『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

何やってんだか・・・。

2006年08月30日 02時33分28秒 | 歌と私と私の祭り
来月、京極さんの新刊が出る。「邪魅の雫」だって・・・。
まぁ、どうせ買うのは文庫化してからなんだけど、

生活がすっかり変わってしまってから、ほとんど本が読めなくなった。
京極さんも「絡新婦の理」から後が読めていない。
かつては、眠る前に枕元にスタンドを寄せて、好みの文庫本を貪るように読んで、
そのまま睡魔に連れて行かれるのが、至福の時だったのに・・・。
レンガ本だとかなりキツかったけど、そのまま朝になってたりなんかして(笑)

しか~し、時間的に本が読めないうちに、いつしか物理的に無理になりそうで・・・。
細かい文字が見えないんだもん、最近・・・。うっそ~、老眼?
極度の近視と乱視なのに、老眼になるのは早いんでないのかい?関係ないのか・・・。

昨日、日頃のんびり買い物に出かけられないので、
二人のいない間にレコード屋・・・とは、言わないなぁ、最近(^^;
その、CD屋(って言うの?)へ出かけた。どうしても欲しいCDがあったので。
先日上京した折に、人様が歌ってらっしゃるのに、一目惚れ(一耳惚れ?)
どうしても原曲を聴きたくて後日題名を教えてもらった。
歌ってらしたのは殿方だけど、実際は女性ヴォーカルで「創聖のアクエリオン」って曲。

無かった・・・。
やっぱり電車に乗って、大きなCD屋さんに行きたいなぁ・・・。
いつもAmazonばかり利用してるのだけど、手にとって選びたい時もある訳で。
でも、せっかく来たのだから、何かないかと一巡り。

あはは~っ!買ってしまいました。「渡辺はま子 ベスト」・・・。
そ、創聖の・・・じゃなくって・・・そ、蘇州夜曲・・・ですわぁ。
まぁ、女性ヴォーカルではあるけれど(^^;

小さい頃「懐メロ」番組で聴いた時から蘇州夜曲が好きで・・・。
多分、渡辺はま子さんのチャイナドレスと、羽の扇が印象深かったのだと思う。
ん~、私は子供の頃の方が好みが大人っぽかったのかもしれない(笑)
あ~ぁ、何だか切なくなってきた。
だって、詩もだけど、曲も切ないですよこれは。

・・・何やってるんだろう、私(^^;
週末、ちょっと足をのばして大きなCDショップに改めて出かけてみよう。
どうにも、誘惑に勝てそうじゃないや~。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お手本

2006年08月27日 11時15分12秒 | 日々の出来事
かぁちゃんに、要介護度認定の通知書が来た。
結果は「要介護度4」だった。

前に住んでいた市では早く要介護度を上げてもらいなさいと言われていたけれど、
福祉に弱いという定説のある今の市で、しかも、ぺこちゃんの判定結果の事の事で少々不信感が拭いきれていなかったので、3から2になったらどうしよう・・・。
なんていらぬ心配もしてみたりしたけれど、ほっとした。
けど心のどこかでは、やはりそうなんだ・・・と、複雑な気分。

と言うより、判定結果がどうあれ、かぁちゃんは変わらない・・・と少々投げやり。
何故って、今より「2」の時「3」になった当初の方が私は疲れきっていた。
「介護保険」が障害者の「自立支援法」と違って「介護する側」のものであるならば、
「介護者」の精神的サポートが最も必要な時期に、愚痴だけでもいい、
安心して全て吐き出せる場所が必要な気もする・・・あるのかな?知らなかっただけ?

