Tiny Happy Days

タイニー・ハッピー・デイズ。ささやかだけど幸せな日々。
そして日々を彩ってくれる音楽や文具などなど。

【文】 富士紺

2022-12-17 09:39:24 | 文具(万年筆・インク)
プラチナ#3776センチュリーの10周年記念限定モデル"DECADE"には、コンバーター、カートリッジインクの他、"富士紺"(ふじこん)という20mlのボトルインクが付属しています。

プラチナ万年筆の説明は、
"富士山の薄暗い濃紺の空が次第に赤みを帯びていく朝焼けの様子をイメージしたインクです。筆記線が反射加減で赤みのある反射が現れる特殊なインクをお楽しみ頂けます。"

実際に使ってみると、紫色に近い明るめのブルーブラックですが、特徴的なのは乾くと現れる赤色。レッドフラッシュといわれる現象かと。これが"赤みのある反射"でしょうね。
かなり激しいレッドフラッシュなので、好みは分かれそう。珍しい色ですが、自分はちょっと苦手。落ち着かない。

プラチナは"ブルーブラック富士"というボトルインクも出してますね。これはどんな色味なのか気になってきました。



【文】 プラチナ DECADE

2022-12-14 11:31:39 | 文具(万年筆・インク)
プラチナ万年筆の話題が続きます。

2011年の"#3776 センチュリー"(以下センチュリー)のリリースから10年ということで、その10周年記念限定モデル"DECADE (ディケイド)"が今年の7月に発売されました。
"センチュリー"愛用者としては見逃せないということで発売と同時に購入。忘れていたわけではありませんが、半年経ってようやく使い始めたので、簡単にご紹介します。


"DECADE"のボディは、"センチュリー"とは異なり、上下平らなベスト型で、"センチュリー"の前身"#3776"を想起させるギャザードが入っています。ギャザードの数こそ違うものの、ブラックの軸にゴールドトリムの組み合わせも含めて"#3776"のギャザードモデルそっくり。
なぜ"センチュリー"の10周年モデルが"#3776"に似ているのか理解に苦しみます。


ペン先は新設計の14金ペン先で、"センチュリー"のそれよりも先端部分が細くなっているためか(そのように見えます)、"センチュリー"よりも柔らかな書味です。これはうれしい。

最初のインクは、付属のボトルインク10周年記念特別調色インク‼富士紺にしました。このインクについてはまた後日。






【文】染料インクにはご用心

2022-11-29 12:38:25 | 文具(万年筆・インク)
極度の暑がりですが、さすがに今月に入ってからはコーヒーをアイスからホットに変えました。
マグカップに淹れたコーヒーが冷めないように適当なもので蓋をしてるんですが、ノート書きをしながらコーヒーを飲んでいると、蓋の内側に溜まった水滴がノートの上に落ちてご覧のような有り様に。これ今月3度目の失態。

今使っている万年筆のインクはすべて染料インク。
水に弱いのは仕方がないし、言わずもがなですが歴史に残るような重要な事柄を書いているわけでもないので特に気になりませんが、染料インクの発色の良さを楽しみながらお茶やコーヒーを片手にノート書きされる方は是非ご注意を!
ちなみにきょう盛大に滲んだインクはパイロット色彩雫の孔雀です。

【文】 色彩雫 孔雀

2022-10-17 16:59:13 | 文具(万年筆・インク)
万年筆用のインクはあまり増やさないよう「一応」自制しています。どうせ使い切れませんし。気に入ったインクが切れたら補充買いすることがほとんどですが、久々に新しいインクに手を出しました。

パイロットの色彩雫(iroshizuku)の孔雀(ku-jaku)です。
落ち着いたブルーグリーンという情報だけを頼りに購入しましたが(もちろんネット情報はしっかりチェック)、不思議な、個性的な色ですね。
ブルーともいえるし、ブルーブラックといえばブルーブラックだし、くすんだグリーンだろ?と言われればそうかもしれない。
同じ色彩雫の月夜と同様の方向性にあることはまちがいないと思います。明るい、薄い、少し緑方向に振った月夜、といってもいいくらいのブルーグリーン。


どちらにしてもくすんだ色でインクの濃淡が出やすいので、実用性が高く、楽しめるインクです。早速久しぶりに引っ張り出したパイロット・キャップレスで使い始めました。

【文】 定番とは異なるストライプ柄

2022-08-26 09:26:53 | 文具(万年筆・インク)
ペリカンのスーベレーンM800の茶縞です。
再販されたときに買ったのでもう何年も前になりますが、ようやく使い始めました。


手持ちのペリカン800番は、青縞(M805)、スケルトン、黒縞(M805)、緑縞、そしてこの茶縞と全部で5本。
軸の太さ、重量、バランスなどあらゆる点で、ペリカンの800番は自分にとって標準器的なとても使いやすい万年筆。
この茶縞は青縞や緑縞などの単色ストライプとは違って、ブラウン、イエロー、オレンジ、シルバー、ブラックなどが混ざった、とても複雑なストライプ柄になっています。
ブラウン単色ストライプ柄の「ブラウンブラック」という別の商品もありますが、この複雑な茶縞が日本では人気があるようです。そういえば廃番になっていた赤縞が復活したようですね…

字幅は極細。インクはプラチナのフォレストブラック。5mm方眼のノートの筆記に最適です。





【文】 プラチナ・ブライヤー ペン先乾燥問題 その2

2022-06-13 11:02:28 | 文具(万年筆・インク)
プラチナ#3776ブライヤーのペン先の乾燥については、メンディングテープでキャップがしっかり閉まるようにしました。

