『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

ため息と新しい言葉

2006年07月27日 03時53分25秒 | どうでもいい話
「堤防しに行ったんじゃないの~?」

夕暮れ時にふらりと家に帰ってきた愚息Ⅰが見当たらないのでⅡに聞くと、彼はこう応えたのだ。
「何だそれは?」と聞くと
「堤防を散歩したり、風に吹かれて気分転換をする事。」・・・なのだそうだ。

こんなの日本語じゃねぇ!!

以前は使わなかった言葉を彼らは時折口にする。
若者達の間では妙な日本語が流行っているのだろうか?
しかし、流行り言葉という物は恐ろしいもので、
聞き慣れて来ると、それがあたかも正しいように思えて自分も口にしてしまう。
決して若者ではなくってもだ。

我が家の近くには川が流れており、堤防の緑は手が届きそうなくらい目の前である。
広々とした河川敷は彼らが幼い頃から親しんだ場所だ。
私以上にその場所には思い入れが強いようで、気が向けばふらりと出かけて行く。
川風に吹かれるのが良い気分転換になるようだ。
ずっと以前に「ちょっと出てくるわ。」と言うⅠに行く先を訪ねると、
「堤防でたそがれてきまっさ。」という応えだった。

「たそがれる」・・・「黄昏る」?なんて日本語あったっけ??
変なの・・・変なの~っ!!と、その時は思ったのだが、
土手に腰を下ろして沈み行く夕陽を、少し物寂しげに、けど、どこか満足げに眺めている、
そんな姿を想像したら、案外悪くない言葉かもしれないなぁ・・・と思ってしまった。

テンガロンハットを被って行け!シルエットが絵になるぞ!と言いたいのをぐっと我慢。
・・・こういう想像は彼らには出来ないだろうが・・・してたりして(^^;
でも、黄昏たい気持ちは、何だかわかるような気がした。
同時に、黄昏るゆとりまで、無くしてしまっている事に気付く。

さてと、私も黄昏る準備をしなきゃ・・・堤防でなくビルディングのジャングルへ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

あの、決してネタではないのですが・・・。
実は昨日、我が家のクーラーが壊れた・・・なんでだ・・・?
はっきり言って泣きそうです!
今日になって「フルパワー」だと動く事が分かった。それ以外だと止まってしまうのだ。
頼む・・・皆の者、今年の夏はこれで乗り越えてくれぃ。
クーラーよ、そなた、悪いが今しばらく堪えてくれぃ。

そして、今日レポート提出の為に下宿へ一先ず帰ったⅠから珍しくメールが来た。
「ヤバイ!熱が出てきた。」
・・・そうか、そうなのか、今年はそういう責め方をする訳か・・・。
「とにかく明日は無理でも家に帰るように。」とメールを返す。
・・・はっきり言って泣きかけています!!


年に一度のお祭りを、「ぽ~の青春休暇」だと名付けたのは背の君。
ところがどうしてこの「青春休暇」・・・。
事前にトラブルがなかった時がない・・・理由付けはいくらもあるけど
今はただ、ため息をつきながら、それでも、母は行くぞ!許せ息子よ!!
・・・しかし、来年は・・・。
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追伸

2006年07月23日 03時45分44秒 | 日々の出来事
何やら、ブログがおかしくないでしょうか?
先程から、書き直した文章がうまく反映されずにいるのですが・・・。
睡魔と闘いながらですので、とりあえず休みます。
明朝再度チェックしますが、変な文章になっていたらごめんなさい。
え・・・もしかしたらPCまで壊れるのかしら?
まさか・・・ね・・・。これ以上何か起きると、笑って済まされなくなりますよ~。
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負けるもんか~っ!(夏休み宣言)

2006年07月23日 03時37分20秒 | 歌と私と私の祭り
き、きついですぞ・・・。
こんなにきついのだから、痩せてもいいと思うのです・・・けど、痩せない。

かぁちゃんは、長雨の寒さで鼻水たらり、咳がコンコン・・・ヤバイ・・・。
以前、医者からもらった薬を一包飲ませたら、熟睡してしまって食事時も目がうつろ。
日中とろとろ眠ってしまって、夜中に歌声と共に覚醒。

ぺこちゃんは暑気あたりなのか夏風邪なのか、
愚息の留守宅へお掃除おばちゃんに変身する準備をしている最中に
廊下に吐いてしまって自分の部屋に逃げ込んでしまった。
あっ!あっ!あっ!・・・私のカバンが~っ・・・。
けど・・・何故逃げるのかなぁ・・・。
次の日、一日中ベッドから出てこなかったけど、まぁこれはいつものパターン。

おい!おい、二人とも!!来週、体調を崩す事は絶対に許されないぞ!

