『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

家族ごっこ

2006年06月29日 02時35分59秒 | 気付かなかった罪
「気付かなかった罪:番外編」その二

・・・とは言え、自分の中の嫌な奴を暴露する事になるので、お願い。軽く流して!!

務めていた全寮制の工場が倒産して、急に家に来る事になったぺこちゃんだけど、
「身の回りの事は普通に出来ますから心配はいらないでしょう。」と説明を受けていた。
まぁ、一緒に暮らしていけば家族になれるのだろう・・・と、戸惑いながらも納得したのだが、
「普通」って言葉は案外魔物である。ひとそれぞれで「普通」の定義は違うのだから。
ぺこちゃんが、自分が「出来ない」事に対しても、「理解できない」事に対しても
「わかった。」という言葉で応える事に気付くのに、それ程時間はかからなかった。
勿論、身の回りの事は全て自分で出来るが「出来る」という事も人によって千差万別。
その範囲は余りにも幅が広く、時には私の想定を遥かに越える。


息子達は当時高校を卒業したばかり。少しではない変化に対して特に文句を言うでもなく
元々親に似て脳天気な事や、もう家にいる時間が少なかった事もあって、
私が拍子抜けする程、文句一ついう事なく当たり前のようにさらりと受け止めた。

「ふ~ん。」・・・おい!ふ~んってそれだけ?
「わかった~。」・・・な、何が?
「おとんの妹やねんやろ?」・・・そうだけど・・・。
「おばちゃんって呼んだらええんか?」・・・そうだよなぁ・・・。
「別に、普通にしとったらええねんやろ?」・・・まぁね。

け、けどさ、何か困った事が起きるかもしれないよ。
母もわかんないけど、迷惑かけるかもしれないよ。

私は一人でぱたぱたしながら、それでも普通に「にわか家族生活」が始まった。
彼らもそれなりに自分のペースは崩さないまま、けど少しは気を使いながら。
このまま、時を重ねれば「共に暮らす」という事で「家族」になっていくのかな?
戸惑いながらも何とかやっていけるのかも・・・なんて甘い考えは一週間で醒めた。

「おか~ん、トイレが汚れてて使われへんで~。」・・・あっ、忘れてた・・・。

「洋式トイレは使った事ある?」最初にぺこちゃんにトイレの場所を説明した時、
「使い方わかる?」の問いに「うん、分かる。」と笑顔で彼女は応えた。
けれど、彼女の入った後に何気なく入ると・・・雑巾を取りに走らなければならない状態だった。
その後は、彼女のトイレの後はそれとなく必ず私がチェックするようにしていたのだが、
少々の慣れと、夕食時のバタバタで、その日はついうっかりしていた。

経血混じりのピンク色のお小水が床一面に広がっていた。
・・・だって女の子だもんね。
今でこそ、すっかり慣れて左程気にならなくなったが、お風呂の後も随分驚かされた。
家庭用のお風呂の経験がないのだから、当たり前の事だったんだよね。

私が気付かなかったのは、ぺこちゃんが、自分では後始末出来ない事をした時に
黙って部屋に駆け込んで、何も言わずに済ませてしまう事。
団体生活の中では、黙っていれば誰がどうしたのかわからないままで事が済んでいたのだろう。
「怒られるかもしれない」と思った事は黙ったままにしてしまう。
「怒られる」という事はぺこちゃんにとっては、一番恐ろしい事なのだ。多分・・・。

当時19歳の、男兄弟の中で育った子供達には、なるべく見せたくない場面を
運良く?見つけてしまうのが、家を離れた息子だった。
もちろん、彼がそれに対して文句を言う事はなかったけれど、
つい私は「ごめんね。」と謝るのが癖になってしまった。・・・私は悪くないのに。

けれど、ぺこちゃんと一緒に暮らすという事はそういう事なのだよと
親として、彼らにきちんと説明出来なかった事は、やはり悔いとして残る。
本当の思いやりとは、無理に「家族」という形を演出するのではなく、
「家族として生活する為に必要な事」を教えなければならなかったのだとも思う。
けれど、私には出来なかった。私自身が無知のままで「家族ごっこ」を始めてしまったのだから。

