アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

レ・シルフィードのプレリュード…♪

2020-11-12 09:45:17 | Weblog
アンシャンテでは“ヴァリエーション講習会”と銘打って、10月から特別レッスンも設けています。
私が担当している水曜日の大人のバレエクラスでは
レ・シルフィードよりプレリュード
が課題曲
10月の第1・2週で振り移しを完了して、以降は毎週丁寧に練習を重ねています。
レ・シルフィード、夜の森の中に姿を現したシルフィードたちと詩人、これといって明確な物語はないのですが、とても美しくて素敵なバレエです。
ダンサーや演出家それぞれに表現したい“夜”がありますね。
水曜日クラスの二人に振り付け・指導をしながら、改めて“夜”というものの深さや豊かさ、etc.etc.について考えています。
たとえば…。
夜の音。
風が梢を揺らす音、せせらぎの音、草の葉の先端から夜露が零れる音、木の実が落ちる音、枯れ葉が舞い落ちる音、小さな獣が動き回る音、隠れている生き物の息遣い、夜鳴き鶯の声、…………。
夜の香り。
池や湖やせせらぎの水の匂い、花の香り、草の匂い、土の匂い、獣の匂い、…………。
夜の光。
月や星の光、それが草や木の葉や水面に反射する光、月光を受けて咲く花の白さ、小さな鉱物の光、隠れている獣の瞳の光、…………。
なんと美しいものどもが満ちていることか
都会の喧騒や人工的な照明が届かないところにある、豊かさ、膨らみ。
これほどに豊かであるなら、そりゃぁ衣装は白がいいよな、ほかに色はいらないよな、なんてことも考えてしまいます。
ヒメさんエミさん、ふたりはどんな“夜”を見るのか、どんな“夜”を聞くの、感じるのか。
それぞれのプレリュードが完成するのが楽しみです
コメント
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