今はアルツハイマーという病名だけは、広く知られるようになったし、
この病を持つご本人が、日々不安と闘っておられる事を発言される場も、限られた場所とは言え、ある時代になった事はとても素晴らしいと思う。
まだまだ数多くの誤解もあるけれど、それは他の病でも同じ。体験した人にしかわからない。

かぁちゃんもまた介護者であった時期がある。事情があってオヤジさんは祖母に育てられたので、
かぁちゃんの姑さんは私にとってはひいばぁちゃんに当たる。
ちょうど私と同じ年頃で、かぁちゃんは、83歳のお姑さんの介護をしていた。

・・・時代はまわる・・・ホントだね、かぁちゃん。

まだ「嫁は姑に仕える。」事が当たり前で親族からも有無を言わせず、強要された時代。
弱虫、泣き虫のかぁちゃんが、毎日電話で友人達に泣きながら長電話をしながら、
時には自分自身が過呼吸になりながら、めいっぱい頑張ってたんだよね。

「私は娘がいて良かったわ。」
「私がこうなったら、あんたが診てね。」
事ある毎に言ってたのは、そう言う事で「安心感」を得たかったからなんだと、
最近ふと思い出して納得できた。・・・しかしまぁ、あれはある種の呪縛だね(笑)

でもまぁ、おかげで、かぁちゃんが幻覚を見たり、極端な被害妄想になったりした時に
さほど驚かなかったのは、そういう物だと「知っていた」から、諦める事が早く出来たかも。
そういう意味では、かぁちゃんが、しっかり「お手本」になってた。

その「お手本」には、決して今が最低な時期じゃないって事も書いてある。
色んな事を経験しながら生きていく中での、「ひとつの出来事」でしかないって事が。
いつしか、お手本から学んだ事は・・・。
「いい事探し」は出来ても「幸せ探し」は、するもんじゃないって事。
だって、かぁちゃん、「幸せ」は小さくても、その都度感じる事ができるんだよ。

いつも「世界で一番不幸だわ。」が口癖だったかぁちゃん。
ようやく「うふふふ。」といつも笑う事ができるようになったかぁちゃん。
感情表現はもうそれだけだけど、もしかしたら、かぁちゃん・・・。

かぁちゃんは、今が「幸せ」なのかな・・・せめて、そう思っていてもいいかなぁ?









コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さな旅気分

2006年08月25日 23時55分39秒 | 日々の出来事
今日から二人がショートステイ。諸事情で、今回は三泊。
夜風が涼しくなって来たので、ちょいといろんな事を仕切りなおさないと・・・。
今年の暑さは、かぁちゃんだけじゃなく、情けない事に私もかなり堪えてる。

何てぇ事は、言ってられないのである。
日が合わなくて、急遽バイトで留守中の愚息の下宿へ行く事にして、朝からフル回転。
・・・何やら何時ぞやと全く同じ・・・。電車に飛び乗ってちょっとにんまり。
夜風は涼しくなったものの、日中の暑さはまだまだ半端じゃない。
しか~し、今日は母の顔を忘れちゃいない!強く逞しく「お掃除おばちゃん」に大変身!

うお~っし、まだまだいける!
・・・だからね、いつもこうなんだけど、調子がいいと張り切りすぎるバカ一人。
急に夜に涼しくなったもんで、膝の調子が悪かったのを無視してしまった。
けどまぁ、これも何時ぞやホテルのクーラーで夜中に痛くて目が覚めたので同じ~!
と、益々脳天気に張り切ってたらついに足を引きずるはめに・・・。
疲れたし、眠いし、痛いし、へろへろ歩いてたら、乗るつもりの電車に乗りそこなった。
だって、走れなかったんだもん!

ぼっけ~っとしてたら、そこに特急電車がやって来た。
乗り換えるのも面倒だし・・・と思っていたのだけど、目の前の車両が二階建て!
実は長年利用する私鉄だけれど、この特急の二階建て車両に乗った事がなかったし、
運よく、二階席がすいている。それに、階段の昇りはあんまり痛くないもんね~。

窓際に座って外を見ると、いつもと風景が違う。(あたりまえだけど)
何だか、急に眠気も痛さも吹っ飛んで、とっても嬉しくなってしまった。
MDで大好きな歌声を聴きながら、車窓を流れるいつもと少し違った風景を満喫。
んふっ!小さな旅気分!何だかとってもシアワセ。