・・・無知故の無謀な決断。けれど、無知故に踏み切れたのだとも思う。
「家族が増える」という事「途中から、分かり合う事が難しい家族が増える事」は
良し悪しは別にして、親子四人の生活に想像以上に変化をもたらせたのは事実だ。
4年間かけて「共に生活する事」は当たり前になったけど・・・。
「家族ごっこ」は出来ても、本当の「家族」にはまだなれない。

少々奇妙な家族の中で育った私は「自分の家族」に対して希望もあり夢もあったけど、
その拘りを捨てて「現在」を素直に受け止める方がずっと気持ちが楽なのだと・・・。
「家族」という拘りが「家族ごっこ」から卒業できなくさせているのだと・・・。
そんな独りよがりな拘りに、すがり付くのは止めようと・・・。

近頃頓に思い始めている。


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こころ、元気かな?

2006年06月26日 17時11分10秒 | 気付かなかった罪
「気付かなかった罪:番外編」その一

「お~い、元気かぁ?」
三日とあけず息子の携帯にメールを入れるようになってから、1年以上が過ぎた。

いつも飄々として、親にはなかなか弱音をはかない息子が家を出てから3年近く。
一人暮らしを経験するには決して早すぎる年齢でもないが、
無理をすれば通えない距離でもなく、経済的に余裕がある訳では決してなかったので、
「食費分しか出せないぞ!家賃が自分で払えるならやってみろぃ!」と言ったら
さっさと勝手に下宿を決めて来た。

サークル活動に情熱を燃やし、何をしに大学へ行ったのやら・・・と言う生活に
無理なアルバイトを重ねる生活は彼にとって親が思うほど簡単ではなかったようで
去年の冬、「俺、ずっと調子悪くて、医者に行ったら抗欝剤出された。」・・・。
まるで人事の様に淡々と告げられたのは、さださんのコンサートに向う途中だった。
チケットはいつも彼が私の分も予約する。(出費はこちらだが・・・複雑~)
彼なりの親孝行のつもりらしいが、それにしても、ちょいとあんた・・・。
それって穏やかではないんじゃないの?

とは言え、最初はあまりにも飄々としているので、脳天気な母親は
「単位が取れてないから、大袈裟に病人ぶってんじゃないの~?ば~か。」
くらいにしか思っていなかったのだが、まさか学校に行けない程追い込まれていたとは。
ふとした時に、彼の表情の変化を目の当たりにした時に、初めて事の深刻さを理解した。
またしても私は「気付かない」という余りにも愚鈍な過ちを犯してしまった。
何よりも大切な我が子に・・・。

かぁちゃんやぺこちゃんに、気持ちも手も取られる事は言い訳にはならない。
子供達の事を何の根拠もなく安心しきって、気付こうともしなかった愚かな自分。
「どうしようもなくなる前に、何故言わなかったのだ?」と腹立たしく思ったが、
“言えない環境”を造り上げてしまっていたのは私自身だった。

私の性格の一部分として、目の前で見えない事には非常に冷たくなってしまう。
ましてや、自分で決めて出ていったのだから勝手に生活して当然だと突き放してきた。
彼の下宿先へも、引越しの当日以来行った事はなかったが、
ようやく危険信号を察して、昨年暮れに彼の住まいを訪ねた時に愕然とした。
彼が私が行く事を抵抗し続けていた理由も分かる。
元々片づけが苦手な奴だが、散らかしよう、汚しようの種類が違った。
「どうしてここまで、放っておいてしまったんだろう・・・。」
最初不機嫌だった彼は、やがて部屋の隅っこでとろとろと眠ってしまって起きなかった。
SOSを出さない事をいい事に、何て事をしてしまったのだと
片付けながら、涙が溢れてどうしようもなかった。馬鹿な親だ、全く。

それから毎月一度は「行くぞ~っ!!」と押しかけお掃除おばさんになった私。
相変わらず、優しい言葉はくすぐったくてかけれないけれど(そういう親です)
「放ってはおかないぞ!!」という無言の強制感情は伝わっているようには思う。
少しずつ素直になって、少しずつ、ヤバイ時にはSOSらしきものを発信するようになった。
おかげで、ゴスペルへはほとんど行けなくなってしまったけれど、
まぁ、こんな時期もあって良いかな・・・。

他人様から見れば、成人した息子に甘いと思われるかもしれないが
私は、手のつけられない程手遅れになりたくはない。もう二度と。
先程突然帰って来たのは、少々しんどいのだろうが、まぁ表情は悪くない。

