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その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

よめいの本

2016年02月04日 | 本・雑誌
 かずさんは平成25年に他界し、今はプロジェクトチームがその遺志を引き継いでいます。本書はブログに書かれたものをまとめたものです。ほとんど在日と韓国について書かれたものですが、時々中国が出てきます。1991年にスービック海軍基地がフィリピンへ返還されたことが、中国の南沙進出につながったのは明らかです。なにしろシーレーンの最重要基地ですからね。近年韓国が中国へ傾倒したわけは、米国が見限ったためです。米韓相互防衛条約は2012年廃棄されるはずでしたが、北朝鮮情勢悪化で2020年まで延期されました。でも韓国駐留米軍はほとんど引き揚げたようです。通貨スワップの延長も停止、今後援助も予定されてません。UAE原発建設問題などもあり韓国輸出入銀行が、みずほから5億ドルを借入。政府系金融が日本の民間から借りることなど普通はありえません。政治、経済、軍事すべてにおいて、三橋貴明氏も言ってるように危険な段階だと思います。原発どころかロケットを飛ばす技術もないので、北とやることになったら負けるかもしれないですね。もちろん日本とだったら話になりません。現状では原潜とICBM以外はアメリカから注文をつけられてませんので、名前は空母じゃなくてもモドキまで持ってます。

「試し腹」
「トンスル酒(コリアン・プー・ワイン)」
で検索すると相当やばい国だとわかるでしょう。

ODAについては、1966年~1998年までで

贈与無償資金協力・・・233.84億円

技術協力・・・・・・・913.72億円

政府貸与・・・・・・3,601.54億円                     
        
※1965年の日韓基本条約にて日本から韓国へ支払った5億ドルは除く。

現代の価値に換算すると総額は2~3兆円。70~80兆円と書いてる人もいますが、全くのでたらめと言っていいでしょう。それどころか、在日にかかってるお金はそんなもんじゃないです。日本人の5倍の受給率だという生活保護は必要ないでしょ。約3割は不正受給みたいですし。特別永住者、出入国特別法、指紋押捺免除など在日特権もいらなくないですか。その他帰化に関する問題、二重国籍、パチンコの不正送金、ヤク、柔道整復師の不正請求など枚挙にいとまがありません。しかし米軍基地からの銃器横流しなんかホントにあるんですかねー。重機の間違いであってほしいです。どれだけお金使っても感謝の言葉がないばかりか、歴史認識を繰り返すばかり。あまり遜ってるとシリア難民を押し付けられることになります。はっきり言って文化、宗教観の違いが大きすぎますので、あちらの国の人が入ってくると日本は崩壊してしまいます。韓国からの留学生は減少傾向にありますが、「留学生30万人計画」なんて日本政府は何考えてるんでしょうね。本書に書いてある通り、少子化で大学を減らさなきゃならないのに、留学生で成り立つ大学が増えたら問題ですよ。

 昨年施行されたテロ資産凍結法とマイナンバー制度が徐々に効いてくることを期待するとして、あとはスパイ防止法の早期成立でしょうね。トランプ氏がメキシコとの国境に万里の長城を築くと言ってましが、国の足を引っ張る人々は排除する方向に向かってるんじゃないでしょうか。既存の政治に満足しない人々の人気をかってますが、パレスチナとイスラエルの中東和平交渉を『半年でまとめる』と豪語してるそうですし、やらせてみたら面白いんじゃないでしょうか。日本は費用負担が増えること必至ですけど。もしがあるかどうかトランプ占いしてみましょうか。

『さわらびの譜』

2016年02月01日 | 本・雑誌
 江戸時代の扇野藩(架空の藩)が舞台で人物相関図はそれほど複雑ではありません。息もつかせぬ展開で、珍しく一気読みしてしまいました。主人公の伊也は、藩の勘定奉行を務める父有川将左衛門から、代々伝わる日置流雪荷派の弓術を教えられます。跡取りのため嫁に行けず、縁談は妹の初音が先でした。ところがその相手は、弓術の流派を異にする大和流の樋口清四郎。しかし弓で対決するうちに、妹の許婚に惹かれてしまいます。

