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その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

9/24 秋の森吉山(3)

2007年09月24日 | 森吉山
  
 ツクバネソウ(衝羽根草)の実と実が落ちた跡。森吉山では、標高800m~900mぐらいに生えてます。春の花は花弁もなく地味なので、見落としがちです。


 この時期、アカモノ(赤物)がまだ花をつけているのが驚きでしたね。

  
 コバイケイソウ(小梅草)とハクサンボウフウ(白山防風)の枯れ姿。

  
 ニッコウキスゲ(日光黄菅)、別名ゼンテイカ(禅庭花)は、緑色になってからさらに枯れると黒いタネをつけます。写真ではタネが一部弾け飛んでます。

  
 ミヤマツリガネニンジン(深山釣鐘人参)の花は少し残ってましたが、山頂近くに多くみられるウゴアザミ(羽後薊)は枯れかかっていました。

  
 ハウチワカエデ(羽団扇楓)とミヤマナラ(深山楢)。まだ紅葉してません。

  
 コバギボウシ(小葉擬宝珠)とキンコウカ(金光花)。


 山頂(1,454m)では、コンビニのおにぎりと弁当で昼食。飲み物は、お茶2本と水1本(いずれも500ml)を凍らせて持っていきました。

  
 この日は暑いぐらいの快晴だったのですが、山頂付近の天候は多少不安定でした。

  
 草紅葉が始まっていました。右上はザゼンソウ(座禅草)。面影がありません。
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 近所のイチイ(こちらではオンコ)の赤い実も盛りです。雌雄異株で、雌株しか実をつけません。子どものころ、よくこの実を食べたものですが、実以外の種などに有毒成分が含まれていて危ないんだそうです。

9/22 秋の森吉山(2)

2007年09月22日 | 森吉山
 春と比べて秋は花は少ないですが、赤い実や草紅葉を楽しめます。

  
 すっかり秋ですね。ススキもいい感じです。こういうブナ林の中を登っていきます。

  
 どちらもマイヅルソウ(舞鶴草)なんですが、右上の方が枯れかかっています。

  
 ゴゼンタチバナ(御前橘)も赤い実をつけます。ツバメオモト(燕万年青)の実は、青いので目立ちますね。


 エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆)。リンドウって種類が多いんです。エゾリンドウ、オヤマリンドウ、ミヤマリンドウ、アサマリンドウ、フデリンドウ、タテヤマリンドウ、トウヤクリンドウ、ツルリンドウ etc...

  
 こちらは上から撮ってみました。青っぽいのと紫のと二通りあるみたいです。黄色はミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)。紫と黄のコントラストが鮮やかでした。

  
 左上は、エゾオヤマリンドウの群生。右上は、石森(1,308m)のケルンと呼ばれる石積み。


 森吉神社避難小屋の手前で撮りました。シンメトリーで実にいい形をしています。

  
 ナナカマド(七竈)とアカミノイヌツゲ(赤実の犬黄揚)。どちらも赤い実をつけます。


 なかでもオオカメノキ(大亀之木)の赤い実は圧巻でした。

9/20 秋の森吉山(1)

2007年09月20日 | 森吉山

 阿仁スキー場の手前の放牧場です。規模的には、森吉山麓ノロ川牧場の方が大きいです。ここにも気功師の神沢氏がいるのかな!? ストレスのない牛は上質の肉になるのだと思うと、なんか複雑ですね。

 森吉牛は、いわゆるブランド牛ではありませんが、赤牛と呼ばれる褐毛和種と黒毛和種が混在しています。ちなみに秋田県のブランド牛は、三梨牛、秋田牛、秋田錦牛(以上黒毛和種)、かづの牛(短角種)、大潟牛(ホルスタイン)です。その他は羽後牛、由利牛、みなせ牛、湯沢牛、平鹿牛、べこどろぼう(高橋農場)、男鹿牛、松尾牛(肉のまつお)、白神牛、能代鶴形牛でほとんど黒毛和種です。


  
 この看板はゴンドラ駅舎付近のものです。小さい頃からまたぎの巻き狩りに参加して、谷を駆けめぐって熊を追い上げる「せこ」をやっていたこともあり、熊はそんなに怖いとは思いませんね。でも斜面を駆ける熊って、かなり早いんですよ。むしろ、牛やアオ(日本かもしか)の方が怖いかもしれません(笑)アオとは何度か近距離で鉢合わせになり、対峙したことがありますが、ビビリまくりでした(汗)

    
 登山道を歩いていると、真っ黒く木の実のタネが混じったフンをよく見かけます。これが熊のフンです。小熊なのか量が少ないです。標高800mぐらいから山頂付近まで広範囲にありました。

