
番組中の「山旅いろは」のワンポイントアドバイスもためになります。記憶に残るのでは、橅(ぶな)についての解説でした。木に無と書くぐらい水分量が多く腐りやすいので、建材にも使えない木なんだそうです。設計屋さんから聞いた話ですが、かつて森吉山からも沢山の橅が切り出され、耐摩耗性にはすぐれていたので体育館などによく使われたそうです。ところが空気中の水分まで取り込んで、床材になった後でも膨らんできてしまい大変な苦労をされたそうです。そんな橅なんですが、その保水力から森にとってはなくてはならない木なんです。実際、橅を伐採してハゲ山にした後、洪水の被害を経験したりして初めて分かったという話もあります。
ミネカエデの紅葉も目から鱗でした。アジサイなんかは土壌のPHで違った色になるのは知ってたんですが、まさか残雪の水分量が紅葉の色づき(赤っぽいのと黄葉)に関係あるとは思いもよりませんでした。もちろん、日当たりとか風の当り具合といった自然条件もからんできますが。
参考までに、BSフジの絶景百名山、BS日テレ登る女もお勧め番組です。(最近知ったばかりで、観たことはないのですけど)