『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

“ぞ”は「ぞんがい(存外)」の“ぞ”

2014年07月25日 17時17分19秒 | かぁちゃんにまつわる話
私の顔をじーっと見て、くしゃっと笑ったような顔をして
たら~り“よだ子さん”のかぁちゃん。
トイレ介助をしながら「あかんで~!よだ子さん止めてやぁ!」と叫びつつ
時折ぽたりとやらかして、下も上も神経を研ぎ澄まさなければならなくなって
ついには
「今日から“妖怪よだれたらし!汰羅裡”と改名しました~っ!」と宣言しなければならないほどになっちゃった近頃のかぁちゃん。


今年に入ってからは随分眠っている時間が長くなってしまって
朝も昼も、食事の時はしっかり食べているけれど、その他の時はうとうとうと・・・
デイサービスに行く時も、車に座った途端に爆睡モード全開
いつしか連絡帳にも「午前中は眠り姫のかぁさんでした。」「ご飯の時だけはバッチリお目覚めでした。」と書いてあるのがメインになった。
そのせいか、こないだ私が妙な階段の降り方をしているのがバレてしまったせいか

ついにケアマネさんから「家とは別にもうひとつデイサービスを利用してみてはどうですか?」と言われて
先月から月曜日には少し遠いけれど、最近出来た“お泊りの出来るデイサービス”を利用し始めた。
まだお互いに慣れていないせいもあるけれど、医療機関の中にあるデイサービスではないせいか
今のデイのスタッフの対応の仕方は随分徹底したものらしく、それが当たり前だと思っていたせいか
少し頼りなく感じてしまっているので、まだお泊りをさせる気持ちにはなれないけれど
こうやって、ほぼ一日とろとろ眠っているようになってしまえば
安全な睡眠場所をもう一つ確保出来たと言う意味では有難いのだとは思う。


ケアマネさんは、今のデイサービスがカレンダー通りの営業なので、
前回の五月の連休がまるまる一週間と長かったのを、随分気にしてくださっていて
日曜、祝日も休みではなく、しかもかかりつけの医師が、かぁちゃんお気に入りの今のクリニックの院長先生なので
「ぽれさん、安心して利用してください!」と言うのがここを勧めてくださった第一の理由らしいのだが

「あぁ、そうかぁ、一段階越えてしまったんだなぁ・・・。」と少し寂しくもある。

実際の所、歩行も階段の上り下りもデイの職員さんにでさえ難しく、
かぁさんのお風呂介助には必ず二人ついてますって言われている。
家では私の力技で何とかこなしているものの
そりゃ、私の足腰が悲鳴をあげてもおかしくはないのだろうな


見学がてらの“お試しデイ”に行った時も、他の利用者さん方が余りにもしっかりしておられるので
「この状態でも来させていただいても良いのでしょうか?」と何度も念押ししたくらい
かぁちゃんの心身共のレベルは、もうデイサービスを利用出来るレベルではないんじゃないのかな?
と、少々悲観的になったりもする。


・・・えっと、ちょっとだけそう思っただけで、両方のデイからお断りを頂くまでは、今の生活を変える気は毛頭ない・・・ですよ~

ただ、そうなる日が必ず来るのだろう事は、ちゃんと覚悟しとかなきゃいけないのだろうなと
先日、全く階段が降りられなくなって、一段一段抱っこして降ろしながらそう思った。




でも、かぁちゃんは居なきゃ困るの存在なのだ。
かぁちゃんが不在だと、ぽんが不穏になってしまってパニパニに拍車がかかるから。
ぽんにとって、ばぁちゃんは、ただ眠っているだけでもそこに居てくれなきゃいけない存在のようだ。

存外、かぁちゃんはまだまだ、しっかり役に立ってくれております。
ただそこに居るだけで役に立つなんて・・・人として理想だわなぁ。

かぁちゃん、あたしゃちょこっと羨ましいわ


それに、存外、かぁちゃんの起きている時の顔つきは以前よりずっとしっかりしていて
何でも分かった風にこちらを目で追うので、ついつい色々話しかけたりしてしまったりする。
おかしなものだね。昔はなるべく自分の事は話さないようにしてたのに。


