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その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

剱岳早月尾根(5)

2016年07月24日 | 北ア・南ア縦走記
 予告通り、最終回は高山植物です。


 チシマギキョウとサルオガセ。


 コケモモとウラジロヨウラク。


 ピンクが濃いめのハクサンシャクナゲの群落。


 チングルマとコイワカガミ&イワイチョウの葉。


 ミツバノバイカオウレン。他にはミツバオウレン、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、キバナノコマノツメ、ウサギギクが咲いてました。


 エゾシオガマのツボミと開花後。葉は二等辺三角形状。


 オオヒョウタンボク。花はスイカズラとよく似てます。それもそのはずスイカズラ科スイカズラ属なのですから。


 スゲの花とミヤマダイモンジソウ。


 アオノツガザクラとツガザクラ。


 ハクサンイチゲの群生。


 クロトウヒレンとイタドリ。


 コオニユリのツボミと開花後。


 マツムシソウとトウヤクリンドウ。


 ミネウスユキソウとヤマハハコ。


 ヨツバシオガマとカラマツソウ。2,600m付近でやっと出てきました。


 イワオウギ。手前にタテヤマリンドウのツボミが見えてます。


 クロウスゴとベニバナイチゴ。どうも分かって刈り払いしてるとはとても思えないのですが。ベニバナイチゴは早月尾根が新花の百名山に選定された際の代表花です。



 キヌガサソウはピンクっぽいのもありました。今回3ヶ所で群落を見つけましたが、見落としもあると思います。

剱岳早月尾根(4)

2016年07月23日 | 北ア・南ア縦走記


 1日目は雨は降ってなかったのですが、ガスが濃く雲も多かったです。テン場からの眺望はよかったですよ。右下の毛勝三山とか。


 小屋の談話室でDVDを観てましたら、外がざわついてて出てみるとすっかり雲がとれてました。



 小窓尾根はものすごい岩ですね。


 夕景ではキレイな雲海が出てました。


 小窓のニードルのシルエットがくっきりと。


 朝5時の時点。夜中は降雨があったので火が使えず、アルファ米の牛飯を水で戻すことに。1時間かかるので3時前から準備してました。


 小屋泊まりのパーティの面々。2日目はテン場脇を通って山頂へ向かいました。巨大な山ヒルとも遭遇。


 5:40出発し、2,400mには6:21、2,600mは7:02着。100mに20分かかったことになります。





 雷がないのが幸いでしたが、風も強まりこれ以上は危険が伴うということで、2,650mで断念しました。



 花は次回一挙に掲載しますが、とりあえず今回は見分けがつきにくい黄色い花を。 

 テン場脇に咲いてたミヤマキンポウゲ。葉は深く切れ込んでいます。花は小ぶり。


 シナノキンバイ。葉は細かく深裂。花は大ぶり。


 ミヤマダイコンソウ。葉は丸くて鋸歯。


 ミヤマキンバイ。葉はイチゴのような3出複葉。背丈が低いです。

劔岳早月尾根(3)

2016年07月22日 | 北ア・南ア縦走記

 土嚢の設置はボランティアだそうですが、草刈もそうなんでしょうか。やむを得ないのかもしれませんが、高山植物がかなり切られておりました。


 200mごとに設置されてある標高表示板は休憩の目安にもなります。もっとも今は皆高度計付きの腕時計を持っていますし、カメラにもGPSにも付いているわけですけど。


 千手観音のような松の霧雫がキレイでした。


 1920.7mにある二等三角点。


 カニコウモリとモミジカラマツ。普通カラマツソウと混生しているものですが、カラマツソウを見たのは2,600m付近でした。


 ゴロ岩ゾーン。しかし色んな道が出てきますね。


 タカネニガナとオオバミゾホオズキ。他に咲いてたのはミヤマコウゾリナやヤマハハコなど。


 こういうのを“窓”と言ったりしますね。


 池塘の周りにはイワイチョウが咲いてて、クロサンショウウオが泳いでました。


 近いと思って気を抜くとガレ場、花崗岩の一枚岩なんかが出てきて苦しめられます。


 ハクサンシャクナゲはピンクが濃くてキレイでした。チングルマはやっとこさ咲いてる状態。もしかして刈られてないですか?