今日は疲れたけど、良かったね~。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

で、終わる訳がないのが、やっぱりバカだ~・・・私。
この時間帯は、いつも停車する駅に停まらなかったのだ。
アナウンスはしていただろうに、MDから流れる歌に聴き入って聞えていなかった。
わ~、降りる筈の駅が目線の下に通り過ぎていく~。
でもね、でも、ちょっと上から見下ろす駅のホームって、いつもと全然違う顔。
笑顔で、こっそり手を振ってしまった・・・このまま終点まで行きたい気分。

結局、足を引きずりながら余計に階段を降りて(降りるのは膝がキツイ)
各駅停車で、最寄の駅に帰ってきましたとさ・・・。

でも、体は疲れたけど、心はとっても得した気分。
こんな風な「小さな旅」は、あちらこちらで見つけられるかもしれない。
今日の旅は、痛めた膝が連れて行ってくれたようなものなので、今日は痛くて良かった!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

通り抜ける風

2006年08月22日 02時33分23秒 | 日々の出来事
レースのカーテンが風に舞う。

昨夜から、久しぶりに心地良い夜風が部屋を通り抜ける。
ようやく長く続いた無風状態の蒸し暑さから開放されて、自然の恵みに感謝する。
室温が30度を切ると、こんなに過ごしやすいんだぁ。
窓際にごろりと横になって、そのまま朝まで眠りたい気分。

かぁちゃんも心なしか笑顔に張りが出てきたように見える。
けど、やはりパンは無理かな・・・。
全く飲み込めないので、途中で口から出させてしまった。
先週までは朝食は手っ取り早くパンだったけど、新メニューを考えなきゃな。
朝から一時間以上も食事時間は取れないもの・・・早起きは苦手だもの。

今日は愚息達が留守なので、いつもより手抜きの晩御飯。
けれど、妹達が立ち寄ってくれたので、少しゆっくり食事の時間が取れた。
背の君と家で顔を合わせてご飯を食べるのは、随分と久しぶり。
高校野球の話をぽそぽそした後で、後片付けは後回し。
珍しく二人っきりでテレビを見た。

ごろりと横になった背の君と座卓を挟んで、私は座ってアイロンがけ。
げらげら笑ったり、きゃぁきゃ喋ったり・・・。
たった30分程だったけど・・・そうだよね、四年前までは当たり前だった時間だ。

時が流れると、当たり前だった事がどんどん変化してしまう。
けど、時には捨ててしまった「当たり前」をもう一度拾いなおす事も必要かもしれない。


レースのカーテンが風に舞う。

所帯じみているけれど、カーテンが舞いすぎないように洗濯バサミで真ん中を止める。
「いい風だねぇ・・・。」
「ほんとに、いいねぇ、気持ちがいいねぇ・・・。」
「明日もこんなだといいね・・・。」

今日のこの30分、拾いなおした「当たり前」
風で膨らみ過ぎたレースのカーテンを、両手で押さえながら、
手ごたえのない柔らかさについ微笑んでしまった。
私、頭も心も相当堅くなっちゃってるよな・・・ついでに体も(苦笑)

背の君が大好きで、私が苦手なフィーリング音楽という奴を
今度、ちょっとだけなら一緒に聴いてもいいよ。
眉間に皺を寄せないように、ちょっとは努力してみるから・・・。

あぁ、またほら、レースのカーテンが風に舞っている。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぽ~、大爆発!

2006年08月20日 03時21分59秒 | 日々の出来事
ハッピーエンドが好き!・・・なのだ。
ドラマでも映画でも、泣ける物でも最期は笑えないと絶対に嫌。
必要以上に笑い倒してしまう悪い癖も、治す気は毛頭ないので、しばしば煩がられる。
愚痴ったれになってる時も、なんとか笑いを取れないかと頭の片隅では常に考えている。
笑うことはいい事だぁ!いいんだ!これが私だ~っ!!