  
 避難小屋手前に熊よけの鐘がありました。

  
 これは森吉神社避難小屋入り口ですが、こんな看板を見ると、建物の裏に何かいるんではと考えてしまいますね。

  
 森吉神社避難小屋全景です。

  
 神社裏手にある御神体の冠岩。岩の下には小さな鳥居があります。
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 皆さん、昨夜のザ・ベストハウス123、4時間番組見ました?1234ってシャレただけですか?実質2時間もないでしょ。やらないプレゼンにアピールさせて時間の無駄じゃないですか? ひっぱるのもほどほどにしないと。大体この番組自体、生の必要がないですよ。UFOに至っては、怒りを通り越してあきれかえりますわ。まぁ、ある意味フジTVらしさが出てますが。それと、田村亮クンの金髪、そろそろやめません!? 似合ってないですよ。

7/20 ゴンドラ

2007年07月20日 | 森吉山
 昨日、「一雨ほしいものです」と雨乞いしたせいか、今日の森吉登山は最悪でした。阿仁スキー場のゴンドラで行き、合羽を着て樹氷平をぐるっと回って、またゴンドラで帰ってきました。




  
 左上;樹氷平からゴンドラ駅舎を望んだ風景。エゾオヤマリンドウは紫の花を付けているのもありましたが、まだほとんど蕾の状態でした。樹氷平では「ベニバナイチゴ」が沢山赤い実をつけてました。帰りは土砂降りに。こんな天気でも大型バスが2台来ており、年配の方々が次々と山頂へ登っていかれました。

  
 結局昼食は自宅で食べることになりました。写真のお弁当はこどものと二人分ですが、こどもはお友達と食べるということで、別容器に移しました。風邪も心配なのですぐシャワーをさせて、車で送っていったのです。

 ところが、車のドアを開けた瞬間スズメバチが中に入ってきたので、急いで飛び出しました。ドアを全開にして出しましたが、こちらに向かってきたりでかなり危うかったです。今日は山でもハチに襲われました。過去には、車のドアを開けて走っているところにハチが侵入し、急ブレーキをかけたため、追突されそうになるは、車から降りなければならないはで、てんやわんやだったことがあります。これからの季節、皆様もハチにはお気をつけ下さいませ!!

7/10 森吉山(6)

2007年07月10日 | 森吉山




 避難小屋をあとにすると急に天候が悪くなってきたものの、下界は晴れてます。以下は避難小屋~稚児平の高山植物です。


 ザゼンソウ(座禅草)サトイモ科。ミズバショウは終わっていますが、この付近に咲いています。


 エゾオヤマリンドウ。写真は2005.07.15のもの。やはり花は8月にならないと咲きませんね。


 昨年まではなかったように思いますが、気付かなかっただけでしょうか!?不法投棄の現場に小さな赤い鳥居を建てたら、ゴミを捨てる人がいなくなったというエピソードはあまりに有名ですが、鳥居の効果絶大です。ウチの前に置こうかな


 シラネアオイ。山菜採りに行っても見られる花ですが、かたまってることはあまり記憶にありません。

  
 ネバリノギラン(ユリ科)。茎が粘ることに由来。

  
 湿原は癒されますね~。


 稚児平の手前では、ヒナザクラの群生がみられます。花は小さくかわいいです。

  
 どうにか山頂の写真を収めましたが、急にガスってきました。山の天候は変わりやすいので要注意です。


 山頂から西側に降りて山人平方面へ行くと、残雪があります。写真は2005年です。

【最後に】 
 シリーズ最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
行きは何十人というハイカーと出会いましたが、挨拶が返ってこないこともありました。山では見知らぬ人と出会ったら挨拶をするのが基本です。また稚児平で、山の案内人らしき人に「どっから来てどこへ行く、ゴンドラは利用しているか云々」と急いでいるのに聞かれ辟易。これも万一の場合を想定しての基本だと思いますが、こっちは高校で山岳部に所属して以来森吉山には何十回と登っているのです。いわば庭ですよ(笑)。しかし、こういうヘンな自負が一番危ないのかもしれません。

 なぜ質問されたのは分かります。天候が悪くなってきて、ゴンドラを利用している場合には間に合わないような微妙な時間だったことです。さらには服装です。トレッキングシューズ、EVERNEW社製ハイキングステッキ、ハンチングまではよかったんですが、トレパンにTシャツ、クロス掛けバックパックによりかなり奇異な格好になったことは確かです。おまけに一眼レフをぶら下げて。。。自殺でもすると思われたんでしょうか w どんな場面においても、まずは服装で判断されますから、それなりの格好というのは必要です。大いに反省させられました。