『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

かぁちゃんの声(事の顛末:その2)

2012年03月31日 05時27分57秒 | かぁちゃんにまつわる話
さて・・・大いに困ってしまったのだ。
明らかにいつもとは違うのに、その原因が分からない。
・・・目前に控えるショートステイ・・・

かぁちゃんの様子がまた変わったのはクリニックから帰って昼食をすませ
いつもの様にとろとろとお昼寝して、いつものようにぽぇっと目を覚ました後だった。
ベッドから下ろそうと両膝を曲げた時、ビクッと体を震わせてこっちを見た。
「あんた、何すんのぉ!?」と言わんばかりにしかめっ面で見てる~

痛いのは分かったけれど、試しにいつもの様にベッドの上で90度回転。
これがね、その時はどうも痛くないらしい。
で、続いて両手を引いて立たせてみる。
これまた、いつもと同じくすくっと立てた。・・・・・・・なんやこれ?
で、朝よりずっとスムーズにすりすり歩ける・・・・・・・どないなってんねん?

でもトイレでの方向転換は全く出来ないので、抱っこしてくるっと半回転。
で、いつものように・・・と、ここでまた足がガクガクガクそして、きゅるきゅるきゅる。
そろりそろりと座らせて顔を見ると、かぁちゃん顔に脂汗。涙がほろり

あかん、あかん、あかん!!絶対どっか痛いんやぁ。
動かさない方がいいのか?と思いつつ。朝の先生の言葉が頭をよぎる。
「動くんやったら動かさんと、動けんようになっても困るしなぁ。」
私の頭ん中が大混乱!!

・・・目前に控えるショートステイ・・・

そこでまたまたケアマネに電話した。
「絶対どっかが痛いのに、かぁちゃん先生の前ですいすい動くから分からへんのよ~っ!!」
「せやし、処置も薬もないんやけど、こんなんでショート行かせていいんやろか?」
しばらく色々話した後で、ケアマネさんが一言。
「予定があってとってはるショートでしょ?行って!行ってください。連絡しときます。」

いやぁ・・・さすが“やっちゃうよケアマネさん”


かぁちゃんの脂汗とガクガクきゅるきゅるはトイレで中腰になった時だけ。
お風呂の時も(この時点では特に変化に気付いていなかった)椅子に座っている時も大丈夫。
???だったけれど、翌日はケアマネさんの勧めもあってデイに行かせた。
階段は前日よりずっと楽に下りられたので少しは安心したのだけれど
原因が分からない異常ってのはこっちがやられるようで、疲れているのに眠れない。

かぁちゃんの痛みは少しずつ和らいでいるように思えたのだけれど、
足の運び方がおかしくなって来たのは水曜日。
すりすり前に出ていた足が急に半歩出なくなってつんのめる。
おかげで移動の時は常にチークダンス状態。トイレでの抱っこ回転といい非常に密着度高し
で、お風呂に入れようとして背中の手触りがいつもと違う事にや~っと気付いた。

「痛いとこが分かった!背中やわ!」ってケアマネさんにまたまた電話。
とにかく原因だけは分かった状態でお願いせねばとケアマネに了解を得た上でショート先に電話して
朝のお迎えをキャンセルして、クリニック受診後昼食を済ませて夕方直接連れて行く事が可能かを確認。
ショート先へは現在の様子をケアマネから既に連絡されていたので快い返事をもらえた。

かくして、翌木曜日、レントゲンで腰の骨に一番近い背骨の圧迫骨折が判明。
通院後、美味しそうにお昼ご飯を食べたかぁちゃんをお風呂に入れてからタクシーでショート先へ。
着いてから色々説明してたら、ケアマネから先生の診断の結果を書いたFAXが届いた。


かぁちゃん。痛かろうなぁ・・・。
でも、みんなようしてくれはるなぁ。ありがたいなぁ。
「すぐ帰って来るし、ちょっとだけええ子にしとってな。」頭と背中をなでなでしながら私がそう言った後で、
かぁちゃんはスタッフさんに手を引かれてしっかり歩いてエレベーターに乗って行った。



*********************************************


今、かぁちゃんは足の運びが悪いままだけれど、痛そうな顔はしなくなっている。
なので、“きゅるきゅる”はもう聞こえない。
かぁちゃんにはまだ痛さを伝える事が出来るのだと分かった事がちょっと嬉しい。