けど、時には本気の怒りのエネルギーが全てに勝る。
長い休みというのは、普段の自分のペースで生活出来ない分、少々疲れるのが本音。
いつもなら、むっとしても何とか冗談交じりで「不機嫌」をアピールするのだけど
今日は、ちょっと自分の感情をむき出しにしてしまった。

背の君のぺこちゃんに対する、無神経・・・いや、無関心さに暴発。
「もう、いい!」と、大声で叫んで、ドアを力任せに閉めちゃったよ~。
落ち着いて考えれば、別にいつもと同じだったのに。
それは、期待してはいけない事だと分かりきっていたのに。
なんで、あそこまで腹がたったのか分からないけど。
自分の取った行動に「しまった・・・。」とは思ったけど・・・後の祭り。

でも、まぁ、先にやっちゃったのは私だし、
これに関してだけはやってはいけない事だと重々承知の上だったので、
「落ち着け~、落ち着け~!!」と自己暗示。
ものの十分で、普通に喋った・・・偉い!自分で言うのも何だけど偉かった。
以前なら、相手が口を開くまで絶対に自分から話しかけなかったけど、
やっぱり、大人になったねぇ・・・って誰も褒めてくれないので自分で褒める(笑)

でも、何だかなぁ・・・。自分に歯止めが効かなかった事がちょいと落ち込む。
背の君がそれに対して、応戦して来なかったのが尚、落ち込む。
「気を遣わせた・・・。」という思いがとても嫌だ。

それに、感情をコントロール出来なかった本当の理由は別にある。
私は、ただ単に当り散らしただけ・・・。


かぁちゃんはアンパンに目がない。ケーキより、お饅頭よりアンパン大好き。
若い頃から、パンはアンパンだけしか食べなかった。
時には、ランチの代わりだと、大きなアンパンを二つぺろりと平らげていた。
認知症だとまだ分からなかった頃、
異常な過食状態が続いて、信じられない量を食べてしまっていた事もある。
今にして思えば、それは私が気付いていなかっただけで、
本当は食べた事を忘れてしまってたのだろうなぁ・・・。
お金を持たずに、パン屋にアンパンを買いに行ってしまったりして・・・・。
大慌てで、後で謝りに行った事もあったけなぁ。

体重の短期間増加が危ない程だったので、食べ物の管理を私が始めてからは
かぁちゃんにとって「アンパン」は時々しか食べれない、とびきり素敵な物になった。

夏の暑さにまいっているかぁちゃんを元気付けようと、朝食は「ミニあんぱん」!
かぁちゃんはとっても嬉しそうに笑ってた。
なのに・・・。
いつもなら、あっと言うまに食べてしまって、もっと欲しいと目で訴えるのに
半分程残った一つ目のアンパンをじっと見つめて、困ったような顔をしていた。
あんまり長くそうしていたので、顔を覗き込んだら口が動いていない。

・・・かぁちゃんは、アンパンを飲み込めなくなっていた。

水分が足りなかったのかと、急いでストローで飲ませるも、やっとこさ入る状態。
何度か繰り返して、ようやく飲み込んでくれたけど、
残りのアンパンも同じ事の繰り返し。
たった一つのミニあんぱんを飲み込むのに時間がどんどん過ぎていくのが悲しかった。

・・・これは一時的な物?
・・・秋が来れば、涼しくなれば元に戻る?

今より、出来るように・・・なんて元から望んでいないけど、
だけど、このまま食べれなくなるなら、好きなだけ食べさせてやればよかったな。

こんな風に、これから先、少しの変化でうろたえるのかもしれない。
その度毎に爆発してたんじゃ、私も皆も身がもたないだろうなぁ。
全てハッピーエンドにすり替えられるほど、もそっと大人にならないと・・・な。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

総攻撃?

