"モット・ザ・フープルといえば、ボーカルのイアン・ハンターのパーマ頭、でかいサングラス、H型のボディの
ギター、そして『すべての若き野郎ども』です"
相変わらず古いロックを聴き続けております。
最近はあるアーティストをデビューアルバムから最新アルバムまで順に聴く、という聴き方に凝ってます。
すべてのアルバムを1枚も漏らさず、というのはお金の面でも大変なので、手持ちを中心に適当に。
最近では、ザ・スミス、モリッシー、ユーライア・ヒープ、キャメル、グリーンスレイドなど。
相変わらず脈絡なしです。
今月はイギリスのロックバンド、モット・ザ・フープル。
1969年のデビュー・アルバムから1974年の名作「Live」、そしてアウトテイクスを収めた「Two Miles From
Heaven」までの8枚組9枚と、1973年と2009年のライブをブートレッグで。
初期のアルバムは正直ピンと来ない。
イアン・ハンターの過剰なアメリカ志向、ボブ・ディラン信仰が鼻につきます。
しかし、1971年の「Brain Capers」や、グラム期の「Mott」、「The Hoople」はかなりいいです。
売れずに解散直前だったバンドを救ったデビット・ボウイ提供のあまりにも有名な"All The Young Dudes
(邦題:すべての若き野郎ども)"はもちろん素晴らしい曲ですが、あらためて聴いてみるとボウイ色が強く、
モット・ザ・フープルとすればかなり異質であったことがよくわかります。
さて本題。
昔のアルバムを聴きながらいろいろ調べてみると、モット・ザ・フープルは2009年に続いて2013年にも再結成ライブをしており、その模様を収めたCDとDVDのセットが発売されているじゃありませんか。
早速入手。
これはなかなかいい。
きちんとリハーサルをこなしてライブに臨んだことが伝わってくるし、音も映像もきちんと編集されています。
ギターのミック・ラルフスは元がわからないくらい太っちゃってますし、観客もやたらお年寄りが多いですが
(もちろん私も!)、単なる懐メロライブではなく、現役感が感じられるライブです。
このCDとDVDのセットはデジパック仕様なんですが、ブックレットはもちろん、紙1枚入ってないのがちょっと
残念です。