愚息Ⅰは、本調子ではない様子だけど電話には出るので良しとしよう。
書いたり、描いたりしてたので、何も出来ない状態ではない様子だ。
愚息Ⅱは、まだのんびりと就活の真っ最中・・・しかし私は知っている。
おまえさん、それが第一目標じゃないだろう・・・。
ⅠもⅡも「やりたい事」が「やらねばならぬ事」をはるか意識の片隅へ追いやってる。
それも、自分の人生だから・・・とは思うけど、なら自分で食べて行けってんだ。

背の君はマイペースの邪魔さえしなければ大丈夫だろう。
時々、自分だけ自分の計画通りにやってるのにムッとして邪魔をしたくなるのだが
今はやめておこう。

私は妻、私は子、私は姉であり義姉、そして私は母。
けれど、私は私。私だけの私に、年に一度はなってやるんだ!
我儘と言われようが、何といわれようが、かまうもんか~。

梅雨の終わりの大雨に激しく心乱されながら、
でも、今は私、私だけのためにはじけたい。

・・・極端に出不精の私が自分でもおかしいくらいに変わった。
おそらく、かぁちゃん、ぺこちゃんとの生活がなければ変われなかった。
おそらく、子供達がふつ~だったら、変わりたいとも思わなかった。
おそらく、来週の今頃は、一人でお江戸の空の下~♪

多分、その「気も漫ろ」状態が微妙な緊張を二人に与えてしまうのだと思う。
昨年も、出発する間際まで泣きそうな状態だったから・・・。

しかし・・・だ。
今年はそれだけじゃない。
かぁちゃんの風呂の釜が壊れた!継いで蛇口が壊れた!
愚息の下宿先の冷蔵庫が壊れた!
何故だ・・・?「何も起きないで!」と懇願してエネルギーを放出し過ぎたのか?
た、頼むから、ねぇ、お願いだから、もうこれ以上壊れるのはヤメテ!!
出費も洒落にならないのである・・・マジで・・・。どうしよう・・・。

私が寝不足ぎみながら何とかやっていけているのは、それなりのリズムがあるから。
物が壊れると、工事の人が入らねばならず、
または、往復4時間かけて移動せねばならず、
このリズムが著しく崩れて、今週はお手上げ状態。
体がついていかない。

だけど、負けない!メタルヒーロー関連の歌を口ずさみながら・・・
いや、シャウトしながら、夏休みへと突き進むのだ~っ!!





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はっぴ~ば~すでい!

2006年07月17日 03時52分21秒 | 日々の出来事
                   

お誕生日おめでとう!か~ちゃん。
大きな蝋燭が7本と小さな蝋燭が2本。今日(7月16日)はかぁちゃんの72歳の誕生日。
アルツハイマーの中期と診断されてから4年が経った。

蝋燭の灯は、6本は甥っ子が消して、3本はかぁちゃんが消した。
火の付いたケーキに手を伸ばして食べようとするのを、孫達が必死で手を押さえて
「ばぁちゃん、ふ~ってして!ふ~ってして!」と、大騒ぎ。
かぁちゃん、じっとケーキを見つめて、それでも一本ずつ確実にふ~っとした。

ほらね、やっぱりこちらの言う事は理解できてるんだ。
フルーツや、メッセージ入りのチョコレートの板に気を取られてはいても。

切り分けるのが待ちきれない様子なので、先にチョコレートをゲット!
かぁちゃん、ご満悦~っ!・・・けど、表情があまり出なくなったね。

出来ることは、まだまだ・・・沢山じゃないけどある。
けれど、やはり徐々にいろんな事が出来なくなってきている事は確か。
近頃気付いた事は・・・陶器のマグカップを持ち上げる事が出来なくなった事。
近頃気付いた事は・・・私の中のちょっとした変化。

