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WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

自転車やさん

2009-09-29 | 人生妙なり
今朝、出勤しようと思って自転車を出したら、後輪がばふばふになっていた。
パンクか、、、昨日までふつーに乗れてたのに、、、
タイヤもつるつる、ひびも入っていて、もぉ~これは取替えだな、、、
しかし、ギリギリなので、急遽バス…なんてワケにはいかず、ばふばふのままで15分漕いでいった。

帰りに亀井町の自転車やさんで、タイヤを取り替えてもらった。
4300円也(T_T)

実は、この自転車やさんは、私が子供時代を過ごした実家のすぐ近くのお店。
街は変わり果てたが、このお店、ず~~っと何十年も変わらず、今もおじさんが1人でやっている模様。
私は、このおじさんのことも覚えていた。
何度か空気を入れに立ち寄ったことがあって、懐かしかったけれど、今日は思い切って話をしてみた。名前を名乗って、
「私、子供のころ、すぐそこに住んでました。」
おじさんは、当然実父のことをよく知っていて、「おお~~そういえばお父さんによー似ておられますね~~」と(^_^;)

「私は、あんたのお父さんの1つ年下なんや」\(◎_◎)/

実父83歳
おじさん、82歳

アタマはつるつる輝いているけど、とても「おじいさん」ってカンジじゃない。
なんて矍鑠として、お元気なんだろう。
ウチの実父も、現役ダンス教師でありますが、自転車やさん、ひょいと自転車を持ち上げ、テキパキとタイヤを取り替える様子、見ていてものすごく頼もしく、
70代前半にしか見えない。いや、頭の光を差し引いたら60代だ。
いやいやいや、颯爽と仕事しているところなんか、私より全然ワカモノだ。
生涯現役の権化だ。
まだあと30年ぐらい、ここで自転車やさんをやりそうなぱわあ…

感動。

ホント、花束贈呈でもしたいくらいだ!!

あー私もこんな80代になりたい。
おじさんによると、父は、この自転車やさんで、昨年、電動自転車を購入したそうだ。
80を越えて、目が見えにくくなったのだそうで、車の運転は危険だからと、運転免許証を返上、電動自転車に乗り換えたのだとか。

自転車やさんと父、きっとこの町内で、生涯現役を競っているに違いない。
いいなあ、素敵だなあ…


私の住む地域の自転車やさん、、Takがメンテでよくお世話になっているけれど、自転車がなくては生活ができないような、公共交通機関が衰退しているこの高松市内で、町の自転車やさんは、いまや7分の1ぐらいに減ってしまった…という話を聞きました。
量販店で買っても、量販店はメンテができず、前後のタイヤを取り替えるのに8000円もかかるなら買い換えたほうがいい…という状況。しっかりとしたメンテのできる町の自転車やさんは、商売にならず、手を汚す仕事を好んでする跡継ぎもいない…とのこと。
なんてこった。市民の足なのに、、、

なんか違う、いや、全然違う。大事に乗ろうよ、自転車。「消耗品」じゃないよ。


自転車やのおじさんも、父も、個人経営の小さな店舗、教室を構えて、時代の流れに飲み込まれたり吹き飛ばされたりしそうなところを、きっとものすごい精神力で耐え忍び、きっと、ずっとずっと大変な生活を送ってきたに違いない。
でも、男の平均寿命を越えて、今なお矍鑠と現役で、自分の体で、腕で、稼いで、質素に暮らし続けて、生活習慣病なんてなりようもなく、今なお地域の人たちから求められ、頼られ、晴れがましいところに引っ張り出されることもなくても、そこにいるだけで、ものすごくくっきりとした輪郭で、凛として、生きている。

それだけで心打たれます。

サウイフモノニ 
ワタシモナリタイ
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自転車屋さん (ちぇりぃ)
2009-09-29 22:59:56
私の祖父も自転車屋さんでした。

小学生当時、宮城県のど田舎に住んでいたので、小学生は皆自転車通学でした。
広い広い田んぼの真ん中にぽつん、という感じで小学校があったのです。
小学校入学と同時に新しい自転車を祖父が用意してくれて、二年おきに新しい自転車と交換してくれました。
でも、新しいのにちょっと新しくない。
車でいうと”新中古車”みたいな感じ。
どうやら展示品の自転車だったようです。
中学のときは、当時誰も乗ってないような、今で言う”ママチャリ”みたいな自転車。
人と違うのが少し恥ずかしかったけど、自転車屋の孫だから、人が乗ってないような自転車に乗るのは当然!みたいに思い込むようにしてました。
今でもその自転車は実家にあります。
時々父や母が乗ってるようです。

パーキンソン病と老人性痴呆症で寝たきりになった祖父が、夢うつつの中で戻っていた時代は仕事盛りの頃。
布団から腕を出して何かを動かす手つきで「タイヤ替えでんのっしゃ(タイヤを替えてるのです)」
介護していた母から聞きました。

一万も出せば、立派な自転車が買えるご時勢。。。
乗らなくなった錆錆の自転車を、不要自転車として処分してもらいました。
鉄くずとして再利用されることを祈って…

生涯現役でいられるなんて夢のようです。

生涯現役を貫くには、覚悟も苦労も想像するより遥かに多いことでしょう。
でも、TAKAMIさんのお父様も自転車屋さんも、お幸せですね。
人に求められる存在でいられること。

