『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

“ぎょ”は「ぎょっ!」の“ぎょ”

2015年06月26日 05時04分17秒 | ぺこちゃんにまつわる話
高齢者も障害者も、そのサービス提供に関わる事が様々に変わったのが今年。
それぞれに“ぎょっ”とさせられる事があり、悩む以前に完全にやられてしまった。

ぺこちゃんの利用出来るサービスに関しては、区分認定の時に専門家のサービス提供の書類を添付しなければならなくなり
家庭訪問で担当者の聞き取り調査を受けなければならなくなった。
施設側もだけれどお役所さんもその対応に苦慮されているのか、受給者証の発行は二ヶ月遅れ。
最近、4月末までの有効期間を越えて手元に届いたが、内容は以前と全く同じ。
何の為に、誰の為に多くの人がこれだけの労力を強いられなければならないのか?

で、懸案だったショートステイ先の件では、
かぁちゃんのショート利用とは違って、日中過ごせる場所が確定している場所が必要不可欠なので
以前利用していた所と再契約したのだけれど、こりゃ想像以上に厳しい・・・

職員さんは同じ事業所内での転勤が多く、殆どの方が顔馴染みなのでその点は心のクッションになって良かったのだけれど
希望日は『二ヶ月前の当日の朝9時に電話連絡で原則早い者勝ち』だそうで、
冠婚葬祭等の止むを得ない事情でも、例外は認められず
連泊希望の場合はその日数に応じて毎朝4席しかない席を早い者勝ちで確保しなければならないようだ。
それ以降の『空いている日狙い』の利用をすればいいかと軽く考えていたけれど(以前はこの手で連泊を確保していた)
私が行ったその当日まで空いていたのは二ヶ月中二日間のみ。
・・・え?・・・

なるほど、ぺこちゃんのショートを取れるか取れないかは『運次第』って事のようだ。

加えて、以前と変わったのは、ショートステイの都度、この書類を提出しなければならない事。



「ぎょ!・・・ぎょぎょぎょ!!」

確かに、荷物の取り違えやそれに関しての事故防止にはなるだろうけれど
ぺこちゃん場合は荷造りは全部自分でしているので(勿論、アドバイスは欠かせない)
その荷物を私が全てチェックするという事がどれだけ彼女のプライドを傷つけるか・・・
彼女の戸惑いや反感を考えると、かつてない程気持ちが重い。

何より、この期に及んで私の覚悟がまだ出来ていない。
基本的にショートステイの利用は出来ないぞって言う覚悟がまだまだだ。
それよりも、当初6月末までと聞いていた以前のショート先での最後の利用で、
もう機会はないかもしれないから、思い切って背の君と旅に出かけよう!と計画していたので
(覚悟を決めるのにはそれなりの儀式が私には必要なのだ
その為にいつもより1日多いショートステイに出かけたかぁちゃんがいない事が虚しい。

けれど、考えてみれば、この二年間が恵まれ過ぎていたのだ。
施設側の都合とは言え、そのおかげで比較的自由にショートが利用できたので
従姉貴の最後に付き添えたし、何度も田舎に帰れたし、少しは従兄貴の役にも立てた・・かな?
締めくくりに先月の法事にも行く事が出来たし
何十年ぶりかで従兄弟達と度々接する事が出来たのは大きなご褒美だったに違いない。

それに、ここ10年程、毎年東への旅に行く事が出来たのだもの
ほんとに、返す返すも、こんなに幸せな事はなかったのだわ。



さぁ、覚悟がまだだろうが何だろうが、次の時代に本格的に突入した。
ぎょっとする事はこれからどんどん増えると思うけれど、その時々で最善の対策を考えていくしかない。


負けんもんね~!
あたしゃ、ぜ~ったい、自分のやりたい事もやるもんね~
只今あちこちあれこれ、せま~い我が家で移動中








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“ぎゅ”は「ぎゅ~っ!」の“ぎゅ”

2015年06月21日 04時29分53秒 | 日々の出来事
2週間ほど前の話である。

私・・・殿方に腕をぎゅ~っと摑まれましたのよ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
はぁ・・・・・あ~ぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・