ほんの数年前まで、かぁちゃんに煩わされる事に心身ともに疲れ果てて
「私はこの人が逝ってしまっても泣く事なんてないだろうな。」と思っていた。
けれど最近は、やっぱり泣くかもしれないなと思い始めている。

アルツハイマーの症状が進むに連れて起きた大きな心の変化・・・小さな奇跡。

・・・かぁちゃん、来年は・・・。
蝋燭の灯は消せなくなってるかもね。
でも、ケーキはおいしく食べられるといいね。
あのさ、あくまでも希望だけど「うふふ」と笑う事だけはずっと忘れないで欲しいな。
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壁一枚の距離

2006年07月15日 03時39分43秒 | 日々の出来事
「昨日の夜中にこむらがえりになってさ・・・。」と、夕食時に背の君が言う。
呼べど、叫べど、私がいない・・・と言う事らしい(苦笑)
いや~、眠りこけてる時に言われたら、冷たくあしらったに違いはないけど。

かぁちゃんがベランダに出てしまってから、腹をくくってかぁちゃんの家で寝ている。
何かあっても事前に防げる確立は高いので、少し安心して眠れるようになった。

けど、家族に何か特別な事があったら・・・。
逆に、私自身に何か特別な事があったら・・・。

納得して選んだ生活パターンだけど
たった一枚の壁には、それ以上の距離がある。
背の君や子供達の息づかいも、表情の変化も何一つわからない。
無論ぺこちゃんに何かあっても、全く分からないという無責任さも伴う。

いつしか仮の寝床が我が場所となるつつある。
少しずつ少しずつ、世間だけじゃなく家族から孤立してしまうような錯覚。
いや、もしかしたら既にそれが現実なのかもしれない。

私は決してかぁちゃんの為だけに生きているのではない。
・・・断じてない。
けれど、それを言い訳にして、大切な事まで見て見ぬふりをしている・・・。
これが当たり前になってはいけない。
壁の向こうに、存在を感じていなければ。
それを忘れないようにしなければ・・・。
慣れてしまうという事は、愚鈍になるという危険信号。

体がドテッ!としてるんだからさぁ、せめて心は軽やかに
あちらへもこちらへも、ふわりふわりと近すぎず、遠すぎず、軽すぎず、重すぎず
私はここにいるんだよと、言葉はなくても静かに寄り添っていたい。

・・・できないよぉ、そんな器用な事は・・・。
けど、そんな気分でいる事を思い出すことは出来るかな・・・ガンバロ!

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介護認定

2006年07月13日 03時22分29秒 | 日々の出来事
介護保険の認定の見直しの時期がやって来た。

この認定、結果的に全国的に公平なのかどうかという所に疑問を覚える。
住んでいる地域によって、判定員もケアマネだったり社会福祉協議会の方だったり・・・。
ケアマネは普段から本人に接しているので、どの程度の事が出来て出来ないのか分かっているけど
たった、その日に一度来ただけの人がマニュアルに基いて、その瞬間の反応で介護度を決めるって?

同じように介護保険料を払っていても、住んでいる自治体によって
“同じ介護度”であっても、受ける事ができるサービスが違うのは、どうも解せない。
福祉に強い市や町に知らず知らず住んでいると、弱い場所に来ると何だか冷たく感じる。
けど、考えて見れば、これまでが恵まれすぎていたという事なのだから、
ずっとここに住んでサービスを受けて来られた方々に申し訳ない気もするけど。

判定は、まず、かぁちゃんへの問診から始まる。
「お名前は何ですか?」
「今日は何日でしょうか?」
「今の季節はなんでしょうか?」
「春ですか?」「夏ですか?」「秋ですか?」「冬ですか?」・・・。

事前に本人への意思確認は難しいので、付き添いとして私が同席する事は告げてある。
しかし家族の申し出はあっても、社協の係りの方は本人にまず聞かねばならないらしい。
ぺこちゃんの時も、「できる」「時々出来る」「出来ない」の三つの項目へのチェックに
「???」となる事が多かったので、どちらかと言えば私は必ずしも好意的には見ていなかった。