「腹減った。」
「何、食う?」
「うどんある?」
「ちょいと待ってよ。ねぎはないけどいいかい?」
「あ?いいよ。」

(優しい母は)かつおぶしと昆布で出汁を取り始める・・・。
そんな接し方しか出来ないけど、それはそれで諦めてくれるだろう。
母は、間もなく日常に戻る。当たり前の日常。これ以上の事は出来ないけれど、
「元気かい?心も体も?」っていつも思ってる。
・・・なんて~事をここで言っても通じはしないだろうけど(苦笑)
でも、まぁ、いくつになっても私はあんたの、あんた達の母親だからね~っ!!






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またしてもこんな筈では・・・。

2006年06月24日 03時22分08秒 | 日々の出来事
ええ、ええ。フリーな一日でしたの・・・。
午前中は、かぁちゃんの用と銀行周りと歯医者へと駆けずり回り
くたくたになった所でゆったりとお昼寝。昨日の寝不足解消~っ!!
あ~、寝た寝た!とっても幸せな気分で目覚めた。
気分爽快で寝覚めのコーヒーなどをいただきながら、ここしばらくの予定を組む。
かぁちゃんの留守中に何としても、物置代わりにしている部屋を片付けねば。

やる気満々で、夕食の買い物がてらゆっくりとショッピング。・・・うふっ!
いや、その、じっくりと100均ショップなどを・・・(^^;
100均だろうが何だろうが、時間を気にせず買い物できるのはシ・ア・ワ・セ。
さっさと夕食を済ませて、いざっ!!と、かぁちゃんの家に片付けに向う。
・・・ここまでは、順調。

さぁさぁ、やるぞ!!と一つ目のダンボールを開ける。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ばか~っ!妹のばか~っ!!
近頃何かと「置かせておいて欲しい」と自分の家から物を運んでいるのだけれど。

ベルサイユのバラ
オルフェウスの窓
エースをねらえ
あさきゆめみし
はいからさんがとおる
少女鮫
はみだしっこ
ポーの一族
生徒諸君
・・・んでもって内田善美氏の短編が数冊・・・んでもってドジ江さんまで・・・。

あ、そう・・・そうなんだ・・・へえ・・・。
石の森さんや手塚さんや白戸さんの並ぶ我が家の本棚の本とは違う、
けれど少女時代(一部は違うが)に読んだ漫画がぁ・・・。
私は誘惑に勝てるような強い女ではありませぬ。

一冊なら良いでしょう・・・。
二冊くらいなら平気でしょう・・・。
三冊、四冊、五冊・・・・・・・・。
流し読みなら平気でしょう・・・・。
それ程時間がかかる筈もなし・・・。

ぐぁ・・・真夜中なんですけど・・・。
片付け手付かずなんですけど・・・・。し~らない・・・。


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新ケアマネ参上!

2006年06月23日 03時17分17秒 | 日々の出来事
「家でお風呂に入れてらっしゃるんですか?」
新しいケアマネのこの質問に、何の疑問も持たずに「は~い!!」と応えた。
・・・その日のうちにかぁちゃんのデイサービスの日が追加された。

何で?何で?・・・そうか、大変だと思われているのか・・・。まぁ、それはそうだけど。
皮膚疾患をできるだけ回避するために皮膚科の先生からは、お風呂は毎日って言われてるし。
健康な人間でも毎日お風呂に入るのに、リハパン生活では尚更必要な事だとも思う。
いやぁ、それにしても「御都合さえよろしかったら、土曜日も来られませんか?」って。
いいにきまってるじゃないですか!・・・ねぇ(^^;

かぁちゃんの行っているデイケアサービスの職員さんの一人がケアマネの資格を取得。
自動的に、ケアマネが変わった。(無論、意思の確認はあったけれど)
「現場上がりの人は全然違うよ。」と妹がいつか言っていたけれど、確かに。
何より、かぁちゃんの事をよく知っている人だけに無条件で安心できる。

今日は、作業療法の先生や担当の職員さん等々を交えてのカンファレンスまであった。
何だか凄いなぁ、至れり尽くせりで申し訳ない気がしてしまう。
あんまり頑張りすぎると、疲れがでてしまいますよと、つい余計な心配までしてしまう(笑)