 早蕨(さわらび)の和歌は二句出てきますが、その辺の感情を重ね合わせたものでしょう。

「石ばしる垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも」(万葉集志貴皇子)
伊也は清四郎と弓を交えるにあたり、早蕨のごとく清冽な飛沫を浴びて立つ心を持ちたいと念じます。

「この春はたれかに見せむなき人のかたみにつめる峰のさわらび」(源氏物語「宇治十帖」中君)
新納左近が清四郎と伊也の間柄をさりげなく示唆したもの。

 藩内の政治的謀略もあり、弓がその道具として使われてしまいますが、伊也は通し矢の千射祈願を見事に達成します。藩主晴家の心根も入れ替わり、将左衛門と左近も昇進し、二人の娘は思い通りの相手と結ばれるというなんとも清々しいエンディングでした。

『春風伝』

2016年01月31日 | 本・雑誌
 吉田松陰が1856年(安政3年)に開いた松下村塾に高杉晋作(諱は春風)は通います。ここで久坂玄瑞らと人脈を築け、思想形成されたことが後々活かされてます。その前に神道無念流練兵館で桂小五郎、斎藤新太郎らと交流してはいましたけど。

 1861年(文久元年)には、ロシアの軍艦が対馬を一部占拠するというポサドニック号事件が、1856年には清朝政府とイギリスの間にアロー号事件が勃発。1953年(嘉永6年)ペリーが来航して以来、外国船の脅威が増したのが分かる事件です。

 そんな折り1862年(文久2年)に晋作は上海へ向かい、そこで鄭成功(ていせいこう)が興した「反清復明」を唱える小刀会所属の女テロリスト周美玲と出会います。小刀会は一年半上海を占拠するも、仏義勇軍が協力した清朝政府軍が再び小刀会を制圧。反清復明は、日本における尊攘にあたると思われますが、そんな外国の圧力、軍事力を肌で感じて開国攘夷へと傾いたのでは!?

 その頃、尊攘派浪士の大半が異人斬りが攘夷だと思ってたようですが、1862年(文久2年)に起った生麦事件は意味が違います。リチャードソン一行が、大名行列を乱す行為がいかに非礼かを分かっていなかったからです。結局イギリスは軍艦7隻を鹿児島港へ入港させ薩英戦争に発展しました。

 1864年(元治元年)池田屋事件…新撰組が尊攘派志士を襲撃。新撰組は薩摩藩、会津藩が母体で、尊攘派は長州、土佐、肥後。葉室麟著『月神』にも登場した月形洗蔵の提案もあり、のちに薩長和解から薩長同盟を結ぶことになりますが、西郷隆盛率いる薩摩藩は優柔不断だと言わざるをえないでしょう。その後新撰組は、薩長の反幕勢力を相手にすることになりますので。なお新撰組は、徳川幕府からの命を受けた会津藩主松平容保(かたもり)が結成した組織です。

 池田屋事件の報復で、同年7月長州軍は京へ乱入し禁門の変(蛤御門の変)を起こします。やられっぱなしというわけではなく、この頃は対になるように必ず報復事件が起きてます。長州藩は禁門の変に敗退し、また四か国連合(英、仏、蘭、米)艦隊下関砲撃事件(馬関戦争)にも敗れ、高杉晋作が講和使節の正使を務めてます。

 続いて同年起こった第一次長州征討は、幕府が仏(ナポレオン3世)と手を組み長州を潰すという作戦です。亀山社中(後の海援隊)を営む坂本竜馬は、長州名義で武器を買えない長州を薩摩名義で購入し支援します。亀山社中が長崎のグラバー商会から買った、ゲーベル銃より命中率の高いミニエー銃が戦いを有利にしました。1866年(慶応2年)の第二次長州征討(四境戦争)でも亀山から買った軍艦ユニオン号が役に立ちました。夜襲が成功したりと小気味よく戦ってたのですが、最後の砦小倉城は幕府側へついた肥後藩との戦いになりました。アームストロング砲が手強く苦戦しましたが、ようやく長州藩が落城。なんといっても勝因は、竜馬と中岡慎太郎の仲介で結んだ薩長同盟です。第二次長州征討の失敗により、事実上江戸幕府は滅亡したとみていいでしょう。