かぁちゃんは、語りかけられた事には全て頷く。・・・まぁ、いつもの反応。
時々、この人は誰だろうっ?てな顔をして、私をチラリと見ては「うふふ」と笑う。
「春ですか?」・・・こくり
「夏ですか?」・・・こくり
「秋ですか?」・・・こくり・・・もうこの辺りで、私は笑いのツボに入りかける。

応えは出来ないと思うけど~、と言いたいのをぐっと我慢。ついでに吹き出すのも我慢、我慢。
だって、かぁちゃんの何とも表現し難い表情を見てると、おかしくてどうしようもない。
「この人は誰ですか?」係りの人が私を指差す。
「お~い!名前はなんだ~?私の名前~っ?」と、手をパタパタ振ってみる。
「うふふっ」と、かぁちゃんはしばらく考えてぽつりと私の名前を応える。
「おっ!言えた、言えた!・・・お~し、良かった良かったぁ。」

私より先に、社協の方が笑い出してしまわれた。・・・す、すみません。
ちゃんとした場所では気をつけようとは思っているが、背の君に言わせると
「あんたが普通だと思ってやってる事は、決して普通じゃない!」のだそうだ。
確かに、何時の頃からか笑いを取ってなんぼ!だなぁ。笑いのない場所は好きじゃない。
けど、おかげで後は和やかに話が出来て良かったかな。

しかし・・・行動面での調査の項目。
「意味もなく歩き回ったりしますか?」
「物がないと探し回ったりしますか?」
「大きな声で騒ぐ事がありますか?」等、等、等・・・。
・・・あ、あの~・・・それって全部通り過ぎてしまったんですけど~・・・。
・・・既に、それすらも出来なくなってしまってるんですけど~・・・。

ふむ。しかし、「ありません。」にチェックすると、点数が低くなって介護度に影響ありなのかな?
勿論、筆記で現状を説明はしてくれるらしいけれど・・・。

随分前に、以前住んでいた市役所の保健婦さんには、介護度を上げてもらいなさいと言われたけど、
果たして、こちらでは、どういう判定が下るのやら・・・。
まぁ、どんな判定が出るにしても、かぁちゃんが変わることはないものね・・・。


そんな風に、私の中で諦めが大部分を成し、何を希望や目標にするかを決めあぐねて、
外界との接触がおっくうになってきている。
刺激が必要なのは、かぁちゃんではなく、むしろ私の方なのかもしれない。





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♪この胸のときめきを~♪

2006年07月11日 02時55分39秒 | こちら“mama K”です。
・・・心臓がどきどきする・・・。
なんだ、なんだ、この感覚は?

うわぁ・・・なんか、やばい・・・。
これって、もしかしたら、恋?・・・きゃ~っ!!

(前言撤回!mamaKは頻繁に出没しそうだ・・・なぁ・・・わはは~!)

私、ときめいているのですわ。ここ最近突然に。
貴方の事を知らなかった訳ではありませんのよ。
ずっとずっと以前から存じ上げていたのですわ。
何を今更・・・。と、自分でも驚いていますの。
まさか、こんな風にいきなり心を鷲摑みにされるなんて・・・。

ヤバイ。
♪サイクローン、ノバ♪の「ノバッ」を聴いた瞬間くらくら来てしまった・・・。
「ノバッ」とシャウトする訳じゃない。
この短い二文字・・・。「ノ」の独特な響き。溜めてるって訳じゃないんだけど、
そして「バ」が「バッ」じゃなくって、うまく書けないけど、途中でふっと消えるんだよ~!
何なんだこの人は!!

いや、以前からずっと好きだったのだ。
でも、好みとしては、串田アキラ氏のハスキーヴォイスの迫力のほうが・・・。
だったのだ。つい最近までは。
何の事かわからないでしょうとも。ええ・・・。
落ち着け!落ち着くんだ!!

