

新設された梯子は立派ですが、右脇に取り外された梯子をみると随分貧弱ですね。右上は、斜度70度というほぼ垂直の梯子。幸い距離が短かったので、それほど手こずりはしませんでしたが。



七丈小屋の標高は、2,359mなので760mの竹宇神社から標高差約1,600mを登ってきたことになります。それでも森林限界は2,500mほどなのでまだ樹林帯は終わっていません。ダケカンバも生えてました。到着は13:14で7時間52分もかかりました。縦走の荷物は堪えましたね。年も年ですし。お2人にはご迷惑をお掛け致しました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。




食事はまだ提供されてないそうで、尾西の白飯に中華丼をかけたのとみそ汁で夕飯をすませました。昔飯盒で飯を炊いたのに比べれば楽になったもんです。宿泊は、マットとシュラフを持ってきたため、第二七丈へ寝具なしの素泊まり。ちなみに食事代は夕朝とも1,200円。他の山小屋に比べると安いと思います。水は水質検査表も表示されてましたし、流しっぱなしで豊富に使えるのがありがたかったです。トイレはタンク式でしたが、キレイでしたよ。


コーヒーは管理人さんからもらいました。缶ビールは600円。キンキンに冷えてました。その他お湯が入ったポットを2つ持ってきてくれて、ストーブもつけてもらいました。灯油が切れる頃合いを見計らって満タンにしてくれましたし、ネットの評判をみて身構えてましたが、十分なサービスだと思います。朴訥としてるので言葉がぶっきらぼうに聞こえるんじゃないでしょうか。それと一人でやってますので、大勢来た時の対応とは違うのかもしれませんね。



結局我々3人の他は誰も来ず、あずましく過ごせました。小屋のデッキからは鳳凰三山と富士山が見え、ビールを飲みながらしばしの歓談。気持ちのいい眺めです。


ひと寝してからテン場へ備え付けのスリッパで散策してみました。


サルオガセが沢山生えてました。藻類と菌類が合体した地衣類です。枯れ木などに取り付いていますので、寄生してるようにみえますが、共生しているだけで養分を吸い取っているのではないそうです。



テント場は、第1、第2と2ヶ所ありました。この日は3張だけ。1張600円。


葉が細いのでホソエノアザミかタイアザミ。アザミは種類が豊富なので難しいです。ツマトリソウもキレイに咲いてました。


左上;コバイケイソウでしょう。右上;ツガザクラ。


左上;葉の表面の産毛の特徴からしてレオントポディウム(ウスユキソウ)ですね。右上;ゴマノハグサ科シオガマギク属セリバシオガマかと。その他テント場周辺は花畑化しており、ウラジロヨウラク、コヨウラクツツジ、ツツジ科スノキ、ミツバオウレン、コケモモ、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、コイワカガミ、ナナカマドなどが咲いてました。

そうこうしているうちに坊主山にガスが下りてきました。山の天気は変わりやすいです。