長かったです。固有名詞が多過ぎて、大変苦痛でした。
歴史的な背景が分からないとやはり完全には理解できないです。
つぎに、神林長平「敵は海賊・正義の眼」(ハヤカワJA文庫)もさくっと読了。
前作から10年待ったことを考えるとボリューム的には少々不満。
でも、久々にラテル・ラジェンドラ・アプロのかねあいが見れてよかったです。
(名前しか出てこなかったキャラもいますけどね)
総じてすべてのキャラクターがどれも中途半端な扱いで残念、
フムン。
先週、本屋でようやく見つけたカルヴィーノ「イタリア民話集 上・下」(岩波文庫)を購入。
今年の春頃、再刊されてずっと探していただけに、よかったです。
あと図書館から
森絵都「風に舞いあがるビニールシート」(文芸春秋)、
ジュディ・パドニッツ「空中スキップ」(マガジンハウス)
熊谷独「尾道少年物語」(文芸春秋)
を借りてきました。
風に~は、去年の直木賞とったやつです。
軽く読んだ限りでは、まあいいんじゃないですか。
森絵都さんが、こういう小説を書きたいというのであれば、成功なのでは。
ただ、こういった作品はこの人でなければ書けないというわけではないので、
その辺が複雑な心境です。
前作の「いつかパラソルの下で」(角川書店)でも感じたのですが、
ドラマの原作・脚本というわけではないので、
このうまいけど薄い感じ、何とかならないですかね。
どこか優等生的なところが不満です。(そこが直木賞ってことか)
これを突き抜けたところを次回作で見せて欲しいです、ファンとしては。