私もそうありたいです。
返信する
Unknown (TAKAMI)
2009-09-30 08:10:05
♪ちぇりぃさん
うわ~っ、ちぇりぃさんのお祖父さまも自転車やさんだったんですね。
町の自転車やさんって、どこのお店も地味で、作業場のようですけど、スパナやレンチでチャッチャッと部品を外したり取り付けたりする手際のよさを見て、いつも感心、感動しています。
大事に乗れば何十年も乗れる自転車、
ちぇりぃさんのお祖父さまは、ちぇりぃさんの身長にあわせて、2年ごとにプレゼントしてくださったんですね。
大事な孫の安全を第一に考えらていたんですね。
じ~ん…としちゃいます。
私はTakに、次の自転車をいつ買ってあげようか、思案中なのです(^_^;)
サンタさんがくれた6段ギアの割りには安かった自転車は、あちこちガタがきては、
Takが近所の自転車やさんに持っていって、直してもらっています。
最初に買ったときよりも、だんだん頑丈になっていく自転車。
Takも、自転車やさんの技を尊敬のマナザシで見て、
新しい、かっこいい自転車がほしい、自分も自転車の修理ができるようになりたい、
自転車で日本一周したい…などと夢をふくらませています。
高松人の足として、自転車は必須なのに、自転車やさんは、減る一方。

私は、オーラが見えたり、後光が見えたりはしませんが、
運動会の子供達や、この自転車やさんのおじさん、一部の政治家、音楽家、
肌が白く光っていて、ハッとするほど輪郭がくっきりと見えることがあります。
気のせいじゃなく、きっとそれって、内から溢れる命のちからなのではと…
すごく尊く感じます。
昨日は、ものすごく胸がいっぱいになって、帰ってきてすぐにエントリーしました。
返信する
Unknown (おゆき)
2009-09-30 08:54:10
凄い自転車屋さん&TAKAMIの御父上・・・

ほんと、安いのだと7~8千円で新しいのが買えちゃうもんね。。
自転車に限らず そんなものが多いよね。

うちの近所には自転車だけが生業の店は・・・
思い当たらないくらい。
ビーバートザンっていうDIYが修理全般を請け負ってくれるとは聞いてます。
うちの大人の自転車は2台ともお下がり。
潰れるまで乗るつもり。

生涯現役・・
そんな生業に出会えてる自転車屋さんも
生活は大変だろうけど幸せなんだろうな。
返信する
Unknown (cosmos)
2009-09-30 09:59:17
う~ん 生涯現役♪
これが肝心ですね。

サウイフモノニ 
ワタシモナリタイ~~♪

このたび帰省して
高齢者の元気さとキラキラ感と 一方では病気がもたらす気分の落ち込みで 生きる意欲や笑顔が消えてしまいがちな現実もまのあたりにしてきました。

TOPページのTAKAMIさんの笑顔が みんなに幸福をもたらすなあとおもいました(^^)ノ


返信する
 (TAKAMI)
2009-09-30 15:00:27
♪おゆき
自転車は、私、やっぱり買うときの値段よりメンテが大事なような気がするわ。
こちらは、自転車社会なので、小学生は4年生で自転車教習を受けて、「免許証」を貰うまで、子供だけの自転車は禁止。
今年になって、自転車解禁になって、単独でどこにでも行けるようになると、やっぱり、安全面がとても心配で、特にタイヤやブレーキはしっかりと点検やメンテをしなくちゃいけないと思いました。
そうやって自分の自転車を大事に乗る気持ちも育ってほしいし、
私自身も、毎日の通勤の足、大事にしなくちゃと思います。
それにね、私の自転車、東京でまゆこちゃんのカレにいただいたもので、「警視庁」の防犯登録がついてるのよね(^_^;)
ワゴンRは、前回の車検で、ついに多摩ナンバーから香川ナンバーに変えちゃったけど、
こんなところにも、なんだか愛着が湧くもんです。
私も潰れるまで大事に乗るつもり。
「生涯現役」は、言うほど簡単なものでもなければ、奇麗ごとでもないと思う。
新しいビルが立ち並ぶ街で、(東京で言うと、繁華街のすぐ隣の、下町のようなところ)
ずーっと40年以上変わらずにあるのは、ウチの実父の教室と、そこの自転車やさんと、あと数件…だけだと思う。
実父もダンスブームのときは、ブイブイいわしてたと思うけど、それが過ぎ去ったら、ほんとに毎日の生活も大変で、弟の学費を捻出するのに、本当に苦労したようです。
自営って、それも個人経営って、ほんとに、並大抵の根性で続けられるものじゃないと思う。
目の前にこんなお手本があるんだもの、
私も頑張らなくてはと思います。

♪cosmosさん
80も過ぎると、いえ、70代でも既に、
本当に年齢でひと括りにできない、いろんな方がいらっしゃいます。
若い頃と変わらずに…というわけにはいかなくて当然かも。
やはり、正直いって、アラフィフで既に、結構疲れます。
以前と比べて、かなり「疲れるなー」って思いますが、これからの人生、その体を、引っ張っていく、「気力」が決め手なのかも。
元気溌剌の笑顔を掲載しておりますが、
いつもこんなわけではありません(^_^;)
「生きる意欲」も、ちょっとの間、「どっこらしょ」と、脇に下ろして、ひたすらぐたぐたとしていたくなることも…
ブログは、自分を奮い立たせたり、がんばろーねっ!と励ましたりする場所でもあるような。
「健康」がいちばんだと思います。
その「健康」も、おおもとは「心」でしょうね。

返信する
すばらしいわぁ (えみりん)
2009-10-04 07:10:07
>ワタシモナリタイ
えみりんもなりたい…
生涯現役…最高の人生だと思いますよぉ

すばらしい人生をまっとうされている
自転車やさんとTAKAMIさんの父上さまに…
返信する
Unknown (TAKAMI)
2009-10-04 16:20:45
♪えみりんさん
おひさしぶり~~♪♪
えみりんさんのご母堂さまも現役アーティストではないですか!!
わたしたちの周りは、実は素晴しいお手本で溢れかえっていますね。
えみりんさんだって、私にとっては「お手本」であります(*^_^*)

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