2006年08月15日 09時53分05秒 | どうでもいい話
愚息が、一人でふらりと自転車の旅に出たいと計画中。
朝も早くから、この暑いのに倉庫での単発バイトで旅費を稼いでいる。
これを機に、下がりきった心と体のテンションが少しでも上がればと思うけど、
こっちが焦っては逆効果。・・・と、頭では理解している。

珍しく親子四人が食卓を囲んで、例によって無駄話が始まった。
事の始めは、自転車のパンク修理の説明を始めた背の君が
「俺は、小学校の時から自転車のパンクは自分で治していた。」と言い始めた事にある。
「小さい君等と一緒にパンク修理出来るようになりたかったなぁ。」・・・ふ~ん。
「一緒に色んな物を造れると思ってたのになぁ。」・・・別の物は造ってるぞ。
「どこで、道を間違えたかなぁ。」・・・どの道が正しいかなんてまだわからん。

彼らは理数系が全く・・・恐ろしいほど苦手。はっきり言って私より苦手(笑)
我が家では背の君一人がそちら系なので、これに関しては相当悔やんでいるようだ。
しかし、そんな事は知らぬ。
どう記憶をたどっても、子育ては私まかせだった・・・(本人はそのつもりはない)
私から言わせてもらえば「そう育てなかったあんたが悪い!」のだけど・・・。

親の馬鹿なやり取りを聞いていた、愚息らがにっと笑って語り始めた。
「そら、俺らがこうなったんは、やっぱりおかんの育て方の問題やな。」
「だいたい、俺ら、ウルトラマンは実相寺作品しか見せられてないしな。」
「仮面ノリダーを、本編を見ないうちにギャグをみるなって見せてくれんかったしな。」
「某おもちゃ会社の思惑通りになるなって戦隊物のおもちゃ、買ってくれんかったしな。」
「ゲームは音が嫌いや言うから、買ってって言えんかったしな。」
・・・エトセトラ、エトセトラ・・・。

「あ~あ、おかんの価値観で俺等がどれだけ苦労したか・・・。」

我が家の男どもが「そうだそうだ!やっぱおかしい!」と口を揃えて総攻撃。
「う、うるせ~っ!!」
自分達が勝手にそんな風に育ったんだろ~が!私は知らぬ!
つ~かさぁ、あ~んな事やこ~んな事は忘れて何でそういう記憶しか蘇らないのだ?

基本的な考え方や倫理観は、そりゃぁ親の影響を受けるだろうが
選択肢はいくつもあって、それを選ぶのは君等の自由にまかせたはずだ!
・・・あら、それが一番いけなかったのかしらん???


馬鹿な言い合いだとは思うけど、なんとなく、それぞれが生き生きしているように感じる。
私が今一番必要としているのは、こんな馬鹿な・・・けど、普通の会話。
目先の目標を見つけられずに最低限のノルマを消化するだけだった、この二週間。
心の中に一瞬、心地良い風が吹く。
風が動くと、同じ風景が違って見える。・・・そろそろ私も動くかな(笑)

サンキュー、君達。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近頃もっと気になる事がある。

2006年08月13日 02時23分41秒 | かぁちゃんにまつわる話
暑い・・・ついに全く動かなくなった我が家のクーラー。
昼間は室温が34度を越えている。夜半に30度代になってようやくほっとする。
ここ数年、毎年思うのだけれど、日本の夏ってこんなに暑かったっけ?
暑いというより、体も頭もだるくてどうしようもない。

「かぁちゃん!ちょうさんになってるよ~!」
こう暑い日が続くと、かぁちゃんの唇がちょうさんになる。
視線はずっと足元のまま、口がすこーし開いて下唇が突き出し気味になる。
一番ぼんやりしている時のかぁちゃんの表情。
昨年の夏辺りから出現した、(いかりや)ちょうさん現象。
普通じゃない表情に、最初の頃は随分戸惑ったけれど、
今じゃ「気をつけろ!」の注意信号。

これが現れると、なかなかどうしてこっちの世界へ連れ戻すのが難しい。
無言、無表情のままで、かぁちゃんワールドに完全引きこもり。
「もしも~し、き~こえてま~すか~?」
耳元で何度か繰り返すと、やがて少しずつこちらへ帰って来る。
最初は、無表情で頷いて、次に目だけでちらりとこちらを見る。
「もしも~し、起きてま~すか~?」
最終的に、おでこでおでこをコンコンつついて言うと、ようやく
「うふふ・・・。」と笑った。
・・・まぁ、何とかおかえり・・・。

水分補給や室温には気をつけているつもりでも、やはり夏場は負担が大きいようだ。
夏が来るたびに、少しずつ弱って来ているのがわかる。
毎年秋には復活するから、今年も、もう少しガンバレ~!