かぁちゃんをいつものクリニックに連れて行く予定だったのに、雨が続いて行きそびれてしまい
薬がなくなるギリギリの日に私が一人でクリニックに赴いた時の事である。
ぺこちゃんの前回の検査結果を聞かなくてはならなかったので、診察室へ入ると
「お~、久しぶりやなぁ。」と、理事長先生が片手を挙げてにっこり
で、次の一言。「あんた、ちょっとこえたん違うか?」
「え~?こえてませんよ~。痩せもしてませんけど~。」と。私が不服げに応えると
「そうかぁ?前会った時はもうちょっと痩せとったで?」
「え~~~~っ?こえてませんってぇ!!」と、応えた後ではたと気付いた。

「あ、先生、私、手ぇ出してるからやわ。」と、
よせばいいのに、私は右手を先生の目の前にぐいっと差し出し・・・で
よせばいいのに、ぐいっと左手を曲げて力瘤を披露してしまった。

先生は、「おおっ!」と声を上げて私が差し出した右手をぎゅっと摑んでのたもうた。
「がっちがちやん。あんたの手ぇ!えらい逞しいなぁ、もっぺん力瘤見せて!」

・・・なんでやねんっ

んで、何を思ったか、この老先生。「なぁなぁ、あんた握力どんだけあるん?」
「そんなん、測ったことないですよ~。」・・・すぐに乗る私もばかだぁ

・・・けど、ふつう、ここで話は終わらんか?

なのに先生、看護師さんに指示を入れる「なぁ、握力計あったやろ?出して!」
かくして、言われるままに握力を測らされてしまった。
“ぎゅ~っ”とやってしまう事は乙女心に恥ずかしさを覚えたので“ぎゅ”程度で

右手36、左手34 

だから・・・さすがに、ここらで普通は終わらんかぁ?
なのにこの先生様、「わしはどのくらいやろ?」とご自分も右手で“ぎゅっ”
「わぁ、34やってぇ。わし、あんたに負けたわ~。」・・・って
それからようやく「おかぁちゃん、どないや?ちゃんと食べられてるか?」・・・って

先生、先生の日は待ち時間が長い理由がや~っと分かりました。
と言うより、「待たせてすまん!」と言う事でまずは笑いを!てな事かもしれない。
内容はどうあれ、診察室を出る時には笑顔の余韻が残ってたもの。


*********************************


さて、この逞しい腕でmamaKは、久々に本来の形で?ちょこちょこ活動しておりました



昨年、伯母の帯をねずみが齧ってしまったと従兄貴が嘆いていたので
持ち帰って、バラして洗って切って縫ったり

ぴいのリクエストの、冷房対策用首巻きを
古い古い着物をバラして縫ってみたり

縫い始める前に時間はかかるけと柔らかな手触りが癖になりそう



  


      



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“ぎゃ”は「ぎゃぁてぇぎゃあてぇ」の“ぎゃ”

2015年06月06日 17時05分01秒 | 日々の出来事
中学生の頃だったか、般若心経を必死で覚えた事がある。
レインボーマンが変身する時にその一節を唱えるからに決まってる!!

育った家もお仏壇があったので、ひいばぁちゃんは毎日心経を唱えていたっけな。
田舎では葬儀を終えてから、心経の前に御詠歌を最初から最後まで唱えるのが常である。
四十九日までは毎日。一週間毎に親族一同で大合唱となる。
けっこう長時間である。ちいさい頃はそれ以外にもいくつかのお経をおばちゃんの膝の上で聞きながら
その中の「人間わずか50年」という文句が怖くて怖くてたまらなかったのを覚えている。

で、御詠歌が終わって般若心経に移って最後の
「羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶」になるとその音のリズミカルな響きと、これで終わりだぁ♪と言う開放感でワクワクしたっけ。
実は今でも、ワクワクとまではいかなくてもホッとする・・・きゃぁ、罰当たりでごめんなさ~い。

ぺこちゃんの今の施設での最後のお泊りを利用して田舎の法要に行って来た。
じぃちゃんの50年
ばぁちゃんの33年
おばちゃんの13年
従姉貴の3年
おじちゃんの1年、まとめて………まったく……