もの言わぬ事は美しきかな
存外、今のこういう生活はどうやらあまり苦ではなくなってしまった。



お~っと!罰当たりな発言をしてしまいましたかなぁ



ところで、ただ今の時間、部屋の温度は33、5度
身の危険を感じる暑さになっております。
皆様、どうぞ、くれぐれもご自愛くださいませ。









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んでっ、もうひとつの!・・・・シリーズ~♪

“ぞ”は「ぞーん」の“ぞ”

♪流星人間ゾーン ゾーン ゾーン ぼくらのなかま~♪


子門さんの澄んだ声で、特にOPラストの一オクターブ上げの「ゾーーン!!」にノックアウトでしたわ~


そうさなぁ・・・やっぱり歌が先かのぅ・・・
SIMONヴァージョンの挿入歌も、フルコーラスで聴いたのは10数年前だったけれど、嬉しかったなぁ


この番組、ゾーンとエンジェル、ジュニアの宇宙人三兄妹弟が地球を守ってくれるのだけれど
お父さんがキリヤマ隊長だったので、それが嬉しくて観てたように記憶している。

で、何故かゴジラが加勢してくれたりしてね

そう言えば、新しいアメリカ版のゴジラが封切りですねぇ。
おそらく観に行けないだろうけれど、前作の余りの落胆を彷彿しない内容である事を祈るばかり。
(前作のファンの方がおいでならごめんなさい。)
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“ぜ”は「ぜ~ったい!」の“ぜ”

2014年07月18日 14時32分30秒 | かぁちゃんにまつわる話
「約束は駄目よ!絶対なんてないんだから!!」

かぁちゃんと言う人は、若かりし頃から少々変わった考え方をする人だったようで
幼かった私が「約束!ゆびきりげんまん!」と言うと、決まってこう言われたものだった。

確かに家には余計なお金は全くなかったようで、家族旅行の思い出など皆無だ。
私達姉妹にとって旅行というのは、かぁちゃんの故郷に行く事だけだったような気がする。
おそらく、約束は守られないモノなのだと、自らの生活の中で痛いほど感じていたのだろうね。


しかしだ!かぁちゃん!世の中何につけ約束事で成り立っているのだよ。
それを知らなかった筈はあるまいに
まだ物心つかない時分の娘に言って聞かせるには、少々問題ありではなかったのかい?

おかげで私は「ぜ~ったい!」を夢見るようになって
作られたモノにでさえ「ぜ~ったい!」を求めるようになった。

・・・くく・・・
・・・・・・・・くくくくくくっ・・・・・・・・

ま、かぁちゃんのせいなのかどうかは別にして
ふらふらと夢うつつのまま歳を重ねて、実年齢とはほど遠い精神年齢のままで現在に至るのだ。
・・・わははっ!悪いか!?



そのくせ・・・だ。まだまだ今の私の歳にも達していない時分から
「私が呆けたらぜ~ったい面度見てよ。」と洗脳するがごとく折に触れて言い続けていたものだから
「呆けたら簀巻きにして川に投げこんだるぞ!!」と憎まれ口を叩きつつも“現在”がある。
そうか「ぜ~ったいない!」は「ぜ~ったいある!」って事の裏返しなんだろうね。




いつもと同じように、現実的に夢うつつの顔つきで
それでも無理やり起こすと、ひしっと私にしがみつき、上腕を支えて体重移動を手伝うと
ゆらりゆらりしながらも足を運んでトイレまでは歩いて行く。
帰りも同じようにゆらゆら歩いて、よっこらしょと椅子に座らせて、しがみ付いている手を解くと
じ~っとこちらを見て、私が動くほうへ動くほうへと目を動かせている。

私が近づくと、この人は、ぜ~ったい何かを食べさせてくれるぞ♪と思っているのか
決まって口をぱかっと開けてじ~っと待っている。
「ちょっと待ってよ、もうすぐご飯にするね。」と言うと
安心したように口を閉じて、またじ~っと私の動きを追うので、言ってる事は少しは分かっているのかな・・・。



