お読みになった方もいらっしゃるのでは?
リリー・フランキー 著
「東京タワー オカンとボクと時々オトン」
著者のお母様への壮大な弔辞とでもいうような本です。
こんなにもひとり息子から愛されたリリー・フランキーさんのお母様。なんと幸せな一生だったことでしょうか。
それに、リリー・フランキーさんがずっと感じ続けてきた「家族」というもの…これって、まさに「TAKAMIとTakと時々とーちゃん」じゃん。
いや、うちは離婚してるので「家族」じゃないんだけどさ。
でもまっ、そんなのもあって、思いっきりリリー・フランキーさんの「オカン」にハマりきってしまいました。
あ~~~ほんとにもう、久々に目が腫れて水膨れのようになるまで泣きまくったわ。
悲しくてじゃありません。
リリー・フランキーさんという方を私は知りませんでした。
いちおー、HPなども検索してみましたが、未だによくわかりません。
まっ、「TAKAMIのことだから」誰も驚かないでしょうけど。
mixiのマイミクさんの日記でこの本のことを知って、「これは買いだ」と直感したのでした。
ずっと本棚に置いたままで、高松に持って帰ってきて、やっと今日、読み終わりました。
本も、映画もそうだけど、読む(観る)ときの自分のおかれている立場によって、同じものに触れても、その時どきで、全く違ったところに心を揺さぶられたりしませんか? それは当然、人って、一生成長していくんだもん、その時どきの自分のいちばん大きなテーマっていうのがあって、それをひとつひとつ越えていっているんだもんね。ブログの初期にも、こんなこと書きました。
私は、ものすごくジャストなタイミングでヘッセの「知と愛」に出会ったってなこと。我が人生の1冊です。
「東京タワー」は、私にとっては、息子という立場から語られた「育児(自)書」のようなものです。こんな素晴しい母子関係。そして、息子にとっての「時々オトン」関係。
それに、あちこちに登場する親戚の人たち。近所の人たち。
リリー・フランキーさんのまっすぐで澄んだ目と心で見たこの人たちは、みんな生き生きと、楽しそうで、子供のように純粋です。
熨斗紙のようなきれいな真っ白に金のラインと赤い字の表紙…
そして、「時々オトン」が書いた扉題字。
彼はこの本を売ろうと思って読者に向って書いたのではないのです(きっぱり)
ほんとうに大好きなオカンただひとりに届けたくて書いたのです。
それがずぶずぶずぶずぶと伝わってきました。
あ~~もっと書きたいけどネタバレ注意!!
そして、その水膨れになった眼で、むちゃくちゃなカオの私は、それから地元ミュージシャンのバンドのリハにいきました。
いや、その前に、「スタンダード」を何曲か持ってくるようにと言われていたので、
とりあえず、スタンダードなんて、ここ数年マトモに歌ったことがないので、CDをかけて練習しました。
「I get along without you very well」
大好きな歌です。(しかし、これはスタンダード??)
「あなたがいなくても平気」と、強がる気持ちと、ふと思い出して寂しくなってしまう気持ちが交錯する、失恋系のうたなのですが、もぉ~この時の私は、歌いながら「失恋系」じゃなくて、大切な人を亡くしてしまった系に入ってしまって、またまた激泣きしまくってしまいました。
もぉ~~その泣き腫らしまくった眼で、Takを学童に迎えにいき、それから初めてのリハに行ったのでありました。ものすごいカオ!
学童で、Lin母(義妹)に会いましたが、「どしたん、めっちゃ眼が赤いやん、風邪ひいたん?」と言われたわ。そう聞いてくれたら、「いや~実は…」って言えるんだけど、
その他の人たちは、当然何も聞いてはくれません。
この異様に腫れあがったカオを、何だと思われたのでしょうか、、、
ちょっと逸れますが、ジャズのスタンダードといわれている曲の歌詞って、めっちゃくちゃストレートで、「あなたが好き~昼も夜もあなたのことばっかりよ~ん」とか、「私は悲しみに暮れている。あなたのいない毎日は真っ暗よぉ~」とか、あまりにもどどーーーんと、そのまんまなのが多いです。
おくゆかしい私は、コレが「ちょっと待てよ」ってカンジで、「はにかむ」とか「躊躇う」とか、そーゆうのはないんかい!?って、、、
しかも、「あなたのいない日々は真っ暗」系なのに、めっちゃアップテンポでノリノリなリズムだったり、私はまだその境地に達してないよぉ~~\(@o@)/
ってなことで、現在の私は、そーゆう「ちょっと複雑系」なうたがしっくりくるのです。
…というワケで、好きな曲っつーのもね、わりと歌詞重視だったりします。
でも、めっちゃ暗い歌詞をノリノリに歌えるってのには、究極的なものを感じて、憧れでもあります。
楽しい歌はノリノリに、悲しいうたはしんみりと…なんてーのは、きっとまだまだ青いんだな。
でっ、「東京タワー」に戻りますが、男性読者は、自分のオカンを思いながら、「ボク」にハマるかたが多いようです。
女性でも独身の読者の方がたは、やはり、自分を子供側に置くのですね。
そして、自分にとっての「親」というものをストーリーの中に投影していく。
私は、自分の母親に対して、リリーさんのように純粋で優しい心になれないことに、自己嫌悪とも罪悪感ともつかない、いろんな葛藤があります。
コレを読んだからって、「私もオカンに優しくしよう」なんて、そぉ素直にはいきません。
私にとって「母」は、まだまだ乗り超えられない大きな「テーマ」であります。