「メタルヒーロークロニクルⅢ」がAmazonから届いた。
「RX」や「Ⅱ」で、十分すぎるほどその声は堪能できていたのだが・・・。
エクシードラフトの挿入歌に「嵐を巻き起こせ」というのがある。
曲そのものもビリビリ響く。一度聴いて、すぐに何度かリピートしてしまった。
「ん?、なにお~っ!?」的衝撃。・・・どんなだ。
あ~あ、どうしよう。他の人の歌が聴けない・・・。
いや、それに余りある歌い手さんは一人だけいるけれど、
そっちの波に飲まれたらもっと大変(^^;

告白します。今更ながらだけど、
「宮内さん!(V3じゃないぞ!)
 宮内タカユキさん!私、只今貴方の歌声にぞっこんです。」
わ、言っちゃった~っ!きゃ~っ、赤面だわ~っ・・・。

・・・失礼。
何で今まで、こんな風に感じなかったんだろうなぁ。
しかし、今はこんな事をしている場合じゃないのだけどなぁ、困ったなぁ。
確かに、昔から声には弱い。特に歌声にやられると・・・いかん!いかんぞ~っ!
聴きながら何かをするって事が不可能になってしまう~っ。

いい年なんだから、落ち着け!と自分を叱ってはみるものの、手遅れみたい~。
でもね、でも、トキメクって素敵だぁ。
な~んかとってもいい感じ。んふっ。



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初恋

2006年07月08日 02時33分41秒 | 日々の出来事
え?私のではありませぬ故、念のため(^^;

何だか昨日の余韻で朝から何となく憂鬱。
むしゃくしゃしてたら、少し伸び過ぎたかぁちゃんの髪が気になってどうしようもなくなった。
散髪に連れて行こうと思ったけれど、どんよりした空を見てその気も失せた。
ん~・・・でも、気になる。
「そうだ!私が散髪してしまおう!!」・・・また、悪い癖が出た。
思い立ったら我慢できないこの性格は、治らないのだろうなぁ、ずっと・・・。

美容院に連れて行くと、すぐにうとうとしてしまうので、ずっと頭を支えていないといけないし、
今のうちに散髪に慣れておくのもよかろう・・・と、勝手に自分の正当化を試みる。
「かぁちゃ~ん、お風呂に入る前に散髪しちゃるけんね~。」とにこやかにそれは始まった。

順調だったのだ、最初は・・・。
だけど、どんどん短くなる(爆)・・・まぁいいや。夏だし~。
不思議なもので、いつもと違う雰囲気にかぁちゃんは目をぱちくりさせて、しゃんとしている。
身動き一つしないで、背中までのばしてテレビを凝視しているのは、
耳元で聴こえるハサミの音に身の危険を感じたか?・・・しかし、いささか緊張しすぎでは?

「いってぇ!!」・・・調子に乗ってシャキシャキ切ってたら、自分の指まで切っちゃった。
「人差し指V字カーーーット!!」←シャウトでお願いします(^^;

たぶん、それが悪かったんだよね・・・緊張の糸が切れたんだよね。
出ちゃった~っ!うそだろ~っ?
・・・げげっ!・・・血は出るわ・・・かぁちゃん粗相をしてしまうわ・・・。
(あの、私が粗相と表現する時は、お小水の方ではありません。こっちは綺麗なもんです。はい。)

指にテープをぐるぐる巻きにして、散髪の最後の仕上げを大急ぎでして・・・ひえ~っ!
後は、ゴム手袋をはめてトイレとお風呂へ直行・・・全てが終わったら汗だくになった。

んふ~っ、何となく微妙に左右が違うような・・・。
まぁ、かぁちゃん。今から嫁に行く訳じゃなし、許せよ・・・くくくっ・・・。
その後、かぁちゃんは相当疲れたのか、30分ばかり鼾をかいて爆睡してしまった。

こんなおかしな緊張感が、少しはかぁちゃんに刺激をあたえたようだ。

一昨日かぁちゃんの家でもレコードを聴けるようにしたので、
罪滅ぼしの気持ちもちょいと込めながら、レコードの棚をあれこれ捜して、
舟木一夫氏の「初恋(舟木一夫が歌う叙情歌謡)」というアルバムをかけてみた。
レコードジャケットをかぁちゃんに渡すと、自分で開いて、歌詞カードに目をやった。
またまたぁ、そうやっていると、昔のかぁちゃんのまんまだねぇ。
・・・様になっているのは格好だけだと思っていたのに。