 馬場島荘で5:30に朝食をいただいて、登山口を6:30出発。13時に早月小屋に着きました。休むたびに色々つまむのが楽しくなって、少々休みすぎましたね。到着してすぐに山バッヂを求めたところ売り切れでした。馬場島荘では売ってないのですよ。やけくそ気味に「その展示してある現物を」と交渉するも撃沈。


 3人は小屋泊まりでしたが、私のみテント泊。水場もないので5リットルを担ぎ上げ。マット、シュラフ、食料もあり、計ってないですが総重量は相当なものになってたはず。テン場はトイレから離れたところの風よけも考えて、一番奥を選択。ただしこういう所は虫も多いのですよ。夏場は蚊取り線香とか虫除けスプレーなど虫対策が必要ですな。


 缶ビールは350mlで600円。一番搾りかスーパードライを選択できます。ビール専用の冷蔵庫に入っていて冷え冷え♪ 何ものにも代え難い瞬間です。ところがのんびりしてたら濃霧に覆われてしまいました。

劔岳早月尾根(2)

2016年07月21日 | 北ア・南ア縦走記

 絶妙な位置にタクシーコールの看板があり、電話番号が書かれてました。


 左上;ヤマブキショウマみたいですが、花序の密さからハナチダケサシだと思われます。右上;ソバナ。


 左上;ミズキ。柄が赤いのが特徴。緑の実は9月には黒くなります。右上;ヨツバヒヨドリ。奥の赤いのもミズキ。


 松尾奥の平。急登に備えてここのベンチで充分休憩しておくといいです。



 急登と共に杉の大木が出現。花はヤマアジサイ、ギンリョウソウ、オオバギボウシが見られました。


 大型ザックを背負ったテント泊の人達。




 この辺りから、木や木の根を掴んでの登りを余儀なくされます。


 アカモノの実とササの花後。


 1,400m地点にも即席椅子あり。この辺りから虫が多くなり、網を頭から被りましたが風が通らず汗の滴りがハンパないので、スプレーのハッカ油を使用。


 ツルアリドオシとミヤマママコナのツボミだと思います。


 よく指摘されてる所ですが、若干違うんじゃないでしょうか。


 オヤマリンドウとイワオトギリ。


 この辺りからダケカンバが多くなってきます。

剱岳早月尾根(1)

2016年07月20日 | 北ア・南ア縦走記

 新潟は晴れていたのに富山はかなりの降雨があった模様。下道を走ってきたので、途中道の駅やコンビニへの立ち寄り、食事や散策を含めて13時間ほどかかって16時過ぎに馬場島(ばんばじま)荘に到着。途中親不知の栂海新道登山口を見れて感動しました。



 部屋の名前も劔に因んだもので、我々の部屋は大日。ロフトも付いていて4人だと余裕の広さでした。テレビは駐車場でも地デジが見れるのに、なぜかBS放送オンリーでした。東京組は出発時都内の渋滞に巻き込まれたそうですが、6時間半(食事時間含む)ほどで着きました。


 なので先に風呂をいただき待つことに。焼ホタルイカ、焼しろえびは酒のつまみに最適です。ちょっとしょっぱめですけど。



 ビンビールは中ビンが500円。夕食に出た富山名物カジキマグロの昆布締めが美味でした。朝食のご飯と味噌汁の位置が逆になっていますね。ご飯も美味しくいただけましたし、トイレもウォシュレットで風呂ありとくれば泊まらない手はないですね。1泊2食で8千円。




 連休初日ということもあり、早朝から駐車場は満車。キャンプ場もよく手入れされててトイレもキレイでしたが、降雨がなくても露で濡れたテントを担いで登るのは大変です。



 「試練と憧れ」の石碑に上って記念写真を撮ろうとするMさん。




 さて北アルプス三大急登がいかほどなものか、お手並み拝見と行きますか。1日目は小屋泊まりの標高差1,440m。先ずは登山口までのご紹介でした。