寝る前にちびちびと読んでいた
津島佑子「光の領分」(講談社文芸文庫)を読了。
こういう著者の代表作が読めない現状が悲しい…。
講談社文芸文庫に関して、
Wikiに書いてないので自分でちょっと調べました。
紀伊国屋書店Book Webによると現在(080504)、刊行数860。
創刊は1988年02月10日になってます。
なので今年で創刊20周年ってことです。
創刊リスト 10作品、12冊
×加賀乙彦 「錨のない船 上・中・下」
×古井由吉「雪の下の蟹」
○清岡卓行「アカシヤの大連」
×黒井千次「群棲」
○倉橋由美子「スミヤキストQの冒険」
×小島信夫「抱擁家族」
×佐多稲子「樹影」
×津島佑子「火の河のほとりで」
○中上健次「熊野集」
○丸谷才一 「忠臣蔵とは何か」
空いて4月に2冊刊行。
○庄野潤三 「夕べの雲」
○大江健三郎 「万延元年のフットボ-ル」
5月に2冊刊行。
○吉行淳之介「暗室」
○日野啓三「夢の島」
6月に2冊刊行。
×安岡章太郎「走れトマホ-ク」
○柄谷行人「日本近代文学の起源」
7月に2冊刊行
×遠藤周作「哀歌」
○富岡多恵「波うつ土地」
8月に2冊刊行
○林京子「祭の場」
○島尾敏雄「その夏の今は」
9月に2冊刊行
×田久保英夫「海図」
×江藤淳「一族再会」
10月に4冊刊行。
×野坂昭如「人称代名詞」
○坂口安吾「風と光と二十の私と」
×石川淳「鷹」
×花田清輝「鳥獣戯話」
11月に2冊刊行。
×木下順二「本郷」
×大庭みな子「啼く鳥の」
12月に2冊刊行。
×阿川弘之「舷灯」
×藤枝静男「悲しいだけ」
89年1月に2冊
○磯田光一「永井荷風」
×福永武彦「ボ-ドレ-ルの世」
89年2月に4冊(創刊1周年)。
○三浦哲郎「拳銃と十五の短篇」
×津島佑子「逢魔物語」
○大岡昇平「中原中也」
○阿部昭「単純な生活」
(○×は在庫状況)
13ヶ月で36冊刊行。
現在、手に入るらしいものは、17冊ほど。
これはたぶん比較的に他の文庫に比べて高い割合なのでしょう。
しかし、この中で唯一2作品も入っている作家の本が両方とも手に入らないとは。
「夢の記録」(文芸春秋)のあとがきを読んでいると、
何だか仕方ないのかも、と思ってしまいます。