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その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

森吉山縦走(3)

2009年06月24日 | 森吉山

 山人平から来ると山頂らしく見えません。土曜日でちょうどお昼時だったので、山頂は昼食をとる人で一杯でした。例によってお湯を沸かして、食後ドリップコーヒーをふるまったのがとても好評でした。風があったので、ステンレスの風除が役に立ちました。


 土の流出などを防ぐためのシートでしょうか?稚児平付近に大量に運びこまれていました。


 山人平ほどではありませんが、稚児平もチングルマとイワカガミが群生しています。


 ルートは阿仁避難小屋、石森、森吉神社避難小屋を通って雲嶺峠に出ます。この峠でこめつが山荘に行くには、比較的ゆるやかですが距離のある勘助道(松倉コース)か、登り下りが急な一の腰経由の様田コースのどちらかを選択することになります。


 一の腰の向かいに見える滝です。木々が繁っていますので、見えるポイントは一ヶ所でした。


 六合目まで下ると松倉コースと合流します。旧森吉スキー場のコースを下ることも出来ますが、浮石が多く危険なこともあり山道を歩くことをお勧めします。雪のため、文字が脱落して一瞬中国語かと思う看板がありました。


 この山道にはマイヅルソウ、ズダヤクシュ、ユキザサが多くみられました。標高や山道が違うと高山植物も変わってきます。


 六合目からは大した距離ではありませんが、とても歩きやすい山道でした。最終的に、こめつが山荘裏に出るというわけです。

森吉山縦走(2)

2009年06月21日 | 森吉山
 縦走とは、ピークハントとか往復登山に対峙する言葉で尾根伝いに歩くことです。たいていは入山口と下山口が違うものですが、必ずしもそうとは言い切れません。

 今回メンバーは4人でしたが、車2台を使い1台はコメツガ山荘駐車場へおき、もう1台でヒバクラ登山口に向かいました。ぐるっと1周してコメツガ山荘に下りたら、再びヒバクラ口へおいた車を取りに戻るという方法をとりました。

 下山してから結構な距離を運転するのは、なかなか辛いものです。団体の場合には、運転手がいてマイクロバスなんかを下り口にまわしてもらったりするんですが。バスや電車がある場合には、そういう交通手段を利用するのもいいでしょう。

 山行は以下ですが、私らは写真やビデオを取りながらなので普通の歩きよりは遅いです。

 前田四季美館7:10発------ヒバクラ口登山8:40------水飲み場9:56------ヒバクラ湿原10:40------山人平11:10------山人平湿原11:20------11:50森吉山頂着---(昼食休憩)---12:45山頂出発------石森13:27------森吉神社13:43------雲嶺峠13:59------一の腰14:08------コメツガ山荘着15:07



 すでにヒバクラ登山口駐車場は満車状態で、別の場所へ停めました。会長の後ろ姿。ヤギの毛皮の敷物がステキでした(笑)


 水飲み場。湧き水なので冷たくてとても美味しかったです。昨年の同時期と比べても残雪は多いと思いました。気温が低い日が多かったので、溶けるのが遅かったのかもしれません。


 ヒバクラ湿原。田代岳9合目ほどではありませんが、地塘もみられます。


 よく絵葉書とかに出てくるおなじみのアングルです。昨年はちょっと早かったんですが、今回はジャストのタイミングで山人平のお花畑に出会うことができました。ただただ感謝、感謝。。。


 こんもりしたチングルマは、人の手を加えたってこう上手くはいきません。


 イワカガミのピンクもこの辺は濃いように感じました。


 山道を挟んで左と右のお花畑風景。


 山人平湿原のヒナザクラとミズバショウ。残雪とのコラボがきれいでした。水の流れる音にも癒されました。

森吉山縦走(1)

2009年06月20日 | 森吉山
 本日初の森吉山縦走に挑んできました。ですが、いつものように真っ先にご紹介いたしますのは、花でございます。毎年同じ花をアップするのも見た目に悪いので、今回“神の目を持つ男(笑)”の異名をとる私が、レアモノをご用意させていただきました(爆)


 キンポウゲ科イチリンソウ属のヒメイチゲ。はっきり言って森吉山では個体数が少ないです。しかもミツバオウレン、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナなど似たような白花が多い中、これを見つけるのは至難の業です。若干の解説をさせていただきますと、萼片は5枚で同じ仲間のキクザキイチゲと比較すると半分もないぐらい小さいです。そして茎葉は3小葉で、裂片が細長いですが、まれに幅広のもあるようです。


 こちらも森吉山では数少ないツバメオモト(ユリ科)。花も葉も最高の状態でした。


 カタバミ科カタバミ属のミヤマカタバミ。葉を見た方が分かりやすいかと思います。


 ツバメオモトがこんなに生えてるなんて  ミヤマカタバミは花弁が細長いのもあります。




 ウマノスズクサ科ウスバサイシン属ウスバサイシンの花と葉。たしかに日の目を見ない地味なタイプだと思います。


 ギンリョウソウ(イチヤクソウ科ギンリョウソウ属)。素人にはキノコとも植物ともつきません。今回2ヶ所でしかお目にかかっていません。


 マイヅルソウが葉を開けないのはそれほど珍しくはないと思いました。今回で3度目のアップです。

金兵衛滝上流部(4)

2009年06月12日 | 森吉山

 残雪もこの時期になるとさすがに… 穴の開き方が色々あって観察してみるのも面白いですよ。


 渓流部の長さは何kmも長いわけではなかったですが、ロープを使わなければならないところがあったりしました。不覚にも甌穴に足を取られ、2度ころび全身びしょ濡れになってしまいましたが、水はそれほど冷たくなかったですね。


 甌穴は色んな形があって、思わず笑っちゃうでしょ(笑)


 これらは森吉山系特有の一枚岩のナメ滝。意外と滑らないですが、ここに限ってはスパイク靴でないと難しいかも。。


 これが金兵衛滝ですが、万一滑ったらと思うと先に進めませんでした。滝はやはり下から見てなんぼでしょ。落差15mで6段になっているそうです。
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 余談ですが、秘密のケンミンショーで「ベタベタ」のことを、秋田県では「ネパカパ」と言うと言ってましたが、初めて聞きました。県北では「ネタネタ」ですので、悪しからず。。 念のためカミサンに聞きましたら、「ネパカパ」って言うそうで、少なからずショックを受けてます。

金兵衛滝上流部(3)

2009年06月11日 | 森吉山

 山は深くそれほど人気があるとは思えなかったのですが、山道は枝打ちがされてたり、よく整備されて歩きやすかったです。


 アオキの赤い実はこの時期よく目立ちます。オオカメノキの花も咲いていました。別名ムシカリと呼ばれるアジサイのような花ですが、アジサイ科ではなくスイカズラ科の落葉低木です。


 水辺にはツワブキのようなのとか苔玉や盆栽にすると映えそうなのがありました。でも山からは絶対採取しないで下さいね。




 川縁にもエゾノリュウキンカやミズバショウが咲いていましたし、ヒメカンスゲだと思いますが氷がついたようにキラキラしていてきれいでした。なんとも心和む風景でした。


 立ち木にコケがついているのもあまり見たことがありませんね。春先の水位は相当高いんじゃないでしょうか?