前奏が始まると、首でリズムをとりながら、なんと歌い始めたのだ。
♪ま~だあ~げそ~めし~、ま~えが~みの~・・・♪
島崎藤村の詩の、あの「初恋」を!
「あざみの歌」だけしか歌わなくなって、もう二年近く・・・。
あんまり驚いて、かぁちゃんの顔を何度も覗き込んでしまった。

こんな事があるんだぁ・・・。
朝の刺激が良かったのか、懐かしいレコードの、CDとはまた違った響が良かったのか、
レコードジャケットの若々しい舟木氏の写真がそうさせたのか?(濃い紫色のシャツだし~)

ケアマネさんの話によると喋る事と歌う事とでは、使われる脳の箇所が違うのだそうだ。
なので、喋れなくても歌えるらしい。
それにしても、♪な~んて、ふしぎな~、よ~る~だ~ろぉ~♪だったのである。

しか~し、私が年老いて同じように喋れなくなっても、歌は一日中歌い続けるのだろうか?
・・・そんな、はた迷惑な・・・ねぇ・・・。

ばたばた続きの日々だけど、今日は笑顔で叫ぼう「ありがとう、初恋!!」




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明日天気になぁれ

2006年07月07日 02時27分37秒 | 日々の出来事
一言で言うと疲れてる。

愚息“Ⅰ”が今日、やっと下宿に戻った。
普段と左程変わらずに、笑顔で冗談を振りまきながら、ふらりと散歩に出たり友人達に会ったり・・・。
帰って来てしばらくは、そんな中でもぼんやりしている事が気になったが、
なんだかんだと喋る時間も多くなり、何と!二人でランチへ行ったりもした。
考えれば、母親と食事に行く事が恥ずかしくない年齢に何時の間にかなってたんだ。
私の方が何となく照れて変な感じ(笑)

今日は、かぁちゃんがデイから帰って来るのを待って、手を取って階段を上らせて、
「ばぁちゃん、じゃぁ、帰るから。また来るわ。」と顔を覗き込んだりもしていた。
突然、今日は帰ると言い出したので、
「気をつけて、また帰っておいでよ。」と一応優しく言うと、
「おうっ!」とえらそ~に応えて片手を挙げた。

・・・・・・・・・。
あ、あの野郎、10日ものんびり過ごしやがって~っ!!夏休みはまだだって!!
しっかし、昼食をまともに準備するのってこんなに疲れたっけ?
何かあると「何か作って食べさせちゃる!」という発想しか私には出来ないのだけれど、
かぁちゃん、ぺこちゃんが家にいる時の昼食なんて、いかに手抜きをしているかを自覚する。
許せ、かぁちゃん!ぺこちゃん!
・・・けどさ~、私達ってダイエットが必要でしょう?丁度いいのだわよ。あはは~。

彼が家を離れてから、こんなにゆっくり帰って来たのは初めての事だった。
心境の変化か、初めて里心が付いたのか?
ん~~・・・。まぁ、楽しそうだったので良しとしよう。

疲れてるのはそれだけが理由じゃない。
朝から予定外の珍事が続々と勃発・・・まぁ、こんな日もあるだろうさ。
いやいや、オヤジさんが、またまた経済援助をメールしてきたのが一番の原因・・・。
成る程~!こないだから頻繁にメールして来てたのは、これが言いたかったのかぁ
何度もやられる手なのだが、未だに疎い私。
「一人暮らしで寂しくなったか。」と情けを出して、つい何通もメールのやり取りをしてしまった。
本題がこっちだったとは・・・。
オヤジさ~ん、もう若くはないんだよ~!もそっと落ちついて生きようよ~!