見た目を犠牲にしたこの措置のおかげできょう書けても明日には書けなくなるということはなくなりましたが、3~4日もするとやっぱり書けなくなる。

そこで現在の姿が上の写真です。
キャップと軸のすき間全体を粘着力を落としたマスキングテープでぐるりと覆っています。もう見た目も何もないですね。

ただこれでもう完璧、とは残念ながら行きませんでした。1週間も使わないとやっぱり書けなくなる。単なる乾燥ではなく、コンバーターとの相性も疑ったりしてますが、今のところ打つ手なし。
できるだけこまめに使っていくしかないようです。

ところでこの#3776ブライヤーは廃番になったようですね。資材調達が困難になったことが廃番の理由とか。プラチナ万年筆のお知らせの最後には"現在、本商品に替わる新商品を企画しておりますので、ご期待下さい"とありました。どんなものが出てくるか楽しみです。



【文】 SOU・SOU万年筆/ボールペン

2022-05-13 10:08:24 | 文具(万年筆・インク)
雑誌の付録の万年筆(付録が雑誌とも)にはしばらく手を出しませんでした。どうせすぐに使わなくなってどこかへ行ってしまうから。

しかし、雑誌「大人のおしゃれ手帖」の付録の万年筆には惹かれました。万年筆とボールペンのセットですが、数字が散らばったデザインはシンプルながらツボでした。"SO-SU-U"という柄のようです。でも、0とか6とかって素数でしたっけ?

京都のSOU・SOUというアパレルブランドのデザインで、数字と花柄のデザインはSOU・SOUのアイコンのようです。

最近の付録万年筆は金属製の持ち重りのする軸のものが定番のようですか、この万年筆、ボールペンも同じです。キャップを尻軸に差すと、かなりリアヘビーです。
付属のカートリッジを使ってみたところ、なめらかでインクの出も良好。字幅は国産万年筆の中字かもう少し太い程度。

花柄のボールペンは妻に使ってもらおうと思います。

【文】 嵌合式とペン先の乾燥

2022-04-21 18:51:59 | 文具(万年筆・インク)
ずいぶん前に大阪で買ったプラチナ#3776ブライヤー。軸の美しさも書き味も気に入っていたのに、ずっとしまい込んでいました。


しまい込んだ理由は、乾燥。ともかくインクが乾いて書けなくなってしまうのです。書いてる途中で書けなくなることはないものの、翌日書こうとするとインクが出ない。
乾燥の原因は篏合式のキャップにある、と思われます。パチンといい音を立ててキャップを閉めても、キャップの先を持ってみるとグラグラします。

キャップがゆるいことが乾燥の原因か?
そこでふと思いついてキャップがはまる首軸の先の部分にメンディングテープを貼ってみたところ、キャップのグラグラは解消。
これで「乾燥問題」完全解決、とはいきませんが、翌日には書けなくなるというようなことはなくなりました。でもまだ微妙ではあります。
見た目は最悪ですが、これで使えるようになれば我慢できるレベルかと。どうせ家でしか使いませんし。インクを吸入するときにメンディングテープにインクが付いてしまうのがちょっと面倒。
あまりきつくならないようにテープは首軸の半周ほどに貼りました。

【文】小分けボトルの決定版?

2022-04-16 10:23:53 | 文具(万年筆・インク)
友人にお裾分けしたり、小分けにしてオークションに出したりとボトルインクを別容器に小分けにする理由は様々。混色や持ち歩きのため、という方もいるでしょうね。

ボトルインクの残量が減ってくると吸入式万年筆ではうまくインクを吸い上げられなくなります。

そこで小さな瓶にインクを移すわけですが、定番といえるのはタミヤの模型塗料用の小分けボトルでしょう。
自分もこれを使っていましたが、もっと細長いボトルで高さを稼ぎたい、ということで探し出したのが、身近にあった調味料の入ったボトル。七味などが入っていたもの。

上の写真は、タミヤのボトルと七味のボトルにそれぞれ15ccのコーヒーを入れてみたところ。安定感がないので注意が必要ですが、少ないインクでも嵩が稼げるので吸入できます。早速残り少なくなったプラチナの古典ブルーブラックを入れました。
入口の狭さが心配でしたが、ペリカンの800クラスでも余裕で使えます。
オシャレ度はゼロですが、見た目はともかく、今のところ小分けボトルの個人的決定版、かな。



【文】 LAMY ファースト サファリ

2022-04-03 10:13:25 | 文具(万年筆・インク)
2022年2本めの万年筆。
このブログの古い記事を見ると、サファリをはじめて購入したのは17年前の2005年で、マイ・ファースト・サファリはホワイトグレーの万年筆でした。

今回購入したのは、ファーストサファリと名付けられた、1980年発売の初代サファリのカラーを再現したサバンナグリーンの万年筆。2005年当時サファリの人気は高く、これもこのブログの古い記録によれば、初代カラーはヤフオクで3万円以上で出品されています。

ファーストサファリには、サバンナグリーンとテラレッドの2色がありますが、まずはグリーンに惹かれました。

当時文具店をいくら捜し回っても見つからなかった初代カラー。今すぐ使う予定はありませんが、このグリーン軸が手元にあるのはなんともうれしい。
ちなみに、ファーストサファリというネーミングはLAMYのオフィシャルサイトでは使っておらず、日本だけのものかもしれません。

下の写真は現在稼働中のダークライラックのサファリと並べてみたものです。