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その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

北岳(4)

2014年07月05日 | 北ア・南ア縦走記

 池山吊尾根分岐手前で見たキタダケゾウ。わりとかたまってました。


 左上;ハクサンイチゲのツボミ。花は雨にあたると半透明になります。


 左上;チョウノスケソウ。あまりいい状態ではないですが、花はキタダケソウ、ハクサンイチゲとよく似てます。でも葉を見ると一目瞭然。右上;キタダケソウとハクサンイチゲの混在。



 山頂から下って、トラバース道を八本歯のコル方面へ戻った地点の花畑のキタダケソウ。「とうとうキタダケソウを見れなかった」とボヤいてた人がいましたが、予想以上にあちこちに咲いてましたよ。おそらくハクサンイチゲと見分けがつかなくなってたのでしょう。


 故鶴見昌弘氏遭難碑とケルンを過ぎると北岳山荘が見えてきます。疲れた足には遠く感じます。 


 残雪が多く、重機で除雪してました。まだ完全営業はしてないようで、乾燥室がなくダルマストーブなど3台で濡れた衣類を乾かしました。


 夕食は17時からで、2回に分かれて食堂へ。おばんざいとして肉ジャガが追加。


 土曜ということもあって山荘はほぼ満室でしたが、1人1枚の布団に寝れるだけでもありがたいのです。ハイシーズンの状態は想像したくありませんね。ストーブを使えるところはコンクリートの自炊部屋で、そこを行き来しながら寒かったのでホットワインを作りました。わりと好評で担いできた甲斐がありました。つまみは皆の持ち寄りで。道中知り合った大阪のS氏も加わり、楽しく過ごせました。


 朝食は5時から。とろろをかけていただきました。


 束の間晴れたので、部屋の窓を開けて間ノ岳方面を撮りました。計画では、間ノ岳、農鳥岳を経由し大門沢小屋で1泊する予定でしたが、Mさんの体調不良と昨日の悪天候で皆が疲れてたこと、そして本日も稜線は強風で天気の回復は見込まれないことを勘案し、肩の小屋、草すべり経由で広河原山荘へ下山することに決定。なにしろ3千メートルの稜線ですし、無理は禁物です。


 出発が6:50と遅くなってしまいましたので、山荘にはほとんど人がいませんでしたが、そのおかげで富士山が見れました。それと朝NHKの取材が入ってたそうです。



 昨日トラバース道を通ってなかったので、植生保護区域のキタダケソウを見てから山頂へ行くことに。ニホンジカの被害防止に金網がかけられてました。



 肩の小屋へは山頂を経由するのですが、結構急斜面でしたね。風も強かったです。



 あとで広河原山荘で聞いた話では、肩の小屋では開山記念にワインとビール、飲めない人にはジュースが振る舞われたそうです。

北岳(3)

2014年07月04日 | 北ア・南ア縦走記


 雪渓が終わったかと思ったら、梯子の連続。ストックはジャマになるので、収納した方がいいでしょう。


 バッドレスは見えず、池山吊尾根方向を写してみました。


 ナナカマドはツボミ、キバナシャクナゲは満開でした。




 最後の長い梯子を抜けると広めの場所に出ましたので、そこで広河原山荘のおにぎりで昼食。


 梯子が終わると、八本歯のコル辺りは岩が大きくなります。とここでMさんが体調不良で北岳山荘へ離脱。


 コメバツガザクラとイワベンケイ。


 こちらも岩の隙間からハクサンイチゲとミヤマキンバイ。


 ほとんど背丈がないコイワカガミは、濃厚ピンクでした。



 山頂に近づくにしたがって、残雪が出現。ステップが切ってあったのですが、Kさんが通過した時にそのステップが崩壊し、滑り落ちてしまいました。幸い怪我はなかったのですが、山頂へは私一人で行くことに。



 こんな天候ですから山頂には誰もいませんでした。なのでセルフタイマーで証拠写真を撮り、そそくさと下山。


 悪天候に加え、長丁場で疲労困憊。


 そんな中でも花を見ると元気が出ます。左から、シラネヒゴタイ(ツボミ)、水滴により宝石のように輝くキタダケヨモギ、紫が鮮やかなオヤマノエンドウ。


 左から、ヒメクモマグサかシコタンソウのどちらか。花が咲いてれば別ですが、どちらもユキノシタ科ユキノシタ属なので見分けがつきません。中上;クロマメノキ。右上;ミヤマシオガマのツボミ。

北岳(2)