デイでの様子や、作業療法の様子を細かく説明してもらい、今後の対応を話し合ったのだが
かぁちゃんは、おそらくデイサービスの中では、最も手がかかる部類だ。
元々、団体生活は苦手だったのも手伝って、皆の中には入っていけないらしい。
それに、歳は最も若いが、症状としてはかなり進んでいるので、
それを理解できない他の利用者の方が口さがない事も言われるようだが、それも当然だ。
そういう事を理解した上で、個別リハビリをしてくださっているのだから、
かぁちゃんは本当に恵まれていると思う。

それと同時に、これまで様々なサービスを利用する事にたいし、どちらかと言えば
「してあげている。」というニュアンスが大きかっただけに
「今の状態を出来るだけ持続する事が出来るように、一緒に頑張りましょう!」
と言われた時には、本当に嬉しかった。

新しいケアマネさん、二言目には「それは、大変ですよ!」と言ってくれるのだが、
それが仮に、社交辞令が半分だとしても心がかなり軽くなる。

申し訳ないけれど、今しばらくお世話になります。
どうぞよろしくお願いします。・・・心の中で最敬礼!!


ところで、今日から二人はショートステイ・・・い、言わせて~!
♪るんるん るるる るんるん♪←笑顔で、スキップしながら~。
きゃぁ、楽させてもらっていいのかなぁ。

今日は早く寝る予定だったのだが・・・。
昨日急に下宿先から帰って来た愚息が、先程後輩を連れて来た。
ブラジル戦を我が家で鑑賞するのだと言う。
・・・私は、ゆっくり眠る事が出来ない星の下に生まれたに違いない。

うぁん(涙)・・・眠いよ~。寝かせろ~ばか~っ!!
怖くて観れないんだよ~ワールドカップが~っ!






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気のゆるみ。

2006年06月20日 02時56分32秒 | 日々の出来事
「なんてこった!」・・・なのである。

昨夜はかぁちゃんは、比較的良く寝ていた。
孫達に会ったり、いつもと違う騒がしさの中で疲れたのか
良く眠っていたので、私は安心して四時に家に帰った。

朝行ってみると、ベッドの中はもぬけの殻だった。
・・・これってかなり心臓に悪い。
眠気の残ったスローペースの鼓動がいきなり、早鐘を打つ。
どこの部屋?トイレ?・・・おい!どっかで転がってるんじゃ?
何度呼んでも応えはない。
ふと気付くとカーテンが風に吹かれて揺れている。
まさか・・・。

おかぁちゃん!なにすんの~!?

ベランダにたたずんでいたのだ。
体を支える物はない。手摺りの所までは歩けなかったのだろう。
棒立ちになっていた。案の定、足は固まってしまって、手をひいても歩けない。
ばかたれ~っ!!・・・あと少し来るのが遅ければ間違いなく倒れている。
安心したのと、腹立たしさで「何してるの?」と言葉がキツクなる。
こんな時に、落ち着いて優しい言葉をかけられる程私は人間が出来ていない。

そろそろ腹をくくって、かぁちゃんの家で寝る事を考えなければならないのだろうな。
せめて少しでも我が家で眠りたいと思ってきたけれど、そろそろ限界かな。
自分本位の安心感が事故につながるって事だな。

妹達が帰った後、窓の鍵の確認をするのを忘れていたのが原因だと思うが
引越ししてから、初めてベランダに出たかぁちゃんは新しい世界を見つけたのだろうか?
それが心地良い記憶としてインプットされていると、かなりヤバイ・・・。
かぁちゃんにとっては素敵だろうけど。
ぼんやりと気をゆるめていると、少しの変化に気付くのが鈍くなる。
かと言って、神経を張り詰めた常態では長続きしないのは分かっている。

ゆるめたり、緊張したり、もっと柔軟にならなければ。
いずれにせよ、かぁちゃんが今回怪我をしなかった事に感謝!