一日中とろとろ眠って、起こされるまで眠って、
それでも、夕食時に我が家へ連れてくると、ご飯の準備から後片付けまでをしっかり起きて見守って?・・・いる。
階段の上り下りも、時々忘れてしまうけど、その度に無理やり思い出すのを強要されるものだから、まだ頑張っている。
何より、大好きなご飯は、今も尚大好きのままでしっかり食べられる。

そうして、誰の目にも明らかに・・・笑った様な表情は完全に戻って来た。


もう、ぜ~ったい「うふふ♪」は出来ないのだろうな・・・と思っていたけど
「てへっ♪」という笑顔は帰って来た・・・いや、ほんとにそう感じる。




かぁちゃん、一昨日80歳になりました。・・・80歳になれましたよ




12年前にリハパンとお友達になった頃は、早すぎると嘆いたものだったけれど
ようやく歳相応になったなぁと、しみじみ嬉しかった。
(最初の頃は80を過ぎてたなら諦めもつくと本気で思っていた次第ですのよ

正直言うと、最初の2~3年の坂を・・・いや、崖を転げ落ちるようなスピードでどんどん変化していた頃は
80歳まで生きていられるとは思わなかった。
短時間で、かぁちゃんの様々な機能を動かすのを忘れてしまったアルツの野郎は、
その勢いでかぁちゃんの心の臓の筋肉も動かすのを忘れてしまうだろうと思ってた。

けれど、今、かぁちゃんここに在り!!

お誕生日おめでとう









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んでっ、もうひとつの!・・・・シリーズ~♪

“せ”は「ぜろてすたー」の“ぜ”

♪み~どりにかがやく~ ははの星~♪

始めは無伴奏で「マークワン!マークツー!!マークスリー!!!ゼロチャージ!!!」
と、子門さんの澄んだ声でのシャウトで始まる主題歌にノックアウトでしたわ~


そうさなぁ・・・歌が先かのぅ・・・


肝心の番組の内容はほとんど覚えてはいないモノも多いけれど、
初めて耳にした時にやられてしまった歌が原因で毎週観続けていたものもあるくらいだ。
・・・主題歌とエンディングるを聴く為に・・・
なんて言ったら、作り手の皆様に大変申し訳ない

マッハバロンの歌なんて、初めて聴いた時から頭から離れず、
フルコーラスを聴く事が出来たのは、ほんの数年前なのだけれど、どれだけ感動したことか!!


ところで、近頃はネットで様々な情報がたやすく入手出来る世の中になって
それはそれでとても便利だし、私自身もその恩恵に被っているけれど
そんなモノがない古き良き?時代では、入手するのが困難だったり、不可能だったりした事がたくさんあって、
それだからこそ、何年、あるいは何十年経って手に入れた時の叫びたいほどの感動や喜びってモノを大きな幸せだ感じることが出来るのだけれど
今の便利な世の中しか知らない子達は、そんな幸福感をあまり感じられなくなっちゃったんじゃないのかなぁ?
そうだとしたら、少し可哀想・・・

な~んて思うのは、私も歳を取った証拠でしょうかしらね~








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“ず”は「ず~っと・・・」の“ず”

2014年07月06日 10時39分53秒 | 日々の出来事
少し前の話になるけれど、
ぺこちゃんのお迎えの車でちょっとした事件がおきた。

ぺこちゃんは、歩道の線がないとどんどん道路の真ん中へ偏りながら歩いて行ってしまう反面
自動車に対しては、ちょっと・・・と思うくらい慎重になりすぎる所があって、
その日も、停車している施設の車のドアまで簡単に行ける筈なのに、少し離れた歩道でピタリと止まったままでスタッフが迎えに来るのを待っていた。

おかしなモノで、その距離はスタッフさんとの信頼関係(好き嫌い)に正比例していて
お気に入りのスタッフさんが担当の時には迷わず送迎の車の方へ向かって行くので、
ぺこちゃんの中では、彼女なりの人に対する線引きがあるのだろうと思う。
運悪く、その日はたまたま新人スタッフでしかも若い男の子だった・・・

