「亀、どこ行った?」
と、ある日ニノ介が言った。
「亀って、あの亀?知らんよ、あんたとこにおるん違う?」
と、応える。
「えーっ、今度使うのだけどなぁ」
しばらくブツクサ言っていたが……
「あった!あった!…うー、しかし、これは無理だなぁ…」
お見苦しい物をお見せして申し訳ない。
これを作ったのは、ん〜……13年ほど前…
はーっ?もう、13年も経つのかぁ……
合皮だもんなぁ……
こうなるわなぁ……
使い方も、保存状態も酷いもんなぁ……
当然、このままでは使用不可なので
甲羅部分を剥がして
へたった部分に綿を詰め込み
合皮をやめて、厚手の綿布で内側を縫い直し。
無地の布がこの色しかなかったので
随分と明るい雰囲気に仕上がってしまった
手こずったのは、結構分厚い物を縫い合わせるので、
私の力をもってしても針が進まない事だった。
結局、一針毎ペンチで針を挟んで抜き差しすると言う力仕事となり
目は腫れているままだし、咳は止まらないままだし
力を込めた指先と肩は痛いし……
だがしかし、リメイクとは言え、仕上がるとやはり嬉しいものでして
表はそのまま手を加えずに
亀、使用可能とあいなりましてございます。🤣
ちなみに、大人向けサイズなので、どなたでも試していただけます。