 1866年(慶応2年)に起った寺田屋事件では、晋作からもらった拳銃で坂本竜馬は難を逃れてます。

 さらに世は大政奉還~王政復興の大号令~戊辰戦争~明治維新への変革の道を歩むことになります。

 最後に高杉晋作は享年満27歳8か月でしたが、武、栄(はえ)、光(みつ)の3人の妹、周美玲、うの、八雲、望東尼、妻雅と常に女性に囲まれて、その色恋沙汰が本書を盛り上げたことを付け加えておきます。

『緋の天空』

2016年01月20日 | 本・雑誌
 飛鳥時代から奈良時代にかけての物語です。主人公は、藤原不比等(藤原鎌足の次男)の娘安宿媛(あすかべひめ)で後の光明子。不比等に対抗するは長屋王(ながやのおおきみ)で、結局は藤原氏と蘇我氏の争いということになり、長屋王は藤原一族の専横を抑えるべく東奔西走します。長屋王にとっては大化の改新以来の恨みということになります。長屋王の手下の唐鬼はホント悪いヤツですね。蠱毒(こどく)を仕掛けてみたり、和同開珎のにせ金(私鋳銭)を造ったりと。そんな親同士の敵対を尻目に、長屋王の息子膳夫(かしわで)は安宿媛に“蘇”を馳走します。“蘇”とは古代の珍味チーズのことで、クックパッドにもレシピが載ってますので興味ある方はご覧ください。

 不比等は、皇位を巡る争いで血で塗られた歴史を繰り返さぬよう、大宝律令を実施し養老律令を制定し律令体制の整備に努め、平城京を造り栄えさせたにも関わらず、首皇子(おびとのみこ=後の聖武天皇)にすら藤原氏の繁栄しか考えてないと映ります。結果的には長屋王の変を機に蘇我一族は滅びてしまいますが、その怨念が疫病という形で災いをもたらしました。疫病の都への侵入を防ぐため、八衢比古(やちまたひこ)八衢比売(ひめ)久那斗の三神を祀りましたが、久那斗神は今でも道祖神として集落の入口や道路の分岐点で睨みをきかせています。そう考えるとよく千四百年もの時を経て継承されてるものだと、感心せざるを得ません。

 結びとしては聖武天皇のお言葉にもある通り、「自らの弱さを知り、ひとの心がわかる」「苦しみを分かち合い、喜びをともにしたい」というのが人としてのあるべき姿かなと思います。系譜にややこしい点がありますが、日本人のルーツを知る上でもぜひ読んでおきたい一冊です。

『春雷』

2016年01月14日 | 本・雑誌
 本書は『潮鳴り』の続編といっていいかもしれません。羽根(うね)藩の設定も一緒ですし、落魄(らくはく)した播磨屋とか借財の返済に苦しむ藩の台所事情など。序盤で、藩主の三浦兼定が質素倹約の緊縮財政を行った、と書かれていて心改め吉原遊びをやめたのかなと思いきや、終盤で「質素倹約は国許のみであり、江戸屋敷では贅沢や遊興費がかさんでいた」との記述がありましたので『潮鳴り』と状況はほとんど変わってません。そんな状況下で主人公の多門隼人は、御勝手方総元締として借財の返済業務を担うことに。人食い七右衛門に大蛇の臥雲、鬼隼人の嫌われ者三人がタッグを組み、黒菱沼の干拓という難工事に挑みます。

 最終的には秋物成の銀納を廃止する代わりに、黒菱沼の干拓でできる田畑を商人に売って金にする段取りをつけますが、道半ばで火縄銃で打たれてしまいます。豪商や家老らのもくろみ、元妻の楓と白金屋の妻「おりう」や子どもらが住む、謎の欅屋敷との関わりも面白く読めました。頓知のような押し問答に丸め込まれてるような気がしないでもないですが、何重にも仕掛けを作りそれらを相互に絡み合わせる手法は健在でした。

 部分的には、鉄で造られた錫杖が刀で簡単に分断されるものだろうか(P46)、とは思いました。また最近「くっくっと笑った」を多用してますが、あまりいい響きではありません。ひいては小説全体のテイストにも影響するのではと危惧します。