そして・・・これからなんだな。と私は気付かされている。
これまでは“介護の予行演習”だったのだ。

ま、それにしちゃ、えらく長かったけどね。




・・・と言うのはね・・・(続きます)


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かぁちゃんの声(事の顛末:その1)

2012年03月30日 05時21分31秒 | かぁちゃんにまつわる話
かぁちゃんが突然熱を出した前々日、ケアマネさんと電話で話してた時に(なぜ電話したのかは忘れちゃった
「かぁさん、体が硬くなりましたねってリハビリの先生言ってはったよ。」って言われた。
確かに、その日の朝、階段を下りる時にいつもの倍は力が必要だったので
「今朝急になんですよ~っ!体が斜めってるし~っ!・・・しんどいんかなぁ?」って答えたのだけれど
「動きにくいんが股関節の異常やなかったらいいんやけどなぁ。」って言われてたので、気にはなっていたのだ。
だもんで、熱が出た時には変に安心してしまって
「熱のせいやわぁ!熱でたから体がガチガチやったんかも~っ♪
 今からクリニックに連れて行くから明日のデイはお休みします。」ってかる~くまた電話した。

かぁちゃんの平熱は35度代半ば。
熱は37度6分だったのでけっこう高い。
けれど、風邪なら2~3日おとなしくしていれば治るだろうって思い込んでたし
熱を出したのが今で良かった。来週だったらショートをキャンセルだものって、心底ほっとしてた。

クリニックに連れて行ったら鼻水は少し出ているけれど、喉も腫れてないし胸の音も綺麗。
「何の熱かなぁ?とりあえず風邪薬出しとくから、おかしいと思ったらすぐに来て。」って若先生に言われた。
そのくらい動きは悪いけれど、顔色も良く食欲もバッチリ!!だったのだ。

それから熱は微熱程度で治まってきたのですっかり安心していたのに
土曜日の午後あたりから足が殆ど前にでなくなっちゃった。
で、特にトイレに座らせようと、ちょうど中腰になったところで「きゅるきゅるきゅる・・・」
へっ?何の音?鯉幟を上げる時みたいな音・・・喉の奥から絞り出したかぁちゃんの声だった。
絶対普通じゃないっ!!
でも、ちゃんとご飯は食べる。そこがかぁちゃんの凄い所だ。
ご飯がちゃんと食べられてたら大丈夫だぁ♪って思い込んでた私も凄い??
それからかぁちゃんの“きゅるきゅる”は何度も聞こえたのだけれど原因が分からないまま二日間。
熱は微熱。
食欲はある。

でも大丈夫じゃない事態が起きてきた。
“きゅるきゅる”に加えて足がガクガク震えだして・・・立たせると怖いくらいに震えが止まらない。
なので、月曜日にケアマネさんに「デイは休みます!」って電話してからクリニックへ。
階段をほとんど抱っこで一歩一歩下ろして、やっとの事で車椅子に乗っけてダッシュ!
なのにその日は混んでいて随分待った。その間かぁちゃんは車椅子で爆睡。
ようやく診察室に入れたので「先生!絶対どこかが痛いんですって!!」と叫ぶ私を尻目に
先生ときたらかぁちゃんのほっぺをつついて「お~い、おかぁちゃん、しんどいんかぁ?」って

先生がほっぺをなでなでしながら話しかけ続けてたら
すっかり覚醒したかぁちゃんは、あろうことか・・・にっと笑ったのだ。
「お!わろたわろた!久しぶりにわろてくれたわ♪」って先生も嬉しそうに笑った。


・・・・・・・思えばこれが間違いの始まりだったのだ・・・・・・

爆睡した後で寝ぼけていたのか、立たせても足はガクガクしない。
先生が手を引いて歩かせたら全く出来なかった方向転換までゆるゆる出来た。
「大丈夫そうやでぇ。」
・・・ってのんびり言うな!先生!大丈夫やったら来ぃひんわ!!
「先生、膝は?股関節は?」と尚食い下がって詰め寄る私に
一応あちこちの関節を動かして丁寧に診てくださったのだけど異常なし。


けれど、帰ってしばらくするとまた“きゅるきゅる”と足ガクガク




「あんな、諸悪の根源はかぁちゃんやで。せんせの前でええかっこするからや。
きゅるきゅる言うくらいやったら、どこが痛いんかちゃんと言いや!!」
私は思うように歩けない怖さから?しがみついて来るかぁちゃんにこんこんと言って聞かせたのだった。

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言わなわからへんって!

