WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

瀬戸芸2016 本島2

2016-11-03 | 瀬戸内国際芸術祭


   





港周辺の作品を見て周ってから、お昼前にレンタサイクルをゲットしました。
(上陸したときには品切れだった)

さ~~~あ、まだまだ散策はこれから!!

あまりにも濃い午前、しかもフェリーで酒飲んだだけの我々は、お腹ぺこぺこなのです。

今回のランチはこちら。



めっちゃ民家!!




しかも「ビールあります」に釣られて入るワシら、、、




この季節に「夏野采カレー」って!?
この草冠のない「采」という字には、なんか意味があるんかい?




さらに、このおうちにはアップライトピアノがあるのだが、その前には机の上に積み上げられたブツが…


「残念やね~~ここでイッパツ演奏したら、タダにしてもらえたかもしれんのにね~~」
などなどど言いながらいただいたランチは「お袋の味」。
私たちは、「瀬戸芸」からちょっとはみ出してこんなところに足を踏み入れるのもすっごく楽しいのです。




「夏野采カレー」美味しくいただきました。 SYOさんのアジフライ定食はピンボケでNG(T_T)





先へいきます。









「産屋から、殯屋から」古郡弘



この狭い空間が「産屋」であり「殯屋」であるのだな。
「産屋」=子どもが生まれてくる場所 と、「殯屋」=死者を安置する場所
これをひとつとして表現することに、ものすごく共感しました。

このタイトルだけでじゅうぶん。解説文、いらん。

私達はどこから来て、どこへ行くのかわからない。
その場所との「境界」
母の胎内から生まれてくるとき、産道を通る胎児はものすごくもがき苦しむという。
でもその記憶はない。
人が死ぬときも、どんな死に方にせよ、痛みや苦しみを伴う。
その先にはどこへ行くのか? 
きっと次の世界に到達したとき、死の苦しみの記憶はないんだろうな…

人は、この世界に生まれるときも、去っていくときも、とても苦しむ。
そこを通り過ぎなくては、人は死ねない。
それを、表現していることが、すごくすんなりと伝わってきた。

こんな作品、「音楽で表現しろ」といわれても、私、できないよ。


「いのち」について表現している作品に、たくさん触れます。
いいなあ…

私、「ポップでキュートな恋の歌」に、そろそろピリオドかな…と思う。
私も、どこから来て、どこへ行くのかわからない「いのち」を歌いたいな、、、、













「Moony Tunes」 ツェ・スーメイ




本島はかつては石の産地でもあり、、大坂城まで石が運び出されたとのこと。

この床の円は月を表現しているらしい。
床に月、月の上には神棚、空中に石、、、
この逆転が、幻想的です。

潮の満ち引きに月のかかわりは深く…
宇宙とのかかわりの中での本島…という切り口で島を捉えたってことなのね。
古い建物の中、静かでいて、凛とした空気の中にエネルギーを閉じ込めたような、濃密な空間でした。

























「水の下の空」 アレクサンドル・ポノマリョフ



3隻の船が砂浜に並んでいて、その下には水溜り…のような鏡。
くっきりと空が映し出されています。
どこからどう見てよいのやらぐるぐる回って、たくさん写真を撮りまくりました。
爽やかで、理屈抜きで純粋に楽しめました気持よさそうに空を仰ぐ船。
こういうの好きです。
「作者の意図」なんか考えず、この景色の中にこの作品、もうそれだけで、楽しい。
触りたい♪ ロープの中に入って遊びたい(^_^;)






「善根湯×版築プロジェクト」 齊藤正×続塩飽大工衆




これは、前回訪れたときは建築中で、「工事現場」でした。工法などについて説明していただきました。
島の人たちが集う銭湯になるようなことを聞いたような気がしたのだけど、はて??
私の聴き違いだったのか???
出来上がった「善根湯」は、意外と小さく、鍵がかかって中は覗けませんでした。
階段を上がるとお墓が見渡せました。
前回の活気的な印象とは全く違ったものでした。











海沿いのサイクリング、いいよ~~~
香川本土では、このようなところにはめったにチャリでは行きません。


本島1の冒頭の画像は、帰りのフェリーから見た瀬戸内海です。
海が銀色。
水を敷きつめたようで、光と水のランデブー…って感じ。
心が透明になっていきます。。。






こんなに美しい瀬戸の船旅も、あと1回で終わり…

もの寂しいなあ、、、


最後は小豆島、美都半島です。頑張って書きます。






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