こっちにゆとりがあるかないかなんて、そんな事はどうでもいいんだよね
ふ~む。「お金にルーズ病」ってぇのは「アルツハイマー」と同じく不治の病に違いない。
これさえなけりゃぁ、いい人なのになぁ・・・多分(^^;
あ~ぁ・・・考えるのが面倒くさくなって来ちゃった。

かぁちゃんの粗相に始まって、あれやこれやとあった一日。
やっとゆっくりPCの前に座ったけれど、このまま爆睡してしまいそう。
かぁちゃ~ん!今日は大人しく寝ておくれよ~っ!

今日は、嵐の一日だったけれど、あしたはきっと、天気になぁれ!


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かえるの子はかえる

2006年07月05日 03時24分28秒 | こちら“mama K”です。
蛙の子は蛙なんだと、がっくりと肩を落とす母一人・・・。
・・・オタクの子はオタク・・・くくくっ・・・。

子供べったりの母でも、母親べったりの子供達ではなかったとは思う。
別に普段は必要以外の話はしないし、稀に真面目な話をし始めるとヒートアップして
どちらかがぶち切れる、あるいは私が胸倉を掴むところまで発展するけれども、
それもそう再々ある訳ではない。

ところが、唯一盛り上がる話題が・・・その・・・特撮関連なのである。
あの~、オタクってどこからがオタクか知りませんが(この言葉、私の若い頃はなかった。)
別に詳しくはないけれど、単に好きなんですの。音楽が特に。
ここの所、昔のメタルヒーロー系の主題歌挿入歌ばかり聴いているので(最も覚醒効果が高いので)

「あれ~?エクシードラフトとブルースワットってどっちが先だっけ?」
と、ついぼそりと独り言を言ったのが事の始まりだった。
「その間に、ジャンパーソンがあるで~。」耳聡く聞きつけた“愚息Ⅱ”が言う。
「あ~、そっだった!そうだった!あいつはロボットのままだったよねぇ・・・。
 んぁ?歌を全然覚えてないなぁ・・・」半分独り言の様に母は言う。
「爽やかだよ、円谷系って雰囲気。」・・・「ふ~ん、覚えてないなぁ。」
「ビーファイターはあんな感じやけど、歌は完全ヒーローソングやったで。」
・・・「ほんとか?全く覚えてないなぁ・・・。」

こうなると、ビーファイターの歌が聴きたくなってどうしようもなくなる。
もうすぐボーナスだしなぁ・・・。
「おい!買うぞ!!」とやおらAmazonで検索し出すと在庫が1点とあるではないか!
これは是が非でも入手せねば・・・二枚組みのアルバムを注文してしまった(^^;

元よりファッションセンスは皆無。身に着ける物にはほとんど興味がない。
だけど、欲しい本や文房具、CDは我慢できないこの性格・・・いかん!
こればかりはどうしても誘惑に勝てないままでこの年になってしまった。そして、
「俺らはおかんの背中だけ見て育ったんや。」と“愚息Ⅰ”が言うとおりなのだ。
彼等の部屋には、本・本・本・・・CD・CD・CD・・・そして漫画本。

「私に似るな、我が子らよ!父の背中から何かを学ぶのだ!」・・・今からでも遅くはない。
・・・既に手遅れか?・・・ねぇ、頼むから、良い所だけ似てくれないかなぁ。
実際、手遅れなのかもしれない。特撮がらみの話でその後もしばらく盛り上がり、
そうして、彼は就活の面接試験を受けにいった・・・。
うわぁ、今回もヤッバイなぁ、せめて昨今の社会情勢を語り合うべきであった。

ちなみに、ⅠとⅡが幼稚園の頃、母の日に初めてくれたプレゼントは
オマケがメインのお菓子で、中身は「ダイデンジン」だった。
そして、今年の母の日にはDVD付きのマニア誌だった・・・・・。

どうやら私は、本当に育て方を間違えてしまったのかもしれない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・あのぉ・・・。
分かる方には分かるけど、分からない方には全く分からない話題なので、カテゴリーを追加してみた。
“mama K”でいる時は頭の中から、かぁちゃんもぺこちゃんも消え失せている。
いつも二人に振り回されている“ぽれぽれ”とはちょいと別人格と言う事で・・・。
しか~し、あんまり使ってはいけないカテゴリーなような気もするなぁ(^^;
・・・んふっ・・・。




 

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