反面、今の季節、私の夜は少し楽になる。
夜中に起きあがってうろつく体力が、かぁちゃんに残っていないから。
目を開けている時に、無理に起こして、一度トイレに連れて行った後は、
ベッドでごろごろするものの朝までおとなしくしている。
・・・ただし、これは体の事・・・。

昨日の夜中、かぁちゃんのベッドの側で、書類の整理をしていたら突然
「あんた、何してるの?」だって・・・はっきりとした口調で。
それまで、いつもの様に足元に向って異国の言葉?で喋ってはいたけれど、
それに、私に話しかけたんじゃなくって足元の誰かに話しているのだけれど、
昔からの習性というのは恐ろし~い物で、私は条件反射の様に応えたのだ。
「うん、勉強・・・。」
「ふ~ん。」・・・かぁちゃんは安心したように静かになった。

自分で応えておいてまた一人笑いのツボに入る。
勉強って・・・かぁちゃんに感化されて、何時の間にか私まで子供帰り?

そうだよなぁ・・・かぁちゃんはかなりの教育ママさんだった。
ホントに随分叩かれたもの。かぁちゃんの手形を隠すのに結構苦労したって。
可哀想に、随分期待していたんだろうねぇ、長女に(笑)
でもねぇ、かぁちゃん、実感として思うんだけど
子供は親の思い通りには成長しないもんだよ・・・だから面白いんだろうけどね。

うわぁ、駄目だ。また過去の記憶に縛られる。頭を冷やさなきゃ・・・。
それにしても、あんなにはっきりかぁちゃんの言葉を聞いたのは久しぶりだ。
あれ・・・?前は何時だっけ?
夏バテぎみの頭は何だか随分空ろだなぁ。
やけに堪える今年の夏。年のせいかと気にかかる。

今日から二人のデイサービスもお盆休み。
みんなが休みの日は、デイも休み・・・ついでに背の君も夏期休暇~・・・。
ううう・・・気にしてなんていられない。
盆休みと正月休みは私にとっては、気の抜く暇のない多忙な日々となる。
うお~っし、氷鉢巻でもしめて頑張ろ~っと。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続・近頃気になる事がある。

2006年08月10日 02時45分22秒 | ぺこちゃんにまつわる話
愚痴ついでに、もう少しお付き合いくださ~い。

ぺこちゃんの判定に関して、社協の方が来られたのだが、
項目へのチェックの他に特記事項として、私の意見等はしっかり書いてくださっていた。
この判定、もう一つ重要な判定のものさしがあるらしい。
「医師の意見書」
「石の意見書」でも「意志の意見書」でも「意地の意見書」でもない。
精神科の医者の意見書!プロの意見書!・・・かなりしつこいですが・・・(^^;

少々・・・いや、かなりトサカに来てるので、あえてしつこく。
うわぁ・・・私って案外執念深いのかも(笑)

普通、知的障害を持つ子供たちには、かかり付けの医者があるそうだ。
ぺこちゃんの場合、小学校低学年で既に施設に入っているので
最終的に医者にかかったのが何時なのかは分からない。
ましてや、かかり付けの医者なんて・・・。
そこで、役所から紹介してもらって、ぺこちゃんを精神科に連れて行った。

療育手帳の判定を受けた時は、専門機関に行ってIQテストを受け、その結果を見て
精神科の医者が判定してくれた。
結果はIQは重度の障害の範囲だが、会話が出来る事と、就労を考えるのであれば中度という事にしておいた方が良いでしょうという結果だった。

「医者」に対して、少なからず「その道のプロ」と錯覚してしまう私が甘かった?
今回ぺこちゃんを連れて行った医者は、簡単な問診をぺこちゃん本人にして
「はい」「できます。」「自分でします。」という彼女の話をにこにこ聞いていた。
・・・そして・・・ただ、それだけだったのだ。
あっけに取られた私は、慌ててこっそりと「本人は出来ると言っていますが全て完璧ではありません。」と言ったのだけれど、それにも笑顔で頷くだけ。
その為だけに、バスに乗せて、長時間待たされて、診察料を支払って・・・。
不機嫌になったぺこちゃんをなだめる為に、ファミレスで食事をして、
くたくたになって帰ってきたのだ・・・。

