WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

クラブ内仮想恋愛?

2006-09-01 | クラブ活動時代
久々に「クラブ活動」ネタを書いてみます。

私が傲慢貴美を返上したのは、アルバイトを初めてから、1年近く経った頃でしょうか?

選挙も終わり、T氏は当選しました。
「当選したら、私たち(KAZUMIちゃんと私)のLIVEのチケット20枚買ってくださいね!」
という約束を果たして下さり、T氏はフラミンゴの前身となった、私のオリジナルの曲だけで演ったLIVEに、選挙のときのスタッフを大勢連れて来て下さいました。
クラブCのお客さまも数名。

そうなのです、フラミンゴは、クラブCでの、KAZUMIちゃんと私の出会いから始まったのです。そして、この最初のLIVEには、エディンバラで活躍中のまっきーがギター&コーラスで参加してくれたのでした。ああ、懐かしい…しかし、それはまた別の話。

この時、クラブのお客さまがチケットを買ってくださる!しかも、結構楽しんでいただけるということが判明。私の歌のターゲットは20代の女の子のつもりだったのですが、50代のオジサマもOKじゃ~~ん!と、自分でもちょっと驚いたのでした。
そして、お客さまに、ステージでうたう私、いちばん私らしい私を見にきていただけるっていう安心感?みたいなのから、だんだん、クラブで仕事をすることに対する警戒心が消えていったんだろうな…

なにかが吹っ切れました。
私は、店でお客さまと一緒に飲んでも気持ち良く酔えるようになりました。
酔うとテンションも上がって、お客さまの酔いについていくことができるので、話はさらに盛り上がり、結果、お客さまにも喜んでいただけるってワケです。
飲まないでこれができるホステスだっていっぱいいるけど、私は、やっぱり飲んでちょっと気持ちよくなったほうが、バリヤーが消えて良いようです(^_^;)
遠慮なく突っ込んだり、自分を曝け出したりすることも、お客さまに安心感を持ってもらえるし、心から「あ~今日は楽しかった」と思っていただける。

でっ、結果、「口説かれる」ってことも、そりゃまー、ありましたとも。
しかし、これは個人情報ですから。
「口説く」ってなんだ!?
まあいろいろです。
が、まずは、「ちょっと遊びましょっ」ってことなんだろうなー。
お店で「口説く」のは、これはもう、かるぅ~~いです。
「いいんですか、そんなこと言って、私、マジで家庭を壊しますよ」
などというと、おいおい、そりゃ~マズイわってことで、かるぅ~い人たちは、「戯言」ってことでこれでおわり。
でもまた次にご来店のときには、酔いがまわってくると、また同じことを繰り返すのですが、同じよ~に牽制すればよいのです。これを何度も何度も繰り返すのだ(^_^;)
そのやりとりが楽しいんだね、要するに(#^_^#) こちらも楽しいですもん。

しかし… ちょっと重めの人は、お店の外で口説くようです。
自分の年収や、家族構成を説明して、真剣に愛人になってほしい、、、とか。
週1ぐらいで割り切った付き合いがしたい、、、とか。
これらにプロのホステスたちは、どのように対応しているのか、私はわかりません。
私は、色気のないホステスですから(^_^;)
「気のあるそぶり」は絶対にできないのです。
相手に「お友達」じゃなくて、「女」として好意を持たれてるんだと思うと、もぉ~~めっっっっちゃストレスになって、引きまくって、地球の裏がわまでいってしまいそうです。
一般的に、ホステスとお客さまは、本気で真剣に恋愛をしているワケではない。まして、家庭を捨てて結婚したいワケじゃないのです。
「ときめきをお金で買う」
とでも言うのだろうか?
世の中の「妻」たちは、「なんじゃそりゃ~~~!!」って思うんだろーなあ。
私もソー思ってましたもん。「クラブの女の子って、我が夫にずーずーしく家まで電話してきて(これは、大昔、携帯もなく、夫が自由業だったためね)、お店に呼んで、お金を落とさせ、不倫の道に引きずり込む、めっちゃヤな人たち」

ある女の子(楓ちゃん…仮名)が、年輩のお客さま(S氏独身…仮名)にものすごく気に入られて、指名、アフター、同伴、休日のデート…と精力的?におつき合いしてました。
お店の中では、楓ちゃんは、公然とS氏のカノジョってことに。いつもとっても仲よさそうなのです。
でも、実は、楓ちゃんには、一緒に暮らしてるカレシあり。
S氏はもちろん、そのことを知りません。
親子以上に歳の離れたこのバーチャルカップル… いったいどういう心境で楓ちゃんは、おつき合いをしているんだろう??
ある時、楓ちゃんに聞いてみたことがあります。

「Sさんは、見てもわかると思うけど、ホントにいい人なんだよ。お父さんっていう感じとは違って、でも男としてでもなくて、人間として、すごく私も好きだし、信頼できる。私のこと、惚れてくれてるんだと思うけど、それを私に押し付けて見返りを求めたりしたら、私が困るってことも、暗黙のうちにわかってくれてて、無理なことは、なにも言わないでいてくれる。こんな関係も普通に考えたらおかしいかもしれないけど、Sさんが、私を好きでいてくれる限り、私は、Sさんのことを、絶対楽しませようって、決めたの。」

と、楓ちゃんは爽やかに言いました。
私のクラブ活動時代の中で、いちばん印象に残った言葉です。
これぞホステスの王道…と、私は、その時、楓ちゃんのホステス魂に感動したものです。私は、Sさんがいい人で、クラブ的お付き合いが続くのは(まっもともとホントにいい人だけど)、楓ちゃんがいい子で、プロ意識がしっかりしてたからだと思います。
「オンナ」っぽくなく、むしろ男性的なかっこよさがあって、さっぱりしていて、人間が好き!というタイプの楓ちゃん。
こういう人が、ホステスの王道を極めるにふさわしいと思うけど、彼女は多才で、今頃は飄々と別の人生を生きているかもね。
Comments (4)
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