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こんな筈では・・・。

2006年06月18日 22時04分25秒 | 日々の出来事
今朝・・・とは言わないけど(^^;
起きたら11時を過ぎていた~っ!!のである。
何と、七時間まとめて眠っていた事になる。いやぁぁぁぁ・・・すっごいなぁ。

勿論、ぺこちゃんの朝ご飯用のパンは前夜から部屋に準備済み。
「明日は起きるまで起こさないでよ!」と念押しして布団にもぐりこんだのだから誰もおこさない。
久しぶりに自分のベッドに横になると、自然に笑顔がにへら~っ・・・。
だって~、眠れるんだもん、時間を気にせず、かぁちゃんの事も気にせず。
嬉しかったんだなぁ・・・「私はこの世で一番幸せだわ~。」と本気で思ったりして。

ん~、目覚めはすっきり!
清々しく「みんな~っ!おはよ~っ!!いい日だねぇ~っ!!」の気持ちで起き上がった。
・・・何で?体中が痛い・・・足を床につけただけで鈍い痛みが・・・。

・・・・・・・・・・・。

もしかして、寝すぎ?
横になって長時間眠る事に体が慣れていないのかな?
そんな~・・・そんな~っ!!

加えて、一日中眠いのである。
体も頭もだるくてどうしようもない。
何なんだよ~・・・ううう・・・。
私の日常は、異常な生活パターンになってしまったようだ。
そっちのが普通って事ね。何だか、寂しいなぁ・・・。

妹達が来る日には、何かしら予定を入れているので
「なんにもない一日」はほとんどないのだけど。
あんなに楽しみにしていた「何にもない日」
夢にまでみた「なんにもない日」は
いつもの事さえできない「なんにも出来ない日」になってしまった。

あ~っ!もったいないよ~~っ!!私は馬鹿だ~~~っ!!!

それにしてもだるい。
ん?もしかしたら、気が緩んで風邪でもひいたのかな?
あぁ、こんな筈じゃなかった日曜日・・・無駄にしちゃったな・・・(涙)

さ、私にとっての日常とやらに帰って来よう・・・。


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始まりの時

2006年06月17日 03時54分12秒 | 日々の出来事
昨日、自分で書き込んでおきながら、今日は随分いろんな事を考えてしまった。

夜、妹達が来てくれたので久しぶりにゆっくりのんびりお風呂に入って、
ゆっくりとパソコンの前に座って・・・な暇があれば寝ろ!って話なんだけど(^^;
習慣って怖いです。いつもあれだけ眠いのに、いつもの時間にならないと眠くならな~い!
果たして、朝まで一度も起きる事無く眠れるのだろうか?

さて、昨日の話を蒸し返すようだが・・・。
もし、私が認知症になったら早いうちに施設へ入れて欲しいって、それは本音なんだけど、
アルツハイマーの場合、勿論その病状や認知症の進み方には個人差が大きくあるだろうけど、
あくまでも、かぁちゃんの場合を仮定して、それを見守って来た立場で考えると
私が一番「助けてよ!」と大声を上げたかったのは「始まりの時」だった。
それも、病状もまだ告げられていない頃。
「何だこれ?」「これって普通じゃないよ。何かがおかしい。」と思い始めた頃。

明らかに異常な行動が始まった頃と言うのは、本人の意識や感情はまだそれほど衰えてはいない。
出来ない事を認めたくないと言う意識が大きくプライドは思い切り高かった。
失禁を繰り返すようになった頃は「リハパン」への移行に激しい抵抗があり
勝手に脱いでしまって、布団や衣服に直接用を足してしまったりしていた。
せめて「尿パット」だけでもしてくれないかと頼み込んだもののいい顔はせず
その代わりに「私、これがいいわ。」と無理やり生理用品を着けたがった。

本人にプライドが強く残っていると同じように、
診る側の方も「何故こんな事が起きるのか」と、理由捜しで自分を見失ってしまった。

あの頃から比べると、今は肉体的にはかなりダメージを受けているけれど
精神的には、比較の仕様がない程楽になった。
初めからこんな状態なら、あれ程悩みはしなかっただろうと思える程だ。

発病の最初の段階で、一番助けが必要な時に入所できる施設なんてあるんだろうか?
その時に「私を施設に入れて。」と冷静にいう事ができるのだろうか?
どこかに書き留めておけば、家族はそのようにしてくれるのだろうか?
そして、望みどおりに施設に入れたとして・・・。

「入れてくれてありがとう。」と満面の笑みで言えるのだろうか?
抵抗して、家族を恨み、関わった人達をを恨みながら過ごすのだろうか?
やがて全て忘れ去ってしまうまでずっと?