ねぇ、お医者さん。貴方にとっては一度きりの、数ある患者のうちの一人かもしれない。
しかも、診察の結果が本人の健康状態を左右する事もない患者かもしれない。
けど、貴方の書くその一枚の「意見書」が患者の将来を左右するって自覚がありますか?
役所の方、どういう基準で医者を選び紹介しているのか知らないけれど、
信頼できる医者かどうかの判断はどなたがされるのですか?

私、馬鹿ですから役所で紹介されれば信頼出来るなどど思ってしまったのですよ。
目で確認できる障害では確かにない。
けれど、だからこそ、専門医が必要なのではないのかな?
たった一度のたった数分の問診だけで、いったい何が分かるのだ?
私が現状を説明した言葉より、医者のその意見書の方が重視される理由を誰か教えてください。

・・・うおぉぉ、長文で二度に渡って愚痴ってしまったですよ。ごめんなさい。
でも、これでめげるなんて事はない・・・と、思う。
ぺこちゃんがいなければ、全て他人事でこんな事も知らないままだったんだろうなぁ。
カリカリと頭に来てはいるものの、ふとそんな事を思って、くすりと笑ってしまった。
まだまだ、勉強が足りませんなぁ。これ、実感。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近頃気になる事がある

2006年08月09日 18時05分07秒 | ぺこちゃんにまつわる話
新しい「障害者独立支援法」の下で、これまで3段階だった障害の認定が6段階になり
ぺこちゃんにも「障害区分認定結果通知書」がやって来た。
・・・「区分2」・・・え?

療育手帳が中度の知的障害を示していて、IQが50なくても?
食事でもなんでも、指示がないと自分では出来ないのに?
いつもと違う事が起きたら、対処の仕方がわからずに逃げだしてしまうのに?
これから学んでいけるのではなく、衰えていくしかないのに?

「話が出来る」という事から来る誤解。
「話が出来る」事と「意思の疎通が出来る」事は違う。
家族の名前や誕生日が全て言えたとしても、それは「こだわり」から来るものだ。
彼女にとっては「わかりました。出来ます。」と応えるのは、挨拶と同じようなものだ。
・・・って、私より知的障害に詳しい人達が判定してるんじゃないの?

お風呂だって、トイレだって、洗面だって、自分で出来るよ。
だけど、私が親なら全てを介助している。
彼女のプライドを傷つけないために、手出しはしないけれど
「している。」のと「出来ている」のは違う。

我が家へやって来て間もない頃に義姉から電話で言われた言葉。
「姉ちゃん達に迷惑をかけたら駄目だよ。」
それに対して「私は迷惑なんかかけていない。」と怒って泣き続けていたぺこちゃん。
私の立場では、まだ踏み出せない一歩がある。
今回の判定、それを突かれた気がして思わず奥歯を噛みしめる。

障害者の自立を助ける為に、障害者が地域で生活できる為に。入所施設は造らないんだって。
だけどね、ハローワークに半年通ったけど「知的障害者の雇用」はただの一件もなかった。
奇麗事を連ねてくれるな。

さしあたって今の重大な問題は「判定2」では「施設入所」が出来ないと言う事。
「私に何かあれば自宅では同居できないので、入所させてください。」とお願いして、
「まかせてください。」のその一言の安心感でここまでやって来た。
その「安心」が紙切れ一枚の、納得のいかない判定で一瞬にして吹っ飛んだのだ。

障害者に関わるサポートの体制も裏事情もほとんど無知のままの私にも問題があるが、
しかし、一番の問題はぺこちゃんの将来=私の将来への安心を
人任せ(役所任せ?国まかせ?)にしか出来ない事が気になってしかたがない。
性に合わないことこの上ない。

