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その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

裏岩手縦走(6)

2010年10月21日 | 八幡平

 大深岳着13:17。裏岩手はピークが沢山あるので、ピークハンターにとっては嬉しい限りかもしれません。もっとも、ピークハンター自体いい意味で使われませんけど。。


 左上;ダケカンバなんですが、果樹園のようでしょ。右上;岩手山はいつまで経っても山頂の雲がとれませんでしたね。大深岳から十数分、ちょうど関東森・八瀬森(やせもり)方面への分岐を過ぎたあたりで、暗雲が立ち込め降られることを覚悟しました。


 小畚山~三ツ石山。


 左上;小畚山は畚岳とそっくりな山容でした。右上;大深岳を振り返ってみると、見事にジグザクでした。この辺はアップダウンがあって縦走らしいですね。


 小畚山着14:02。小畚山の登りは今日一だったかもしれません。


 辺りの景色は、溶岩やハイマツへと変化。


 途中で三ツ石山の特徴ある岩が見えなくなりますが、これが俗に言われる“偽ピーク”ではありません。地図上では1,448mの無名峰なんです。そのため三角点もありました。


 無名峰を越えると再び三ツ石山が現れてきました。そこでまだ頑張っているウスユキソウを発見。


 この辺は一番整備されているんじゃないでしょうか?歩きやすかったです。右上は木道脇の三ツ石沼。

裏岩手縦走(5)

2010年10月20日 | 八幡平

 大深山荘着は10:57。改築されてから7年経ってますが、キレイですね。我々も来た時以上にしっかり掃除してきました。


 昼食は、レトルトカレーに魚肉ソーセージとチーズ。それにコンソメスープ。お茶ではありません。フルーツは梨とマンゴーの缶詰。ちょっとご飯が足りなかったかな。


 コーヒーはブレンディの「ほろにが焙煎」。ここでひとつ疑問があります。レトルトで沸かしたお湯をコーヒーやスープに使っているのかどうかです。山では水は貴重なのでそれもアリかなと思いますが、抵抗があるというご意見の方もいました。飴は黒糖入り塩あめにしましたが、味は好みではありませんでした。それとクッカー等について一言申しますと、キャンプ用は山用にはなり得ないという認識です。山用は軽くてコンパクトでなければなりません。縦走のテント泊には特にそれが求められます。でも逆に大きい方が扱いやすいということも言えます。ですから日帰り登山では重くても持っていきます。てかそれしか持っていなかったりして(笑) さながらボッカ(歩荷)練ですね。昔ボッカ練では30kgもある水の入ったポリタンを背負って、学校の階段を上り下りしたものです。その点今はいいですよね。縦走のテント泊でも、余計なものを持たない限り20kgもいかないでしょ。


 山荘出発は12:12。1時間15分も休憩してしまいました。水場へは左上の標柱から400m。源太ヶ岳へは右上の標柱から約20分。


 左上;大深岳。右上;これからの縦走コース。小畚山~三ツ石山方面。


 左上;源太ヶ岳への路。右上;源太ヶ岳の南側斜面。山スキーで雪崩にあい亡くなった方が何人もいるとか。


 源太ヶ岳山頂着12:52。山頂からの眺望は360度。松川温泉や松川大橋が見えました。


 左上;八幡平市街。右上;八幡平方面。畚岳から茶臼岳への稜線がほぼ直線的に見えました。

裏岩手縦走(4)

2010年10月19日 | 八幡平

 左上;コルから嶮岨森を望む。右上;日が差し込むと落葉も輝きます。


 ナナカマドも実だけ。ダケカンバの葉も残りわずか。


 左上;嶮岨森から縦走路を振り返ると、前諸檜と右後方に茶臼岳。右上;進行方向左手には鏡沼と樹海ライン。その後方の岩手山は残念ながらよく見えず。


 嶮岨森の岩場にあったコメバツガザクラ。葉は3枚輪生で釣鐘状の白い花を3個つけます。春一番の花なんですが、何と今年はここで9月に咲いてたという情報通り、その痕跡が見られました。そして早くも、来年の花芽が準備されておりました。常緑小低木なんですが、この時期には銅葉へ変化します。まるでコーヒー豆のようでしょ。

 葉はイワウメと似ていますが、3枚ではありませんしもっと小さく密生しています。岩場に生えるのは他にナガバツガザクラ、ミネズオウ、イワヒゲなどがあります。イワヒゲはヒモ状の葉ですし、他は葉が細長いので区別がつくと思います。



 嶮岨森着10:18。新旧の三角点がありました。


 茶臼岳方面にドーンと迫力ある雲がかかっていました。朝方のガスがウソのようです。


 嶮岨森山頂からは、四角い鏡沼がよく見えました。


 大深山荘手前で木製の橋が真二つに折れていました。地震が原因と書いてたブログがありましたが、雪だと思いますよ。見た目が悪いだけで、通行に支障はありませんけど。修理用と思われる木材が山荘前に運びこまれていましたので、来年には直るでしょう。

裏岩手縦走(3)

2010年10月18日 | 八幡平

 道は悪路ってほどでもないですが、こんな感じでした。池塘や沼が多いので、水溜まりも多いのかも。


 くどいようですが、苔は色んな種類がありました。



 紅葉は既に終わっていて、全てのものが枯れ果てた状態。


 ダケカンバは卍固めのようなのも。雪の影響でしょうか!?


 アオモリトドマツにも苔がびっしりと。前諸檜着9:19。ここを過ぎると急に視界が開けてきます。ずっと樹林帯を歩いてくるので、感動すること間違いなし。


 前諸檜から嶮岨森を望む。


 右後方には大きな沼。こんなに大きいのに地図に名前なし。よく見ると陸地の部分に水溜まりが出来ていますが、7、8年前にはそこも満々と水を湛(たた)えていたんですよ。

裏岩手縦走(2)

2010年10月17日 | 八幡平

 畚岳(もっこだけ)から30分ほど進むと、水面から枯れ木が何本も顔を出している沼が現れました。何とも奇妙な光景でしたが、ガスがかかっていたため幻想的でもありました。


 苔も色んな種類のがありましたが、特に水色のは見たことがないですね。右上;マイヅルソウは赤い実だけ残して、葉は全て枯れ落ちた状態。


 最近よくアップしているツルリンドウの花と実。


 アオモリトドマツがないところは、笹で覆われていました。諸桧岳(もろびだけ)着は8:11。


 左上;アカミノイヌツゲの葉は常緑で枯れません。赤い実を付けます。この辺りから、所々に木道が現れます。


 石沼着は8:47。降雨がないと、完全に干上がってしまうこともあるそうです。除々にガスがきれて、空が明るくなってきました。


 石沼から5分のところにあった名もなき沼。対岸の苔むした岩がキレイだったのでズームしてみました(右上)。