・・・考えすぎ。また悪い癖が・・・。
あぁ、また随分時間の無駄遣いをしている(苦笑)
変な事を書き連ねてごめんなさ~い。

さて、健康で穏やかに、ひっそりと年を取っていけるという贅沢な夢をみよう。
朝までおやすみなさ~い。

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それは思いやりだろうけど。

2006年06月16日 02時49分59秒 | 日々の出来事
食事を終えて、背の君が自室に入る。
早寝早起きの彼は九時までには部屋に入って朝は四時に起きて来る。
私が寝るのが四時過ぎなので、ちょうど入れ替わり。
「おはよ~!」「おやすみ~!」を同時に元気に挨拶を交わす。
おかしなすれ違い生活パターンにもすっかり慣れてしまった(苦笑)

今日は珍しく部屋に入るとすぐに「アルツハイマーの事をしてるよ。」と再び居間にやってきた。
「アンビリバボー」だったかな?
自らが癌と言う病と闘いながら、若年性アルツハイマーに侵されてしまった奥様を支え続けている方の話で、実際の映像を交えながらの構成になっていた。

私は情けないけれど、アルツハイマーを取り上げた番組を余り観ない。
観れないのだ。
映像では表現しきれない事が見えてしまって、辛くなるって事もあるけれど、
果たして「アルツハイマー」を知らない方達にどこまで伝えられているのだろう?と思い始めてしまうと、つい愚痴っぽくなってしまうから(苦笑)

親がその病になった時より、妻や夫がなった時とではショックが違うよな・・・。
と、つい見入って無言になってしまった時に背の君がぽつりと言った。
「俺、ぽ~(彼は私の名を一文字で呼ぶ)がこうなったら、ちゃんと診るからな。」
・・・あ、あのなぁ・・・。
「七つも年上のくせして、私が先にアルちゃんになるとでも~っ?」
可愛げのない嫁は憎まれ口だけは達者である・・・←私の事だも~ん!!

けれど、考えて見ればお互いもう若くは無い。
「老後」なんて考えもしていないけれど・・・。
かぁちゃんならまだしも、私が?背の君が?
と考えると笑顔が作れなくなってしまった。

背の君、ごめん。本当は「ありがとう!んじゃぁ、よろしく!」
なんて、冗談交じりに言えれば良かったのだけれど、
目の前でかぁちゃんを見ていると、素直には言えなかった。
彼の思いやりで、真面目に言ってくれたのだろうけれど・・・。

アルツハイマーと闘っている方々からはお叱りを受けると思うけど
もし、私がそうなったら、早目にどこか施設にあずけて欲しい。
背の君や、子供達の前で、かぁちゃんのようになった私を曝したくない・・・。
と、本気で思ってしまった。それを口にはしなかったけれど・・・。

おそらく、素敵な笑顔で歌っていらっしゃる、その奥様も
「うふふ」と笑うかぁちゃんも、最初は思うに任せぬ我が身を恨んだのだろうな。
きっと自分が最も苦しかった時には、今の私と同じように思ったのだと思う。
・・・辛かっただろうねぇ。
その思いを、介護する私の方が忘れ去ってしまっていた。
そんな事を今日は、しみじみと考えさせられてしまった。

かぁちゃん、今晩は夜中に寝なくても「はいはい。」と笑って過ごせそうだよ。
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あなたもか?

2006年06月14日 03時45分30秒 | 日々の出来事
先日、オヤジさんと久々にメールのやり取りをした。
あんまり放っておくのも冷たいだろうと、ちょいといつもより丁寧にやり取りした。
それに気を許したのか、今日も朝からメールが入った。
やっと、70歳になって少しは先々に不安を感じるようになったのかな?

・・・って、おい?
近所に引っ越す事を考えてるってか?
また、相談しに行きますってか?
えええっ?何?どう言う事?
どういう事ってそういう事?
そういう事って、どういう意味があるのか分かりたくないのは私だけ?