判定の見直しも、不服申し立ても勿論出来る。
だけど・・・この判定って何の為にしているのか?
療育手帳とは全く関係がないと言う事だが、それに何の意味があるのだ?
ぺこちゃんの通う施設でこの判定を受けたのは彼女だけ。
識字能力のある子達でも、判定は「3」以上と聞いて益々不信感が大きくなる。
実際問題として、全国公平に行われているなんて信じる事ができない。

産まれた子供が、生涯健常者であるという保障はどこにも誰にもない。
我が身に関わって来て初めてぶち当たる様々な壁。
私のように、親としての努力もしてこなかった者には、余りにもその壁は厚い。

あ~あ、単なる愚痴になっちゃった。ごめんなさい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いつになく・・・その二

2006年08月06日 03時09分01秒 | 歌と私と私の祭り
もう一週間が過ぎようとしてる・・・。

今回で何度目のプチ家出だっけ?と、指折り数えて見る。
一番最初は、ぺこちゃんが家にやってくる直前。
もう二度と行けないだろうと、思い切って結婚して初めて一泊家を空けた。
それが4年以上前・・・それから数えると、五度目の上京って事になる。

あの頃は、まだ現実が見えてなかったので、それで自分の切り替えができると思っていた。
ところが、ダブルで迫り来る現実は、そんなに生易しい物ではなかった。
叫び声を上げたい衝動と闘い続けなければならない日々が始まると
自分が壊れるか何とか踏み留まれるか・・・正気で生活する事がギリギリになっていた。
「頼むから一人にしてくれ。誰も私に近づくな。私に何かしろと求めるな。」状態。

今、考えると何故あそこまで追い込まれたのだろう・・・と苦笑いしないでもない。
一人になれる場所を探しては泣いてばかりいたし・・・(柄じゃないけど)
過去の記憶にすがるように逃げたりもした・・・(現在に繋がらない過去なんだけど)

眠れぬままにネット社会に足を踏み入れたのがこの頃。
顔の見えない社会なのに、もしかしたらそれ故に?本当に随分助けていただいた。
歌に取り組む真剣な思いと楽しさを教えてくれた「歌うお仲間」
共に同じ白馬の王子様に憧れて、共通の話題で盛り上がれる「青春のお仲間」
出会った方々の心遣いと暖かさに心から感謝。
「手紙」というつながりで出会って、30年以上支え続けてくれている大切な友に
ありったけの感謝の気持ちを送りたい。
そして、ここで出会った方々にも改めて感謝です。

「青春休暇」は「もう一人の私になりに行く為の物」かもしれないけれど
いつか「今」から逃げて行くんじゃなくて「今の私の現在進行形」になれたらいいな。

いつになく、祭りの後の空しさに苛まれるでもなく、いささか少女チックに考えてる。
いつになく、体はキツいのだけど、気持ちはエネルギー充填120パーセント。
いつになく、落ち着いて日常に戻れたのは、それなりの理由もある。

なんと、今回初めて、洗い物が半分済ませてあった。
なんと、今回初めて、自分達の洗濯が済ませてあった。
・・・有り得ない・・・。
「へ?」と驚く私に、背の君は照れたように笑った。
「ありがとう。」とは言ったけど、いつもと違う事をされるとなんだかくすぐったい。
ふむ、私がいなくなってもこっちは大丈夫だな・・・と、それが妙な安心感になる。

本当にそれに安心したのだ。
見渡せばあちらもこちらも前途多難。
もう、自分が壊れている場合ではない。
ひとつひとつ見守りながら、自分に出来る事は何かを探しながら、
静かに、落ち着いて切り抜けて行こう。
そりゃ、勿論ここで愚痴りはするけれど(^^;

こんな気持ちになれるまで、随分長くかかったけれど
少し新しくなった気持ちで頑張れる気がしてる。
・・・どうしたんだろう?
「青春休暇」という名の万病の薬が五度目の服用にしてようやく効きはじめたようだ。

そう言えば・・・内緒だけど、今回初めて髪を染めたんですのよ。トリトン色に・・・。
うそ!白髪染めですわ~(爆)















コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする