
「この本、おもしろいんだけど、よかったら読む?」
… <眠り病>は眠らない 日本発 アフリカを救う新薬
夜行高速バスで、朝の8時に高松入りをしたまっきーと、丸まる48時間を過ごしました。
車で迎えにいって、家にお招きしましたが、まずは、彼は、自分のPCを繋いで、仕事関係のメールをいくつか書いていました。
日本の研究チームとのプロジェクトを発足させるため、東京大学に出向いて、先生にお会いしてきたとの話、その先生の著書を私は1冊いただきました。
うひぇ~こんな専門書、TAKAMIが読んでも意味わかるんだろうか、、、
しかし、私、まっきーが論文を書いた経緯をブログで拝見しています。
コミュニケーション人間まっきーが「人に伝える」ための論文を書き、受賞したり、高く評価されていることも知っている。
そのまっきーが、別世界に住むTAKAMIに「これ、おもしろいよ」というのだから、面白いし、私にもわかるに違いないと思って、著書の先生に直接頂いたというその本を「うんうん、読んでみたい」と、素直にいただくことにしました。
でっ、今朝読み終えました。
感動しました。涙が出ました、マジです。
本当に人に伝えようという心意気で書いた論文って、私みたいな、何もわからない人間が読んでもわかる。
まず、訴える気持ちが伝わってきます。
まっきーはケニアの「ILRI(国際畜産研究所)」という国際機関に所属しています。
エディンバラ大学の博士課程在籍中は、アフリカで、動物から人に感染する病気の撲滅の対策にについての論文で博士号を取った…ような気がする(^_^;)
違ってたら訂正するので、まっきー、読んだらなんか言ってくれ~~!!
今回いただいた本の「眠り病」という病気は、ハエを介してヒトに感染し、治療しなければ確実に死に至る病気なのだそうで、私はまっきーがこのことに携わっていると聞かされるまで、病気の存在さえ知りませんでした。
本書は、この病気の原因、感染径路、治療薬の開発の歴史などを、わかりやすく説明されていました。そして、終章へと読み進むに従って、地球規模では、アフリカや南米などの途上国で、命を確実に脅かす感染症が野放しになっていること、DNDi(見捨てられた病気のための薬計画)という機関が、国境なき医師団の提唱により発足されていることなどを知りました。
ひらた~くいえば(というか、私のアタマでの解釈では)
それらの病気は、殆どが熱帯の最貧困層のところで発生しているので、薬を開発しても買い手がない、貧困国は、開発にかけるお金もない。
そんな中でも、この本の著者のように、「お金」とは別の世界で、「眠り病」の原虫であるイソフラボン…じゃなかった「トリパノソーマ」というヤツをどうやってやっつけるか、人生を賭して取り組んでいる人がいる。
それも、貧困国で、安価に、注射や点滴や、入院を必要とせず,経口薬を開発する…という、実用化を目指して立ち上がり、「コレはイケるので、協力してほしい!」と叫んでいるのです。
私が感動して泣いたところを記しておきます
…そして最大の問題は研究開発にかかわる研究費である。
基礎研究の部分はいくつかの公的研究資金の援助で進めることができる。しかし、実際にアフリカでの研究を含む実用化をめざす研究に関しては、「日本にない病気である」との理由から非常に困難な状況に立たされている。一方、理解を示してくださる方も少なくはなく、また国際的視野に立った研究補助システムもないわけではない。うれしいことは、このような夢を一緒に追って努力しようとする若い仲間が増えつつあることである。…
そして、論文は、「地球レベルの創薬をめざして」という章でしめくくられていきます。
「創薬」
そんな言葉、、、
研究者にとって、薬を開発することは「創造」なんだ…
これで人の命を救えるという湧きあがる想いが伝わってきました。
私たち、物質的に恵まれた日本人は、貧困国のこと、遥かなアフリカや中南米のことは考えにくい。
特に女性の立場では、自分の子供を健やかに育てることに精一杯で、そんな現状を知っても、結局なにもできることはない…と思ってしまいます。
しかし、自分の手足でなにか直接的な行動をするとしたら、些少な募金…くらいかもしれないけれど、子供たちに伝え、思いを受け継いで波及していくことができます。
ピアノの上に地球儀を置いて、なんかあったらすぐにテーブルに持ってきて、「まっきーはここに住んでるんだよ」なーんて、やってきましたが、世界を感じる心、Takにも伝えたいな。
まっきーがケニアにいてくれなかったら、私たち親子にとって、ケニアは、野生動物がたくさんいる、天然サファリパークでしかなかった。
まっきーが来る前日、Takと2人でラーメンやさんにいって、食べ切れなかった餃子と炒飯をおみやげにして貰いましたが、車の中に置き忘れてしまい、翌日、車の中が餃子のニンニクでめっちゃ臭かった!!