2012年03月25日 05時11分27秒 | かぁちゃんにまつわる話
風さんだってお口があるよほんとだよ♪
んま~っ!三月も終盤になって眠りを妨げる程の風が吹き荒れるってどうよ!?
え?え?こんな時間にヘリコプターが飛んでいるのはなぜ??(am4:30)
と、思わず実況中継してしまったけれど、
昨日から随分とおかしな天気で、前日の雨は朝も降り続き・・・かと思うと突然日が射し
あたりが暗くなり始め、突風が吹き荒れたかと思うとバンバラバンバラ聞きなれない音がして
降って来たのは霰?・・・当たったら痛かろうねぇ。

そんな中、かぁちゃんは歯医者の予定日で、行はタクシーに迎えにきてもらったけれど
帰りのタクシーがつかまらない。雨の日はお忙しいようだ・・・

いつもは帰りは散歩がてらに歩いて帰るのだけれど
30分以上雨ざらしで車椅子は有り得ん!!
って思ってたら、日頃の行いがよろしいようで突然覗く青空♪
「そうだ!晴れ間狙いで行こう!!」ダーッシュ!ダーッシュ!ダンダンダダン♪
商店街のアーケードで数分立ち止まったものの
何とかほとんど濡れずに帰って来れた。
なんてぇ事を自分のお手柄のように喜んじゃったりしてね♪



はぁ・・・先週末、家に帰ったら絶対にパソコンにはたどり着けない自信はあったけれど
まぁ、ほんっとにあっと言う間に朝が来て昼になったかと思うと夜が来て・・・
で、あっと言う間に一週間が過ぎ、一か月が過ぎ、一年が・・・
改めて思うと本気で怖い。
この10年、何もせぬまま過ぎてしまったような気がして尚怖い。


なんせ、今月は今の所かぁちゃんがデイに行けたのは5日だけ。
ショートにお世話になれなかったら体力的にはかなり厳しかった。

先々週の木曜日の夜突然熱を出したかぁちゃん。
クリニックに連れていったけれど風邪の症状もなく・・・
熱は下がったけれど様子がおかしいので翌月曜日もクリニックへ・・・でも原因は分からない。
(ここらあたり、詳しくはまた書けたら書かせていただきます)



でも、水曜日。シャワーを浴びせて気付いたの。
ケアマネさんにまたまた電話して言いました。
「分かったぁ!背中やわぁ!ぼこっとおかしいわぁ!」
ケアマネさんは言いました。
「ぽれさん、せんせにレントゲン撮ってもらいましょ!」

かくしてかぁちゃん、今度は腰に一番近い背骨が圧迫骨折してました~っ!!

かぁちゃん!痛いなら痛いって言わなわからへんやんっ
コメント (11)
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区切ってみる

2012年03月19日 11時59分24秒 | 日々の出来事
いつものスタバで
今日はカフェラテをトールで。

そろそろ帰って買い出しに行かないと
明日は祭日だから家は出られないな…なんて
素直に現実に向かってしまうのに
少しでも長く独りの時間をのばしのばし…
一口ずつゆっくりといただいております。


ぎゅうぎゅうに詰め込んだWショートの予定も終盤。
次に独りきりになれるのはいつだろう…
なんて、少し眉間に皺を寄せてバスを降りると
後ろから駆けてきた子に「すみませ~ん」と声をかけられた。

振り向くとまるいお顔の可愛らしい若い女の子。
「私、京都駅に行きたいんですが、バス停はどこですか?」
え~こっから京都駅にバスで行った事ないし…
とは言えなくて、近くの地図でバス停を確認。
こっから乗れば大丈夫よ!と連れてった。

親切でしょ?…違うんです
彼女は英語で聞いてきたんですよ
説明するだけの英語力があるはずもなく
…ここをど~んと真っ直ぐ行くやろ
ほんで、そこの角をぴっと曲がってあっち向いたらそこにあんねん!
って英語で言うより、テケテケ小走りに先を行って
おいでおいでと手招きして、ひや~!ひや~!と言う方が手っ取り早いわなぁ、そら

まったく…どこででも道を聞かれるのもいつもと同じ現実。
ど~~せ、そこいら歩いてるかっこでどこなと行ってまいますしぃ


こんな事でね、いつもの自分。いつもの時間に帰るって事に
迷いも不満もなくなるようですよ。

そうだよ。いつものスタバでまったりしたけりゃ
二人がデイの間にちょこっと来れば良い事で
そう、その気になりゃいつでも独りの時間は持てるもの…なのかも。
なにより、私の居る場所は家以外にはないのだから…