2014年07月03日 | 北ア・南ア縦走記

 朝一番のバスで来て、山荘に寄らないで登り始める人たちもいました。雨なので、ザックカバーやスパッツは必須。


 20分ほどで御池小屋草すべり方面と二俣との分岐に着きました。我々は左折して大樺沢方面へ。


 大樺沢は、結構な水量でした。


 サンリンソウとオククルマムグラ。


 ヒロハコンロンソウとオドリコソウ。


 鹿でしょうか?白骨死体が。いや毛の長さからカモシカ(幼獣)かな。


 ミヤマハナシノブと右上はそのツボミ。



 渡渉が多かったですね。天候は回復する兆しなし。


 葉が細いのでホソエノアザミかタイアザミ。右上;ズダヤクシュ。


 タチカメバソウとスグリ。



 マイヅルソウとミヤマバイケイソウ。


 ここまでで2時間経過。


 大樺沢雪渓の取付きでアイゼン装着。右上;ミヤマハンノキの花。


 右俣へ行く人たちは、雪渓を渡らず脇道を使ってました。



 こういう天候の場合には落石があるらしく、一度下の方で叫ぶ声がしました。なので常に上に注意を払わねばならず、下ばかりみて登るわけにはいきません。最大斜度は上端で40度にもなるので、8本以上のアイゼンとストックではなくピッケルが必要となります。万一軽アイゼンの場合にはガニ股にするか、時間はかかりますがジグザグに登ってサイドエッジを効かせた方がよいと思います。


 雪渓は少々腐り始めてましたので、より滑りやすくなってました。左上;雪渓上端。ここでアイゼンを脱ぎました。広河原からは標高差1,700mなので、どうしても直登ぎみにならざるを得ないんでしょう。

北岳(1)

2014年07月02日 | 北ア・南ア縦走記


 始発のこまち6号に乗るため、大曲駅のこまち駐車場へ入れ一路東京へ。


 トイレ内の非常ベルを2回も押され、10分ほど遅れるもどうにか10:06発の中央特快に間に合いました。非常ベルは、位置が悪いんじゃないでしょうか。改善が必要だと思います。八王子で下車し車で奈良田へ向かうも、高速を反対方向へ行ってしまい焦りましたよ。



 奈良田第2駐車場で広河原行き15:30発の最終バス待ち。駐車場はかなり広く、200台は停めれそうです。6匹ほどの犬が吠えまくっていて煩かったです。エサを十分に与えられてないようです。


 バスには我々3人とギリで間に合った釣り人の4人。バス料金は、マイカー規制協力金込で1,130円。


 なんでもヤマトイワナが釣れるそうです。


 広河原インフォメーションセンターには、売店も併設されてます。


 北沢峠への林道ゲート。広河原山荘へもここを通ります。



 広河原山荘。炊事場もあり、自炊の人は外のテーブルで食べます。テント場は100張。


 広河原山荘には2泊しましたが、客は10人ほどでした。川の流れが心地よい眠りを誘います。


 電波が宇宙経由だという衛星電話。


 BOSEのスピーカーからはジャズが流れ、野鳥の写真が飾ってました。


 雷鳥の木彫りは土産物店で見かけましたが、非売品でした。


 テン場から見える風景。


 すごい書体ですなぁ。


 夕食は17:30、朝食は5:30でした。夕食にはワインが付き、スープはおかわりできました。

立フェス2013(8)

2013年09月16日 | 北ア・南ア縦走記


 室堂ターミナル2Fのレストラン立山は安いのでも1,600円だったので、1Fの立山そばへ。ます寿司200円と白海老かき揚げそば800円でちょうど千円。富山らしい組み合わせでしょ。ます寿司はあとでSAでみたら、160円でしたよ。


 星の空という地ビールがありましたが、500mlがなかったので一番搾りに。


 北陸自動車道 有磯海(ありそうみ)SA【下り】の“しんきろうハウス”ではソフトクリーム(300円)をいただきました。室堂でも沢山買ったのに、ここでもついお土産を買ってしまいました。富山県は、白海老とホタルイカに依存しすぎのような気がします。


 米どころ新潟の田んぼは、風雨で倒されて刈り取られてるところもありました。そのままにしておくと、発芽するからだそうです。そしてサプライズが。旅行会社の女性添乗員が盛岡のバスに移ったとかで、こちらのバスには山岳ガイドの佐藤祐人氏が乗ってました。なんと山岳雑誌 PEAKS のイケメンモデルですよ。もうすぐ27歳になるそうです。ヤマケイのバックナンバーを調べてみたら、i-nac(国際自然環境アウトドア専門学校)出身と紹介されてました。


 北陸自動車道下り黒崎PAには、スタバがあります。ちなみに上りはモスバーガーです。ここで17:16でしたが、ちょっと早めの夕食。一度に40人以上が入ったものだから、レストランは大変な混みようでした。券売機では左上の法則に従い、野菜味噌ラーメン780円を。左上の法則とは、たいてい一番人気のが左上に置いてあるので、迷ったらそこを押すといいでしょう。普通の味噌ラーメンが580円なので200円高いのですが、シャキシャキ野菜ともっちりの豚肉でそれだけの価値はありますね。ガッツリ生にんにくをトッピングするといいですよ。バスの中がどうなろうと知ったこっちゃないってか(笑)