ぺこちゃんと連れ立って、車に乗り込もうとした時だった。
利用者さんの一人が、二人を跳ね除けて外へ出ていってしまったのだ
いつものようにベランダから見ていた私には、ぺこちゃんが「痛いなぁ!」と怒っている声が聞こえたけれど、すぐにまた車に乗り込むとばかり思っていたのだけれど
彼は、あろう事か道路に座り込んでしまったのだ。

利用者さんはスタッフさんの二倍以上の大きさなので、抱き上げる事も出来ず
力任せに引っ張る事も出来ず、
遠目に見てもスタッフさんはその場所を微動だにすることも出来ずにパニパニ状態。
明らかに異常事態だ。

責任の一端は搭乗時に時間をかけてしまったぺこちゃんにもある…
彼の座り込んだのは、敷地内への出入り口付近で
車の、特にあちらこちらのデイサービスの大きな車が往来する場所で
危険でもあるし、住人の皆様に迷惑をかけてしまう。

なもんで、私は手助けになるかならないか分からないまますっ飛んだ!
とにかく安全な場所に移動しなきゃ!!


座り込む彼の手を引いて、何とか安全な場所に移動して、かれこれ1時間近く経った頃
ご両親が迎えに来られて一件落着だったのだけれど
それから一月余り、彼はまだデイサービスに来る事が出来ないままだ。

・・・そりゃぁ、誰だって自分の家が一番良いものね・・・。


それが、私にはとてもとても切なくて、ずっと心の片隅にあったもんだから
ついつい、ぴぃと話し込んでしまったのだけれど
・・・・・ぬあ?何故だ??
送迎のあり方に問題ありと言うプロの視点からの意見や、あれやこれや
どんどんヒートアップして、ついに売り言葉に買い言葉的になってしまった


いやいやいやいや、なんでやねんわたしらが揉めてどねんすんねん


落ち着いて考えれば、何も喧嘩をする話ではないのはよく分かる。

ただ、ぽんが赤ちゃんだった頃からず~っと、ず~っと、色んな場所で頑張って、時には戦って来たぴぃと
ぺこちゃんが45歳の時からの同居で、ただただ「しゃぁないもんなぁ。」と流し流されて来た私と
感じ方や受け止め方、対応の仕方は根本的な所から違うのだと言うことを私はもっと知るべきなのだ。

これまでもこれからも、ず~っと戦い続けていくだろうぴぃの手助けにはならないけれど、
別のず~っとを抱えた姉ちゃんとしては、まぁ、お互いぼちぼちやろうで~。と思ったのだった。


色んな人達の色んな“ず~っと”はそれぞれに重いだろうなぁ。
けれど、ず~っとはそのままじゃなくて、形はどんどん変わって行くのだって、ちょっとは気付き始めるくらい歳を取っ・・・
い、いや!大人になりました~っ♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・???

ん~・・・私ってず~っと、色んな事が大人になれないままなのかなぁ・・・と思うと少々恐ろしくなっ来た。
あはははは・・・・・・・・・・・・・・






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んでっ、もうひとつの!・・・・シリーズ~♪

“ず”は「ずばっと」の“ず”


あの当時、いろ~んなヒーロー達を観てたけれど(毎週じゃなく、ほぼ毎日だったもの
最も「なんだぁ、こりゃぁ???」とあっけに取られたのが「怪傑ズバット」

しゃみの音がべんべんと響いていきなり「ズバット参上!ズバットかいけつ!!」と水木さんの歌声高らかに
気障な台詞とこれぞヒーロー!の体の動き。
ま、ま、機会があればご覧あれ



チビ達が幼稚園に入った頃、近所にレンタルビデオ屋さんが初めて出来て、
70年代の特撮、アニメ等々を一緒に観て騒ぐ習慣が出来てしまった。



そのおかげで、妙な親子関係が出来、現在に至るのである。
まったく、困ったもんだ


コメント (2)
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