法要が主なのか前の掃除が主なのか、それらはいつもワンセットなのだが
昔は家でお膳をするのが当たり前だったのに、最近は外で食事を囲むのが普通になっているらしく随分楽チン。

何十年も前にはな~んにも無かった小さな田舎町にも、少し車を走らせれば、洒落たお店が幾つも出来ている。


今回はこちら



広い敷地にふんだんに遊び心を散りばめて

料理は趣深いものが次々と、



内装も広さ高さを贅沢に使って、
至る所にパッチワークのタペストリーが掛けてある。



デザートはいたどりのシャーベット。

いたどりって、うちの田舎じゃ、だんじって言うのだけど
すかんぽ?ぎしぎし?
山路を歩きながら、引っこ抜いて皮を剥いて
すっぱーい!!って言いながら囓った幼き日の思い出に
行ってしまった人達の笑顔が重なる。


「なあ、おばちゃん、
私にここの十分の一でええから、好きに出来る場所、おくれぇなぁ。」

「そら、しゃーれんわ。うちげにおったらあるけど、あんたけーへまいが。なぁ、おとーさん。」
おばちゃんが笑って言う。
おじちゃんがその後ろで、にっと笑う。
従姉貴がいつものように「えへへへっ」っておでこをポリポリしながら笑う。

ほんとに、いなくなってからこんなに何度も行く事になるなら
いる時にもっともっと行っとけば良かった。

いつも後悔ばかりが残る。
それでも時は前進し続けている。
踏みとどまる事が出来ないようになっているのだな。

・・・従姉さん、兄ちゃんなぁ、じいちゃんになったんで








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“りょ”は「りょうしん」の“りょ”

2015年06月02日 18時13分52秒 | 日々の出来事
良心回路をジェミニと読み
服従回路をイェッサーと読む人と
今、会って話がしたい……

けけけっ

普段は流石に忘れているのだけれど、ふとした事で思い出す彼ら。
私が夢中になった彼らはいつだって
己の中で正しい心と悪魔の心が闘いを繰り広げ
常にそれで苦しみ抜いていたように思う。
勧善懲悪じゃない事に強烈に惹かれていたのかもしれない・・・

・・・と、ひとしきり70年代のヒーロー達に思いを寄せてみた

先日、背の君のアジトの駐車場で、見るからにやんちゃそうな兄ちゃん達が
わいわい騒ぎながら車に乗り込み、細い路地へ向けて発進していった。
私はちょうど帰る所で、その後に付いていたのだが、何故だか車は一向に前に進まない。
ふと前を見ると、腰の曲がったおばぁちゃまがカートを押しながらゆるりゆるりと前進中。
自動車と自転車とがすれ違うのが難しいくらいの細い一方通行の道なので
「わぁわぁ、ばぁちゃん、危ないよ~」と思っていたら
兄ちゃん達の車は、彼女の歩みにあわせて、その後ろをとろりとろり・・・
クラクションを鳴らすでも、声を荒げてせかすでもなく
ただ静かにとろりとろり・・・
やがて、彼女が曲がり角を完全に曲がったのを確かめてから、すいっと前進していった。

5月なのに真夏の日差しの照りつけるある日の午後のお話。
小さな良心に出会ってちょこっと幸せな気持ちになった。




ところで、まったく話は変わりますが、これをご存知でしょうか?
自分以外のお尻に度々御用のある方々はもう既に使っておられるのでしょうか?



量販店の園芸コーナーで見つけたこれっ!!
ぴぃが「かぁちゃんのお尻洗うのにちょうどええんちゃうん??」ってごそごそ耳打ちしてきたの
「うわっ!こんなんあるんや!ちゃんと○んちは取れるかなぁ?」
「使ってみたらええんちゃう?いい具合に上向いてるし~。」
「ほんまやなぁ、あかんかったら花の水遣りに使ったらええねんしなぁ。」

・・・って、本来の使い道はそっちですから
いつもはペットボトルのキャップに穴を開けて使っているのだけれど
こんなのが商品化されているなら使わない手はないわねぇ。(だから本来の目的は違いますから
2個入りで175円。仮に水圧が弱くて目的達成に及ばなくても、諦めのつく価格ではありませんか?
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