Tiny Happy Days

タイニー・ハッピー・デイズ。ささやかだけど幸せな日々。
そして日々を彩ってくれる音楽や文具などなど。

【音】歌姫の実力

2006-11-12 23:44:38 | 音楽
アマゾンの「CD3枚で1枚プレゼント」キャンペーンで、STRAYのCDを3枚買って手に入れたのが、Shirley Collins & The Albion Country Band名義の『No Roses』というタイトルのアルバムです。

シャーリー・コリンズは英国トラッド・フォークを歌って主に60~70年代に活躍した人で「歌姫」、「大御所」と呼ばれている。
そしてこのアルバムは彼女をリスペクトする総勢26名にも上る英国の腕利きのミュージシャン(主にフェアポート関係者)を集めて録音されたものだとか。

このアルバムに関する事前の知識はこんなもんでしたが、どんなにすごい音楽が聴けるんだろうと思ってました。
そして初めて聴きました、シャーリー・コリンズ。その印象はというと・・・

ウーム、はっきり言って歌唱力ではサンディ・デニーの足元にも及ばない感じです。
声質はかなり特徴的で、ただきれいなだけではなく、何かまとわりつくようなざらっとした質感のある声です。
これはこれで嫌いではありませんが、歌唱力がいかんともしがたい・・・
一方、バックの演奏はシャーリーの歌を引き立てるために控えめですが、さすがに確かな腕を感じさせてくれます。

シャーリーの歌は正直?でしたが、全9曲のうち、夕暮れに聴いたら泣いてしまいそうな3曲目の『Banks Of The Bann』、いかにも曰くありげな4曲目の『Murder Of Maria Marten』、9曲目の『Poor Murdered Woman』は何度も繰り返して聴いてます。

英国フォークにはいろいろな側面がありますが、「陰鬱系」が好きな人間としてはついこういう選曲になってしまいます。
素朴な1曲目もいいんですけど、9曲目で暗い鐘が打ち鳴らされたりするとちょっと興奮します(苦笑)