今は気持ちに区切りは着いている気がします。
でも何時間か後にはまた上が向けなくなるかもしれない。
でも、それで良いのかもしれない。
色んな事が変わりつつある春。
やらなきゃいけない事もやりたい事も
まだまだ沢山ある事を思い出した。



さ、家に帰ろう。
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新しい一日が…

2012年03月19日 09時50分02秒 | 日々の出来事
桜の季節にはまだ早いので
全く期待はしていなかったのだけれど…

早咲きの桜がちらりほらりと咲く様は
思いのほか気持ちを緩やかに暖かくするものですね。

寒桜よりこちらの桃桜の方が
たくさん花をつけていました。


毎年、やっぱり桜は咲くのだな…
と、何があってもくり返される季節の営み。

花見の席を設ける大工さん達の
大きな板を運ぶ姿は逞しく
さて、私も何か始めなけりゃ!
なんて気持ちになれたりする…


そうか…春はもう目の前なんですねぇ。
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ま、たしかに…

2012年03月18日 23時57分46秒 | 日々の出来事
レトロな…というか
私の小さい頃にはこんな雰囲気の駅はあちらこちらにあって

田舎の小さな駅にも駅長さんはいてくれたっけね。

今回故郷の駅の近隣の小さな駅は
その全てが無人駅で…
電車にしてもワンマンカー。ドアは手動式。
しかも無人駅では電車の一両目しかドアは開かない。
慣れないもんにはちと分かりにくい。

あ…嵐電にはその心配はなかった。
大丈夫!一両編成だもの!

柄にもなくそんな事で妙に安心出来たりする
静かな静かな夜の駅でありました。
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郷愁

2012年03月18日 18時06分44秒 | 日々の出来事
そっか…
懐かしいと感じるからか…

レトロな駅に魅せられて、
ついつい利用してしまう嵐電。


膝の痛さにも負けず
精力的に動いています。

まだまだ若いもんには負けねぇ!
と、思う事こそ年をとったと言う事でしょうか(笑)
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独り占め

2012年03月17日 11時35分17秒 | 日々の出来事
広いお風呂も露天風呂も
お風呂の外の広いロビーも

何もかもが独り…いや、二人占め

かにさん食するなら民宿にしなさいとのアドバイスのもと
慌てて予約した民宿だけど
百人以上収容できるかなり大きな民宿が貸し切り状態

今日は貸し切りなんでお風呂でもどこでも好きに使ってくださいと
愛想の良いお兄ちゃんに言われるままに

お風呂三昧蟹三昧

信じらんない一日を贅沢に過ごさせていただきました。


…もう、一生ないな
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げんさんっ!

2012年03月16日 16時08分59秒 | 日々の出来事
がんばれがんばれげんさんっ!!

の、げんさんじゃなくて玄武岩の玄さんのお餅を食べたりしてました


対岸から電話すると迎えに来てくれる渡し舟に乗って…
昔は鬱蒼とした木々の間にひっそりと神秘的に見えてたのが
新しく日の光のスポットライトが当たるようになっていて
こちらの方が緊張してしまいたかったですよ。

…玄武洞…25年近く来てなかった…
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区切るつもりになってみる

2012年03月16日 10時54分07秒 | 日々の出来事
ここ十日ばかり、面白いくらいあれやこれやと起きるもんだから
いつもより少し疲れ過ぎている。

けれど、今日は朝早くから家を出て特急電車に乗り
しかも、隣の席には背の君が座っておるのだ
随分と久しぶりだね…と車窓から見える風景に挨拶しながら

2日間で一日分の睡眠時間に足りたか足りないかの
ぼ~っとした頭では、やっと眠れるって事しか考えられなかったのに
卒業旅行だろうか?いくつかのグループの若い声が賑やかで
結局うつらうつらとしただけ…
でも気分は悪くない。若い笑い声は華やかだ。
今回のダブルショートが3ヶ月ぶりに取れた時には
期間は開いても次も同じように取れるものだと
何の疑いもなく思っていたけど…

どうなって行くのか全くわからないので
そんな簡単なものじゃないけど
一応気持ちに一つの区切りをつけてみる事にした。

…その方が楽な気がするし…いや、絶対に楽だ。
それに次の機会が得られたら、嬉しさも倍増する。


あ…今、生まれた街の駅で乗り換えましたよ。
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