Takはそれを食べようとしましたが、まっきーが制止しました。
この季節、食中毒になる可能性がある。もう諦めなさいと。
Takは、まっきーが食品衛生のエキスパートと知ってるので、素直にまっきーの言うことを聞いた。
彼は、まっきーに会って、すぐにまっきーのことを「信頼」したんだな。
まっきーが「もう寝なさい」というと、素直にベッドに行った。
人って、心と心で繋がったり響きあったりするものだ。
だから私も、さっぱりわからない専門用語がいっぱい出てくる「眠り病」の本を読んで泣いてしまうのだ。
まっきーありがとう。
ホントに濃い2日間だったね。
濃いディベートで、泣きべそもかきましたが、その後万事OKですので、安心してね(*^_^*)
いただいた本を完読して、まっきー来訪のまとめとしたかったんだよ。
ほんとにほんとに、いい時間をありがとう♪♪♪

そしてこの熱いプロジェクトが発足し、成功しますように! お祈りしています。
すばらしいお仕事をされているまっきーさん、
心から尊敬します。
私も出来る限りユニセフとか、ヴォルヴィックの「井戸を掘る」募金とか
海外の貧困層に対する募金を心がけていますが、
その人たちだけでなく、その人たちの為に働く人々のことも
忘れてはいけないのよね。
いずれはフォスターペアレントなどにもなりたいと
思っています。
世界ではもはや、食料のない人々より食べすぎて肥満人口の方が多いんだそうです。
恵まれた国に住む私たちは、その幸せに感謝して
それをどこかに還元(?)しないと、本当に本当に
バチが当たると思うわ…
自分の生活を守ることにしか目が向いてない自分が
恥ずかしい・・・
自分の生活を守れずして何できます?
自分の家族を思いやるからこそ、自分を愛するからこそ、人はそれぞれ、自分の身の丈にあったいろんなことができるんだよ。
自分が大切であるからこそ、人への思いやりがでてくるんだよ。
と、思ってます。
自分が幸せでないと、人へ幸せをもたらせません。
TAKAMIちゃんは芸術家だからその心の機微がわかると思うよ。
私はアメリカの一部の人たちが行う、自分のステータスのような寄付、慈善活動より、自分の幸せに感謝して、他人へ還元できる心をもっている人のほうが美しいと思います。
違うかな?
長々と書いてしまいましたが、まっきーのことご紹介できて嬉しいわ。
この本を読んでいて、アフリカに広がる、病気の原虫を媒介するハエの分布、牛の分布、原虫に耐性を持っている牛の分布…などを地図で見ると、「創薬」というのは、病気に罹った人の命を救うだけでなく、アフリカの農業や畜産、ひいては、世界の農業を明るい方向へと先導していくことができる、地球規模の重大で素晴しいプロジェクトだということが、ものすごくよくわかりました。
私も地球の未来のために、なにか小さなことでもしたいと思わずにはいられませんでした。
♪おゆき
さざえはんが書いてくれてるとおり。
「自分の生活を守る」ことができなきゃ、それは自暴自棄だもん。守るために踏ん張っているおゆきは偉いよ。
そんで、まず自分の幸せに気付けば、自ずと人を思いやる心も生まれてくるのでは。
私も募金をする余裕はホントにありませんが、
思いは伝えることで波及していくじゃないの。
息子よ私の思いを汲んでくれ…ってな感じで、愛や幸せや、世界について、よく語ってます。
Takに託すのだ(^_^;)
語り合ってる時間は「幸せ」そのものです♪
♪さざえはん
お出ましありがとうございます。
「芸術家」なんていうと大袈裟ですが、さざえはんもそうやん(*^_^*)
「芸術家」も「政治家」も「研究家」も、「営利」と関係のないところで、ものを創造して、世界を良くしていこう…ってところで、価値観を同じくしているハズなんだよね。
ご主人のアフリカ赴任に家族で行かれた方とばかり。
まっきーさんのブログも拝見しないで勝手な想像をしていたので、写真を見て初めビックリ!