リリー・フランキー 著
「東京タワー オカンとボクと時々オトン」
著者のお母様への壮大な弔辞とでもいうような本です。
こんなにもひとり息子から愛されたリリー・フランキーさんのお母様。なんと幸せな一生だったことでしょうか。
それに、リリー・フランキーさんがずっと感じ続けてきた「家族」というもの…これって、まさに「TAKAMIとTakと時々とーちゃん」じゃん。
いや、うちは離婚してるので「家族」じゃないんだけどさ。
でもまっ、そんなのもあって、思いっきりリリー・フランキーさんの「オカン」にハマりきってしまいました。
あ~~~ほんとにもう、久々に目が腫れて水膨れのようになるまで泣きまくったわ。
悲しくてじゃありません。
リリー・フランキーさんという方を私は知りませんでした。
いちおー、HPなども検索してみましたが、未だによくわかりません。
まっ、「TAKAMIのことだから」誰も驚かないでしょうけど。
mixiのマイミクさんの日記でこの本のことを知って、「これは買いだ」と直感したのでした。
ずっと本棚に置いたままで、高松に持って帰ってきて、やっと今日、読み終わりました。
本も、映画もそうだけど、読む(観る)ときの自分のおかれている立場によって、同じものに触れても、その時どきで、全く違ったところに心を揺さぶられたりしませんか? それは当然、人って、一生成長していくんだもん、その時どきの自分のいちばん大きなテーマっていうのがあって、それをひとつひとつ越えていっているんだもんね。ブログの初期にも、こんなこと書きました。
私は、ものすごくジャストなタイミングでヘッセの「知と愛」に出会ったってなこと。我が人生の1冊です。
「東京タワー」は、私にとっては、息子という立場から語られた「育児(自)書」のようなものです。こんな素晴しい母子関係。そして、息子にとっての「時々オトン」関係。
それに、あちこちに登場する親戚の人たち。近所の人たち。
リリー・フランキーさんのまっすぐで澄んだ目と心で見たこの人たちは、みんな生き生きと、楽しそうで、子供のように純粋です。
熨斗紙のようなきれいな真っ白に金のラインと赤い字の表紙…
そして、「時々オトン」が書いた扉題字。
彼はこの本を売ろうと思って読者に向って書いたのではないのです(きっぱり)
ほんとうに大好きなオカンただひとりに届けたくて書いたのです。
それがずぶずぶずぶずぶと伝わってきました。
あ~~もっと書きたいけどネタバレ注意!!
そして、その水膨れになった眼で、むちゃくちゃなカオの私は、それから地元ミュージシャンのバンドのリハにいきました。
いや、その前に、「スタンダード」を何曲か持ってくるようにと言われていたので、
とりあえず、スタンダードなんて、ここ数年マトモに歌ったことがないので、CDをかけて練習しました。
「I get along without you very well」
大好きな歌です。(しかし、これはスタンダード??)
「あなたがいなくても平気」と、強がる気持ちと、ふと思い出して寂しくなってしまう気持ちが交錯する、失恋系のうたなのですが、もぉ~この時の私は、歌いながら「失恋系」じゃなくて、大切な人を亡くしてしまった系に入ってしまって、またまた激泣きしまくってしまいました。
もぉ~~その泣き腫らしまくった眼で、Takを学童に迎えにいき、それから初めてのリハに行ったのでありました。ものすごいカオ!
学童で、Lin母(義妹)に会いましたが、「どしたん、めっちゃ眼が赤いやん、風邪ひいたん?」と言われたわ。そう聞いてくれたら、「いや~実は…」って言えるんだけど、
その他の人たちは、当然何も聞いてはくれません。
この異様に腫れあがったカオを、何だと思われたのでしょうか、、、
ちょっと逸れますが、ジャズのスタンダードといわれている曲の歌詞って、めっちゃくちゃストレートで、「あなたが好き~昼も夜もあなたのことばっかりよ~ん」とか、「私は悲しみに暮れている。あなたのいない毎日は真っ暗よぉ~」とか、あまりにもどどーーーんと、そのまんまなのが多いです。
おくゆかしい私は、コレが「ちょっと待てよ」ってカンジで、「はにかむ」とか「躊躇う」とか、そーゆうのはないんかい!?って、、、
しかも、「あなたのいない日々は真っ暗」系なのに、めっちゃアップテンポでノリノリなリズムだったり、私はまだその境地に達してないよぉ~~\(@o@)/
ってなことで、現在の私は、そーゆう「ちょっと複雑系」なうたがしっくりくるのです。
…というワケで、好きな曲っつーのもね、わりと歌詞重視だったりします。
でも、めっちゃ暗い歌詞をノリノリに歌えるってのには、究極的なものを感じて、憧れでもあります。
楽しい歌はノリノリに、悲しいうたはしんみりと…なんてーのは、きっとまだまだ青いんだな。
でっ、「東京タワー」に戻りますが、男性読者は、自分のオカンを思いながら、「ボク」にハマるかたが多いようです。
女性でも独身の読者の方がたは、やはり、自分を子供側に置くのですね。
そして、自分にとっての「親」というものをストーリーの中に投影していく。
私は、自分の母親に対して、リリーさんのように純粋で優しい心になれないことに、自己嫌悪とも罪悪感ともつかない、いろんな葛藤があります。
コレを読んだからって、「私もオカンに優しくしよう」なんて、そぉ素直にはいきません。
私にとって「母」は、まだまだ乗り超えられない大きな「テーマ」であります。