自分では若いつもりの、老後の事なんかまるで考えていないだろうオヤジさん。
家にたまに来たって「俺の事は心配するな。あんたはあんたの務めをしなさい。」
・・・かぁちゃんの相手をするのは私の務めな訳ね?へぇ・・・。

過去に拘るつもりはもうない。
心のどこかで引っかかってはいるけれど、そんな事にいつまでも・・・。
と思うのは、貴方が離れていればこそ感じる子供としての情だよ。
貴方が、かぁちゃんを守っていてくれさえすれば、絶対に「現在」はなかった。
私は、本心ではやはりその思いが拭いきれないんだよね。

ねぇ、全てを忘れて、全てを納得して「はい。仲良くしましょうねぇ。」
・・・って言えると思う?
ごめん。まだそこまでは行っていないよ。
私が一応落ち着いて、娘らしく話が出来るのは、
たまにしか会わない存在だから・・・短時間だから己をコントロールできるだけ。

私ももう、いい年をした大人なのだから、ましてや貴方は父親なのだから。
確かに私たち姉妹はオヤジさんと、かぁちゃんの間に生まれた子供なのだから。
父と母を敬え・・・ってそんな事当たり前だけれど、
その当たり前の事すらこれまで出来なかった私に、今更これ以上どうしろと?

あぁ、考えたくないなぁ・・・。
我が娘が見かけに寄らず、相当な心配症だって事、彼は知らないのだろうなぁ。
・・・ううううう・・・・・。
やめた!や~めたっ!!
今起きていない事をあれこれ気に病んだって仕方がない。

何も知らないかぁちゃんは、ご機嫌よろしく晩御飯を黙々と食べていた。
周りの空気が重く感じられてベランダへと逃げる。

おっ月さ~~んっ!やっと会えたね~~っ!!

両手を広げて深呼吸。
月明かりを体に浴びて充電完了。
満月は一日過ぎてしまったけれど、効き目はきっとあるだろな。
ねぇ、月の魔法でそろそろかぁちゃんを夜中に寝かせてはくれまいか?

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遊ぶかぁちゃん!

2006年06月12日 03時38分18秒 | 日々の出来事
お風呂からあがってパソコンを開いて一呼吸。
三時半頃、一日の最終確認の為にかぁちゃんを覗きに行くのが日課の毎日。
玄関を開けると、私の夜中の時間が決まる。スリル満点な一時だ。

四日前・・・。
遊ぶなかぁちゃん!
愚息への宅急便の荷造りの為に置いていたガムテープが机の上で見るも無残に。
くるくると引き出したら、くっつくんだもんね。さぞ楽しかっただろうね。
けどさ、手にくっついたのを取るのは大変でしょう?
・・・ガムテープ、大方わやですわ~(←駄目にしたの意)
けどまぁ、これは置き忘れていた私が悪い。

三日前・・・。
遊ぶなかぁちゃん!
お~でか~けで~すか~??
暗闇の中に突っ立って、帽子をかぶって立ったまま目を閉じている。
あの~、けっこう怖いのですけど・・・。
れれれのれ~・・・な気分なんですけど・・・。

一昨日・・・。
遊ぶなかぁちゃん!
サイドテーブルの上に両足を乗っけて、ぴこんぴこん・・・。
「うふふ」と笑う、あんた何者?

昨日・・・。
喋り続けて、歌い始める。

かぁちゃんは、またしてもここの所、夜中にまともに寝ない。
前回寝たのは二日だけだった。日中に寝ている訳では決して無い。
寝付いて10分もしないうちに自分のいびきで目を覚ましてしまう。
そして、その度ごとに「よいしょ。」と起き上がる。
一度立ち上がってしまえば、八割がた自分では座れない。
明け方までそれが続いて、ちゃんと寝るのが6時前・・・。

そして、今日。
いつもより早目に覗いてきたら、また足がぴこんぴこん。
一度トイレに行かせて寝かせた後で、隣の部屋へ私は逃げた。
しばらくすると、ドスンと鈍い音が響いた。
慌てて走るとサイドテーブルが倒してあった・・・。

ああ・・・今日もお泊りかなぁ・・・。
かぁちゃん、頼むから暗闇の中で遊ぶな。
まともに寝ていないと必要以上に苛々するものだ。
「いいかげんにしろ。」と、言葉に棘や毒が加わる。
押さえきれない自分が怖い・・・。

へそ曲がりなので、杉の時期を外れて今頃花粉症。
鼻水小僧ならまだしも・・・毎日鼻血小僧に成り果てている。
絶不調につき、性格に変化の兆し。
根っから脳天気な私でも、悲観的になりつつある。
いかん!いかんですぞ~っ!!

MDが修理から帰って来たのがせめてもの救いだ。
景気付けに?明日はメタルヒーローいっき聴きでもしよ~っと!!






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