失礼しました・・・
私も目先のことしか考えてないからなぁ。
実際、仕事でも低所得で経済状態に困窮しているの方々をお相手したりしてるけど、仕事は仕事として捉えてるだけで、その方々の生活にまで深く考えが及んだことはありませんでした。
まっきーさん、カッコいいですね。
いや、そんな薄っぺらい褒め言葉なんかじゃ失礼ですね。
無関心や無感動、個人主義が蔓延る世の中で、直接的な利益と無関係で活動していらっしゃる方がいるから、人間社会は最後の最後で救われているような気がします。
まっきーさん、ありがとうございます。
そして、そんな素晴らしいお友達の紹介をしてくれて、TAKAMIさんありがとうございます。
私も皆さんのコメントのように、家族という社会の一番小さな単位を守るので必死な毎日です。
でも、次代を担う大人を作るのが家庭。
思いやりのある人間になってくれることが、敷いては人類の未来のためになるんじゃないかなと思います。
自分の生活を守る責任は、やっぱり大きいんだなぁ。。。
しっかし、多分 生活が安定したら自分立ちの享楽に走ってしまう・・・そんな気がするのよ自分が。
自分たちの生活のすべてを 誰かのために
研究のために投げ出してる人bの存在をまっきーさんを通じて知った時
そんなこと、あたしには・・・と思っちゃうのよね。
世の人のために・・・
せめて自分が出来ることを探すしかないんだろうなぁ~
うまく書けないや<(_ _)>
あははは(^_^;) まっきーを女性かと思うのも無理ないと思います。
私は、ほんとに男女の区別が殆どなくて、男性に単独で家にお泊りいただくことも、「いちおー社会通念っちゅーのがあるからなあ」とは思うけど、全く抵抗ないし、男性がウチに来るときも(殆どは、LIVEのリハとか打ち合わせ)スッピンでいつものカッコだし、男女区別なく、語りながらガハハと笑うし、、、
でもやっぱり、男と女は違う思います。
私は、まっきーのように人生を賭して、異郷の地で家族や身内を超えた人々、ひいては、顔の見えない人々のために奉仕の精神で働く…ということは、できません。
多くの女性と同じように、やっぱり子供を真っ当に育てることで、世の中に貢献できればよいと思っていたり、
それから、音楽も、顔の見える範囲の人たちに向かって自分をさらけ出して歌を聴いて貰えれば、それが分相応で、幸せだと思っています。
あっ、一言付け加えますが、恋する相手だけには別です。
スッピンのだらしないカッコでガハハと笑えないオトメな私ですからね!!
ほんとうにそうだなあって まっきーさんとTAKAMIさん親子の 美しい関係を拝察して
こころに響いてきますよ~~♪
佳きお友達がいるって ほんとうにすばらしい(^^)ノ
やっとちゃんと読むことが出来ました…
世界は広いです、知らない事がいっぱいです。
きっと、それぞれの人にそれぞれの仕事があるんだよね
まず、自分の仕事を頑張らなきゃ~
感動、お伝えできて嬉しいです。
まっきーとは、何年に1度…しか会えませんが、インターネットのおかげで、全然距離や時間の隔たりを感じません。
いつでもネットで繋がって話はできますが、
やっぱりナマミで会えるのって、嬉しいことですね!
♪o-kazuちゃん
ホント、それぞれの仕事を頑張るってことから始まると思うわ。
子供を、まっすぐに育つように見守ることがまずは第一だな。
試行錯誤の日々ですが、音楽も、子育ても、答えもないし、毎日試行錯誤がずっと続くわ~