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ピスタチオ、読了

2010-10-24 | 読書【読了】

梨木香歩「ピスタチオ」(筑摩書房)を読了。

舞台をアフリカにということで嫌な予感をしながら読み進め、

渡り鳥の記述がたくさん出てくるあたりで、

エッセイ「渡りの足跡」のことを思い出し、

「水辺にて」(ちくま文庫)の文庫本あとがきの内容を思い、

やっぱりダメかと思ってしまった。

具体的に何がダメなのかはいくつかあるのですが、

今の私の感覚に合わない。

仕方ないのです、服だって何年も着れるわけでもないし、

ずーと同じ小説家の本を追い続ける方が、おかしいわけだし。

ここ最近のもののにおいというか文体というか、

何かがどこかで根本的に違うのです。

今の私には、この物語ははっきり言ってダ○クです。

肯定的に受け止めたいとは思うのですが、う~ん。


イメージを越えて欲しい

既存の、あるいは未知の、イメージを越えて欲しいのです。

その勢いが欲しいのです。

たぶん、それは批判的とか否定的とかそういう事ではなくて、

今の私自身が求めているモノが

本の中の物語にないからなのかもしれません。