観光、お遊びとは全く無縁な過ごし方・・・ではありますね

けれど、家族以外の人達と長時間接する機会は、
この時だけと言っても過言ではなく、
私が私だけの私になれる場所として必要不可欠な【時】となっております。

ん・・・そうね。
無理矢理、その【時】を作ってリセットしようと躍起になっている・・・
いた、「いた。」のですが、
今回、ようやく自然にリセット出来たような気がいたします。
これからは、純粋に「楽しむぜ!!」という目的で行けるかもしれない。

【変わろう】とか【変わらなければ】あるいは【切り替えなければ】
という思いをあまりに強く持ちすぎると、逆にそれに縛られてしまうようですよ。
「わ~い!嬉しいな 楽しいな」と感じる前に
「今の時を忘れちゃいけない!」な~んて重くなっちゃったりする悪い癖が
ようやく、無くなってきつつあるような、そんな充実した夏休みでありました。


さて、現実です

こちらまで、長々とお休みしてしまったのは
毎日がめいっぱい!!な日々に、続々と「いつもと違う事」がやって来て
心身共に、余裕が全く無くなってしまったって事が大きな理由ではありますが
「時間がない」と言うのはこういう事を言うのだと気付かされた日々でもありました。
でも、それも、春からの生活のある意味予行演習でもあり、
その中でいかに「自分だけの時間」を確保するのか?
そしてその時に寝る事以外に何をするのか?なんて事を考えるのが
ちょっぴり楽しみにもなって来ましたので、今度こそ

♪かえぇ~ってきたぞ!かえぇ~ってきたぞ!!」と声高らかに歌えそう


夏休みからの帰り道。新幹線に乗ってすぐに眠りこけたので
またしても富士山を見逃してしまったのですが、
京都駅を過ぎ、大阪が間近になった頃、
それまで晴れていた空が急に真っ暗になり、
雨が車窓を叩き付けました。

・・・現実を暗示するような、何ともドラマティックな演出・・・

おのずと、気分も低迷気味。
しかしですよ!!その雨は数分でおさまり
虹でも出てやしないかしらと、空を見上げて息を呑んだのでございますよ。

重苦しい灰色の雲の一箇所にぽっかりと大きな穴が・・・
そしてそこには、もう一つの空があったのですよ
青空に真っ白い雲
グレーのキャンバスをくりぬいて、
まったく別の絵をはめ込んだような、不思議な世界。
空の上のもう一つの空。

うん・・・私の思っている、いや、思い込んでいる「現実」は
ちょいとつつけば、まったく別の「現実」と成り得るのかもしれないのでありますよ。


はい、文字通り「覚醒」いたしました。
家に着いて着替えもせずにスーパーへ買出し。
山のような洗濯物に「ただいま~っ!!」と声をかけ、洗濯機をスイッチオン!!

我が家よ、ただいま!
我が家の男共よ、今帰ったぞ!!
そして、いつもの私に、そっとやさしく「おかえりなさい。」

     


       =====================


さぁ、かぁちゃん、ぺこちゃん、早く帰っておいで





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