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障がい者割引

2019年02月17日 | 社会派らぼ
昨日から、大阪市立美術館でフェルメール展が始まりました。オランダ絵画黄金期を代表する画家の一人と言われているフェルメールですが、寡作で知られており、現存する作品は30点ほどのようです。そのうちの6点が展示されている…との事で、初日から多くの人が押し寄せ、開館前には100mを超える長蛇の列ができたという事です。

先立って行われた東京展には、9点の作品が並んだとの事です。東京では、日時指定入場制が実施されました。来場者を分散させて、特定の日時に混雑が集中するのを防ぐためだそうです。会場に行った人からは、外で待たされることは無かったものの、会場はかなり混んでいたとの感想も聞かれましたが、大阪はそうした制限はしていないようです。そのため、東京で前売りが2,500円だったチケット料金は、大阪では1,600円(当日券は1,800円)と、1,000円ほど安いようです。まぁ、作品数も違いますし。

フェルメール展の話ではありません。このような入館料は、多くのところで障がい者手帳があれば無料になります。今回のフェルメール展も、介護者1名を含めて無料と掲げられています。一口に障がい者と言っても、いろいろな状況の方がおられると思います。不幸にも障がいを負ってしまった事によって、治療費はもとより様々なところで出費がかさむことも多いことや、障がいのために生活費を稼ぐことにも不自由な場合があることなどを考慮した上での配慮かと思われます。

障がい者割引を設けることに異存は無いのですが、金銭面だけを考慮すれば、それが配慮だという考え方に多少疑問が残ります。例えば会場内を車いすで進む場合、白杖をもって介助者に誘導してもらう場合などを想像すると、大混雑の中で障がいを抱えた方が、ゆっくり安全に鑑賞できるのか気にかかります。会場内にロープを張って、障がい者用の順路を確保することはなかなか困難でしょうが、障がい者優先の日時を設けるとか、何かしらのもう一工夫があれば良いのにと思います。

障がい者に配慮している印象のためだけに、割引を設定している施設もあるかもしれません。ちなみに東京ディズニーランドは障がい者割引を実施していないそうです。障がいを抱えている人にもそうではない人にも、十分満足してもらえるだけのホスピタリティーを整えている…という自負が見えてきます。折角の障がい者割引です。そうした方々がしばし日常を忘れて、至福の時間をゆっくりと過ごせると良いのですけれど。

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